木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

第20回スノードロップ勉強会

2013年10月26日 | 患者会
アラッ?
甘い香りが何処からか… 

あぁ もう10月も下旬
 ついこの前まで暑かったのに…
季節はちゃあんと移りゆき
 金木犀の香りが 間違いなく季節の移ろいを教えてくれます


10月23日水曜日 第20回スノードロップ患者会 勉強が開かれ参加してきました

今日はFさんとランチの約束(*^_^*)
 11時半 イタリアンレストラン「ミオディア」で待ち合わせ

此処の売りは化学調味料を一切使わず 素材の持ち味を存分に生かした料理の提供

私のお気に入りは食べるスープ
 いろいろな野菜のうま味が溶け込み 心までほっこり癒してくれそう

メインのパスタは
私は「自家製パンチェッタと焼栗のクリームソース」
 Fさんは「彩り野菜のトマトソース」

ドリンクはふたりとも「アイスピーチティー」

デザートは私が「カスタードプリン」
 Fさんは「紅茶葉のチーズケーキ」



まず ウォーキングシューズ 中敷のお礼 ありがとう
 おかげであれから靴擦れなしで歩けてます(*^^)v

おしゃべりしながら 美味しく楽しくランチ(*^_^*) 

午後からは勉強会
 今回の会場は多目的ホール 15人ほどの出席者

講師は浜松医大精神科臨床心理士 井上 淳先生
2年前の4月 第10回に続いて2回目です

今回は「うつの理解と対処」と題してお話しくださいました

うつ病の症状 心の症状 
 気分の落ち込み 興味関心がなくなる 意欲の低下 焦り 罪悪感 思考力の低下 

うつ病の症状 身体の症状
 睡眠障害 朝目覚めた時が一番憂鬱 
 食欲の低下 体重が減るまたは増える 胃がもたれる むかつきがある
 その他 微熱 目眩 息切れ だるい 疲れやすい 便秘や下痢に悩まされる 等

うつ状態の心の仕組み
 うつ病のスパイラル 悪循環
うつ気分→うつ思考悲観的→うつ的な行動→うつ気分…

うつ的思考の3パターン
 自分のことをマイナスに考えすぎる
 周りの人との関係をマイナスに考えすぎる
 今後のことを悲観的に考えすぎる

うつ的な行動
 活動量の減少
 ぐずぐず主義
 周りに上手く助けを求めない

うつ病でよく見られる特徴

協調性
 人との和を重んじる 気配りができる 思いやりがある 波風がたたないよう調整できる
  ⇒「頼まれると断れないし必要な自己主張も控えがち」「療養中に家族に迷惑をかけていると考えてしまう」

強迫性
 責任感が強い 几帳面 仕事をきっちり行う 手を抜かない中途半端にしない 
  ⇒「中途半端が嫌いでいい加減なことをするくらいならむしろやらない方がましと考える」「人に任せられない」「ミスを 引きずってしまう」「心配事を延々と考え続ける」「療養中無駄な時間を過ごしていると自分を責める」

精力性
 頑張りや 凝り性 熱中しやすい
  ⇒「心身の疲れを無視して頑張ってしまい ダウンしてしまう」

 〇 協調性 強迫性 精力性は社会的には(特にわが国)では評価を受けやすい
 〇 心が弱いからうつになるのではない むしろ良い特徴が裏目に出た結果と言える
 〇 長所は欠点 欠点は長所 欠点の部分に注意して長所を生かすようにする
 〇 欠点と思っている事に「~能力」と漬けてみる
   たとえば いきあたりばったり能力とか…肯定的になるのでこれはけっこうお勧め

焦燥や不安が強いと十分努力しているのに
「まだ努力が足りない」「自分はダメだ」と考えさらに頑張ろうと益々落ち込む
 いっぱいいっぱいの気持ちをさらにいっぱいいっぱいになるように自分で追い込んでしまうと
 欝や不安はさらに悪化…うつ病のスパイラル
症状が長続きするようなら 努力の方向性を変えてみること 力を入れるのをやめてみる

うつの人は休養 お休みを取るのが苦手 脳を休ませない

回復のために
 ☆ 当面無理をしない
 ☆ 良くなりかけている時には 疲れが溜まりやすいので注意が必要
 ☆ 寝不足 風邪 気分・体調が悪くなるとそれを再発のサイン等と受け取ってしまい悲観的になりがち
    自分を責めたり 焦ったりが 一層気分 体調の不調を強め さらに自責 悲観 焦燥が強くなる
 ☆ 不調が生じても「曇りの日」「雨の日」なりの過ごし方を工夫すればよい
 ☆ 焦ったときは「焦っている」ことを自覚し「焦るのも無理ないよな」焦りを受け入れると有効


気持ちを楽にする方法
 ◇考え方を広げる工夫をする
    状況をいろいろな方向から見る その考えは正しいか? 他人ならどう対処するかな?
     もし友人が同じ状況で悩んでいたらなんて言ってあげる? などなど

 ◇五感を用いたリラクゼーション
   視覚→ 花を一輪買う キャンドルの炎を眺める 絵を観賞 星を眺める 美しい絵を観賞 等
   聴覚→ 癒しの音楽を聞く 自然(波 鳥の声 雨)の音に注意を向ける お気に入りの歌を歌う
   臭覚→ お気に入りの香水 アロマキャンドル 部屋にポプリ  花の香りをかぐ 
   味覚→ ハーブティー ホットチョコなどリラックス作用のある飲み物 ささやかなご馳走
   触覚→ 湯船に使ってお湯の感触を感じる キレイなシーツを敷いて寝そべる 犬や猫をなでる

自分が癒されるイメージを目を瞑って探ってみる
 人によって音楽だったり 景色 色 あるいは香りかも
湧いてきたイメージが属す五感を使ってリラクゼーションを試みると良いそうです

自分を落ち着かせるマイリストを作ってみよう

うつになるのは心が弱いからではなく
 頑張りすぎて脳が疲弊した状態だそうです

自分を労わって 軋轢から開放してやりましょう