山崎豊子の同名作品を映画化した社会派ドラマ。監督は若松節朗、キャストは渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二、香川照之、西村雅彦、柴俊夫他。
<あらすじ>
国民航空の労働組合委員長・恩地(渡辺謙)は職場環境の改善に奔走した結果、海外勤務を命じられてしまう。10年におよぶ孤独な生活に耐え、本社復帰を果たすもジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行った彼はさまざまな悲劇を目の当たりにする。そして、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長(石坂浩二)のもとで、恩地は会社の腐敗と闘うが……。(シネマトゥデイ)
原作小説はずっと以前に読んだことがあったのですが、あれだけ長い原作を途中に休憩を挟んでいるとは言え、1本の映画にするということに、まず驚きました。
原作では、時系列順に5冊の本にまとめていたものを、時系列に関係なく、過去を回想するシーンを挟んだりする構成に変更することによって、分かりやすくまとまりのある作品になっていたように思います。
またキャスティングも素晴らしい上に、とても豪華。ほんの脇役にも、名のある役者さんが多数登場していて、重厚な作品にふさわしい演技でとても見ごたえありました。
内容も、とても考えさせられることが多く、特に飛行機墜落のエピソードでは、普段はめったに泣かない私でも、涙なくしては見ることができない程でした。
作品の内容は、昨今の情勢にピッタリの内容ですね。企業内部の腐敗や権力闘争、果ては政治の駆け引きなどなど。新聞やニュースをにぎわせている企業もまた、こんな感じなんだろうなと想像するに難くないですし・・・。
上映時間が長いし(途中でトイレ休憩が入る作品なんて初めてです!)、とても複雑な心境にさせられるストーリーではありましたが、絶対に見て損はない映画だと思いますので、ぜひお勧めしたいと思います。
<あらすじ>
国民航空の労働組合委員長・恩地(渡辺謙)は職場環境の改善に奔走した結果、海外勤務を命じられてしまう。10年におよぶ孤独な生活に耐え、本社復帰を果たすもジャンボ機墜落事故が起き、救援隊として現地に行った彼はさまざまな悲劇を目の当たりにする。そして、組織の建て直しを図るべく就任した国見新会長(石坂浩二)のもとで、恩地は会社の腐敗と闘うが……。(シネマトゥデイ)
原作小説はずっと以前に読んだことがあったのですが、あれだけ長い原作を途中に休憩を挟んでいるとは言え、1本の映画にするということに、まず驚きました。
原作では、時系列順に5冊の本にまとめていたものを、時系列に関係なく、過去を回想するシーンを挟んだりする構成に変更することによって、分かりやすくまとまりのある作品になっていたように思います。
またキャスティングも素晴らしい上に、とても豪華。ほんの脇役にも、名のある役者さんが多数登場していて、重厚な作品にふさわしい演技でとても見ごたえありました。
内容も、とても考えさせられることが多く、特に飛行機墜落のエピソードでは、普段はめったに泣かない私でも、涙なくしては見ることができない程でした。
作品の内容は、昨今の情勢にピッタリの内容ですね。企業内部の腐敗や権力闘争、果ては政治の駆け引きなどなど。新聞やニュースをにぎわせている企業もまた、こんな感じなんだろうなと想像するに難くないですし・・・。
上映時間が長いし(途中でトイレ休憩が入る作品なんて初めてです!)、とても複雑な心境にさせられるストーリーではありましたが、絶対に見て損はない映画だと思いますので、ぜひお勧めしたいと思います。
最初こそ確かに上映時間の長さが一抹の不安だったものの、思いの他引き込まれて時間の長さや飽きなども全く感じなかったのは原作未読ゆえに新鮮な気持ちで観れたからでしょうかね~?
あからさまな懲罰や差別人事などは観てて辛いものもありましたが、そんな事にも負けず、飛行機事故の遺族の支えになったり、企業再生に奮闘した恩地の生き様は目頭が熱くなりましたね。モデルになった人とかいるんでしょうか?
私は原作を読んでいるのですが、あれだけの長さの小説を1本の映画にするなんて、なんて無茶なんだろうと思ったのですが、見てみると、とても上手くまとまっていて、ホッとしました。
確かに上映時間は長いのですが、それを感じさせないくらい、充実した中身のおかげで、飽きることなく最後まで見ることができました。
恩地のモデルになった人はいるらしいですよ。その人は日航で恩地と同じように労働組合で活躍した人だったとか。もっとも、日航機墜落の時に遺族の世話係などはやってないらしいですけどね。
見た甲斐がありました。
大企業の大会社に立ち向かうドンキホーテなのか、それとも孤高の小さな巨人なのか。
どちらでも大事な存在ですが、こういう人が日本にいるんだ・・・と思うと、まだまだ日本も大丈夫かな、と思いたいです。
ほんと、この作品はすごい熱気を感じました。
長い作品ですが、少しも飽きることなく見ることができました。
こういう見ごたえのある作品をもっとたくさん見たいですね。
いざ観てみると、長尺など気にならないほど、ストーリーに引き付けられました。
渡辺謙をはじめ、錚々たる俳優陣が迫真の演技を見せ、重厚な人間ドラマだったと思います。
製作に関しては、日航からの様々な妨害工作があったと聞いていますが、それに屈することなく、映画を作り上げ、公開にこぎつけた関係者、スタッフ、出演者の方々に大きな賛辞を贈りたい気持ちです。
とても長い映画なので、確かに尻込みしてしまいますよねー。でも、思ったよりも、長さを感じなかったし、ほんと見て良かったです。
>日航からの様々な妨害工作があったと聞いています
そういう噂は私も聞きました。確かに、特定の企業を思い起こさせる内容ではありますが、だからと言って妨害をしたら、逆効果だと思いますけどねー。大人げないというか何というか。
3時間以上ある映画ですが、最後まで一気に見る事ができました。
まず最初の墜落場面が悲しかったです。機内の様子は、あんな感じだったんでしょうね。
若い頃は好青年役が多かった三浦友和さん、柴俊夫さんが老獪な役を好演していました。
また、これが遺作となってしまった山田辰夫さん。ああ言う誠実さがない小憎らしい社員の役を見事に演じていました。渡辺謙さんと取っ組み合う場面まで・・・・・。切なかったです(涙)。
ラストでナイロビに左遷となった恩地が却ってホッとした表情になり、恩地の妻も「それでいい。」と言う感じでした。
Yuhiさん。一年間ありがとうございました。
良いお年をお迎え下さい。
この作品、原作の方も以前に読んでいて、なかなか読みごたえのある重厚な作品だなというイメージだったのですが、映画で見てみると、こちらはこちらで、俳優さんの味が出ていて良かったなと思います。
本当に胸の痛む重いストーリーですが、こういう作品も大事ですよね。
間諜X72様、昨年に引き続き、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
遺族に対して「補償金、これだけ貰えれば十分でしょ?」みたいな、人の命を軽く扱うような言葉を言う。そして恩地に「そんな言い方はないだろう!」と怒られて取っ組み合いになる。
その男を演じたのは山田辰夫さん。
この映画の撮影中はかなり癌が進行していて、自分の命はそんなに長くないとわかっていたと思います。その山田さんがああ言う事を言う役を演じたと言うのは役者魂を感じます。山田さんがそれ以前に演じた役と言えば、軟弱な男、軽薄な男、誠実さがない男が多かったです。しかし、実際の山田さんは芯が強くて誠実な方だったんでしょうね。
この映画が公開される前に亡くなった山田さん。さぞかし無念だったでしょう・・・・・。
どこにでもいそうな役柄なんだけど、実際に演じるとなると、なかなか難しいだろうなと素人目にも思いました。
この映画で演じた役が最後になってしまったのは、本当に残念です。でも、いつまでも記憶に残る俳優さんだと思いますよ。