嶋津隆文オフィシャルブログ

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白球を投げる青年のちょっと爽やかなエピソード

2013年06月14日 | Weblog

写真:「小川投手のグローブ(サンスポ.com)」

プロ野球セパ交流戦がたけなわです。そこでちょっと耳にした爽やかなエピソードを紹介します。

1990年の5月に愛知県田原市に生まれた一人の少年。高校は地元の成章高校です。3年の夏には21世紀枠でセンバツに出場し、野球部の創設103年目にして甲子園での初勝利を飾り、地元の人々に大きな歓喜を与えました。

大学進学には経済的理由もあり大いに悩んだと聞きます。しかし母親の強い愛情と後押しで東京の大学へ進学を決意。すると2年次の春からは主戦投手となり、4年春のリーグ成績は36勝3敗、防御率0.60というすばらしさです。その後、2012年のドラフト会議でヤクルトから2位指名を受け入団します。
誰にも親しく誠実に接する彼です。が、殊のほか母親を慕い、母親を尊敬していると聞きます。親孝行が彼のモットーです。プロになった今も使うグローブには「親孝行」の3文字が縫い付けられているのです。
ノーラン・ライアンを参考にした、左足を大きく上げる投球フォームとオーバースローから、最速148kmの速球を投げ込みます。その投球フォームから彼は“ライアン小川”、“和製ライアン”とも呼ばれています。その“ライアン小川”のグローブに何と「親孝行」の文字が大きく刻まれているのです。
この青年こそ、そう、ヤクルトの小川泰弘投手なのです。23歳。白球にかけた青春の軌跡は、地元田原市の少年たちの夢であり、家族と渥美半島の誇りといってよいでしょう。

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