木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

午前10時の映画祭&『ベストキッド』『魔法使いの弟子』『トイレット』

2010年09月18日 | 映画
ようやく朝晩は涼しく秋らしくなってきました

久しぶりに午前10時の映画祭を堪能してきました  

『カサブランカ』



スチール写真や映画の紹介でちょこっと見ただけ
 全編を通じてちゃんと観たのは初めてです

第二次世界大戦にアメリカが参戦した1942年に製作が開始され
 同年11月に公開された作品

戦火が近づくフランス領モロッコのカサブランカ

ナイトクラブを経営するリックとその店を訪れた反ナチスの指導者ラズロとイルザ
 リックの店を訪れた目的はこの地で渡航証明を手に入れる為だった
  実はリックとイルザはかってパリで恋人同士だった…

再会したリックとイルザは…そしてラズロは…

「君の瞳に乾杯」
 「そんな昔のことは忘れたよ」
  「そんな先のことは分からない」など名台詞も有名なラブストーリー

サムが奏でる“as time goes by”<時の過ぎ行くままに>の曲が切なく響きます 

ハンフリーボカートって顔は大きいし背も高くなく美形でもないんですが
 観ていくうちにリックはこの人しかいないって思え 渋さと存在感たっぷりです

そして まあ イングリッド・バーグマンの美しいこと
 映像にフォーカスかかっているから尚更のこと
  世界の男性陣をどれだけ夢みごこち ときめかせたことでしょう


去年観に行った宝塚宙組公演「カサブランカ」が懐かしく思い出され
 映画の雰囲気そのままに再現 舞台化されていた事 あらためて宝塚の質の高さに驚きでした


『第三の男』



1949年製作 イギリス映画 監督 キャロル・リード

第二次世界大戦直後のウィーン 
 米 英 仏 ソ連の4ヶ国に四分割統治下にあったオーストリア首都ウィーンが舞台

あの有名なメロディー「第三の男」のテーマ曲が流れ物語は始まります

アメリカの小説家ホリー・マーチンスが親友ハリー・ライムから誘われウィーンを訪れた
 ところがハリーの家を着くとライムは自動車事故で死亡したと告げられる 
  いろいろ調べるうちに現場に<第三の男>がいたことを突き止める…

全編にツィター(オーストリアの民族楽器)の奏でる音色が時には軽快に時には哀愁おびた響きで流れます

この映画のBGM すでにオーケストラ曲が準備されていたにもかかわらず
 監督キャロル・リードがツィター奏者のアントン・カラスの巧みな演奏に感銘を受け
  カラスの音楽をBGMに起用するように主張したのだそうです

時代を超えた名曲の意外なエピソードです

スリリングな展開にドキドキして鑑賞しました 


良い映画って時代を超えても全く古さを感じさせない事に驚きです
 そればかりか丁寧に作られている作品は世代を超え観る者を感動させてくれます


そして他に最近観た映画

『ベストキッド』

春に訪れた北京の景色 紫禁城 万里の長城などが見られることも楽しみで観に行きました

紫禁城の撮影はラストエンペラー以来だそうです…シーンは長くはないですけれど…

日本語版 夏休み子供向け? 観光気分で観に行きましたが
 アクション 太極拳の極意 感動ありで 大人も充分満足できる作品でした



12歳のドレは、母の転勤でデトロイトから中国の北京へと移住することに…
 ドレはメイと友だちになるが、地元の少年たちに絡まれてしまう
  翌日から少年たちのいじめは続き…
ある日ドレがいじめられているところを管理人ハンに助けられる…

真の強さとは…

ハンの
 「何故 闘いたいんだ?」の問いに
ドレは
「まだあいつが怖い ここから帰る頃にはあいつが怖くなっていたい」と…

心の強さ
 人間として大事な事を教えられます

それにしてもジェイデン君の成長に驚きです

演技力は前から定評があり「幸せのちから」「地球が静止する日」でも発揮してますが
 今回のカンフー 格好が決まっています 

付け焼刃じゃあ… かなり鍛えてなきゃ あんなふうにはできないでしょ
 ひたむきに自分と闘うドレの姿勢に打たれ エールをおくっちゃいます

かわいいだけじゃなく 根性も凄そう さすがサラブレッド   

エンドロールに流れる曲
 決してあきらめない心をラップにのせてジェイデン君が歌っています


『魔法使いと弟子』

現代のニューヨークを舞台に、800年にわたり繰り広げられてきた魔法大戦争に勝つため、伝説の魔法使いの後継者にされてしまった気弱な物理オタク青年の成長を描いています

ディズニーの名作「ファンタジア」の中のショートアニメが原作だそうです

日本語版のみの上映 でもそんなに違和感なく観られました
 暑さに疲れている頭にはちょうど良い具合だったかも^_^;


                 カメハメハ~じゃないですよ^_^;

この手のストーリーの王道を行く…変にこね回してないから安心してみていられます
 なんていってもディズニー作品ですもの

モップが踊ったり水が噴出したり… もうそこはディズニーの世界
 もちろんハラハラドキドキあり ジンワリありで楽しめます

中にカッコいいクラッシクカーが登場します
 これ ニコラス・ケイジの私物のロールス・ロイスファントムクーペなのだそうです

魔法の玉を手で作り繰り出すさまは<カメハメハ~>ドラゴンボールを連想してしまいました
それもそのはずニコラス・ケイジは日本のコミック好きとか…^_^;

そしてエンドロール後に帽子が…(^^)


『トイレット』



人生に退屈し、自分の世界に閉じこもって生きる三兄妹が
 心を開いて家族のきずなを深めるまでを描く感動ドラマ

天国に行ったママが遺したものは…

引きこもりピアニストの長男モーリー
 プラモデルオタクの次男レイ
  エアギターで自己表現する大学生の妹リサ 
それと母が生前日本から呼びよせた ばーちゃん

突然この奇妙な4人が日々を過ごすことに…
 そんな中でバラバラだった家族に少しずつ変化が  

大きな展開はないけれど
 文字には表わせないけれど行間に詰まっている思いがあふれ出す様な作品です

家族って良いもんだってことが じわ~っと伝わってきます

無表情なばーちゃんの顔が優しい微笑みに変わるとき家族の中に流れるものが変化
 言葉は通じないけれど思いは通じる…心は通じる

前半 音楽もセリフも少なく進みます…なんせ言葉が通じない間柄ですし

それが長男の変化と共に音楽が流れ出します
 そのピアノのメロディーがとてもステキ ホントに良いんです
聴いてるだけでジワッ

最後 ばーちゃんが「モーリー…  」
 この行動にはジワ~ッウルッ 感動

映画館を出てから <皆で作ったアレ>を食べたくなりました(^^)

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (ケセラセラ)
2010-09-21 10:40:18
どれも懐かしい映画。
ハンフリーボカートって、
「THIS IS IT」で久しぶりに見たけど、
ホントに渋さと存在感があるし
なんというか、味がある役者さんですよね。

イングリッド・バーグマンは私も大好き。
彼女も乳がんだったんですよね。
昔の手術は大変だったでしょうに
痛みをこらえて撮影を続けたとか..

「トイレット」の<皆で作ったアレ>って
何でしょう。気になるなぁ。
こっちでは上映予定はないみたいです。
明日あたり「海猿」を観ようかと思案中です。(^^)
返信する
こんばんは☆ (Rグレイ)
2010-09-21 23:24:53
ケセラセラさん こんばんは
 日中は今日も暑くって 34度^_^;
明日あたりで真夏日も終息とか…ホントかな

ハンフリーボガート ホント味があって渋くって存在感があり
 やっぱオーラが違うって感じです

劇場の大きな画面で観るのは良いですね 
 贅沢な事です

それから「トイレット」の中で<皆で作ったアレ>?
それはね 餃子なんですよ
 何回か作るので食べたくなり 帰りに餃子屋さんに寄っちゃいましたよ^_^;
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Unknown (しらほ)
2010-09-22 07:38:37
ベスト・キッドは中学生のころ映画館で観ました。
当時のストーリーと同じなのかな…。

お恥ずかしい話し、ジェイデン君がウィル・スミスのご子息であることをつい先日知りました…。

今週土曜、私が久しぶりに日中フリーになるので、我が家では「海猿」を鑑賞予定です。
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たぶん… (Rグレイ)
2010-09-22 16:15:05
しらほさんこんにちは
 今日も相変わらず暑く室内で33度ほど
明日は雨模様で随分涼しくなるとか…

<ベストキッド>オリジナル版
 主役が高校生という設定のでしょうか
リメイク版はオリジナル版と同じく題名は<THA KARATE KID>ですが空手ではなくカンフーでした
ユーザーレビューなどを見る限り「ベストリメイク」とか「ひけをとらない」と書いてありますよ
DVDが出たら是非ご覧になって お勧めです

私も来週あたりに「海猿」観に行こうと思っています(*^^)v
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