木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

第51回スノードロップ勉強会

2022年03月28日 | 患者会
3月23日 スノードロップ勉強会が開かれ参加してきました

今回は「ストレスとの あああああ との付き合い方・活かし方」
 浜松医大 児童青年期精神医学講座 特任助教 井上 淳先生のお話でした

◆ストレスの仕組みについて
◆コロナ禍の影響
◆ストレスの対処方法

一般的なストレス反応
 <身体>    
   胃痛 頭痛 高血圧 食欲不振 不眠 浅眠 めまい 肩こり 目の疲れ
 <気分・感情> 
   不安 落ち込み イライラ 悲しさ 食欲減退 集中力低下 楽しくない 高揚感
 <認知>
   悲観的 自責的 
 <行動>
   引き篭もり 過食 アルコール タバコ 生活習慣の乱れ 散財 カッとなりやすい 遅刻 欠勤 身だしなみに気を遣えない

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行下で生じる特徴的なストレス要因とストレス反応がある

神経って何?
 体内の情報伝達を行う組織で 身体のあちこちに網の目の様に張り巡らされ
 無数の細胞や組織と連絡を取り合うネットワーク

交感神経が興奮すると…
 心拍数上昇 血圧上昇 発汗 呼吸数増加 酸素代謝増加 気管支・血管収縮 消化機能低下 緊張・不安・イライラ・興奮・覚醒

交感神経の興奮が続くと…
 緊急の危機回避には爆発的な効力
しかし
 しかるべき結果が出ない場合
 長時間持続する場合
 予測不能の場合
⇒高エネルギー上程を維持できず自滅する危険

副交感神経の働き

リラックスするときに働いている神経
交感神経がアクセルなら 副交感神経はブレーキ
 心拍と血圧を下がる 緊張感を緩める 消化を促進する 呼吸を遅くする
 血液を末梢血管に送る 免疫系統の機能を回復する 体液を分泌する

交感神経と副交感神経のバランス
 ◆日々の生活の中で「緊張したら 緩む 緩んだら 活力を取り戻す」を繰り返している
 ◆日中は興奮・緊張させる「活動神経」の交感神経が高まる
   夜は「休む神経」である副交感神経が高まって リラックスモードになる
 ◆この二つの神経のバランスをとっていくことが健康の鍵

副交感神経はさらに 背側迷走神経複合体(⇒消化・休息モード)と
          腹側迷走神経複合体(⇒つながりモード)の二つに分けることができる
この二つのモードが交感神経で高ぶった気持ちを鎮める

三つの神経系のバランス
 すべての人の日常生活でこの三つの神経系のバランスが常に動いている
 
 どれか一つが働いているわけではなく 混ざっていて割合が変化している
 例)はしゃぐ:交感神経+腹側迷走神経
   会食:腹側迷走神経+背側迷走神経
赤ちゃんがギャーと泣く→交感神経
 他者からあやす 世話してもらい おさまる→腹側迷走神経系の働き

程よい緊張・覚醒とリラックスを繰り返す:最適な覚醒領域  適度な緊張感

ストレスとどう付き合うか

まずは消化・休息モードの充実から
 しっかり休む 心身のメンテナンス 充分な睡眠 栄養ある食事 人とつながる
 休みを取るということをスケジュールに取り入れる

つながりモードの活性化
 人と話すこと 相談すること 一緒にいてもらうこと
 →このことで交感神経系の過剰な興奮なく問題解決が可能にする
 自分ひとりで抱え込まず誰かに積極的に「頼る」ことの重要性
 →これが交感神経系の昂ぶりを抑えるブレーキとなる

などなどのお話でした

後半は患者会発足当初からお世話になっているO先生が3月末で異動されるということで
 O先生を囲んで交歓会

この地を離れ単身赴任されるとのこと お身体ご自愛ください
 
手術からずっと 分からないこと 不安なこと
 些細な事にもちゃあんと応えてくれ 頼りの太い綱のような存在でした

長いことありがとうございました 




  

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