サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

南野をウイングで使うべからず

2022-08-11 09:27:20 | 日記

モナコはCL予備選でPSVに負けてCL本大会ではなくELに回ることになった。南野はファーストレッグに続き、セカンドレッグも4-4-2の右サイドで先発。しかしこれが全く機能せずに悪い印象だけを残した。南野をウイングというかサイドで使うのであれば、カップ戦要員になる可能性大。

 

南野を右であれ左であれサイドで使う場合の問題点をあげてみよう。

 

①1対1に自信がない、あるいはその能力がないので、ウイングであれば大外に張り、ぐっとえぐってクロスを上げることが求められるがそれができない。だから本来ならば高い位置、相手のSBと並ぶような位置にいればいいのだが、ずるずると下がってしまう。その結果、パスを受けてもバックパスだけになる。

 

②これは監督の戦術なのかも知れないが、ウイングなのにすぐに真ん中に入りたがる。モナコの場合、左サイドの選手も真ん中に絞る傾向があるので、真ん中に両サイドとFW2人の4人で密集。相手のDFも当然真ん中を固めるのモナコの縦パスはすぐに跳ね返される。

 

③真ん中に絞った南野は身長もなく、フィジカルも強くないので、ボールロストが多くなる。大外に張ればいいのに真ん中に絞る。

 

④両サイドが真ん中に絞るので、モナコのSBは上がりっぱなしになる。するとサイドの裏ががら空きになるので、そこを狙われる。それを阻止するためにSBが上がらないとモナコの攻撃は密集している真ん中への縦パスだけになり、工夫がなくなる。

 

結論として南野はウイング、サイドでは適材適所ではないということになる。代表では左サイドだが全く機能しないのも同じ理屈からだ。トップ下か2トップのセカンドストライカーで輝く選手なのだ。モナコの監督さんがそれに気づいてポジションを変えてくれるか、南野を早くもあきらめるか。移籍金に20億円もかけた選手だからこのままカップ戦要員ではもったいない。

 

早くもモナコで苦戦する南野。