木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

「天地明察」&「いのちの乳房」記事

2011年01月20日 | 読書
暮れも押し詰まった頃 
「予約資料の準備ができました…」と 図書館からメール

2010年の本屋大賞を「天地明察」が受賞

<全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本>ナンバーワン
おもしろい事 間違いない!

と、内容も何も知らないまま すぐに図書館に予約の申し込みをしました
 …予約したときにブログはこちら
ちなみにその予約数は3桁 たしか150人ほど…^_^;
「同じ本が市内の図書館に何冊か存在するからそのうちに回ってくるでしょう」とのんびり待っていました

その「天地明察」の予約順番がようやく…半年待って回ってきました
 お正月明け 図書館仕事始めの日に借りに行ってきました(^^♪



沖方 丁著 時代小説 歴史小説です
 江戸時代「日本独自の暦」を作ることに生涯をかけた男がいた
  碁打ちにして数学者の20年にわたる奮闘 挫折 喜び そして恋…

渋川春海 
 読み始めたときにはこの方が実在した人物という事も知りませんでした

日本人による初めての改暦 算術 囲碁 天測などを題材に 
…私にとってはまったく無知の分野の話ですが
 ワクワク ドキドキ 一喜一憂しながら読み終えました 

渋川春海はじめ取り巻く人々がみな魅力的
 時には厳しく 時には手を携え 優しく手を差し伸べ 導き
  春海の真摯な姿勢が人脈となってあらわれてくるのでしょう

北極星観測 天測のさなかのやり取りは特に 男のロマンと言うか読んでいて嬉しくなります 

読みながら著者の沖方 丁さんは凄い!としみじみ…
 しっかりした史実の上に 登場人物を生き生きと描いていてひきつけられます



そして中日新聞朝刊にいきいき人生「乳房再建19人の笑顔」と題してこんな記事が載っていました

NHK「あさいち」でもこの写真集の紹介をしていました
この写真集のモデルになった方が この写真集の出来上がりを初めてご覧になって
 
涙して…他のモデルの方の笑顔を見て勇気づけられたと…

「病気で苦しんだり 辛かったのは自分だけじゃない
  こうして辛さを乗り越えて笑顔でいる人たちがいる」と



以下2011年1月19日 中日新聞朝刊に掲載されている文章から抜粋させて頂きました…

乳房再建手術を経験した19人の写真集「いのちの乳房」が出版された
 乳がん宣告でショックを受けている人や
  乳房喪失に苦しむ人達に見てもらいたいと企画出版され
企画したのは 3年前に両胸のガンが見つかり右乳房の全切除 再建手術を受けた真水さん

再建した乳房はどうなるのか?
手術の傷跡は?
体験を基に患者達の様々な不安に写真集の形で応えたいと書籍の出版 企画を手がける仲間達に相談
主治医ら形成外科医を通じてモデルを募集しました

撮影は「女性の内面も撮れる人に」と荒木経惟さんに依頼したところ快諾を得
 写真集には真水さんを含む19人が3カットずつ載っている
  娘や恋人と一緒のカットも

年齢や病気の経緯 再建方法なども掲載している
 お腹の脂肪や筋肉を移植し、再建する場合 健康保険が適用されるが切除した部分の傷も残る
そうした「生の姿」を正しく知ってもらうための全身ヌード

モデルになったひとり 植田さんは
「この病気になった自分ができることと思い 挑戦した
  撮影は本当に楽しかったし、素晴らしい写真に感動した」と振り返る

巻末には再建手術についての解説や医療機関の情報も掲載

乳がん治療を行う全国約900の医療機関に写真集を献本する活動も始めた
 真水さんらはそのための寄付も求めている

真水さんは
「いつ再発するか不安もある中、役に立ちたいと相当の覚悟でモデルになってくれた
  皆さん生き生きとして とても素敵な表情です」と話す

寄付などの情報はホームページ「STPプロジェクト」にて