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韓国の金泳三元大統領が昨日の22日に亡くなりました。87歳。1993年から5年間、文民政権を率い、軍事政権に終止符をうった大統領です。
20年ほど前になりますが、当時東京都庁の国際部で姉妹都市関係の課長をしていた私は、鈴木俊一都知事と金泳三大統領を青瓦台に訪ねたことがあります。同席したのは日本大使で日本側は私を含め3人だけの訪問でした。
そのとき金大統領はこう発言しました。「韓国と日本は<近くて遠い関係>です。しかしこれからは<近くて近い関係>にしていきましょう」。「未来志向」のこの発言に鈴木知事も私も明るい気分で青瓦台をあとにしたものです。
しかも驚いたことに大統領執務室から廊下に出ると、都知事に日本語で話しかけてこられたのです。2002年に金大統領は早大の特命教授に就任しますが、日本語の堪能なことも含め、そうした行動にはほっと気持ちが和むというものです。
それにしてもあれから20年。昨今の韓国の対日姿勢はいまだに後ろ向きです。「歴史問題」を鵺(ぬえ)のように徘徊させる韓国の人たちに、金大統領の発していた言葉をはっきりと伝えたいものです。