Yuhiの読書日記+α

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スクリーム

2008年05月31日 00時52分43秒 | 映画(さ行)
正体不明の殺人鬼が引き起こした連続殺人事件の顛末を描くホラー・サスペンス。

<あらすじ>
ある夜、高校生ケイシー(ドリュー・バリモア)が恋人スティーヴと共に正体不明の犯人に惨殺された。彼女のクラスメイトだったシドニー(ネーヴ・キャンベル)は1年前、母親を何者かに殺されて以来、恋人のビリー(スキート・ウールリッチ)ともうまくいってなかった。そんなある日、父の出張中、一人で留守番中のシドニーの元に不審な電話があり、さらにはマスクを被った犯人がナイフを手に襲ってきた・・・。


実はホラーは大の苦手なんですが、これはそこまで怖くなかったのでホッしました。(とは言え、血が出るシーンは思わず目をそむけましたが・・・)
それよりも、誰が犯人なのかわからないところが、サスペンス的でドキドキさせられたので、予想以上に楽しめました。
ちょっと、犯人の動機が分かりづらかったのが難点と言えば難点。でも、B級っぽいつくりなのに、単に怖くて気持ち悪いだけの作品じゃなかったのが良かったです。

この作品は結構評判が高かったとかで、シリーズ化されてるようですね。本作のように、サスペンスの要素の方が強ければ見てみたいなーと思うのですが、どうなんでしょう・・・。

それにしても、まさか、こんなB級っぽい作品に、ドリュー・バリモアが出てるなんて思ってもいなかったので、ちょっと得した気分でした♪(ま、最初の数分でいなくなっちゃいますが・・・)


ミッドナイト・エクスプレス

2008年05月28日 00時51分30秒 | 映画(ま行)
以前から見たい見たいと思っていた映画ですが、ようやく見ることができました!
昔からタイトルはよく聞いていたのですが、まさかこんな旅情を誘うような単語が「脱獄」を意味するなんて思ってもいなくて、初めて知ったときは、かなり驚いた記憶があります。

<あらすじ>
1970年、アメリカと中東諸国は関係が悪化していた。そんな折、イスタンブール空港から、2キロの麻薬をアメリカへ運び出そうとしていたアメリカ人ビリー(ブラッド・デイビス)はハシシ密輸の罪で逮捕され、刑務所に移された。ビリーの予想以上に刑務所は劣悪な環境で、大した罪ではないと思っていたのに、重罪人のような扱いを受け恐怖を感じてくる。やがてビリーは、同じ刑務所に入所中の、ジミー(ランディ・クェイド)とエリック(ノーバート・ワイザー)と仲良くなり、「この刑務所に入れられたら、半病人になるか、深夜特急に乗るかのどちらかだ」という話を聞く。深夜特急とは『脱獄』を意味する隠語だった。


大まかなあらすじは事前に知っていたし、ビリーが麻薬所持で捕まることも分かっていたのですが、空港で検査官とのやり取りしてるシーンからずっとドキドキさせられ、ラストまで全く目が離せない展開でした。

言葉もロクに通じない異国の地で、刑務所に入れられてしまうという事がどれほどの恐怖かと思うと、背筋がゾ~っとする恐ろしさでした。
それに、「プリズン・ブレイク」等でもありましたが、刑務所には血も涙もない看守がつきもので、殴る蹴るの暴行は勿論のこと、とんでもない目に合わせられますからね。その上、この話では、さほど重い罪でもないのに、国際情勢に影響されて勝手に罪が重くされたりということも加わってきて、先が全く見えない絶望感で、見ているこちらもドン底に突き落とされた気持ちになってきました。

しかも、この話が実話を元にしているって所がさらにすごい。「脱獄」というのも、TVや映画ではよくありますが、どこか現実的ではないし、私はてっきり、フィクションなのだと思ってました。フィクションですら怖いのに、実話(もちろん脚色している所は多々あるでしょうが)だと考えると、さらに恐ろしいですよ。

ビリーも最初に登場した時は、思慮が無い軽い考えの若者でした。こんな大事になるとは予想もしていなかったのでしょうけど、その結果がどうなったか。それを考えると、大きな代償を払ったことになりますよね。ビリーの場合は、幸いにも脱獄できましたが、下手したら命まで落とす結果となっていたかもしれません。
些細なことが、重大事を引き起こすこともあるんだなということを、私自身も肝に命じたいと思います。


死神の精度

2008年05月27日 00時19分06秒 | 小説
私にとっては、初の伊坂幸太郎作品でした。最近、とても人気のある作家さんだと聞いていたので、以前から読んでみたいとは思っていたのですが、人気があるのか図書館でも予約しないと手に入らないのですよ。
何冊か予約した中で、やっとのことで届いた本がこちらだったのです。

どんな話なのかという事前の予備知識が全くなかったので、ドキドキしながら本を開いたのですが、案外薄いし字も大きくて、一安心!?
「死神」を主人公とした連作物で6話からなるのですが、文章も分かりやすく、親しみがあって、サクサク読めました。
この作品は設定もなかなか面白かったです。「死神」って聞いただけでも怖い印象ですが、この作品の「死神」はあくまでも「仕事」として人の死を決定しているだけだし、そこには何の感情も入らないというのが、リアルっぽくていいし、ミュージック好きというのも笑えましたしね。

最後の話を読んで、やられた!と思っちゃいました。
短編の連作物なので、1つ1つの話は独立していて、特に関連もなさそう・・・だったんですよね、途中までは。
それが、最終話で初めて、前の作品に登場した人物の話が出てきて、あれ?となったわけです。
今思えば、話の中で、「死神は時間の感覚がよく分からない」というような描写が何度も出てきてたんですが、これが伏線だったとは!!
小説ならではのトリック(と言えるかどうかは分かりません)だったんだなーと、作者様にしてやられた感じです。
しかし、この作品って、確か映画化されてませんでしたっけ???
どんな風に映像化したんでしょうか・・・。ちょっと見てみたくなりました。


二重スパイ

2008年05月26日 00時33分27秒 | 映画(な行)
ハン・ソッキュ主演のスパイもの。「二重スパイ」というタイトルからして、スリリングな展開が予想され、期待度が高まります。

<あらすじ>
1980年代、北朝鮮から韓国へ自由を求め亡命した1人の男、イム・ビョンホ(ハン・ソッキュ)。韓国の国家安全企画部(安企部)による拷問に耐え抜き、上層部の信頼を獲得した彼は、2年後、正式に安企部の諜報員として採用される。それからまもなくだった。ラジオから流れてきた暗号に目の色を変えるビョンホ。実は彼は、二重スパイとして韓国に送り込まれた北朝鮮の工作員だったのだ。暗号の指令に従い、潜伏スパイとして活動するユン・スミ(コ・ソヨン)に接触するビョンホ。しかし、この運命の出会いが2人の人生の歯車を大きく狂わせてゆくのだった……。(goo映画より)

韓国の映画なので、てっきり韓国の諜報員が北朝鮮に潜入する話なのかと思っていたのですが、逆なんですねー。意外でした。
それに、ビョンホが二重スパイで韓国人DJと悲恋になるという展開なのかと思ってたんですが、そのDJもまた北側のスパイだと分かった時にはかなり驚いてしまいました。

そんなに激しいシーンがあるわけではないのに、いつバレるかバレるかとドキドキさせられるので、満足度が高かったです。
それに、ラストも衝撃的だったし・・・。妙に明るい南国の景色との対比がすごく効果的でしたね。スパイの悲哀が一層際立って、すごく余韻が残りました。


日本沈没

2008年05月25日 00時10分30秒 | 映画(な行)
先日、TV放映されていたのを録画して見ました。

<あらすじ>
日本各地で大規模な地震が頻発する中、潜水艇《わだつみ6500》のパイロットの小野寺は、同僚の結城と共に地球科学博士・田所の指揮の下、深海調査に参加。その結果、大地震と噴火活動によって日本が1年以内に沈没するという驚愕の事実を知る。総理大臣・山本は諸外国に日本国民の受け入れを要請し、危機管理担当大臣の鷹森は日本を救う方法を求めて田所を訪ねる。そんな中、小野寺は被災現場でハイパーレスキュー隊員の玲子と出会い、お互いに心引かれるのだった…。(goo映画より)


この映画が上映された当時の宣伝が凄かったし、タイトルからしてかなり奇抜なので、どんな映画なんだろうと結構期待してたんですが、正直、期待ハズレ・・・。
ジャンルとしては、パニックものになると思うんですけど、なぜか緊迫感に欠けるんですよねー。パニックものとしては致命的。
しかも、特撮も期待したほどでもなく、ちょっと安っぽく感じました。

肝心のストーリーも、泣かせようとしているのが見え見えでわざとらしく感じました。それに、登場人物の描き方もイマイチでしたね。主役級の人物でさえ、どんな人物なのかがよく分からなくて、誰にも感情移入できなかったです。

それに、草薙くんと柴崎コウとの恋愛も、唐突すぎてついていけないし、別になくても良かったような・・・。

大事な事を描かずに、余計なものばかりを入れている映画だなという印象を受けました。

結局は、どれもこれも中途半端に描きすぎなんだと思います。ま、私とは相性の悪い映画だったんでしょうね・・・。

彩雲国物語/黎明に琥珀はきらめく(感想その2)

2008年05月24日 00時17分33秒 | 彩雲国物語
前回の感想で、書ききれなかった点をおぎなっていきたいと思ってます。
思い切りネタバレしてますし、私個人の勝手な考えを書いていますので、どうぞご注意くださいませ。

      *   *   *   *   *   *

絳攸が今回投獄された理由としては、越権行為と吏部侍郎として仕事をしない上司を告発しなかったという点が挙げられます。越権行為の方は、官吏として絶対に許されない行為であり、あの絳攸にしてはあまりにも迂闊すぎると言えます。仕事に追われすぎて正常な判断ができなくなっていたという事と、自分がそうしなければ吏部の仕事がストップしてしまうと考えての行為だとは思いますが(ある意味ヤケっぱち?)、それでも言い訳できませんよね。これでは、降格や侍郎罷免も仕方ないと私も納得するのですが・・・。
原作では、どっちかというと、越権行為よりも上司を告発しなかった点を重視してるっぽいんですよね。それが私にはいまいちピンとこないんですよね。

というのは、部下が上司を告発するのって、実際には難しいことだと思うんですよ。
だから、本来であれば、尚書の上司たる尚書令が、部下に対して指導あるいは処分を下す方が自然な気がします。
吏部尚書が仕事をしないってことは、朝廷中で有名な話だし、まさか尚書令が何も知らないなんて誰も思ってないはず。(実際に悠舜は知ってましたもんねー)
それなのに尚書令が何も動かないっていうのは職務怠慢と取られてもおかしくないと思うし、それを誰も突っ込んでないっていうのも不思議。清雅あたりが食いつかない筈がない話ですよね。やはり旺季らと何らかの密約があるのでは?とかんぐってしまうのですが・・・。
劉輝がラストの方で、悠舜なら黎深&絳攸二人を残す道を考えられたのでは?と危惧していましたが、確かにそういう道もあったのではないかと思えてきました。

ではなぜ、悠舜がこんな道をとったのか。それはやっぱり彩七家の力を削ぐためと考えるのが一番妥当ですよね。
悠舜は、特定の一族だけが力を持つというのはおかしいという考えのようですし(彩七家だけではなく、貴族も同様)。
その辺は、七家ばかり優遇されている現状に不満を持つ旺季らと狙いが一致しているので、うまく利用させてもらってる段階かなという気がします。
悠舜が100年先を見据えた政治を行っていると考えると、国試による実力主義を浸透させることが何より重要だと考えているように感じました。

悠舜は未だに出自も不明だし、何者かによって足を傷つけられたという暗い(?)過去もあります。
すごく頭のいい人だし、優しいだけの人ではない所も見えるので、怪しく感じるし、意外な人が敵だった方が、物語的には盛り上がるので、それはそれで面白そうではあるのですが、実際は違うだろうなー。多分、ミスリードだと思うんですけどね。

悠舜については、既刊を読み返してみないといけないなと思ってます。彼は、茶州編の時からずっと出ていますもんね。(名前だけならもっと以前から出ていたはずですが)その時は、そんなに重要な人だと思ってなくて、適当に読み飛ばしていたので・・・(汗)。

ヒマラヤ杉に降る雪

2008年05月23日 00時35分20秒 | 映画(は行)
戦争と人種偏見により引き裂かれた日系人女性と米国人男性の恋を描いた作品。

<あらすじ>
1954年アメリカ。ワシントン州のサン・ピエドロ島で殺人事件の裁判が開かれた。容疑者は日系人のカズオ(リック・ユーン)で、漁師のカール(エリック・サル)を殺した罪に問われていた。日系人に対する差別により、裁判ではカズオが不利な立場に立たされていた。カズオの妻ハツエ(工藤夕貴)の昔の恋人で、現在は新聞記者のイシュマエル(イーサン・ホーク)は、カズオを有利にする証拠を握ったが、ハツエに対する複雑な感情により、証拠を提出する決意がつかないのだった・・・。


この映画が公開された当時、工藤夕貴がハリウッドデビューというので、すごく話題になっていた記憶があります。
気にはなっていたのですが、結局今まで見る機会に恵まれず・・・。

映像がすごく綺麗でした。特に過去のフラッシュバックのシーンが、静かで幻想的で。けど、過去と現代が行ったり来たりする上、時系列順じゃないので、すごく分かりづらい!!本当によーく見ていないと、混乱してきます。

ストーリーは、法廷劇を主軸としたサスペンス調で、そこに日系人に対する人種差別や偏見を絡めていて、なかなか重厚で考えさせられる内容です。
戦争があったせいで、当時のアメリカでは、日系人に対する差別や偏見がかなりひどかったようで、日本人としてはかなり身につまされます。

今でもアメリカ(だけじゃないけど)では人種差別がかなりの問題になっていますが、恥ずかしながら私は、なんとなく他人事というか遠い世界のことのように感じていたような気がします。知識としては、色々知ってはいても、日本にずっと住んでいては、面と向って差別を受けるような場面って、そうはありませんしね。
でも、この映画を見て、日本人の血を汲むというだけで、不当な差別を受けた人が実際にいたんだという事実を突きつけられ、やはりショックでした。
ただ、この映画では、日系人に対しても公平な目で見てくれる人たちがいたので、気持ち的には救われましたね。

工藤夕貴演じるハツエとイーサン・ホーク演じるイシュマエルは、幼馴染で長じて恋人同士になったわけですが、子供の頃の純粋な気持ちのままにはいかないのが、切なくて悲しみを誘います。きっと、こんなことって今でもたくさんあるんでしょうね・・・。

幸せになるための27のドレス

2008年05月20日 23時30分42秒 | 映画(さ行)
久し振りに試写会に当たりましたので、見てきました~!女性だけの試写会だったので、ゆっくり行っても大丈夫だろうと思ってのんびりしていたのですが、なんと満席でした!やっぱり女性は、ドレスに弱いんですかね~(笑)。

<あらすじ>
アウトドア・ブランドの社長秘書として働くジェーンは、ブライド・メイド(花嫁付添い人)に生き甲斐を感じ、毎日、誰かの結婚式の準備に奔走していた。そんな彼女に、地元新聞で結婚式の取材記事を書いているケビンが目をつける。結婚記事の仕事に飽き飽きしていたケビンは、ジェーンのブライド・メイド人生を記事にし、それを手柄に部署から抜け出そうとしたのだ。しかし、取材を続けるうちにジェーンに惹かれるようになり…。(goo映画より)


「プラダを着た悪魔」のスタッフが製作したということで、結構期待していたのですが、正直私としてはビミョーでした。
仕事や趣味に頑張る女性のサクセスストーリーというわけでもなく、幸せな結婚を掴み取ろうと特別な努力するわけでもなく、主人公の目指すものがイマイチ見えてこなかった気がするんですよね。


このお話の主人公ジェーンは、人のサポートばかりして自分の事が後回しになり、結果損してしまうという性格です。対する妹のテスは、何事にも積極的で明るく少々ワガママ。ジェーンはいつも妹に振り回され、押されてしまってます。私の性格も、どちらかといえばジェーンの方に近いので、最初はジェーンの気持ちもよく分かるな~と思ったりもしたのですが、妹の結婚披露パーティーで、彼女の欠点を皆の前でばらしてしまう場面で、一気にひいてしまいました。
いくら妹に不満があったとしても、あんな場面でやってはいけないことってあるでしょう!!それが分からないジェーンにはかなり幻滅だったし、人のサポートばかりして・・・と不幸ぶってるように感じて、同情できませんでした。

それにケビンとのことも、最初は嫌っていたのに、どうして惹かれていくようになったのか・・・という過程の部分があまり描かれてなかったので、唐突な感じがしてしっくりこなかったですし・・・。
私にはジェーンがそれほど魅力的な女性のように思えなかったのが致命的ですね。
「プラダ~」のアン・ハサウェイは可愛いと思えたのに・・・。

と、否定するようなことばかり書いてしまいましたが、ストーリーは重苦しくないので、サラっと見る分には楽しめると思います。ところどころ、「クスっ」っと笑えるコミカルな部分もありますし、アメリカの結婚式の様子もなかなか面白いですよ。

ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女

2008年05月19日 00時22分59秒 | 映画(な行)
劇場公開時に映画館で見たのですが、何故かその時には感想を書いていなかったんですよねー。 今回TVで放送されたのでもう一度見てみました。やっぱり、細かい所は忘れてますねー。

<あらすじ>
第二次世界大戦下のロンドン。ペペンシー家の4人兄妹は、疎開のため、田舎の古い屋敷に預けられる。長兄のピーター、長女スーザン、次男のエドマンド、そして、無邪気な末っ子のルーシーは、屋敷の中で静かにするように、と女執事に厳しく言われる。しかし、遊び盛りの4人は、言いつけを破り、怖い執事に見つからないように、屋敷中に隠れる。末っ子のルーシーが隠れた部屋には、衣装ダンスがあった。扉を開けるルーシー。すると、そこは一面に雪が降り積もる森だった。衣装ダンスは、別の世界への入り口だったのだ。(goo映画より)

最近、ファンタジー物が多すぎて、少々食傷気味なんですよね。一度目に見たときは、可もなく不可もない子供向けの普通すぎる話だなーと思ってました。だから、大した感想がなくて、ブログに書かなかったんだと思うんですが・・・。
今回見てみたら、映像がすごく壮大で綺麗だったことを思い出したのと、普通の子供が誰でも空想するような世界を描いているという感じで、なかなか好感が持てました。特に、一番末っ子のルーシーはすごく可愛いし、演技も上手い!

それに何と言っても、4人兄弟が、仲良しすぎず色んなタイプがいるのも自然な感じで良かったです。
こういうファンタジーものって、主役が子供だと、みんな無邪気で勇敢ないい子っていう設定が多いけど、そうでもないっていうのがリアルですよね。
特に、次男のエドマンドは、ひねくれものでかなりイヤな子です。
彼のせいで、他の兄弟が窮地に立たされるわけで・・・。
それが、どのように改心していくのか?というのも見所の一つ。きっと子供が見たら考えさせられる所があるんじゃないかな?
長男のピーターも、最初は頼りない感じですが、この冒険によって随分変わりますし、兄弟それぞれが、この冒険を通して変化していき、結束が固くなっていくのが面白いです。

上映時間が長すぎる気もしますし、あまり期待しすぎると拍子抜けするかもしれませんが、世界観もうまく表されていると思いますし、普通に子供でも楽しめる映画じゃないかなーと思います。

僕の彼女を紹介します

2008年05月18日 01時16分07秒 | 映画(は行)
日本でも話題になった韓国の映画『猟奇的な彼女』のクァク・ジェヨンが監督、チョン・ジヒョン、チャン・ヒョクが主演のラブストーリー。

<あらすじ>
警官のギョンジン(チョン・ジヒョン)は、誤認逮捕が元で知り合った高校教師、ミョンウ(チャン・ヒョク)と恋に落ちた。ある夏、車で旅行に出た2人は落石事故にあい、川に落ちたミョンウが意識を失ってしまう。ギョンジンの必死の処置で一命を取りとめたミョンウは、彼女への気持ちを一層強くするが、そんな2人に、過酷な運命が待ち受けていた・・・。

『猟奇的な彼女』は、日本でもかなり話題になっていましたし、現在ドラマも放映中ですよね。私はまだ見ていないのですが、そちらも結構興味あったんですけどね。
それはともかくとして、同じ監督が製作したこの映画も、タイトルだけは聞いたことがあって、ちょっと気になってました。
多分、ドタバタコメディ系の話なんだろうなぁーと予想していたのですが、意外とラブストーリーの要素が強くて驚きました。勿論、コメディの要素もふんだんに入っていますけどね。

とにかくハチャメチャでありえない展開ですが、笑いあり涙ありで、私は結構楽しめました。
中盤くらいから急激にストーリー展開が変わりすぎて、違和感ありましたけどねー。もう少しじっくりと描いていった方が良かったような気はしましたが・・・。
それにしても、恋人のああいう死は、ショックですよね。コメディだと思って気楽に見ていた分、ショックも大きかったですよ。
(いきなりのXジャパンにもびっくりしましたが・・・。韓国でも人気あるんでしょうか!?曲自体はシーンに合ってたので良かったけど)

人の噂では、『猟奇的な彼女』方が評判が高いようなので気になってきました。
次は、ぜひそちらを見てみたいです。

真相

2008年05月17日 01時05分04秒 | 小説
横山秀夫作「真相」を読了しました。

実は私、横山作品をちゃんと読むのは初めてなんですよね。「半落ち」の映画版とか「クライマーズ・ハイ」のドラマ版は見たことあるんですけど・・・。
高村薫さんのファンだったら、横山さんの作品はきっと気に入ると思うよ、と人からは薦められていたんですけど、最近重い本ってなかなか手を出しにくくて・・・。
今回は、たまたま人から貸してもらえたので、ようやく読んでみようかなと思ったわけです。

で、この作品なんですが、開いてみてビックリ。長編好きな私は、まず自分では手に取らない短編集でした。でも、初心者には読みやすかったので、かえって良かったかも・・・。

短編5編入った作品なのですが、私が予想していた以上に、人間の心の闇を抉るような話ばかりでした。
重くて暗い話がほとんどなんですが、読みづらいとかいうこともなかったですね。
隠されていた謎が少しずつ少しずつ明らかにされていくので、読み出したら止まらず、あっという間に1編終わってしまいました。こんな勢いで読んだのは、ライトノベル以外では久し振りかも・・・(笑)。

犯罪を通して、人間の心理・心情を描くという手法は、なかなか面白かったので、今度は長編も読んでみたいなと思いました。
ただ、私の好みとしては、もう少しミステリーっぽい謎解き部分もあると、さらに嬉しいんですけどねー。そういう作品もあるんでしょうか?
あと、後味スッキリなものもあると嬉しいんですけど。

トゥームレイダー2

2008年05月15日 00時51分31秒 | 映画(た行)
ヤン・デ・ボン監督、アンジェリーナ・ジョリー主演のアクション・アドベンチャーもののシリーズ第2作目。

<あらすじ>
ギリシャのサントリーニ島で発生した大規模な地震の影響で、地中海海底に埋没していた「月の神殿」が2300年ぶりに姿を現わした。トレジャー・ハンター、ララ・クロフト(アンジェリーナ・ジョリー)もこの情報を聞きつけて現場に急行。神殿に入った彼女は、メダリオンと黄金の珠を発見する。だが、突然現われた一味に襲われてそれを奪取されてしまう。その盗まれた珠には<パンドラの箱>の所在が示されていた。彼らの正体とその陰謀を知ったララは珠の追跡に乗り出すが…。

1作目は随分前に見たはずなのですが、実は内容についてはあまりよく覚えてなかったりします。確か、アンジェリーナ・ジョリーが主演でのトレジャー・ハンティングものだったなーというくらいで。
今回も、アンジェリーナ・ジョリーのアクションはさすがにカッコよかった!!迫力&スピード感もスゴイし、スタイル抜群で知性的なクールな女性を演じてました。
ま、あまりにも彼女が凄すぎて、簡単に何でもできすぎるので、少々スリルに欠けるような気もしましたけどね。
あと、オチがイマイチ後味悪かったのがなぁ・・・とちょっと残念です。こういう娯楽作品は、やっぱりスカっと終わって欲しかったので。

とりあえず、バタバタと敵を倒していく爽快感はあるので、アクション作品としては、なかなか楽しめるのではないかと思います。

楽園の女

2008年05月13日 00時08分51秒 | 映画(ら行)
パール・S・バック原作の映画化で、日中戦争当時の中国を舞台にウィレム・デフォーが主演した米中合作の日本未公開作品とのことです。

<あらすじ>
日中戦争が激しさを増していた中国が舞台。地元でも屈指の名家の嫁であるウー夫人は、封建的な関係だけしかないような夫婦関係に悩み、夫から自由になるため、若い娘を夫の第二夫人として迎えた。やがて、ウー夫人は息子の家庭教師として雇ったアメリカ人の牧師兼医師アンドレにより、西洋風の考え方やその優しさに触れ、自分自身の人生を考え始める・・・。

アンドレとウー夫人との恋、或いはウー夫人の息子と第二夫人との恋物語だけをみると、まるでメロドラマなんですが、それよりも心に響くのは、この時代の女性の極めて苦しい立場のことでした。
妻は夫の言いなりになり、奉仕するだけの役目しか与えられず、全く自由も尊厳もなかったんですね。
現代から考えると、本当に理不尽極まりないなと思うのですが、この時代の女性は、それが当たり前の事だったんだろうな。
そう思うと、気づかないっていうことが、ちょっと怖いような気もしました。

封建的な考え方に捕らわれていたウー夫人が、一人の人間として成長し、自分の人生を切り開いていく成長ものとして見ると、ストーリー的には、よくあるパターンで、目新しさもないのですが、中国の地方都市(場所がはっきり分からなかったんですが、どこなんだろ・・・)の風景とか、文化(作中に京劇とかもありましたし、花火も綺麗だった!)とかが垣間見えたのが、意外と面白かったです。


彩雲国物語/黎明に琥珀はきらめく(感想その1)

2008年05月12日 01時02分38秒 | 彩雲国物語
「彩雲国物語」の本編13巻目。つい先日、発売されたばかりの新刊です!
以下、ネタバレしまくってると思いますので、未読の方はここから下は、絶対に読まないで下さいね!!

      *   *   *   *   *   *

ついに私の感想も最新刊まで追いつきました。そのせいか、今回はいつもより書きたいことがいっぱいあって大変です。とりあえず、サッと感想を書いて、気になる点はまた後日、ということにしようかなと思っていますが・・・。

本巻からはいよいよ紅家編。まずは絳攸の進退が問われる一冊ということで、読む前からとても気になっていました。楸瑛の時以上に、絳攸にとっての問題は厳しい状況になりそうでしたし・・・。絳攸にとっての黎深は、あまりにも重い絶対的な存在ですもんね。とてつもなく苦しい展開になりそうな予感・・・と思っていたら、案の定。早速、冒頭から泣かせてくれました。絳攸が黎深にどうやって拾われたかは、すごく興味があったのですが、まさかこんなに過酷な状況でだったとは。しかも、子供の頃の絳攸(コウ)があまりにも健気で・・・。生贄になったのが自分で分かってるのに、「少しでも人の役に立てたら良かった」なんて、どんだけイイ子なのー!!ま、こういう子だから、黎深も拾ってみようと思ったんでしょうね。

ちなみに「あとがき」後の話も泣かせますよねー。ほんと、どこまでも過酷な過去を背負ってるんだ、絳攸・・・。そうそう、コウの漢字名は「光」だと判明して嬉しいです(本人は今も知らないだろうけど)。名付け親にすごく愛されてたんだなーということがよく分かるいい名前ですよね!!こんな親がいたからこそ、あんな純粋で真っ直ぐで健気なイイ子に育ったのよね。でも、この親は実親ではないので、絳攸の出自は結局明らかになりませんでした。このまま、物語の最後まで明らかにならないのかもしれないし、ひょっとすると意外な出自だという事もありえますが・・。でも、本人は記憶がないし、特に出自を明らかにするような手がかりも持ってないようなので、作者様は結局は分からないまま・・・にするつもりかもしれませんね。

絳攸はこの巻で、一応親離れができました。いつかはしなくてはならないことだったけど、絳攸にとっての黎深は、普通の親以上に特別な存在だったので、すごく辛くて苦しい決断でしたよね。しかも単に「離れる」というだけでなく、自分が敬愛している人を糾弾して罷免させなければならないなんて・・・。
黎深が自分の官位などには全く拘泥してない事は絳攸も分かっていたでしょうけど、そもそも官吏になったのは、邵可のそばにいたいからな訳で、それを誰よりもよく知っている絳攸が阻止するような形になるなんて、いたたまれないだろうな・・・。
清雅達は、絳攸が吏部侍郎としての役目を果していないことを糾弾していましたが、それってどうなんだろう・・・と思うんですよね。この辺のところは、思うところがありますので、また別に機会に書いてみたいと思っています。

で、今回は絳攸中心の話だと思っていたのに、意外にも絳攸自身はあまり活躍してませんよね(爆)。なんせずっと眠ったまんまだったし・・・。夢の中では過去の事を色々と思い出してくれて、読者としては面白かったんですけど(特に『絳攸』と名づけられた経緯とか)、実際に一番活躍していたのは秀麗の方でしたよねー。
思えば彼女は随分と成長しました。確かに清雅がライバル視するだけあります。

そういえば、楸瑛は将軍職を返還してどうなるのかなと思いきや、なんとアノ静蘭の下に付くことになっちゃったのですよね。元々、静蘭って、楸瑛には特に手厳しいと感じていたのですが、自分の部下になったら、いきなり呼び捨てにするわ、アゴでこき使うわで、楸瑛の不憫っぷりが一層際立ってきました。
物語の初めの頃はクールに決めていた楸瑛も、最近はお笑い専門になってきちゃいましたよね。(まるで別人だ)ちょっと軽い言動が多いけど、性格はいい人だと思うので、彼には頑張って欲しいのですが・・・。ほんと可哀相なんですよー。

そして目立っていた人と言えば、揚修!単なる脇役だと思って、今まで大して気にも留めてこなかったんですが、まさかこんなに大活躍だとは!しかも、てっきり清雅寄りの敵役だと思っていたのに、実は絳攸をものすごく可愛がっていた先輩で、なかなかのイケメン&かなりデキる人だったなんて。ああ意外!作者さまに完全にやられました・・・。これがあるから彩雲国ってやめられないんですよねー。

それから黎深。絳攸の事を心から大事に思っていて、自分の望む道を自由に歩んで欲しくてあんな行動を取っていたんだという事が分かりホッとしました。
けど、あんな方法じゃ、絳攸でなくても理解不能だし、余計に混乱するだけなんですけど!!特に、黎深を敬愛している絳攸なら尚更悩んでしまうような行動で、もっとうまく立ち回るorストレートに言っていたら、絳攸も降格しないで済んだだろうし、黎深も退官せずに済んだ筈・・・。そうすれば、劉輝もここまで追い込まれなかっただろうし、黎深の行動は傍迷惑以外の何者でもないわけですよねー。
人事権を持つ吏部の、吏部尚書及び吏部侍郎が劉輝陣営以外の者に任命されるとなると、かなり不利益になるという事をあの悠舜や天つ才の黎深が考え付かないはずはない(と思う)ので、これも計算の内かな???とも思ったりもするんですけど・・。もしや、紅州に一度帰ると言っている事と、関連があるのかもしれませんが、かなり不安な展開ですよね。

劉輝の側近2人が降格となり、劉輝の側に伺候すること自体も難しくなってきたわけで、相当不利な状況に追いやられてしまいました。
そこへ、宰相である悠舜にもちらほら疑惑の目が向けられてきましたし、今後どうなるか今から気になります。

サッと感想を書きましたが、細かくは語りきれませんので、また詳しく後日、少しずつアップしていくつもりです。

相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン

2008年05月11日 00時12分35秒 | 映画(あ行)
水谷豊・寺脇康文主演の人気刑事ドラマの劇場版。TVドラマはすでにシーズン6まで放送されたとか。私もテレビで放映されているのは知っていましたが、実は1度も見たことがなかったんですよね~。それなのに、何故か劇場版を見に行くことになってしまったのですが・・・。
映画館に入ってビックリしたのは、かなり人気があるらしく、いつも空いている映画館なのに、結構大入り。そして年齢層が思った以上に高くて、50~60歳代の人が多かったかな。そのくらいの人に受けているドラマなんでしょうね~。

<あらすじ>
都内で謎の連続殺人事件が発生、その現場には不可解な記号が残されており、さらに犯人のターゲットは3万人のランナーと15万人の大観衆でひしめき合っている大規模なマラソン大会会場へと向けられていた。警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は未曾有の大惨事を回避するため、頭脳と正義感で捜査を開始する。(シネマトゥデイより)


上にも書きましたが、私は一度もこのドラマを観てないんですが、それでも特に問題なく楽しめました。(とは言え、やっぱりテレビシリーズを見ている方がもっと楽しめただろうなーと思うシーンはいくつかありましたが)
さすがに映画版は、大物の俳優さんがたくさん出演していたし、スケールもそれなりに大きくして、頑張ってましたね。
ストーリーも、日本の時事問題(外務省の問題や東京マラソン、海外での人質事件など)をうまく絡めてあり、単に犯人を捕まえるというだけではなく、色々と考えさせられる内容にもなっていましたし、なかなか巧妙に作られているなという印象を受けました。

もっとも、水谷豊演じる杉下警部と犯人との頭脳戦がクローズアップされていて、アクションシーンは意外と少ないので、その辺はちょっと物足りないな~とも思いましたし、前半は展開が遅くて少々眠くなったのも事実です。
それに、主役2人の関係が、もっと掘り下げて描かれるのかなーと想像していたのですが、案外淡々としていたのが意外でしたね~。

ただ、リアリティという面を考えると、日本の警察ではこの辺が妥当だろうし、ラストの方では結構グっとくる場面もあったし、よくまとまったお話だったと思います。