Yuhiの読書日記+α

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彩雲国物語/紫闇の玉座(下)(感想その5)

2011年07月14日 23時31分35秒 | 彩雲国物語
今回は下巻であまり登場しなかった人物についての感想を書きたいと思います~。わりと頑張って、一言だけでもという感じで登場させてはいましたが、ここまで長いシリーズになると、どうしても全員のことについては書ききれないですもんね。仕方ないけど、ちょっと寂しい・・・。ぜひ外伝でお願いしたいですね!

まず1番びっくりしたこの方から・・・。

<柚梨>
いや~。伏兵登場!って感じですね。すごく良い人だし、能力も高くて周囲の尊敬も受けている人だけど、いかんせん、個性的な人ばかりが揃っている彩雲国の高官の中では至って地味でしたからねぇ・・・。ここでいきなり宰相になる未来が明かされるとは予想だにしていませんでしたよ。
下巻の時点では、まだ戸部の侍郎で、鳳珠の下だった彼が、何時の間に上官である鳳珠を抜き去るのか・・・。なんだか想像つきません^^;
でも思えば、あの晏樹に思い切り盾突いていましたし、普段の控えめなイメージとは違って、筋を通すべきところはキッチリと通す人なんだろうなぁ。
こんな上司がいたらいいですね!

<鳳珠>
シリーズ後半になって、めっきり登場機会が減り、インパクトも少なくなってきていましたが、実家の黄家に対して、王の側につくように手紙を送り続けていたりと、生真面目で誠実な人柄はそのままでした。
もっとも、王の為というよりも友人である悠瞬の為という部分が大きかったようですが・・・。
ちょっと疑問なのですが、鳳珠は悠瞬が最終的に劉輝を裏切り旺季についたと知ったら、どうしたんでしょうね。その選択が鳳珠と柚梨の違いになったのかも・・・。

<龍蓮>
もっと出番があるかと思っていましたが、ここ数冊は藍仙の意識が表面に出たシーンばかりで、彼本来の意識の部分はほぼ皆無だったのが物足りなかったです。黎深もそうですが、天つ才ゆえの変人ぶりは、ほんと面白かったので、もっともっと出して欲しかったんですけどねぇ。
最後に藍家を動かして司馬家の軍を出させたのは、これまでの龍蓮の生き方とは反しているように思えて、かなり意外だったのですが、その辺りももっと詳しく知りたいです。
ぜひぜひ外伝でお願いします!

<十三姫>
後年、軍に入ったとか。王の妃候補だったのに、いきなりの展開ですね~。劉輝のことがちょっと好きになりかけていたのに、なんだか気の毒です。口は悪いけど、サバサバしていて悲劇のヒロインぶらないところは好感が持てたので、幸せになって欲しかったのですが、迅とはその後どうなったのか、何も描かれていなかったので気になります。

<三つ子>
彩雲国一の名家の当主が三つ子だなんて、ほんと面白い設定ですよね。こういうキャラクラー作りは上手い作者さんだなとつくづく思います。なので、この3人のことをもっと詳しく知りたかったのですが、本編ではあまり描かれることが無く残念です。
顔立ちも立ち居振る舞いも洗練されていて麗しいのに、その性格はかなり性悪だなんて、とっても気になるんですけどね。藍家5兄弟の過去の生活ぶりについても読んでみたかったのにな~。ちなみに艶福家だったお父さんのこともすっごく気になるし、そういう夫を持った妻という立場のお母さんのことも知りたかったです。
あと、「隠れ龍」というのが誰だったのか?とか、邵可が「白虹」の中で何を頼んでいたのかも気になります。結局、本編では最後まで明かされることがなかったからなぁ。伏線を引いていたのに、物語の展開を変えてしまって使えなくなったのかな?
あ、そうそう、雪那の妻、玉華が雪那に刃を向けたというシーンがありましたけど、これもあまりにも唐突な描写でよく分からなかったです。なぜ玉華がそんなことをする必要があったのかも分からないし、司馬家が出陣したのも龍蓮のお陰なのか玉華のお陰なのか不明ですしね。ぜひ、いつか明かしてほしいです。

<楊 修>
今回出番なし。貴族派に近い存在ながら、結局のところ旺季とも特に関係はなさそうだし、単に絳攸の目を覚ましたいだけがために、旺季側に手を貸すかのような態度を取ってたのかも、という気がしました。
この後、中央を離れ地方へ異動させられたようですが、どこへ赴任したのかな~。覆面官吏がすごく似合っていたのに、他の仕事ってあまり想像つきません(^^ゞ
いつか絳攸とどこかで再会して、見直してくれるといいなと思います。

<飛翔>
上巻を読んで一気に株が上がったのですが、下巻ではあまり出番はなかったのが残念。でも、龍輝たちに対するこれまでの態度を反省したり、悠瞬や黎深を思う気持ちが温かく、とても良い人だということが伝わってきて、嬉しかったです。この後のことは何も書かれてなかったので分かりませんが、工部尚書の地位はいずれ悠瞬夫人である凛さんが着任するので、いつかはもっと上の地位に行くんだろうな~。
欧陽侍郎とは、何だかんだ言っても、お互いを分かりあっている良い関係でしたね。この後、どうなったのかな・・・。

<伯明>
出番ありませんでしたね~。最近、心の友'Sは物語に絡んでくる部分がなくなってきていましたから仕方ないとは思いますが、それにしても一言も触れられていなかったのは悲しい~。影月くんも龍蓮も少しは描写があったのにね・・・。

その他、まだまだ書き足らない所もありますが、とりあえずはこの辺で。また書き足りないことを思いついた時に書きたいと思います!


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彩雲国物語/紫闇の玉座(下)(感想その4)

2011年07月10日 23時58分21秒 | 彩雲国物語
今回は貴族派を中心に感想を書いてみました~。こちらもネタバレしていますので、ご注意願います!

<旺季>
最初に登場した時には、まさかここまで出張ってくるとは正直予想だにしていませんでした^^;形式にこだわる頭の固いおじさんだと思ったら、いやはやこれ以上はない程、王たる資質にあふれた人だったとは・・。ほんと驚きです。
基本的にはすごく良い人のようですが、現王たる劉輝と完全に対立して、国の平和を乱し、自ら手を下したわけではくても、周囲の人間がやっていたことを見過ごすことになったわけだから、罪を全く不問にされたというのは、正直納得できません。
そりゃ、劉輝の方針として、どんな人間であっても切り捨てないというのがあるから、例え敵対していた旺季であっても、死なせるわけにはいかなかったのだと思いますが、左遷するとか降格するとかはできたんじゃないのかなー。
越権行為や上司に諫言しなかったという罪で冗官にまで落とされた絳攸と比べても、甘すぎるんじゃないのー?という気がしてならないのです。
もっとも、これは旺季だけの問題じゃなく、晏樹や皇毅にも言えることですけど・・。

<晏樹>
結局、ラスボスは彼だったんですね。でも、それにしては最後の方はあまり凄みを感じなかったけど^^;何だかんだ言っても、悠瞬を殺せなかったり、旺季のために動いていたりしたからかな?ツメが甘いところが、何だかねー微妙な気持ちになってしまいました。
しかし、彼は旺季以上に罪深いですよね。大勢の人間を傷つけたり殺害したり、あげくの果ては貴陽を放火しようとまでしていたんですからね。未遂に終わったから良かったものの、実際に行われていたら、どれだけの人が命を奪われたかわからないわけですよね。
それなのに、全然罪に問われないって、あり得ないー!旺季のところでも書きましたけど、劉輝のやり方として人を殺さないというのならそれは仕方ないけど、少なくとも裁判をして牢屋に入れるとかのやり方はありますよね。野放しにしてまた何かやったら、それこそ取り返しがつかないですよ。証拠がないから何もできないということかもしれませんが、あれだけのことをしておいて、ひとつも証拠がないなんてこと、考えられませんよー。
もし、本当に証拠がないというのなら、それは捜査に手抜きがあるのでは?と思ってしまいます。天下の御史台は何をしてるんだ!と言いたいですね。

<皇毅>
これまでは、口が悪くてちょっと厳しいけど仕事熱心で正義感溢れた生真面目な人というイメージで、劉輝とは敵対している側ではありますが、わりと好印象でした。
でも、今回かなり株が下がったかな~。といっても、ほとんど出番はなかったし、直接的にイメージを悪くするような場面もなかったのですが、結局のところ、彼の正義感というのも国の為ではなく、旺季のためという部分だったのかな~と思われる描写があって、ガッカリしたんですよね。
今回の件では心を鬼にしても旺季や晏樹を罰するべきだったんじゃないのかな。例え証拠がなかったとしても、晏樹が狙っていたことは絶対に知っていた筈なのに・・・。それができてこその御史台長官だと思うし、秀麗が尊敬していた上司だったはずなのに・・・。結局は拾ってくれた旺季や幼馴染の晏樹に対して厳しく接することができなかったんだと思うと、残念です。
それに、官吏を続けているのも旺季がそれを望んでいるからだなんて、黎深や絳攸をバカにする資格なんてなかったんじゃないでしょうか。まさか、そんな人だと思っていなかっただけにショックが大きかったな~。

<清雅>
秀麗のライバルなのにもかかわらず、今回出番なしでした。にしても、今回のお話で、清雅の立ち位置がよく分からなくなりました。旧紫門四家の出身だし、皇毅たちとも親しそうなので、てっきり悠瞬たちと同じく昔旺季に拾われて宮廷に入った旺季派なんだと思っていました。というのも以前、絳攸のことを「どこの馬の骨とも分からない」と言って、身分低いものをバカにしてるような発言があったので・・・。
でも、今回旺季たちの話にも全く出てこなかったということは、旺季とは無関係だったということでしょうか?皇毅の部下だったのも全くの偶然で、清雅は清雅なりの判断で、これまでのこと(塩や贋金事件)は動いていたってことかな?ちょっとよく分かりません。
清雅のことは、妹がいるらしいとか女性嫌いだとかいう話もありますが、結局詳しく描かれなかったので、陸家没落のことなどもあわせて、外伝で描いて欲しいな~。

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彩雲国物語/紫闇の玉座(下)(感想その3)

2011年07月08日 00時27分55秒 | 彩雲国物語
各キャラクター別感想が続きます~。ネタバレしていますので、ご注意くださいませー。


<悠舜>
さほど出番は多くなかったけど、さすがにインパクトは大でしたね。ここ何冊か(ほのめかしは随分前から)、彼の裏切りが匂わされていましたが、結果は予想通りでしたので、そんなに驚きはなかったです。が、体の不調の件までが大嘘だったとは、さすがに思ってもみなかったので、仰天しましたよー!!
でも、そこまでやらなくても良かったんじゃない?って思うんですよね。「忙しすぎて不調だったけど、宰相を辞めて養生したら治った」というのでも良かったような。だって、誰もいない場面でも、具合悪そうな描写って、たくさんありましたよね。人もいないところで仮病使うなんて!すごいミスリードですね。
あと、子供ができたんですねー。そんな展開は全く予想してなかったので、これまたビックリ。忙しかったのに、いつそんな暇があったのやら・・・^^;

<黎深>
すごく期待していたのですが、直接の出番は全くナシでした・・。一番見たかった、悠瞬と過去の事について話し合う(謝るかな?)シーンが完全に割愛されていて、お互いがどう思ったのかについても全く触れられていなくてガッカリでした。
それに、黎深がどうして隠れ家にいる悠瞬を探り当てられたのか?も不明ですし、北の国においてきぼりになったのも、あまりに不憫で・・・!
ま、黎深を出してしまうと、シリアスな展開にそぐわなくなってしまうからかもしれませんが、すごく楽しみにしていただけに、ショックでなりません。
そうそう、百合さんとの間に子供ができるということは、何となく以前から感じていました。絳攸も親離れしたし、紅家当主の座も降りたしで、タイミング的にはありえるかなーと。でも、そうなると絳攸がやっぱり気の毒かなという気がして、そうならない方を願っていたのですが。
もちろん、百合にしろ黎深にしろ、実子ができたからといっても、絳攸に対する態度は変わらないと思いますが、絳攸の方が遠慮しちゃうんじゃないかなと思うので。
でも、子供が生まれた時の、黎深の反応は是非見てみたいなー。きっと親バカぶりを発揮するんだろうな。

<百合>
ついに、劉輝や静蘭に叔母であることがバレました。あんな素敵な女性が叔母だなんて!と二人に喜んでもらえて良かったですね。
ただ、百合の血筋の件については、もっと効果的に使われるかなーと思っていたので、ちょっと拍子抜けしたのも事実。数少ない王位継承資格者の一人として、てっきり、王位継承争いに巻き込まれると思っていたのでね。
その時点では、まさか旺季が王位を継げる資格があるとは、しかも劉輝よりも血筋の点では上だなんて思ってもいなかったので考えていたのですが、百合が争いに巻き込まれると、好むと好まざるとに関わらず夫である黎深にも関わってくるので、面白くなりそうだと思っていたんですけどねー。ああー残念!
しかし、黎深のところにも書きましたけど、子供ができたらしいのにはビックリです。子供を作らない理由のひとつには、百合の血筋の件があるのかと思っていたので。なんせ、百合の子供は蒼玄王の血を引くことになるので、またいつか王位争いに巻き込まれる可能性があるわけで。子供をそんな目に合わせないために、あえて実子は持たないことにしてるのかと思っていました。
旺季やリオウの件が明らかになったことにより、問題なしと判断したのかなー?ちょっと気になります。
いずれにしろ、百合は子供をしっかり教育すると思うので、子供は立派に育ちそう!
ちなみに後年、有能さをいかんなく発揮して、史実に名を残しているところからしても、家庭におさまらず、あちこち飛び回って働き続ける生活だったようですね。

<邵可>
劉輝にずっと付き従っていたせいで、わりと出番は多かったですね。でも、そのわりに、思ったほどのインパクトはなかったかな。黒狼にもならなかったし、政治的な部分でも劉輝の考えに特に口出しもしなかったので、傍にはいるけど、あまり存在感はないという・・・。
ずっと以前は、最終的には邵可が何とかするのでは?と思っていたこともありました。なんたって黒狼だし、劉輝の師匠でもあったわけですし・・・。ずっと隠していた能力の高さをある時突然ぱっと出して、敵を驚かせるのかなーと思ったり。でも、そういうシーンは結局なかったですね~。ま、劉輝が考えて答えを出さないと、これまでと同じことの繰り返しになるから、それで良かったんだと思いますけど・・・。
それにしても、邵可はこの後もずっと紅家当主のままなのかなー。次の当主は誰になるんだろ。玖琅の息子かな?もしかすると、これから生まれてくる黎深の子供とか?
というか、そもそも黎深から当主の座を譲り受ける時に、玖琅は反対とかしなかったのかなという疑問がありますね。元々、玖琅は長兄のことをボンクラだと思っていたから黎深を担ぎ出したんだし、いきなり当主になると言っても、すんなり納得しないような・・・(^^ゞ

<リオウ>
彼も最初に登場した時には、よもや、ここまで重要な人物になるなんて思ってもみなかったキャラクターです。でも巻を追うごとに、大人びてしっかりしてきて、一番成長が感じられた人かなと思います。もっと大人になったら、カッコ良くなっただろうな~。
それにしても、劉輝の養子になり、やがては宰相になるなんて、双花菖蒲よりすごい大物!血筋も頭も良いってことですもんね。
もっとも、ひょっとすると、宰相になったのは、劉輝の子供の時代だったりするのかも!?
なんせ、その子に王位を譲ったらしいので、本来王位についてもおかしくなかったリオウが後見の意味でも宰相につくのはあり得ますよね~。
どっちにしても、リオウは色んな人にとっての救世主になりましたね。


またまた長くなりましたので、今日はこの辺で・・・。
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彩雲国物語/紫闇の玉座(下)(感想その2)

2011年07月05日 23時36分00秒 | 彩雲国物語
では、ここからは、各キャラクターについてのあれこれを・・。あ、当然ネタバレしていますので、未読の方はご注意下さいね!



<秀麗>
今回はあまり出番はありませんでした。でも、主人公だけに、美味しいところはちゃんともっていきましたね。最終的に劉輝と結婚することになるとは思っていなかったです。秀麗は官吏であり続けることを選ぶと思っていたので。でも、これはやはり少女向けのライトノベルだし、恋愛成就というのも必要なんですよね。
最後に彼女の寿命のことが書かれていましたが、あれはなくても良かったのでは?という気がします。でも、王と国の為に尽くして若干30歳で死去したとする方が、「伝説の官吏」っぽくて良かったのかもね。

<劉輝>
この巻はまさに彼のためのものでした。これまでの優しいけど流されやすい性格が随分と改善され、ほんと成長したなと思います。あまりにも完璧な旺季と比べて、なぜ劉輝が王でなくてはならないのか?が私にもよく分からなくなっていたのですが、今回のお話ですごく納得できました。
この後の成長した劉輝の政治ぶりを見てみたかったのですが、外伝が今後出版されたとしても、そこはもう描かれないでしょうね。
秀麗とはついに結ばれることになって、ホント良かったですね。しかも、生涯ただ一人だけを妃とするなんて、やってくれました。
それが叶ったのも、リオウを養子にとるという裏ワザを使ったからですけど、さすがにそれは全く思いつかなかったので、かなりビックリしました。
たった1年の結婚生活だとはいえ、忘れ形見も得たし、劉輝が幸せになれて良かったです。

<楸瑛>
劉輝の側近として側を離れないために、今回もわりと出番がありましたね。何気にカッコイイところも見せてくれたし、初期からの登場人物の中では一番優遇されているのでは?と思います。最近はお笑い要員的な扱いも受けていて、ちょっと可哀想な面もありましたけど、どんなに打たれてもメゲない楽観的な性格がお話を明るくしてくれて良かったです。
珠翠とのその後のことは全く描かれていませんでしたけど、やっぱり大巫女とじゃ無理なんですかねぇ。幸せになってもらいたいのですけど。
あと、藍家とはその後どうなったんでしょう?ずっと勘当されたままなんてことはないと思いたいなー。

<絳攸>
かなり可哀想な扱いでした(T_T)。そもそも出番がほとんどない!!一番の見せ場である五丞原の場面でさえ顔を見せられず・・・でしたからね。龍蓮や影月でさえも姿を見せたのに、迷子になって来られないなんてオチは、あまりにヒドイような・・・(汗)。
一応、黄家を攻略したことにはなっていましたが、人の話で断片的に語られただけだったので、イマイチすごさが分からないですし。
後に宰相にはなったようですが、悠舜はもちろんのこと、景柚梨、リオウらも宰相になった中のひとりですから、序盤に描かれていたような歴史に名を残す名官吏というには、物足りない感じでしたしね。
黄家を攻略したときの話や閭官吏との珍道中のお話、その後人事が一新されて地方で研鑽を積んだ話なんかは、是非外伝で読みたいな~。ひとつでも良いから、本当は凄い才能の持ち主だったんだという具体的なエピソードが欲しいですねー。あと、お兄ちゃんになったことを知ったときの話なんかもあれば、さらにグッドなんですけど。

<静蘭>
こちらもあまりいい所はなかったですけど、出番はわりと多かったかな?それに一応成長しているらしき部分は描かれていたので、まだ救いはあった気がします。
初期の頃は、もっとすごいキレ者だと思っていたけど、後半は評価が下げられる一方で気の毒でしたね。人を信じきれない静蘭と人をどこまでも信じる劉輝、という対比が印象的でした。

<燕青>
いつも美味しいところを持っていきますね。ほんと彼を味方にすれば、百万力というか、彼ひとりで全てのことを成し遂げてくれるような安心感がありますね。
ほんと良い人だし私も大好きなんですけど、この物語を描く上で、ここまで完璧なキャラにする必要があったのかなーと思ったり。
彼を出すことによって、他のキャラが霞んでしまって、折角の個性的なキャラクター達が活かせなくなってしまった気がするんですよ。茶州編だけだったらまだ良かったんですけどねー。あ、でも「双玉」という設定上、後半も秀麗と絡んでこないとダメだったのかな?
ちなみに、静蘭もそうですけど、秀麗が没したあとはどうしたんでしょうね。二人は王に仕えるというよりも、秀麗に忠誠を誓っていたわけだし・・・。
秀麗の遺志をついで王に仕えたか、もしかすると、秀麗の娘のために生きたというのもアリかもしれませんね。


また長くなってきたので、ここで一旦切りたいと思います。一言くらいで終わらせようと思っていたのに、ついつい長くなってしまいます(^^ゞ
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彩雲国物語/紫闇の玉座(下)(感想その1)

2011年07月03日 23時38分10秒 | 彩雲国物語
雪乃紗衣著「彩雲国物語」の本編18巻目の感想です~。ついに本編ラストになってしまいました。いつもなら、とりあえず先が知りたいので、サッと一読するのですが、今回はなかなか進まず、結局読み終えるのに3日くらいかかってしまいました。
ライトノベルにしてはページ数が多いというのもありますが、これで本当に終わりだというので、先が知りたいような知りたくないような複雑な気持ちになってしまったんですよね。
でも読み終えた今、一抹の寂しさはありますが、一定の満足感・充足感はあります。
未完のまま自然消滅してしまう作品も多い中で、デビュー作で1冊限りのつもりで出した作品が、ここまで長くなり登場人物もスケールも大きくなっていった作品を、無事に完結させることができたというのは、本当にすごいことだと思います。作者さま、お疲れ様でした!

では、以下、ネタバレになりますので、未読の方はご注意下さいませ~。


   *    *    *    *    *    *

ここ数巻、旺季の株が上がりすぎて、劉輝にとってはかなり暗い展開だったので、正直どうやって「最上治」へ持っていくのか不安に思っていました。いや、それどころか、これだけ混迷してきた物語をあと1~2冊で、それなりにナットクのいく形で着地させることができるのかすら、危ういな~なんて思ったりもしてたんです。
でも、ちゃんとやってくれましたね!それも、一応ハッピーエンドで・・・。

難を言うならば、もうちょっと冊数をかけて丁寧に描いて欲しかった場面が、ちょこちょこ見受けられたこと。少なくともあと1冊あれば、主要なメンバーのエピソードだけでも、地の分での説明書きのようにならなくて済んだんじゃないかな~。何故そうなったか?という部分がかなり端折られてしまっていて、唐突な感じを受けた箇所がいくつもあったので、勿体無かったです。

でも、予想していたよりも、物語としてちゃんとまとまっていたし、劉輝と旺季の違いというのも、しっかり伝わってきたので、一応の満足は得ました。

で、ちょっと思ったのですが、作者様の中でラストは今回の通りで決まっていたとしても、途中の展開はちょっと違うことを考えていた時期があったんじゃないかなーということ。
というのも、「黒蝶」までのストーリーとそれ以降のストーリーは、若干方向性が違ってきてるかな?と実は以前から思っていました。秀麗の命の件が急に深刻になりだしたりとか、瑠花が急に良い人に描かれたり、逆に旺季は王たる資格と資質があると突然描かれだしたりと、急に路線を変えてきた感じがしたのです。
で、今回、本編が完結しても、結局全く回収されていない伏線がいくつかあるので、それらを使うストーリー展開が本当はあったんじゃないかなって思うんです。
(例えば、「白虹」で邵可が三つ子に頼んでいたこととか、三つ子の中に隠れ龍がいる話とか)
でも、何らかの理由で、それらの設定を使うことが難しくなり、一気にラストへと駆け出したのかな~なんてね。だから、唐突なシーンや無理やりつなげたようなエピソードが散見されるのかなって。
ま、これは私の勝手な想像なので、事実は全然違うかもしれませんけどね。

とにもかくにも、本編で回収されなかった伏線は、後日外伝ででも是非描いて欲しいものです。雑誌で掲載されていて本になっていないエピソードもあるそうですし、そちらも是非読みたいです!

なんだか長くなってきたので、個別のキャラクターについては、また後日にします。


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彩雲国物語/紫闇の玉座(上)

2011年06月03日 00時21分29秒 | 彩雲国物語
雪乃紗衣著「彩雲国物語」の本編17巻目の感想です~。ついに本編はラスト目前。次の下巻で完結だそうです。前巻を読んだ時は、まだまだ物語は収束できない気がしたのですが、どうやって終わらせるのでしょうか・・・。
とりあえず、サラっと読んだだけですが、感想を書いてみたいと思います。
以下、ネタバレしていますので、未読の方はご注意くださいませ。

   *    *    *    *    *    *

今回もとてもあと1冊では終われないでしょ!?という感じではあったのですが、それでも確かに終わりに近づいているなという雰囲気はありました。

その原因は秀麗かな。彼女はこれまでもそんなところがありましたが、今回は特に、一気に走りすぎ、頑張りすぎ、出来過ぎでした。これって残り僅かな命を最大限に使おうとしているからだと思うんですよね。最後のきらめきのような感じがして、ちょっと切なくなりました。
もっとも主人公が死ぬなんてことが、少女向けライトノベルで本当にできるのかどうかは疑問なんですけどね。
なんだかんだいっても、ハッピーエンドの方が需要があると思うし、ここで死んでしまったら、1巻のラストの「文に李紅あり」の伝説に繋がると言えるかどうか・・・。とりあえず、下巻を読んでのお楽しみってことですね。

次に出張っていたのは、旺季。巻を追うごとに存在感が増してきていますね~。しかも、最初は王位簒奪を目論む悪役だと思っていたのに、読めば読むほど「いい人」なんですよ。確かに彼は王にふさわしいし、周囲の人間が肩入れするのも納得なんですよね。
でも、誰が言ってたのか忘れましたが、あまりにも用意周到で完璧すぎるのが逆におかしいという気持ちにもなるんですよね。
また、静蘭も指摘していましたが、略式とは言え鎧や兜なんかの手入れも怠らず、馬術の訓練なんかもしっかりとやっていた節があるし、戦になることをあらかじめ予想していたんじゃ・・・?とも思えてきて、単純に信じて良いとも思えないんですよね。

晏樹は、やっぱりな~という感じ。ものすごく後ろ暗い人ですね。旺季が表を担うなら、裏の汚い部分はすべて晏樹が受け持っているのかな。そしてたちの悪いことに、晏樹自身が望んでやっているんですよね。やっぱりラスボスってことでしょうか。

そして、もうひとりのキーマン、悠舜。彼は今回はあまり出番はなかったですが、やはり重大なカギを握っていることに変わりはありませんね。一体誰を「裏切る」のか。私の予想では、旺季を裏切ることになるんじゃないかな。表面だけを読むと劉輝を裏切りそうな展開ですが、最後の最後で大逆転させるんじゃないかと思っています。皆が皆、信望する旺季をはねのけるにはそれくらいの荒療治でないと、劉輝の再生はあり得ないから、あえてこんなことをやってるんじゃないかなー。
悠舜にとって、旺季は拾って育ててくれた大恩ある方。いわば、絳攸にとっての黎深と同様の存在です。それを裏切るというのは、信念のためとは言え、やはり辛いことですよね。だからこそ、死ぬ覚悟でやっているんじゃないかなーと思うわけなんですよ。
この辺は下巻で詳しく語られることでしょう。推理があたっているか楽しみです。

そうそう、前巻のラストで、絳攸が悠舜に会いにいっていましたが、内容は明らかにされませんでした。きっとこの会話は核心に触れる部分なので、あえて描かれなかったのだと思います。すごく大事なことだと思うので、早く知りたいです~。しかし、紫の袋って何でしょうね???何かを託されたということだと思いますけど・・・。

ちなみに若手組は今回もあまりパッとしませんでした。名誉回復の機会はあと1冊しかないんですけど、大丈夫なんでしょうか。本当に心配になってきました(汗)。
楸瑛はまだ出番が多かったし、珠翠ともそこそこいい雰囲気になってきたので、まだ良かったけど、静蘭はどん底ですね。何がしたいのかもハッキリしないし、ホント役に立たない人になっちゃって・・・。皐韓升の方がずっと良い役割でしたもんね。これで本当に「軍に藍茈あり」になれるんでしょうかね???

他にインパクトがあったのは、劉志美かな。変な言葉を使う怪しいオジさんだと思っていたけど、なかなかに中身の方もしっかりしていて、さすが黎深達と同期だけあります。(と思っていたのですが、実は黎深たちとは同期ではないそうです。)

せっかく、紅州が舞台だったのに、黎深とのからみがなかったのは、凄く残念!
結局、黎深も全く出番がなかったですしね。下巻はきっと出ますよね。悠舜の運命を変えられるのは黎深だけって言ってましたからね!期待したいです。

とりとめがなくなってきましたので、今日はこの辺で。またもうちょっと読みこんでから、感想をアップできればなと思っています。



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彩雲国物語/蒼き迷宮の巫女(感想その1)

2010年04月03日 00時58分26秒 | 彩雲国物語
「彩雲国物語」の本編16巻目の感想です~。あおり文句では、クライマックス目前!となっていましたので、後2~3冊で終わりなのかな・・・と漠然と思っていたのですが、読んでみると、とてもそんなアッサリとは終わらない雰囲気。というか、終われないと思うんですよねー。なんたって、1巻の時点で書いてあったような、劉輝の「最上治」の輪郭すら見えてこないのに、本編終了なんて無理ですよね~。

以下、ネタバレしておりますので、どうぞご注意くださいませ~!

   *   *   *   *   *   *   *

昨夜サッと一読しただけなので、思ったところを適当に書きますね。
詳しい感想はまた後日、じっくりと書いてみたいと思います。

まず全体的な感想ですが、思った程伏線は回収されていないなーということ。明らかになってきた部分も結構あったのですが、さらに別の問題で分からないところが出てきたりして、収支してみたら、トントンになったという感じでしょうか。

今回、案外(?)頑張っていたのは楸瑛ですね。ドン底にまで落ち込んでいた評判も、ちょっとは上向き加減になったのではないでしょうか。一見チャラチャラしてそうだけど、剣の腕や身体能力の高さは一級品。藍家5兄弟の中でも一番の強運の持ち主だったなんてねー。昔のカッコイイ楸瑛のイメージが、ちょっとだけ戻ってきた感じ。
そのせいか、珠翠とも少しだけいい雰囲気になってきたし、若手組みの中では一番いい役回りだったと思います。

それに引き換え、他の若手組(劉輝・静蘭・絳攸)は相変わらずで、存在感すらありませんでしたねー。作者様も彼らをもてあまし気味なんじゃないかと勘ぐりたくなるくらい、イイ所もないし、何かをすればする程、ドツボにはまっていってる気がして、悲しくなってきました。(特に劉輝)
その中では、絳攸はまだ少しだけ、昔の評判(朝廷随一の才人)の片鱗が伺える描写があったので良かったのですが・・・。特にラスト、悠舜に対峙して、何を話そうとしているのか、大いに気になるところです。

今回のストーリーでは、意外なことに悠舜もさほど存在感はなかったです。表立って何かをするような場面もありませんでしたし、キーマンであることは間違いないにしても、今回に関して言えば、彼の周りの人物の方に焦点が合ってました。

一番は、何と言っても晏樹!彼の隠された本性がいよいよ表に表れてきた感じで、やっぱりラスボスは晏樹?と思ってしまう程、インパクトがありました。
あの旺季さえ、下手したら殺しかねない雰囲気でしたし、何を考えているのか全く見えない分、薄気味悪さが増してきました。

あと意外だったのが、欧陽侍郎。ほんの脇役だと思って、これまであまり気にしてこなかったのですが、ここへきていきなりクローズアップされてビックリしました。
楊修と並んで、中堅どころでは随一の能吏なんですねー。この世代の人たちのことも、もっと詳しく知りたくなってきました。

そういえば、今回景侍郎もすごく頑張ってしました!やっぱり、この人はイイ人だなーとしみじみ・・・。最近、あまり出番がなかったけど、こういう常識のある大人が出てきてくれて、ちょっと嬉しくなりました。

長くなりそうなので、今日はこの辺で。



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彩雲国物語/暗き黄昏の宮(感想その1)

2009年12月03日 23時51分38秒 | 彩雲国物語
「彩雲国物語」の本編15巻目の感想です~。この巻から、いよいよ最終章に突入とのことで、これまでの色んな伏線やら謎やらを回収してくれるのか、また1巻のラストにあったような「最上治」への道が見えてくるのか、いやが上にも期待は高まりますが・・・。

以下、ネタバレしておりますので、どうぞご注意くださいませ~!

   *   *   *   *   *   *   *

上にも書きましたが、いよいよ本作から最終章ということで、ラストが近づいてきて寂しくなるな~なんて、読む前は思っていたのですが。
読んでみたら、正直、ストーリー自体はあまり進んだようには思えませんでしたし、スカッとするような部分、楽しい部分もあまりなかったし、出てきて欲しかった人たちも登場機会がなかったりと、ちょっと物足りなさの方が勝ってしまいました。
最終章に入ったといっても、まだまだ「最終章の序章」に過ぎないということかもしれません。そういう意味では、ある程度コンスタントに続編を出して欲しいな~。こういう話は勢いで一気に読んだ方が、絶対に楽しめると思うので・・・。

それはともかくとして、前作までは怪しいと思いつつも、信じたい気持もあった悠舜ですが、やっぱり「悪人」でしたね~。優しい言葉と物腰のせいで、みんな「いい人」と思ってるけど、裏では何を考えてるか分からない。でも、どうなんでしょう。この時点で、ここまでハッキリと旺季につながる人物であると出てしまったことで、逆にもう一段ウラがあるような気がしてきました。
これは邵可もチラッと言ってましたよね。鳳麟だったら、もっとすごい事を考えるって・・・。(うろ覚えです。違ってたらスミマセン)
それに、黎深のことがあります。紅本家に黎深が帰れば、自分が鳳麟だということもバレる可能性が強いことは分かっていたはずです。現に邵可にバレてることも気づいていましたし。それでも、特に止めようともせず、簡単に帰した(というか、わざと帰した?)のは、バレてもいいと思っていたということですよね。
そこに何かウラがありそうな気がするのですが・・・。この辺は、もうちょっと考えてみないと分かりませんね。

また今回は、謎だった縹家がかなりクローズアップされました。瑠花やリオウのことも、随分明らかになってきました。特に、リオウ!すごくいい子ですね~。かなり株が上がりましたよー。しかも、どうやら彼の母親には謎が隠されていそうです。もしかして、王家につながる血筋なのかな?あのカタブツそうな皇毅とも、何やら関係がありそうで・・・?この辺りは、今後の展開が、楽しみになりそうです。

で、いつもの王とその側近たちですが・・・。今回も、イイとこナシでしたね。そろそろ、彼らの良い面ももっと出してあげて欲しいです。なんたって、1巻の最上治のメンバーですからね~。活躍の場がないと、とてもあそこに結びつかないんですが・・・。まだ、しばらくは無理なんでしょうか。
その中では、楸瑛は比較的頑張っていましたね。相変わらずヘタレで、妹や幼馴染にも坊ちゃん坊ちゃんと、ボロくそに言われていますが、でも中身はとてもイイ人なのがにじみ出ていて、私の中では好感度UPしましたよ。
もうちょっと初期の頃の、シブさを出して欲しいのですが、作者様の中ではすっかりお笑い担当になってるようなので、もう無理かな・・・。
絳攸と静蘭は影が薄くて、全然いいトコなしだったので、次回は是非頑張って欲しいです。

まだまだ語りたいことはありますが、とりあえず今日はここまでにします。実はまだサッとしか読んでないもので・・・。特にラストの方はナナメ読みでしたので、もう一度じっくり読んで、再度感想を書きたいです。
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彩雲国物語/黄梁の夢

2009年05月04日 00時08分25秒 | 彩雲国物語
「彩雲国物語」外伝の4巻目になります。今回の外伝は静蘭・燕青・邵可の過去話。これまでの外伝は、すごく明るくて楽しい作品がほとんどで、本編が重苦しい展開でも、外伝を読めば楽しい気持ちになることができたのですが、今作は結構シリアスモード。なので、ページを繰る手も止まりがちだったのですが・・・。


鈴蘭の咲く頃に

清苑公子流罪に至る顛末譚でした。実は私、静蘭がかなり苦手でして(ファンの方すみません!)。あの裏表のありすぎる性格や、楸瑛達を見下すような言動が、どうにも怖すぎたんですよね。もちろん、その影には、過去の色んなことが作用しているんだろうとは分かっていたのですが、それにしてもね・・・と思っていたら。今回、公子時代の過去が明かされて、妙に納得してしまいました。確かにあれだけ凄惨な過去であれば、性格が悪くもなるだろうし、楸瑛に対して特に手厳しいのも、ああいう因縁があればこそだったんだなと、ちょっとは理解できたかも。

それにしても、この事件の本当の黒幕のことは、静蘭はまだ知らないんですよね。これは知らなくて良かったと静蘭の為に思います。これを知っちゃったら、人間不信だけではすまないだろうな・・・。

他には、三つ子と楸瑛・迅のやり取りとか、先王と旺季の関係とか、興味深いものがありました。三つ子って、あまり登場したことがないけど、一筋縄ではいかない性格で、面白いですねー。本編でももっと登場して欲しいものです。


空の青、風の呼ぶ声

こちらは、燕青の凄惨な過去の話。実は私、燕青もちょっとだけ苦手だったんですよ(ファンの方すみません)。いや、すっごくイイ人だとは思っていたんですけど、主要登場人物の中でも、彼だけ妙に完成されていて、要は彼さえいれば話はすんなりいくんじゃない?と思うような事が多すぎる気がして・・・。なんせ、腕っ節は彩雲国最強クラスで、頭もいい(州牧をやってたくらいだし)、気も優しく懐が深いし。他のメンバーは、まだまだ未熟な点があって、徐々に成長している段階だと思うのに、彼はもうすっかり完成された人間ですよね。だから、他のキャラとの落差からか、本編での最近の言動が、ちょっと上から目線になってるんだよな~と思って、苦手だったんです。

が、今回の過去話で、凄惨な過去が明らかになって、早くから大人にならなければならなかった訳が理解できたし、明確なビジョンを持って成長していってるから、他のキャラとは違うんだよな~とか分かって良かったです。
しかし、みんな暗くて重い過去がありすぎだよ~。普通の幸せな家庭で育った人って、実はほとんどいないんじゃ・・・!?
主要メンバーでは楸瑛くらいでしょうね。だから皆、楸瑛には辛く当たるんだな。

話は逸れましたが、燕青のお兄さんの話は泣けましたね。もう2度と会わないと言っていましたが、平和な時代になったら、ぜひいつか会って欲しいものです。


千一夜

ついに出たかーという感じの、邵可と薔薇姫の恋愛話。かなりファンタジックに描かれていて、これもまた御伽噺なんじゃないの?と思ってしまうようなストーリーでした。彩雲国には珍しい純粋に恋愛話のみでしたしね。

紅家の男が情熱家であり、特に「一番紅家の男らしい男」である邵可が、あれだけ情熱的だというのは妙に納得できましたけど、読んでる方はちょっとこっ恥ずかしかったですね。なんか親の恋愛話を見てしまったような感じ???

一番興味深かったのは、邵可と黒狼とのやり取り。あまりページ数が多くなかったのは残念ですが、少しは先王との関わりや人となりが分かってきたし、今後の本編にも絡んでくる問題なのかもしれません。なんせ旺季のお姉さんらしいし。

また、珠翠や北斗のことも分かって面白かったです。珠翠って邵可に拾われたという事しかはっきりしたことが分かってなくて、謎な人物だったんですけど、薔薇姫に仕えていたんですねー。彼女も今後の本編に絡んでくるでしょうから、どう書かれるのか楽しみです。


あとがきによると、本編はいよいよ最終章に入るようです。今のところ、どう見ても旺季一派の方が優勢で、とてもじゃないけど劉輝たちは敵わない感じなんですが、そこをどうやって形勢逆転させるのか、腕の見せ所ではないでしょうか。
それも「自然に」やれるかどうかがキモですね。ファンタジックな展開にすれば、どんな無茶な事でも簡単にできるでしょうけど、それをやってしまうと、これまで構築したものが全ておじゃんになってしまうと思うので、超常的な力をあまり使わずに現実的な力(政治力とか)で、頑張って欲しいものです。
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彩雲国物語/黒蝶は檻にとらわれる(感想その3)

2008年12月20日 00時34分04秒 | 彩雲国物語
前回は若手組があまり活躍してないとか書きましたが、それに対しておじさん組の活躍は凄かったですね~。普通のライトノベルなら逆にならなきゃいかんような気がするんですが、この物語はおじさんパワーが凄いらしくて(笑)。

以下、ネタバレですので、ご注意下さい~!!

       *   *   *   *   *

旺季は反劉輝派の旗印なんだろうけど、自分なりにこの国を良くしたいという理想があって、それには今の王では物足りないから反旗を翻したという感じなので、決して憎らしい敵とは思えませんよね。言っていることもそれなりに筋が通っているし、決して極悪非道なタイプではないようですね。だからこそ、孫陵王や皇毅のような人たちも彼につくんだろうし。
そういう人に対抗していくのは劉輝にとってはかなり難しい事だと思いますが、そこをどうやって切り抜けて、「最上治」に持っていくのかが今後の見所なんだろうな。

それに対して晏樹ですが、ますます謎が深まった気がします。しかもかなり黒い方に・・・。出自も不明だし、どうやら色んな家を乗っ取って成り上がってきたようだし、心底薄気味悪い人だなーと思います。
鳳麟のニセの印鑑を使って、あれこれ暗躍していたフシもあるし、実は一番ブラックな人な気がしてきました。ひょっとすると、ラスボスって可能性もなきにしもあらずかも・・・。
仮にラスボスだったとすると、もう一段何かあるでしょうね~。悠舜みたいに。例えば王家出身とか王家に滅ぼされたかなり名家の出だとか。
この辺は次巻以降を待たないと分かりませんけどね。

さてさて今回、六部尚書の最後のひとり、刑部尚書が登場しましたね。彼もやっぱり悪夢の国試組のひとりだそうで、やっぱり奇人変人でした。どんだけ変わった人ぞろい(しかも優秀!)なんだ・・・。面白いキャラではあるけど、今の暗~い展開の中で登場したのは、ちょっと浮いてたような気も・・・。番外編とかだったら、このキャラがまた面白かったんでしょうけどね。黎深がお気に入りだそうですが、もう黎深はいないし、対面場面がないのは残念ですね。

悪夢の国試組は出揃った感があるので、次は楸瑛と絳攸の同期とかも出して欲しいですよね。あの時代も色々とあったようだし・・・。彼らの同期だったら、まだ下っ端官吏がほとんどなんだろうけど、そろそろ若手も活躍して欲しいからなぁ。
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彩雲国物語/黒蝶は檻にとらわれる(感想その2)

2008年12月12日 00時17分48秒 | 彩雲国物語
前回は悠舜と黎深のことしか書けなかったので、今回は他のメンバーについても触れていきたいと思います。私の勝手な考えですし、思い切りネタバレしてますので、読む際にはどうぞご注意下さいませ!

        *    *    *    *    *

今回は若手組(楸瑛・絳攸・劉輝・静蘭)の活躍はほとんどなかったですね。ちょっとショックです。前作までで楸瑛や絳攸はこれまでの事を反省し、再出発を図ったはずなんですが、あまり進歩しているようには見えなかったような・・・(汗)。まぁ二人とも地位も権力も失った訳で、もはや大掛かりな政治問題に対処するのは無理な訳ですが、それでも劉輝を慰める役しかないなんて、ちょっと悲しすぎます。静蘭にしても存在感がほとんどなかったし、劉輝に至ってはそれだけはやっちゃダメでしょう!って事をやっちゃうし、今後本当に「最上治」になるのか不安で一杯です。今回が一番底で、今後皆がそれぞれ這い上がり活躍できるといいなーと希望してるのですが、今のような状態じゃなかなか難しそうな・・・。彼らがそれなりに活躍できる地位にまで行きつくのにまだまだ時間がかかりそうですしねぇ。うーん。

次は邵可について。とうとう、邵可が紅家当主の座についてしまいましたね。これは最終手段かなーと思っていたので、意外と早い出番にビックリしました。
にしても、邵可が黎深に当主を押し付けずに最初から当主になっていれば、こんなことにはならなかったんじゃ?と思ってしまうんですよね。それに、仕事をしない黎深の事も同じ宮廷内で見ていて何も言わず対処もしなかったわけだし(邵可が言えば黎深は言うこと聞くのにね)、邵可にも責任が全くないとは言えないんじゃないの?と思ってしまいます。
それに何より、黎深が当主には全く向かない性格であることは誰よりも分かっていた筈なのに、押し付けておいて都合が悪くなったら取り上げるっていうのは、ちょっと勝手なような気がしたのですが・・・。なんか黎深が気の毒っていうか、いいように使われてるだけのような・・・。
この辺の邵可の真意については、次巻を待たないと分からないのですが。

次は百合について。「黎明」で百合が貴陽に残ると言った時から、てっきり次の巻では彼女の出生の秘密が明らかになり、王位継承争いにもつれこむんじゃないかと思ってたんですよね。それが、今回は全然なかったので、ちょっと肩透かしをくらった気分でしたが・・・。
でも、清雅に対応した時の毅然とした態度や、黎深と離婚したら絳攸の親権は自分のものと主張したりと、それなりに面白い場面があったので良かったです。次の巻では、きっと王位問題にからんで何かあるだろうと思いますので、楽しみです。

そうそう、今、百合のことで一つ怖いことに気づきました。悠舜が鳳麟であるなら、百合が先王の異母妹で王位継承権がある事を知っていてもおかしくないですよね。だったとしたら、百合が謀反を企てている(もしくは祭り上げられている)として、身柄を拘留するとか処刑することも考えられるんじゃ・・・!!
もし悠舜に本当に悪意があって黎深(及び紅家)に仕返ししたいと思っているなら、百合を盾に取るのが一番黎深に打撃を与える方法だと知っているはずで・・・。
まあ、いかに悠舜はウラがある人だといっても、さすがに私も女性を盾に取るような悪人ではないと思っていますが、可能性としては絶対にないとは言いきれませんよね。仮に悠舜はやらなくても、他の腹黒い人間がそれを知ればやるかもしれませんし・・・。
ああ、そんな恐ろしい事にならない事を祈ります!

だんだんと妄想が激しくなってきましたので、今回はこの辺で。

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彩雲国物語/黒蝶は檻にとらわれる(感想その1)

2008年12月06日 00時30分02秒 | 彩雲国物語
「彩雲国物語」の本編14巻目、紅家編後編の感想です。内容がこれまで以上に盛りだくさんな上、目が離せない緊迫した展開で、何から感想を書くべきか迷うのですが・・・。
以下、ネタバレしていますので、未読の方はどうぞご注意下さい!!


   *   *   *   *   *   *


本作を読み終わった後、しばしボーゼンとしてしまいました。まぁ、悠舜が単なる「イイ人」でないだろうことは予想していましたし、ひょっとすると黒幕というのもありかも・・・とも実は思っていました。でもまさか、紅家とあれほど因縁の深い家の出身で、黎深とは実は子供の頃に会っていたとは思ってもみませんでした。(そうそう、悠舜が紅州出身であれば、「地獄の沙汰も君次第」で百合と初めて会った時に「百合姫」と言ったのも納得できますねー。やっぱり百合が「姫」である事を知ってたんだ!!)
しかも、子供の頃の黎深の一言で(?)、悠舜の一族であり紅家筆頭門家である姫家は悠舜以外、全滅してしまっていたとはね・・・。こういう過去があれば、悠舜には黎深及び紅家を憎み追い落としを図っても仕方がないのかも・・・とは思います。
でも、作品冒頭の先王との会話からしても、憎悪や恨みなどという感情を持つタイプとは思えません(そっちの方がなんか怖いんですけど)し、実際の悠舜の考えというのは、まだまだ謎に満ちていますよね。
私としては、悠舜は確かに色んなことの首謀者であるかもしれませんが、その意図は、現在の様々な問題点を洗い出し、膿を一気に吐き出させようとした荒療治なんじゃないかなーという風に思っています。そしてそれは、悠舜には残された時間があまりないからかも・・・。悠舜ならば、ゆっくりと少しずつ問題を解決していけば、こんなに朝廷が混乱することもなく、変革していくことができる筈だと思いますが、実際にそれをするだけの時間がないから、こんなに急いで一気に事を進めようとしたのではないか・・・?ま、これは私の希望的観測すぎるかもしれませんが、やっぱり悠舜にはブラックなだけの人にはなって欲しくないので、ちょっと考えてみました。それに、凛さんがいますしねー。もし、悠舜が反逆者なら凛さんとは結婚してないと思うんですよ。あえて、危ない道に引きずり込む必要ない筈だし。だから、あながちハズレではない気がしてるのですが・・・。


そして今回、一番可哀相だったのが黎深。もうズタボロで見てられません・・・。
確かに自業自得なところもありますが、それでも数少ない心を許した人とあんな最悪な因縁があったなんて、いかに傲岸不遜な黎深でもショックすぎる展開ですよね。また黎深自身は吏部尚書や当主の座には全く拘泥してませんが、傍目にはそれすらも奪われて・・・とも見える筈で、名実ともに黎深の名は地に堕ちたってことで・・・。まさか黎深がこんなにヒドイことになるとは、全く思ってもみませんでした。

黎深って、確か藍龍蓮と並ぶ天つ才の持ち主のはずですが、そういう描写があまりにもない(奇人変人な描写は一杯あるんですが)ので、今回、本当に頭いいの?なんて思っちゃいました。唯一、邵可でも10日かかるだろう迷路を黎深は半日で突破したって所は、その片鱗が覗えたんですけどねー。確かに黎深は興味ない事には、全く頭を使わないから、色んな騒動に対する対処ができなかったんだろうけど・・。でも、次巻では天つ才を発揮して、悠舜と対決するくらいにまで復活して欲しいものですね~。ヤッパリ黎深がいないと寂しいので。

また、黎深と悠舜の国試の時の再会シーンはまだ描かれていませんので、そこら辺も明らかになって欲しいなー。黎深は完全に忘れていたみたいだけど、悠舜は絶対にあのことを忘れてないだろうし、どんな気持ちで黎深と友達になったのか、すごく気になります。

黎深ネタで唯一面白かったのが、藍州州牧説。三つ子とやり合う黎深の姿、是非見てみたいですね~。うんうん。案外イケるんじゃないでしょうか。黎深みたいな人は、王宮で大人しく宮仕えなんて向かないので、こういうのは合ってそうですね。
で、ふと思ったんですが、黎深は当主の座を返上して今は蟄居中ですが、それが解けたとしても何をするんだろう・・・って事です。あの性格じゃ、人に仕えるなんて難しいだろうし、かといって紅家にも居場所はなさそうだし(元々嫌ってるし)。ま、兄の為なら何でもするのかもしれませんが、折角の天つ才を活かせる事をして欲しいですねー。

だんだんと話が逸れてしまってますね。まだまだ書き足りないことが多いのですが、かなり長くなりそうなので、今回はこの辺で。

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彩雲国物語/黎明に琥珀はきらめく(感想その2)

2008年05月24日 00時17分33秒 | 彩雲国物語
前回の感想で、書ききれなかった点をおぎなっていきたいと思ってます。
思い切りネタバレしてますし、私個人の勝手な考えを書いていますので、どうぞご注意くださいませ。

      *   *   *   *   *   *

絳攸が今回投獄された理由としては、越権行為と吏部侍郎として仕事をしない上司を告発しなかったという点が挙げられます。越権行為の方は、官吏として絶対に許されない行為であり、あの絳攸にしてはあまりにも迂闊すぎると言えます。仕事に追われすぎて正常な判断ができなくなっていたという事と、自分がそうしなければ吏部の仕事がストップしてしまうと考えての行為だとは思いますが(ある意味ヤケっぱち?)、それでも言い訳できませんよね。これでは、降格や侍郎罷免も仕方ないと私も納得するのですが・・・。
原作では、どっちかというと、越権行為よりも上司を告発しなかった点を重視してるっぽいんですよね。それが私にはいまいちピンとこないんですよね。

というのは、部下が上司を告発するのって、実際には難しいことだと思うんですよ。
だから、本来であれば、尚書の上司たる尚書令が、部下に対して指導あるいは処分を下す方が自然な気がします。
吏部尚書が仕事をしないってことは、朝廷中で有名な話だし、まさか尚書令が何も知らないなんて誰も思ってないはず。(実際に悠舜は知ってましたもんねー)
それなのに尚書令が何も動かないっていうのは職務怠慢と取られてもおかしくないと思うし、それを誰も突っ込んでないっていうのも不思議。清雅あたりが食いつかない筈がない話ですよね。やはり旺季らと何らかの密約があるのでは?とかんぐってしまうのですが・・・。
劉輝がラストの方で、悠舜なら黎深&絳攸二人を残す道を考えられたのでは?と危惧していましたが、確かにそういう道もあったのではないかと思えてきました。

ではなぜ、悠舜がこんな道をとったのか。それはやっぱり彩七家の力を削ぐためと考えるのが一番妥当ですよね。
悠舜は、特定の一族だけが力を持つというのはおかしいという考えのようですし(彩七家だけではなく、貴族も同様)。
その辺は、七家ばかり優遇されている現状に不満を持つ旺季らと狙いが一致しているので、うまく利用させてもらってる段階かなという気がします。
悠舜が100年先を見据えた政治を行っていると考えると、国試による実力主義を浸透させることが何より重要だと考えているように感じました。

悠舜は未だに出自も不明だし、何者かによって足を傷つけられたという暗い(?)過去もあります。
すごく頭のいい人だし、優しいだけの人ではない所も見えるので、怪しく感じるし、意外な人が敵だった方が、物語的には盛り上がるので、それはそれで面白そうではあるのですが、実際は違うだろうなー。多分、ミスリードだと思うんですけどね。

悠舜については、既刊を読み返してみないといけないなと思ってます。彼は、茶州編の時からずっと出ていますもんね。(名前だけならもっと以前から出ていたはずですが)その時は、そんなに重要な人だと思ってなくて、適当に読み飛ばしていたので・・・(汗)。
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彩雲国物語/黎明に琥珀はきらめく(感想その1)

2008年05月12日 01時02分38秒 | 彩雲国物語
「彩雲国物語」の本編13巻目。つい先日、発売されたばかりの新刊です!
以下、ネタバレしまくってると思いますので、未読の方はここから下は、絶対に読まないで下さいね!!

      *   *   *   *   *   *

ついに私の感想も最新刊まで追いつきました。そのせいか、今回はいつもより書きたいことがいっぱいあって大変です。とりあえず、サッと感想を書いて、気になる点はまた後日、ということにしようかなと思っていますが・・・。

本巻からはいよいよ紅家編。まずは絳攸の進退が問われる一冊ということで、読む前からとても気になっていました。楸瑛の時以上に、絳攸にとっての問題は厳しい状況になりそうでしたし・・・。絳攸にとっての黎深は、あまりにも重い絶対的な存在ですもんね。とてつもなく苦しい展開になりそうな予感・・・と思っていたら、案の定。早速、冒頭から泣かせてくれました。絳攸が黎深にどうやって拾われたかは、すごく興味があったのですが、まさかこんなに過酷な状況でだったとは。しかも、子供の頃の絳攸(コウ)があまりにも健気で・・・。生贄になったのが自分で分かってるのに、「少しでも人の役に立てたら良かった」なんて、どんだけイイ子なのー!!ま、こういう子だから、黎深も拾ってみようと思ったんでしょうね。

ちなみに「あとがき」後の話も泣かせますよねー。ほんと、どこまでも過酷な過去を背負ってるんだ、絳攸・・・。そうそう、コウの漢字名は「光」だと判明して嬉しいです(本人は今も知らないだろうけど)。名付け親にすごく愛されてたんだなーということがよく分かるいい名前ですよね!!こんな親がいたからこそ、あんな純粋で真っ直ぐで健気なイイ子に育ったのよね。でも、この親は実親ではないので、絳攸の出自は結局明らかになりませんでした。このまま、物語の最後まで明らかにならないのかもしれないし、ひょっとすると意外な出自だという事もありえますが・・。でも、本人は記憶がないし、特に出自を明らかにするような手がかりも持ってないようなので、作者様は結局は分からないまま・・・にするつもりかもしれませんね。

絳攸はこの巻で、一応親離れができました。いつかはしなくてはならないことだったけど、絳攸にとっての黎深は、普通の親以上に特別な存在だったので、すごく辛くて苦しい決断でしたよね。しかも単に「離れる」というだけでなく、自分が敬愛している人を糾弾して罷免させなければならないなんて・・・。
黎深が自分の官位などには全く拘泥してない事は絳攸も分かっていたでしょうけど、そもそも官吏になったのは、邵可のそばにいたいからな訳で、それを誰よりもよく知っている絳攸が阻止するような形になるなんて、いたたまれないだろうな・・・。
清雅達は、絳攸が吏部侍郎としての役目を果していないことを糾弾していましたが、それってどうなんだろう・・・と思うんですよね。この辺のところは、思うところがありますので、また別に機会に書いてみたいと思っています。

で、今回は絳攸中心の話だと思っていたのに、意外にも絳攸自身はあまり活躍してませんよね(爆)。なんせずっと眠ったまんまだったし・・・。夢の中では過去の事を色々と思い出してくれて、読者としては面白かったんですけど(特に『絳攸』と名づけられた経緯とか)、実際に一番活躍していたのは秀麗の方でしたよねー。
思えば彼女は随分と成長しました。確かに清雅がライバル視するだけあります。

そういえば、楸瑛は将軍職を返還してどうなるのかなと思いきや、なんとアノ静蘭の下に付くことになっちゃったのですよね。元々、静蘭って、楸瑛には特に手厳しいと感じていたのですが、自分の部下になったら、いきなり呼び捨てにするわ、アゴでこき使うわで、楸瑛の不憫っぷりが一層際立ってきました。
物語の初めの頃はクールに決めていた楸瑛も、最近はお笑い専門になってきちゃいましたよね。(まるで別人だ)ちょっと軽い言動が多いけど、性格はいい人だと思うので、彼には頑張って欲しいのですが・・・。ほんと可哀相なんですよー。

そして目立っていた人と言えば、揚修!単なる脇役だと思って、今まで大して気にも留めてこなかったんですが、まさかこんなに大活躍だとは!しかも、てっきり清雅寄りの敵役だと思っていたのに、実は絳攸をものすごく可愛がっていた先輩で、なかなかのイケメン&かなりデキる人だったなんて。ああ意外!作者さまに完全にやられました・・・。これがあるから彩雲国ってやめられないんですよねー。

それから黎深。絳攸の事を心から大事に思っていて、自分の望む道を自由に歩んで欲しくてあんな行動を取っていたんだという事が分かりホッとしました。
けど、あんな方法じゃ、絳攸でなくても理解不能だし、余計に混乱するだけなんですけど!!特に、黎深を敬愛している絳攸なら尚更悩んでしまうような行動で、もっとうまく立ち回るorストレートに言っていたら、絳攸も降格しないで済んだだろうし、黎深も退官せずに済んだ筈・・・。そうすれば、劉輝もここまで追い込まれなかっただろうし、黎深の行動は傍迷惑以外の何者でもないわけですよねー。
人事権を持つ吏部の、吏部尚書及び吏部侍郎が劉輝陣営以外の者に任命されるとなると、かなり不利益になるという事をあの悠舜や天つ才の黎深が考え付かないはずはない(と思う)ので、これも計算の内かな???とも思ったりもするんですけど・・。もしや、紅州に一度帰ると言っている事と、関連があるのかもしれませんが、かなり不安な展開ですよね。

劉輝の側近2人が降格となり、劉輝の側に伺候すること自体も難しくなってきたわけで、相当不利な状況に追いやられてしまいました。
そこへ、宰相である悠舜にもちらほら疑惑の目が向けられてきましたし、今後どうなるか今から気になります。

サッと感想を書きましたが、細かくは語りきれませんので、また詳しく後日、少しずつアップしていくつもりです。
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彩雲国物語/隣の百合は白

2008年05月02日 01時09分35秒 | 彩雲国物語
「彩雲国物語」外伝の3巻目です。
最近の本編は、政治闘争色が強くなってきて、深刻な展開が続いていますが、外伝は楽しい話が多いので嬉しいです♪ しかも、本編に入れてもおかしくないような、重要なこともさりげなく描かれているので必読なんですよね~。


恋愛指南争奪戦!

とにかく明るく楽しく軽いノリのひたすら笑える話でした。とは言え、決してそれだけで終わらない所はさすが。ラストは、ちょっとしんみりしてましたし。
また双花菖蒲と劉輝のほのぼのとしたやり取りが見たいなぁ。
それにしても、櫂瑜様って、本当にステキ~官吏としても文句なく素晴らしい上、紳士だし・・・。この「彩雲国物語」には、イケメンがたくさん登場しますが、やはり誰も彼には叶わないようで・・・。


お伽噺のはじまりは

紅家3兄弟の子供の頃のお話。何故、邵可が黒狼となったのかについて描かれています。この理由については、ホント泣けてきますよ 邵可って、実は黎深よりも、はるかに非情な人だということも判明。この話ではかなりブラックな要素が見えました それでも、弟達を誰よりも愛していることだけは分かります。だからこそ、あの黎深があそこまで懐いてるんですよね。すごくよーく理解できました。
それに、黎深もなんだかんだ言って、幼い玖琅の面倒をちゃんと見てあげてたんですね。邵可に対してのように表には出さないけど、弟のこともすごく大事にしてますよ。
紅家に関しては、本編でこれからクローズアップされてくると思うので、この話も後々重要となってきそうな予感・・・。


地獄の沙汰も君次第

もうめちゃくちゃ面白くて美味しい話でした。以前から気になっていたことが、色々と描かれていて、読んで良かった~!と思えるお話でした。
まずは黎深。とにかくオレ様ぶりのすごいことキャラの濃さでは、彩雲国最強ですよ~。これまでも、黎深の事は好きだったけど、このお話で一層好きになりました。
それに百合。頭が良くサバサバした性格は、彩雲国に登場する女性と共通するものがありますが、黎深に真っ向から言いたい事を言えるし、でも甘やかすのも上手いし、さすがずっと傍に仕えていただけあります。この先、どれだけの人が登場しようとも、黎深とうまくやれるのは、絶対に彼女しかいません(断言)。彼女を捕まえられて本当に良かったね、黎深。
それから、コウ。絳攸は子供の時は「コウ」って呼ばれてたんですね。ちょっとしたことでべそべそ泣いたりして、今とはちょっと雰囲気が違う気がするけど、すごく健気で真面目で可愛い~迷子属性がついた理由も分かったし。なんと百合のせいだったとは とにもかくにも、拾われた頃の事は気になってたので、読めて嬉しいです。(もっとも肝心の黎深が拾った場面は描かれてないんですけどね)
さらに悪夢の国試組も!悠舜や鳳珠との出会いそのものは書かれてなかったのですが、悠舜との関係や鳳珠が仮面を被るようになった件について、詳しく分かったのが嬉しい今では大官としてクールに活躍している彼らにも、「青春」があったんだなぁ・・・。
ちなみに、百合の生い立ちにからんで、今後本編で何か動きがあるかもしれませんね。関係ないかもしれませんが、悠舜が初めて百合にあった時に、「百合姫」と言ったのがすごく気になるんですよー!だって、この時まで「百合」は表に出る事はほとんどなく「譲葉」で通していた筈なんですよね。だから、黎深が悠舜に何か話していたとしても「百合」とは言わないと思うし、傍仕えのものを「姫」とは言わない気がして・・・。悠舜は、紅家の「百合姫」がいるという事を事前に知ってたのではと思うのは、考えすぎ・・・かな。

幸せのカタチ

とっても短い短編ですが、黎深&百合&絳攸の幸せな家族の様子が伺えて、こちらまで、ほんわかとした気持ちになります。黎深にしろ百合にしろ絳攸にしろ、普通の温かい家庭に育ってこなかった訳だけど、今はこうやって一つの幸せな家族を築けていることが嬉しいですね。こういう幸せがいつまでも続くことを祈ってます。
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