木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

シネマ歌舞伎「棒しばり」「喜撰」

2016年02月23日 | 映画
1月のある日
 映画フリーパスポート観賞の折 映画館で見つけたシネマ歌舞伎「棒しばり」「喜撰」のパンフレット

2月中旬から上映ですって



「シネマ歌舞伎が上映されたら観に行きたいネ」

前々から話題に上っていた
 歌舞伎鑑賞に出かけた旅行仲間に早速 メール  

4人の予定が合う21日に ランチしながら観に行きましょ
 と~っても楽しみに待ってました

ところが…

19日の夜 Oさんから
 「大変でーす!Sさんが転んで肩の骨を骨折したそうです…」

肩の細い骨のようで 入院は無し 手術もしなくって固定しているとの事

具合がよければ迎えに行って…

でも どうにも痛みが…ちょっと動かしても痛みが走り…
 今回は断念しますとの

楽しみに待ってただけにと~っても残念

仕方なく3人で観賞することになりました


                                画像はシネマ歌舞伎HPよりお借りしました

はじめに棒しばり
 平成16年4月に歌舞伎座公演の作品

酒好きの次郎冠者と太郎冠者は主人の留守中に盗み酒をしないように両手を縛られてしまいます
 しかしなんとしても酒を呑みたいふたりは協力して酒蔵の酒を呑む工夫をします

酒を呑みかわすとほろ酔い気分で 酒の肴にと踊り始め 酒宴はいつにもまして盛り上がって…

初演は 六世尾上菊五郎と七世坂東三津五郎が大当たりをとった演目
 それぞれの孫 曾孫にあたる勘三郎と三津五郎が演じています

坂東三津五郎さんの太郎冠者
 中村勘三郎さんの次郎冠者

ふたりが画面に現れたときは 胸が詰まり涙がこぼれそう
 
幼馴染の同じ年のおふたりの息の合った軽やかで可笑しみ溢れる演技に 笑い酔いしれました

2作目は
 「喜撰」
   平成25年6月歌舞伎座公演作品

桜の花が咲く京都 喜撰法師は祇園の茶汲み女お梶に心を奪われ口説きますが 
 あっさり振られると弟子たちと賑やかに踊り庵に帰って行くのでした

坂東三津五郎さんが喜撰法師
 中村時蔵さんがお梶をつとめています

恥ずかしながら坂東三津五郎さんが亡くなる少し前まで
 三津五郎さんが舞踊の名手という事を知りませんでした

しなやかな所作にため息

この踊りは七世坂東三津五郎の当たり役で
 祖父 父 そして三津五郎自身も襲名公演で踊った 家の芸だそうです

奇しくもこの日は坂東三津五郎さんのご命日(2015年2月21日)

映像でしか観られなくなった中村勘三郎さん 坂東三津五郎さん お二人の芸 

儚く 惜しく しみじみしのび…

生き生きとした舞台になお一層
 もっともっと活躍するお姿に お目にかかりたかったの想いを強くしたのでした