木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

午前10時の映画祭

2010年06月25日 | 映画
午前10時の映画祭>何度見てもすごい50本 
 一度見てみたかった もう一度映画館で見たかった 

と銘打って
 映画の黄金時代(1950年代~70年)中心に外国映画の傑作娯楽映画50本を選んで
全国25の劇場で(1作品1週間の上映期間)上映されています

料金は一律 1000円
 
「ショーシャンクの空へ」「昼下がりの情事」などすでに書きましたが
その後観てきた作品4本


「エデンの東」



製作年度1954年
 ジェームス・ディーンの初主演作品
彼は日本で公開される直前の1955年9月に事故のため24歳でこの世を去ってしまいました

大きなスクリーンでゆっくり映画の世界に身を置いて見てみたい作品でした

本当は愛されてないわけじゃないけれど 何故か思いが行き違って
 愛されたいと思って 喜んでもらいたいとしたことが
  相手に届かず 逆に怒られ攻められ…

人って何もかも…悪いところも全て含め…愛されているという確証が得られないと真っ直ぐ生きていけないのかも

親の無償の愛が成長する過程でいかに大切か…

音楽が せつない伝わらない思いを余計に増幅しています

ジェームスディーンの上目遣いのまなざし 猫背気味に歩く後姿
 其処此処に愛されてない 愛されたいの想いが表現されていてせつなく
こんな繊細な演技ができるジェームスディーンの歳を重ねた演技を観てみたかったものです


「ウエスト・サイド物語」



製作年度1961年

初上映から何年か経った頃 再上映された映画館で観ました
 凄~く混んでいて立ち見した事が思い出されます

この映画それから2回ほど 大きなスクリーンで観たことがあり
 今回 30数年ぶりに<もう一度その感動を>と観てきました

大きな画面 オープニング ピンク 黄色 青 赤など次々色が変わる背景に縦の変則の縞模様
 …5分後にはマンハッタンの上空からの景色に変わるのですが… 

映画の中で流れる数々の音楽がメドレーで流れ その後 口笛や指スナップの音に…
 今まで観た事のない おしゃれな始まりにドキドキ期待して観たものです


人って状況 年齢などで好みが変わるのですね

最初に観たときには リチャード・ベイマー(トニー役)がステキで 
 特に<マリア>の曲はレコードが擦り切れるほど何度も何度も聞いたほど

それから何年かして 結婚する頃に又映画館で観る機会があり
 その時はジョージ・チャキリスが素敵で
  リチャードベイマーには全然ときめかず…我ながらとっても不思議でした

で、今回は…
誰が素敵というより 50年近く経っているのに
 音楽もダンスも映画のアングルも撮り方も全然 古さを感じさせないことに驚き
  それどころか斬新な感じで迫ってきました

私のお気に入りのシーンは

あの有名な 足をたか~く上げたダンスシーンもドキドキしますが
 トニー役のリチャードベイマーが歌う <マリア> 
  ダンスパーティーでマンボを踊るシーン
特にすきなのは
 ジェット団が歌う <クール>
  そして リタ・モレノが歌い踊る <アメリカ>も良いですねぇ 

ほんとにかっこ良すぎ!

エンドロールの配役などの紹介も 煉瓦塀や看板にチョークで手書きされていたり…
 思わず見入ってしまいます


「雨に歌えば」 



製作年度1952年
あの雨の中で踊り歌うシーンは TVでちょっと観た事ありますが
 全編をしっかり見たことなくって…
ミュージカルが好きな私としてはこれを見なくしてはと劇場まで足を運びました

サイレント映画からトーキーへと移行する模様がコメディタッチで描かれていて楽しい映画でした

製作から60年も経つのに色褪せることなく
 タップをはじめとするダンスも音楽もテンポよく 
ファッションや背景の色彩 明るくすっきり洗練されていてホントにステキ!

ドン(ジーン・ケリー)が親友コスモ(ドナルド・オコナー)と一緒に踊るシーンは 磨かれた技が凄いし キャシー(デビー・レイノルズ)と3人で歌い踊る「グッド・モーニング」も素敵です 
ジーン・ケリーが雨の中で歌い踊るあの有名なシーンはもう文句なし
 音楽に合わせ 私も心からウキウキ 身体中の血も細胞も踊るって感じ

デパートやショピングセンターで雨が降り出すと流れる「雨に歌えば」
 この曲を耳にするたびこのシーンが浮かんできそう
雨も楽しく感じそうです


「天井桟敷の人々」 白黒作品



1945年公開
もう一度観たい映画 後世に残したい映画 ランキング上位に必ず入ってくる映画

レンタルビデオで観た事はありましたが
 やはり大きなスクリーンで観賞したく行ってきました

第二次大戦中 1943年から3年あまりの歳月をかけて撮られたというこの映画
 その当時 パリをはじめとするフランスはナチスドイツの占領下にあったそうです
そんな時代背景の中で非占領下にあった南仏のニースの撮影所に巨大なセット…全長400m!…を建設し総勢2000名のエキストラを使い撮影されたそうです

ストーリーは簡単に言えば
「19世紀半ばのパリ、ひとりの美しき女性と4人の男の物語」 
第1部「犯罪大通り」、第2部「白い男」と分けられたこの作品『天井桟敷の人々』は19世紀半ばのパリを舞台とした芸人の女性と彼女に惚れてしまう様々な身分の男性4人の人生と運命を描いた一大絵巻です

幕が開きそこは祭りで賑わう広場
 その賑わいが凄い ずっと向こうまで祭りの様子が展開されていて圧倒されます

そしてバテイスタを演じるジャン=ルイ・バローのパントマイムの素晴らしいこと
 パントマイムを演じる為に生まれてきた様な風貌とスタイル
この演技を観られただけでも ステキ! 

後半<白い男>の中でも もっと演じるのを観ていたかった

この映画がナチの支配下そんな時代背景の中で3年もの歳月を掛けて製作されたフランスの文化の高さに感嘆させられた作品です


<午前10時の映画祭>
 来年の1月中旬まであと30本上映予定です
「カサブランカ」「第3の男」「ベンハー」「ニュー・シネマ・パラダイス」等など…
観たい作品は目白押し

映画に出掛ける日は主に母がショートステイに出掛ける水曜日
 朝8時半頃お迎えに来てくれ 送り出した後 慌てて支度して出掛けます
  
母もショートステイに出かけられる程の状態だから
 私も安心して観たい映画を楽しめ ま、あれこれ言いつつも感謝です


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしい~ (ケセラセラ)
2010-06-27 22:00:58
こんばんは。
いやー、どれも懐かしい映画ばかり。
はるか昔、夢中になって観た記憶がよみがえります。

ジョージ・チャキリスにジェームス・ディーン、
ステキだったなぁ。(^^)
それに、どれも音楽が聴こえてきますね。
今でも何となく歌えるってスゴイですよね。

お母様の状態がずっと安定するよう願うばかりですね。
かくいう私も、こうして映画を楽しめるのは
まだまだじーさんが元気でいてくれるからと
感謝しなくちゃ。(^^;
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ほんとっ! (Rグレイ)
2010-06-28 08:08:57
ケセラセラさん
 おはよう~

ほんとに音楽が聞えてきますよね
 そうそう今でも何となく歌えちゃうんですよね

余談ですが今回50本に入ってない映画
「サウンド・オブ・ミュージック」
これは私に
 映画の楽しさ
  映画を何度も観る意味を教えてくれたの
これを観るまで映画を何回も観るって意味が分からなかったの
意味なんて無いのね
 もう動かされるって感じ

この中の歌なんていいかげんにでも全部歌えるものねぇ

やっぱり大きなスクリーンで音楽に包まれ映画を観るのは良いですね
映画の中に身をゆだね
 どっぷりつかって楽しめることに感謝ですね

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映画ってホントに… (しらほ)
2010-06-30 07:43:41
いいですネ~(^^)

名画の再上映で、オンタイムで青春を過ごされた先発たちにとっては、鳥肌ものの作品なのでしょうネ。

明日から単身赴任になりますので、時間の空いた夜は映画鑑賞でもしようかなと思っています。
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ホントに… (Rグレイ)
2010-07-02 19:02:43
しらほさん こんばんは

ホント映画っていいですね~(^^)
 音楽が流れ始めたらタイムスリップ
その頃感じた想いが走馬灯のように次々に…


仙台での単身赴任生活
 暑い時期 体調管理に気を配り
食にはこだわってお過ごしください
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