木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

ミニシアターで「繕い裁つ人」「トレヴィの泉で二度目の恋を」

2015年04月15日 | 映画
浜松で唯一の単館系映画を上映する ミニシアター シネマイーラ

中谷美紀さん主演 「繕い裁つ人」を観てきました
 


いつか仕立て屋さんの映画を作りたいと願っていた三島有紀子監督が
 人気コミック「繕い裁つ人」と出逢い 
主人公の南市江がミシンを踏む横顔が頭から離れられなくなり 市江の生き様と寄り添いたくなり
 出来上がった作品だとか…

原作はコミックなんですね

神戸の街に在る仕立て屋さん
 クラシカルなミシンで洋裁を生業としている職人肌の主人公 南 市江と
彼女を取り巻く人々が織り成す物語

“着る人に寄り添って作られている”
 “祖母を越える仕立て屋でありたい”

中谷さんの仕事中の凛とした姿と
 プライベートのパジャマ姿の言葉使いまで違う そのギャップが面白く 

”頑固ジジイって感じです”の彼女の人間性 幅がグンと広がり 愛らしさを感じます

昔 足踏みミシンで お客様 私や妹達の服を手作りしてくれた母の姿が思い出され しみじみ

職人技を駆使して丁寧に服を仕立てるように
 場面細部までこだわって丁寧に作られた映像が美しく 雰囲気がある映画でした

そして

「トレヴィの泉で二度目の恋を」



共にアカデミー賞を受賞している名優シャーリー・マクレーン(エルサ)と
 クリストファー・プラマー(フレッド)が主演 人生の黄昏期を迎えた男女のを描いたハートフルドラマ

妻を失い 生きる気力をなくしたフレッドが娘の勧めでアパートに引っ越して来た
 隣にはエルサが住んでいる

頑固なフレッドと 自由奔放…どれが真実か嘘か…なエルサ
 正反対な2人の出会いは最悪
が いろいろな出来事から次第に心を通わせていく

余談ですが
私を映画好きにしてくれた大きな作品 「サウンド・オブ・ミュージック」
 同じ映画を繰り返し何度も観ることを教えてくれた作品

その中でトラップ大佐を演じていたクリストファー・プラマー
 …そう言えば あの中でも頑固な大佐役でした…

今回 あらためて時の流れをしみじみ
 随分お年をお召しになって…

でもそれもエルサにめぐり合い …生きる気力がふたたび
 それと共にフレッドが若返っていく…ダンディになっていく…って言えば良いかしら?
そんな感じが 画面から伝わってくるんですね

「サウンド・オブ・ミュージック」
1965年に公開されたのですから

エ~ッ! アレから50年?
 お年を召されるのも 無理からぬ事ですね

ヒロイン エルサが憧れるフェデリコ・フェリーニの映画「甘い生活」
 映画の中でマルチェロ・マストロヤンニとアニタ・エクバーグが戯れるトレビの泉に行って
  映画と一緒のシーンをやる事がエルサの夢

「甘い生活」の場面が織り込まれ オーバーラップして
  それも素敵な場面

そしてなんと言っても エルサ シャーリー・マクレーンが可愛い キュートなんです
 
こんな風に年をとれたら良いな
 幾つになっても楽しみを見つけて悔いの無い様に生きていけたら良いな
と思え 心に染みた作品でした