木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

シネマ歌舞伎『阿古屋』

2017年01月15日 | 映画

市街地にある映画館では 今 何を上映しているかしら?
 …最近では郊外にある映画館ばかり利用しているんです 

あらッ 虫の知らせだったかしら? 
 シネマ歌舞伎『阿古屋』が7日から上映じゃないですか

上映時間が13日までは9時30分~ 18時05分~
 日中の上映がありません

13日過ぎのスケジュールを期待して…17日夜の部に行こうか?

ところが11日夜遅く14日からのスケジュールをチェックしたら
 なんと朝9時15分~1回しかありません

慌ててNちゃんに連絡
 急遽日程変更 13日夜の回にNちゃんとふたり連れ 観に行ってきました



高度な技術、表現力、美しさが必要なことから、演じられる人間が極めて少ない演目『阿古屋』
 坂東玉三郎さんが演じています

あらすじ

平家滅亡後 鎌倉の源氏方に追われる平家の武将・景清の行方詮議のため
 引き立てられた恋人阿古屋
景清の居場所を知らないと言う阿古屋に 代官・重忠は偽りを言っているのなら
 演奏の音色が乱れるはずだと 琴・三味線・胡弓の三曲を演奏させます
しかし、阿古屋は乱れの無い見事な演奏を披露し、解放されるのでした

冒頭 舞台裏で『阿古屋』という作品を支える人々の様子が流れ…衣装さん照明さん大道具さんなどなど
 玉三郎さんも 照明の具合 鳴り物の具合 細かいところまで気を配っています

場面が展開 幕が開き

最高級の遊女である阿古屋の華やかな衣装 孔雀の羽は立体的で見事な刺繍です
 …本当の舞台ではこんなに近くで見られませんね

この作品

『阿古屋』は通称「琴責め」とも言われ、琴・三味線・胡弓の三曲を阿古屋自ら演奏するという趣向が眼目の演目です
3つの楽器の弾き分けをはじめ、傾城の気品や色気、景清を想う心理描写も表現しなければならず

女方 屈指の大役と言われている阿古屋役です

今 女形最高峰の阿古屋を演じられるのは玉三郎さんだけ…
 といわれる所以が観て 納得でした

観る前は 琴 三味線 胡弓を普通に単調に弾いている くらいに思ってました

シネマ歌舞伎ならでは 手元もアップで映ります
 玉三郎さんの独奏のあとを鳴り物方の演奏が追いかけます

寸分違わぬ演奏 素晴らしい!見事です
 息をとめる様にして見入ってしまいました


岩永左衛門役 坂東亀三郎さんの文楽の人形のような振りは面白く
 …途中 演奏に気持ちよくなったのか退屈したのか眠ったりする場面もあったりして
重忠役の尾上菊之助さんはかっこよく

とっても楽しめ 良いもの見せていただきました







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