79年組の本山の引退試合が開催された。本山といえば一番印象に残っているのが、1999年のワールドユースである。遠藤ヤット、小野伸二、高原、本山、稲本、本山などの黄金世代が揃い、あれよという間に決勝進出。
決勝ではスペインに4-0でチンチンにされたが、スペインが1-0だか2-0になった後に日本に決定機が訪れた。PA内で本山がシュート態勢になる直前にスペインのDFに押されてファールのように見えたが、アルゼンチン人の主審はあっさり見逃した。オーストラリアではSBSテレビが生中継していて、SBSのコメンテーターはあれは絶対にPKでレッドカードでもおかしくないと憤慨。
もしあの場面で日本にPKが与えられていれば試合の展開は分からなかった。これはたらればである。あの大会では本山は輝いていた。それを見たペルージャの会長さんがぜひ本山を獲得しろと叫んだとか。中田ヒデで味をしめて、次の日本人選手を狙っていた時期である。ユースの大会で活躍してもトップチームで通用するとは思えないが。
さてこの大会の後、日本ではフル代表のメンバーではなくユースのメンバーをそのまま引き上げたほうがいいという意見が噴出。それを聞いたカズさんが、「ユースとフル代表ではレベルが全然違う」と苦言。実にまっとうな意見である。
この大会のスペインチームには、シャビ、カシージャスが出ていた。まさに今は昔である。