木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

驚き 

2011年04月22日 | 母のこと
昨夜遅く飛び込んできたニュース
 スーちゃん 田中好子さんの乳がんのため死去
突然の悲報に絶句!
 エッ! ザワザワ 言葉がありません

ご主人の話によると 
19年前 平成4年に発症 手術 早期発見だったそうです
 その後再発を繰り返されたとか…

思い出すのは彼女の笑顔 その裏に こんな苦悩があったのですね

NHKで放送された鶴太郎さんから絵を習う姿
 滑稽なところが可愛くおもしろく 笑顔が似合い 
絵が上手とお世辞にも言えなかったけれど
 楽しんで描かれ 取り組む一生懸命さが印象的でした
その後何年かして他の番組で見せていただいた毎年作られるというカレンダーとか年賀はがきの絵が味があってとっても素敵でした

一生懸命さも ひたむきさ 笑顔も
 今思えばそういうことだったのかしら?と思えます

昨晩 夜中に目が覚めその後いろいろ考えて寝付かれませんでした
 同じ病で亡くなられるのはホントに辛く哀しく悔しい…

スーちゃんのご冥福をお祈りします
 安らかにお眠りくださいね
 

さて驚いた事がもうひとつ
昨夕の事 太極拳教室からの帰路 スーパーで買い物をして帰宅したのが5時ちょっと過ぎ

5時頃ショートステイから帰宅したと思われる母の様子を見ようと玄関を開けたところ

ビックリ!
 そこには裸の母が…
何か大きな声がすると2階から降りてきた弟が
ちょうどそこに在ったコートを裸の母に着せ掛けていたところに居合わせました

「どうしたの! 何やったの?」
本人は「寒い 寒い」

どうやらトイレに行きたかったらしいのです

ふ~っ!
 今朝ホットカーペットカバーを洗って 乾いたところにこの始末(+_+)

そして夜 寝かせる為に行ったところ 靴を履いて玄関の外に座っていて(@_@)
 またもやトイレに行きたかったらしい
歩けないのに“いざって”出たらしい 
トイレは自分の座っているところからも見える家の中 方向も真反対
最近ではトイレに自分から進んで行けなくって
 私が時間を見計らって連れて行く状態なのに…

このごろ認知の進み具合が…と思っていた矢先の出来事です

春夏秋冬が分からない 誰か分からない…以前は時々だったけれど… 
 たぶん私の事も介護してくれる人 娘ってこともわからないみたい
「ニコッ」と笑って挨拶するくらいだもん

私を呼ぶにも「おばさん」だったり「おかあさん」だったり「お姉さん」だったり…
「おばさん」と呼ばれたときに
「バアバ 歳はいくつ?」って聞いてみたら
「18歳」と
「そうかぁ あんたが18歳なら私はおばさんに間違いないねぇ」って大笑い!

食事には貪欲で 食べた事は忘れ
 しっかり食べても「私には ちょびっとしかくれない」「何にもくれない」とのたまう 

この頃は認知に拍車がかかってだいぶ進化した…あっ こういうのは退化って言うのかな

こちらの言っている意味も理解できないみたい
「四つん這いになって」と言ってもその格好が分からない やり方も分からない
毎回 「此処 左手で踏ん張って 右手は前 体を前に倒しながらお尻を上げて…」と

トイレに誘導し座らせても「今から何するの?」と
 鬼娘は声を荒げ「他に何するの!」

洋服の着方もわからない 順序も裏か表か逆さまかどうかも…
 
いろいろ自分で出来ることはやらせようとする私を睨み付ける
 なにしろ食事もくれない人って認識だもの 気に入らない様子
歯向かってくるし あかんべぇをすることも

来月の予定を持って来てくれたケアマネージャーさんにその旨伝えたら
「あんな しっかりしたおかあさんでもねぇ そこまでになっちゃった…
 でもみんなそう 1~2歳の子どもと一緒だから ストレス溜めないで上手く解消して
何とかかんとか言いながら娘さんは(実の親子関係)良いよ ドロドロしたものが無いから…」ですって

声を荒げても仕方ないと思いつつ 
 優しく接しないと認知は進む とも分かっているつもりだけれど

言ってもやらない やれるのに出来ないって言う母に向かい
“やらせなきゃ やれなくなる”と悪循環が怖いから ついつい声が大きくなります

人間ってこんなに壊れるものなんですね
 大きなため息をつきつつ まじまじと見つめてしまうこの頃

母が在宅のとき 昨日のような事があると…
 今までは昼食を出して出かけたりしたけれど それもちょっと危うく 
在宅時 誰もいない長時間の外出は控えるしかなさそうです

老いは誰にも訪れること
「身体に故障が出るか 頭に故障が出るか… どっちも一緒よ」とケアマネージャーさんから言われ

そうか身体の具合が悪いのと一緒と考えなきゃいけないのね
 しっかりしていた現実があるから受け入れるのがなかなか大変


楽しい話題じゃなくm(__)m
ちょっと目をつぶって避けて通りたいけれど
 あまりブログに書きたい話題じゃないけれど これも現実
備忘録の意味で書くことにしました