木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

試写会「海街diary」&映画「龍三と七人の子分たち」「駆け込み女に駆け出し男」

2015年06月06日 | 映画
久しぶり…3年ぶりくらいかな?
 試写会が当たって 4日「海街diary」を観賞してきました

映画館においてある試写会の応募券を見るたび 懲りもせずせっせと応募するのですが
 まあこの頃は…当たらなくって

それでもめげずに応募してみるものですね 

ハガキには「来場者が多数の場合は 入場できない事もあります…」なんて書いてあり
 せっかく当たったのに入場できないなんて事になったら と 
18時半開演に先駆けて お昼頃マーケットで買い物を兼ねて座席券と交換しておきました



ベストセラーを誇る吉田秋生のコミックを実写化したドラマ
 …この映画 原作はコミックだったんですね

15年前に姿を消した父が亡くなったと知らせが届く
 葬儀が行われる山形へ向かった娘3人はそこで異母妹“すず”と対面する
身寄りがなくなったすず(すずの母親は既に亡くなって父には3番目の奥さんがいた)

そんなすずに幸(綾瀬はるか)は鎌倉で一緒に暮らさないかと持ちかけ…
 しばらくして鎌倉での姉妹4人の生活がスタートする

4人姉妹の日常が鎌倉を舞台にゆったりと淡々と流れ
 いろいろとありつつ 人が生きる事 死ぬことを通じて家族としての絆を築いていく

科白よりふとした表情から心情が伝わってくる そんな映画
 …そうね ふだんそんなに何もかも口に出しては言わないもの
  それだけに より一層伝わってくるものがあります  

鎌倉の海を4人で歩きながらのシーンはなんだか…
 余韻が残って しみじみ
 
鎌倉の景色が美しく 江ノ電や海 坂道 トンネル
 以前訪れた時の鎌倉を思い出したりしながら 観ました   
 

そしてついでにしばらく前になるけれど

「龍三と七人の子分たち」



北野武監督のコメディータッチのドラマ

北野作品は「ハード」というイメージだけれど
 これはちょっと面白そう と観てきました

オレオレ詐欺の被害者になって憤慨する元ヤクザの組長が子分たちを召集して世直しをする事に…
 
引退した元ヤクザの組長 龍三を演じる藤竜也がとっても良くって

ちょっと影があって寡黙で…
 のイメージはどこへやら

冒頭から息子とのやり取りに笑いで始まり
 あらためて藤さんのファンになりましたよ
 
老い先短く怖いもの無し!
 オレオレ詐欺 悪徳訪問販売で老人を食いものにしている暴走族上がりの集団を相手にひと騒動

アチコチに笑いがちりばめられていて
 肩ひじ張らずに楽しめました


「駆け込み女に駆け出し男」



劇作家・井上ひさしが晩年 11年かけて執筆した時代小説「東慶寺花だより」を映画化した作品

どうりで台詞が綺麗な訳です

江戸時代に幕府公認の縁切寺であった尼寺の東慶寺を舞台に
 離縁を求めて寺に駆け込んでくる女たちの聞き取り調査をする御用宿の居候
戯作者志望の医者見習い信次郎(大泉 洋)がさまざまなトラブルに巻き込まれながら
 女たちの再出発を手助けしていくさまを描く

大泉洋の立て板に水の如くの台詞回し 凄い!
 そしてこの台詞が古文調で美しいんです…ちょっと難しくって全部は解らなかったけれど^_^;
この難解な言葉が物語の雰囲気に合っていて この時代を描くのに一役かっていると思われます
 
四季の景色が美しく描かれ 笑いどころあり  女たちの心情にほろっとさせられ
 良い映画でした