サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

ハリルさんの思い出

2022-08-12 08:53:31 | 日記

ハリルさんがモロッコ代表監督を解任された。コートジボワール、日本、モロッコとWC直前での解任は3度目という珍記録を更新してしまった。さすがハリルさんである。もう69才なのに頑固ぶりは際立つ。

 

さてハリルさんの思い出といえば、はっきりした戦術だろう。ウイングを走らせてロングボールを放り込んでカウンターを狙う。毎度成功するわけではないだろうが、日本が強豪を相手にするときにはこれしかないのだろう。しかしこの戦術がJFAの不評を買い、田嶋会長に「つなぐサッカー」を重視するためにハリルさんを解任すると言わしめた。

 

考えてみればこんな単純な理由で監督を解任するとは愚の骨頂だった。協会に逆らうからだと説明すればよかったのに、選手とのコミュニケーションとかつばぐサッカーとか、政治家ではあるまいし屁理屈をこねくり回してしまった。

 

ハリルさんの戦術が際立った試合は、2016年10月11日のメルボルンでのロシアWCアジア予選のオーストラリア戦である。筆者は1泊2日でメルボルンまで行き生観戦した。もう6年も前になった。この試合は前半5分に長谷部→本田→原口とつなげで、原口のゴールで先制。あのころの原口はすごかった。

 

しかし後半52分に原口がハンドでPKを取られて同点に追いつかれた。試合は1-1で勝ち点1をゲット。アウエーで勝ち点1だから御の字だった。原口の独り相撲の試合だった。ハリルさんはゲームプランとして引き分け狙いだったような完全にべたっと引いた戦術。

 

当時オーストラリアのCBだったスピノラビッチにあそこまで引かなくてもいいのにと言わせた守備的な布陣だった。試合を見ていて前半5分の先制点以降は日本は守っているだけだったので、同点に追いつかれた時点でなんてつまらない試合だと落胆した。

 

勝ち点1さえ取れれば大満足の試合だったのだろう。試合後のハリルさんのコメントを読んでもこれがWC予選だというような感じだった。さすがに代表監督を歴任している強者である。ハリルさんを神戸の監督に招聘しようなんてアイデアも出ているが、まあミッキーとハリルさんでは絶対に合わないでしょう。

 

批判されるには負けないとね」またもW杯前に解任危機の ...

いつも面白い爺さんである。