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Yuhiの読書日記+α

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楽園の女

2008年05月13日 00時08分51秒 | 映画(ら行)
パール・S・バック原作の映画化で、日中戦争当時の中国を舞台にウィレム・デフォーが主演した米中合作の日本未公開作品とのことです。

<あらすじ>
日中戦争が激しさを増していた中国が舞台。地元でも屈指の名家の嫁であるウー夫人は、封建的な関係だけしかないような夫婦関係に悩み、夫から自由になるため、若い娘を夫の第二夫人として迎えた。やがて、ウー夫人は息子の家庭教師として雇ったアメリカ人の牧師兼医師アンドレにより、西洋風の考え方やその優しさに触れ、自分自身の人生を考え始める・・・。

アンドレとウー夫人との恋、或いはウー夫人の息子と第二夫人との恋物語だけをみると、まるでメロドラマなんですが、それよりも心に響くのは、この時代の女性の極めて苦しい立場のことでした。
妻は夫の言いなりになり、奉仕するだけの役目しか与えられず、全く自由も尊厳もなかったんですね。
現代から考えると、本当に理不尽極まりないなと思うのですが、この時代の女性は、それが当たり前の事だったんだろうな。
そう思うと、気づかないっていうことが、ちょっと怖いような気もしました。

封建的な考え方に捕らわれていたウー夫人が、一人の人間として成長し、自分の人生を切り開いていく成長ものとして見ると、ストーリー的には、よくあるパターンで、目新しさもないのですが、中国の地方都市(場所がはっきり分からなかったんですが、どこなんだろ・・・)の風景とか、文化(作中に京劇とかもありましたし、花火も綺麗だった!)とかが垣間見えたのが、意外と面白かったです。


ラストゲーム

2008年03月18日 23時05分32秒 | 映画(ら行)
スパイク・リー監督が、製作・脚本も手がけた父と息子の絆を描いた作品。キャストは、デンゼル・ワシントン、レイ・アレン、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ビル・ナン、ゼルダ・ハリスなど。またバスケットボールを題材にしているため、マイケル・ジョーダンなどMBAのスター選手たちもゲスト出演しています。

<あらすじ>
刑務所で服役中のジェイク(デンゼル・ワシントン)には、バスケットボールの天才プレーヤーとして注目を集める息子ジーザス(レイ・アレン)がいた。ジーザスはMBAか大学進学かの決断を1週間後に発表することになっていた。そんなジーザスを知事の母校であるビッグ・ステート大に入学させることに成功すれば刑期を軽くしてやるという裏取引を持ちかけられたジェイクは、1週間の期限付きで特別に出所することになったが・・・。


天才プレーヤーって、いろんなところから良い条件を提示され、どこでも希望するところに行けて単純に羨ましいなーと思ってたけど、この映画を見てると人間不信になっちゃいそうですね。信じていた周囲の人間が、実はみんな彼がこれから得るだろうお金が目当てだったなんて・・・。
お金・車・家・時計・女・・・。ありとあらゆる物でつろうとしてくる様子は人間の浅ましさを感じて、ぞっとしました。
日本でもスポーツ推薦とかありますが、こんな感じなのでしょうか???
まだ若いのに、こんなことに巻き込まれたら、大変だろうなぁ・・・。

子供の頃から、自分の夢を息子にかなえて欲しいがために、付きっ切りでバスケの英才教育を施して、でも、それがあまりにも行き過ぎて、結果ジーザスの母を死なせることになってしまったという。やり切れませんよね。
父と息子の間にできた大きな溝を埋めるのは、やはりバスケットだったわけで。バスケでできた溝をバスケで埋める。バスケがこの親子の一番の絆であり象徴なんだろうな・・・。
ラストの方で行われる父と息子の1対1のゲームは、言葉にしない分、何か伝わってくるものがありました。

熱血な父親役をデンゼル・ワシントンが好演してましたけど、この当時(1998年)のデンゼルって、細くて若い~!
つい先日も「アメリカン・ギャングスター」で見たばっかりですが、一瞬誰かわかりませんでしたよ。彼って、かなり色んな作品で見かけますが、そんなに変わった感じはしてなかったんですが・・・。役作りのせいもあるのかな。イメージが違います。

ちなみに、ミラ・ジョヴォヴィッチが演じていた女性に関するストーリーは特に必要なかったのでは?
父と息子だけでは、華がないってことかもしれませんが、いまいちストーリーにはまってなかった気がします。


ライラの冒険/黄金の羅針盤

2008年02月24日 00時33分21秒 | 映画(ら行)
見る予定はなかったのですが、たまたま先行上映をやっていたので見てきました!!急遽見ることにしたので、誰が出演しているかも全く知らなかったのですが、ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーンなど、なかなかの豪華キャスト。ただ、物語の性質上、CGが多用されていましたので、これらの人々の出演時間はあまり多くなかったのが残念でした。

私は見る前に全く予備知識がなかったので、物語の設定的に分かりづらいところが結構ありました。もし、これから見る予定の方は、ある程度の予備知識を持っておかれた方が楽しめるかもしれません。

<あらすじ>
イギリス・オックスフォード。だがここは、私たちの世界と似ているようで違う、平行世界(パラレル・ワールド)。12歳の少女ライラ・ベラクアは、一心同体の存在である守護精霊“ダイモン”のパンタライモンといつも行動を共にしている。そんなライラの周りでは子供たちが次々と行方不明になる事件が勃発。ライラはパンタライモンと共に、持ち前の好奇心で捜索に乗り出す。手には真実を指し示す羅針盤。旅の途中で出会う、敵か味方かわからない大人たち。ライラを助ける奇妙だけど勇敢な仲間たち。やがて事態は北極での大戦争に…。(goo映画より)

3部作の1作目ということもあり、ストーリー的にはまだまだ序章に過ぎないなと感じました。この映画を最後まで見ても納得できる部分って少なかったように思いますし・・・。特に、物語の世界観についての説明部分を省略しすぎて、ちょっと分かりづらいところも多かったです。中でも、色んな部族が登場するのですが、その名前と相関関係などが全く分からないので、主人公であるライラにとって敵になるのか味方になるかが判断できず、かなり混乱してしまいました。
それに「教権」というのもどういう存在なのか、イマイチ明らかにはなりませんでしたし、「ゴブラー」って何!?という感じで、分からないことだらけのまま話が進んでしまった感じで・・。
この辺はもうちょっとうまく整理してくれていたら、もっと楽しめる映画になったのではないかと思うのですが・・・。時間的制約があって難しいんでしょうけどね。
それに、この物語の最重要要素であるだろう「ダイモン」の存在。各々いろんな動物の姿をしているのですが、これも何か意味があるんだと思うのですが、その説明もなかったですよね。今後明らかになってくれるといいのですが・・・。

ただ、闘いの場面はものすごく迫力があって見ごたえ抜群でした。特に白クマ同士の戦いは凄かったですよ。当然CGだとは分かっているわけですが、思わず手に汗を握ってしまいましたし(笑)。

それに主人公のライラですが、これまでのファンタジーものの主人公とは一風変わっていた気がします。こういうお話では、オテンバ娘な設定は当然だとしても、子供らしい純粋さがあまり見られないというか、性格的にちょっとひねくれてる感じがしたんですよね。こういう性格になったのは、彼女が育った環境などもあるのかもしれませんが、その辺にはあまり触れられていなかったので、気になるところです。
とにもかくにも単なる「いい子」にしなかったところは、他の作品と一線を画すという意味で私としては好感が持てました。
ライラは「予言の子」であるらしいので、今後どういう役割があるのかが明らかになってくると思いますので、期待したいと思います。

序盤の学寮の場面は、「ハリー・ポッター」に出てくる学校の雰囲気とすごく似ていました。同じイギリスが舞台ということで、雰囲気が似通っちゃうんでしょうかもしれませんね。

ラブ・オブ・ザ・ゲーム

2007年10月05日 00時59分04秒 | 映画(ら行)
ケビン・コスナー主演の野球選手が主人公のヒューマン・ドラマ。
ビリー・チャペルは20年間、デトロイト・タイガースの中心として活躍してきたベテラン・ピッチャー。彼はこの試合に優勝がかかっているヤンキースを相手にマウンドに立っていた。球団からは引退かトレードの選択を迫られ、恋人からは別れを告げられたばかりだった。最後のマウンド上でこれまでの人生を振り返る・・・。

ゲームのスリリングな展開の合間に、過去のフラッシュバックが入るので、余計に緊張感が出ていました。
冒頭で、ジェーンに別れを告げられたビリーを見たときは、別に何とも思わなかったのですが、過去を振り返ったあとに、この別れを考えると、とても重いものがありました。それはジェーンとその娘ヘザーとの間に確かな絆が芽生えていたと思わせるシーンがたくさんあったからです。
それが、トレードの通告を受けたのと同じ日に、その恋人にも別れを告げられるなんて・・・。
紆余曲折あって、ラストシーンは予想していた通りだったけど、それなりにホロっとくるものがありましたね。

ケビン・コスナーは昔野球部に所属していたとかで、かなりの野球好き。以前にも「フィールド・オブ・ドリームス」などの野球映画に出演していましたが、この作品で3作目だそうです。
元野球選手なだけに、この映画の投球シーンはスタントなしでこなしているそうですよ。


レミーのおいしいレストラン

2007年09月02日 00時41分27秒 | 映画(ら行)
今日は「映画の日」ということで、この作品を見てきました。
実はこれまで、アニメだし、子供向けでつまらないかなーと思って、ためらってきたのですが、意外や意外
大人が観ても充分面白いお話でした。


<あらすじ>
味覚・嗅覚に優れていたネズミのレミーは、今は亡き天才シェフのグストーに憧れ、フランス料理のシェフになることを夢見ていた。ネズミにとってレストランは「招かざる客」であって、かなわぬ夢であった。ある日、レミーは家族と離れ離れになり、パリにたどり着く。そして、あの憧れのグストーのレストランにたどり着く。そのレストランでは、雑用係りのリングイニがヘマをして、スープの味をめちゃくちゃにしてしまうのを目撃してしまった。思わずスープに手を加えてしまうが、それをリングイニに目撃されてしまい・・・。


アニメなので、最初は子供っぽい話なのかと思っていましたが、全然そんなことはなく、大人でも楽しめる、とても楽しいお話に仕上がってました。私も映画で大笑いをするなんて、本当に久しぶりだったのですが、何度も大笑いしてしまいました

ストーリー自体はごく単純ですが、ネズミであるがゆえにおこるレミーの冒険もスリリングに仕上がってましたし、またリングイニの恋愛、名声、挫折など、悲喜こもごもあって退屈しませんでした。それに、パリの夜景や風景なども、そてもリアルで美しかったですしね~。

とはいえ、やはりネズミが主人公ですから、レストランに大群で入ってこられては、衛生的にどうなのよ?と正直、思わずにいられませんでしたが、それにも勝る緩急をつけたストーリー展開に惹きこまれました。

グストーの言葉、「誰にでも料理はできる」「後ろを振り返ってばかりいると前には進めない」は、本当に奥が深い言葉ですね・・・。アニメだからと侮ってはダメだということを存分に気づかされました。
自分が忘れていた、夢を持つ事、そして夢に向かって突き進むことの大事さを教えられた気がします。
ホロリときたり、お腹をかかえて笑ったり、しんみりしたり、千円だからいいかと軽く観た映画だったのですが、充分千円以上の価値はありました。本当にいい映画でした。

ラタトゥイユが食べたい~♪

レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード

2007年07月29日 00時24分16秒 | 映画(ら行)
 以前にTVで放映されていたのを録画したまま忘れていたのですが、今日発見して観てみました

 これって、結構キャストがいいんですねー。主演はアントニオ・バンデラス。他には、ジョニー・デップ、ミッキー・ローク、ウィレム・デフォーなどなど。

 しかも、全然知らなかったのですが、これって3部作のラストの作品だとか・・・。どうりで内容がよく分からなかったわけです。前の作品を見ていなければダメって事でもないとは思うけど、やっぱり見ていた方が楽しめるんでしょうね。。。

 物語の内容ですが、私は先にも書きましたように、前の作品をひとつも見ていないので、本当に分かりづらかったです。
ただ、アクションは本当にカッコ良くて見ごたえありました。ギターを奏でながらっていうのはシブいですよね。ちょっと物悲しい曲調もいい感じ。それに、ちょっとしたユーモアとか、クスっと笑える所もあったりして、それは味があって良かったです。

 それにしても、ジョニー・デップがこういう役だとは思ってなかったので、ビックリしました。ちょっとブラックっぽい役はジョニーが好きそうな役だとも思えますが、正直、特にジョニーじゃなくてもいいような中途半端な役柄のような・・・。主役でもなければ、すごい悪役でもないという、ちょっと印象に残りにくい役ですしね・・・。

 あと気になったのが、人がバタバタと殺されすぎ!特に無関係の一般人を巻き込む展開が多かったので、そこまでやる必要ないんじゃ・・・と思いました。

リトル・ミス・サンシャイン

2007年06月10日 14時35分19秒 | 映画(ら行)
 ちょっと小太りで大きなメガネをかけ、決して美少女とはいえないオリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)は、ミスコンで優勝するのが夢。ある日、地方予選で繰り上げ優勝し、カリフォルニアで行われる本選に出場できることになり、家族と一緒にオンボロの黄色いバスに乗って、一路カリフォルニアを目指すことになるが・・・。

 この家族は様々な問題を抱えており、独自の成功論を著書にし売り出しを狙う父リチャード(グレッグ・キニア)や母のシェリル(トニ・コレット)、自殺を図ったゲイの伯父フランク(スティーヴ・カレル)、願掛けの為一言も口をきかない兄(ポール・ダノ)、麻薬摂取で老人ホームを追い出された祖父(アラン・アーキン)・・・。

 最初はバラバラだった家族の心が、一緒に旅をすることによって、少しずつ変わっていくというのは、ロードムービー型の映画にはよくあるパターンで、特に目新しさはないけわけですが、それでもじわっと心に残るものがありました。

 ラストまで来ても、家族が抱えるそれぞれの問題は決して解決したというわけではないけど、旅する中で自分の考え方、ものの見方が変わることによって、ラストは皆で笑っていられるようになってます。
この映画の中でも「勝ち組」「負け組」という言葉が頻繁に出てきますが、これも自分の考え方次第。自分がいいと思えるなら、それでいいんじゃないかなーと自分にも当てはめて考えてしまいました。

 派手なところはないけど、クスっと笑える所あり、じわっとくる部分ありで、なかなか見ごたえある映画でした。(多少、やりすぎ感のある部分もありましたけどね。)
 

隣人は静かに笑う

2007年05月16日 00時05分22秒 | 映画(ら行)
 1998年の作品で、正体をつかめない隣人の恐怖を描いたスリラー。監督はマーク・ペリントン。製作は「オスカー・ワイルド」のピーター&マーク・サミュエルソン兄弟と、トム・ゴーライ。脚本はアーレン・クルーガー。出演はジェフ・ブリッジズ、ティム・ロビンス、ジョーン・キューザック、ホープ・デイヴィスほか。

 大学教授マイケル(ジェフ・ブリッジズ)は、ある日、路上で大ケガを負った少年ブラディ(メイソン・ギャンブル)を救助する。ブラディは隣に越してきたラング家の息子だった。設計技師を名乗るオリヴァー・ラング(ティム・ロビンス)と妻のシェリル(ジョーン・キューザック)には3人の子供がいて、マイケルの息子グラント(スペンサー・クラーク)はブラディと親友になった。さらにマイケルの恋人ブルック(ホープ・デイヴィス)も交えた隣人同士の交流が始まり、2年前に妻を失ったマイケルの悲しみも癒されていった。だがラング家を訪ねるうち、マイケルはオリヴァーが何か隠し事をしていると疑うようになる。彼の過去を調べてみると、オリヴァーはウィリアム・フェニモアという名の爆弾魔だったことが分かった・・・。

 途中までは、かなりドキドキする心理サスペンスです。最近は日本でもご近所付き合いがなくなってきていて、お互いにあまりよく知らないということが言われているので、なんだか身近に感じる話でもありました。
特に、マイケルがオリヴァーが怪しいと思いはじめて、調査をすすめていく段階が、とてもハラハラして面白かったです。
ただ・・・。ラストが「えー!!まさか!」の展開で、かなりショック
考えようによっては、後味は悪いけど、意外性があってサスペンスものらしくていいかも。




LIMIT OF LOVE 海猿

2007年04月22日 00時02分55秒 | 映画(ら行)
 先週「海猿~ウミザル」を見たので、その続きだろうなーと思って、こちらも見てみました。前回の作品では、潜水士の訓練生だった仙崎大輔(伊藤英明)が、一応一人前の潜水士になってます。この間の話は、どうやらドラマでやってたみたいなんですが、一度も見たことがないので・・・。
ドラマを見てなくても、昔の上司らしき人が登場するくらいで、内容には特に関係してこないので大丈夫でしたけど。

 で、今回の話は、仙崎らが鹿児島沖で座礁した船から乗客600名余りを救助するという明確な任務です。
その途中で何度か危機的な状況が生まれ、ハラハラさせられる部分があるのですが、どうしても「ポセイドン・アドベンチャー」を思い出してしまいました。
あちらは、専門的な訓練を受けた潜水士などではなく、船に乗り合わせた乗客だったわけで、一層困難を極めてましたけどね。

 この映画では、どんなに状況が厳しくても最後まで諦めない仙崎の姿勢が受けてるのだと思います。エンターテイメントとしては、私もそれなりに楽しめました。
映画らしくセットも豪華だし、大掛かりでお金かかってそう。
ただ、内容的にはありきたりなセリフや設定が多かったのと、仙崎ひとりの独壇場と言う感じで、他の海上保安官達の活躍や連携があまり見られなかったのが残念です。

 あとテンポもよくないですよね。婚約者との話なんて、特にこの映画では必要なかったんじゃ???と思います。ドラマからずーっと見ている人にはもしかすると重要な話なのかもしれませんが、映画だけ見ていると、別にこんな場面に入れる必要ないんじゃないかと思いました。最後まで取り残された乗客が婚約者だったりしたら、また話は違ってきたかもしれませんが・・・。
(電話で長話するくらいなら、さっさと煙突登って救助を待った方がいいんじゃないのー?って感じで・・・)

 無理に涙を誘おうとしてるのか、ちょっと微妙な映画でしたね。私としては、まだ前回の「海猿」の方が面白かった気がします。


リーサル・トリガー

2007年03月26日 00時39分26秒 | 映画(ら行)
 マーク・ダガスコス、メリッサ・クライダー主演のサスペンス・アクション。日本では劇場未公開の作品らしいです。半年くらい前にテレビで放映されていたのを、録画していたのにずーっと見るのを忘れていて、やっと今日見ました(汗)。

 あらすじは、完璧だと思っていた結婚生活が一転、妻は次第に夫の異常さに気づき、彼が連続女性殺人犯であることを知ってしまう。彼女が助かる方法は、自分が殺される前に夫を殺すことだった・・・。

 B級っぽいし、どこかで見たようなストーリーだし、正直どうかなーと思って見始めたのですが、これが案外スリリングで面白かったです。(ま、B級っぽいのは確かですが・・・)
特に犯人は元警察官という設定なので、警察の捜査も難なくかわすし、変装も大得意。悪知恵がものすごく働くので、ハラハラさせられっぱなしです。この犯人のサイコっぷりはなかなかお見事でした。


ローレライ

2007年02月25日 00時29分07秒 | 映画(ら行)
 福井晴敏氏原作の「終戦のローレライ」を映画化したもので、役所広司、妻夫木聡他出演の話題作というので、一度観てみたいなーと思っていました。
原作がかなり好評だったという話を聞いたので、とても期待していたのですが、映画の方はビミョーでした。

 第二次世界大戦終盤の潜水艦を舞台にした作品ですが、CGやセットはかなり安っぽくて、本当に映画なの!?と驚くほどのものです。邦画は、予算の都合上、そんなにCG等にお金はかけられないので仕方ないのだと理解はしていますが、ハリウッド映画を見慣れた目からすると、かなり低レベルだなーというのは否めません。(しかも昨今、アメリカではドラマですら、かなりスゴイCG及びセットを使ってるのを見てしまってるし、余計気になってしまいます)

 そして何よりも、この映画だけを見ていると、何をテーマにしているのかが、伝わってきません。戦争を阻止したいのか、日本を守りたいのか、はたまた自分の信念を貫き通したいのか、その辺が明確になってませんでしたね。
また香椎由宇演じるパウラの存在は、この映画の中では必要不可欠なんだろうとは思いますが、あまりにもSF的かつ突拍子もなくて(なんで日本語ペラペラなの!?とか)、どうにもついていけないものを感じました。
こういう存在を必要とするほどの設定でもないように思いますし、原作ではどのように描かれていたのか気になるところです。
役者さんが実力のある人ばかりで、それぞれ味のある演技をしてくれていたのが、救いですね。

 原作だと、もっと各登場人物の背景やら、性格描写やらを詳しく描いていると思うので、もっと面白い作品になっているのだろうと思いますが・・・。
映画版では誰にも感情移入できず、よく分からない話だった気がします。


リクルート

2006年09月24日 20時05分55秒 | 映画(ら行)
 MIT(マサチューセッツ工科大学)の優秀な学生ジェームズ(コリン・ファレル)が、CIAの教官(アル・パチーノ)からリクルートされる話です。

 序盤は、ひたすらジェームズがCIAの養成所(ファーム)でスパイとしての訓練を受けるのですが、これがスゴイ!!身体的なことは当然としても、精神面でもかなり厳しく訓練されていて、スパイ物が好きな私としても、なかなか興味深いものがありました。

 後半になると、ジェームズは、二重スパイを摘発する極秘任務につくのですが、なんとその相手は、ファームで思いを寄せていたレイラだという・・・。

 最後まで、何が真実で誰が犯人なのか・・・。全く分からない展開が続きます。
序盤で行われているCIAでのスパイ訓練を見ているだけに、観客はかなり惑わされます。私も最後の最後まで、どういう事か分からず、かなりドキドキしました。

 スパイ物に興味があって、ハラハラ・ドキドキ感を求めるには、なかなかいい映画だと思うので、お勧めですよ♪

 それにしても、スパイという仕事は、非人間的だなーとつくづく思いました。古来からスパイという職業はあるそうなのですが、こういう仕事につくって、本当に大変ですよ・・・。誰も信じられないし、誰にも心を許せない。真に孤独な世界が待っているだけなのに、無くなることがないというのは、どうなんだろうかとしみじみ思います・・・



  
 

レディ・キラーズ

2006年06月15日 00時38分44秒 | 映画(ら行)
 某レンタル屋で、「サスペンス&ミステリー」の棚に並んでいたので、借りてみたのですが、見てビックリ
もしかして、コメディですか~
どういう分類をしてるのかと問い詰めたくなりました

 まぁ、でもトム・ハンクスが主演だし、きっと面白いに違いない!と思って見たのですが・・。

 結論から言うと、日本人にはちょっとわかり難いコメディでしたね。なんというか、まずテンポが遅いので、笑いのタイミングが掴めないというかズレるというか・・・ 
中盤はちょっと中だるみがあったし、ラストはまさかそんなはずは・・・という展開で。
それに単なるコメディではなく、ブラックなので余計にかな。
きっとアメリカ人とは笑いのツボが違うんでしょうねー。

トム・ハンクスの怪しい教授ぶりと、敬虔なクリスチャンのおばあさんとのやり取りは面白かったですけどね~。
トム・ハンクスのコメディは珍しいので、見ものかも。

 後から知ったのですが、「マダムと泥棒」というイギリス映画のリメイクだったんですねー。元の方はどんな感じなのかな。