木漏れ日

日差しがキラキラと躍ってる…

映画「ラ・ラ・ランド」「ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち」

2017年03月08日 | 映画
上映開始が待ち遠しく
 アカデミー賞候補にもあがっていた「ラ・ラ・ランド」を観てきました

「セッション」のデイミアン・チャゼルが監督と脚本を手掛け
  ジャズピアニストを目指すセバスチャンにライアン・ゴズリング
   女優を目指すミアにエマ・ストーンが主演しているミュージカルです



オープニングはハイウェイの渋滞シーン
 もう!とばかりに車から降りて 踊りだす人々

次から次へと 踊りと歌の輪は広がって
 ダイナミックなミュージカルシーンが繰り広げられます

このシーンでぐっと引き込まれワクワク

ハイウェイを2日間借り切って撮影したとか…

オーディションに落ち意気消沈していたミアはピアノの音色に引き付けられジャズバーに…
 そこにはセバスチャンが

セバスチャンはオーナーから止められていたジャズピアノをこっそり弾いたところで
 オーナーから首を言い渡され…

その後ミアはパーティー会場プールサイドで 
 不承不承80年代ポップスを弾くセバスチャンと再会する

ぶつかり合いながらもお互いの才能や夢に共感 恋へと変ってゆく

生活のために売れているバンドに加わるセバスチャン
 才能の限界を感じるミア…

かなった夢 叶わなかった夢
 逃がした幸福 つかんだ幸福

セバスチャンが弾くジャズピアノの調べが切なく響き 
 全般に流れる音楽 ダンスシーンも と~っても素敵でおしゃれ 

最後のシーンが印象的


そして 9日で終わってしまう事を知り慌てて
 「ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち」を観てきました

 

ティムバートン監督が全米ベストセラー小説「ハヤブサが守る家」を映画化

少年ジェイクは唯一の理解者だった祖父の遺言に従い
 森の奥にある古めかしい屋敷を見つける

そこには美しくも厳格なミス・ペレグリンの保護のもと

奇妙な子供たち…異能者と言われる
 空中浮遊能力のある娘 透明人間の男の子 怪力な少女
  いつも顔を隠している無口な双子などが暮らしていた

人とは違う体の特徴や 特殊な能力があるせいで
 世間に馴染めずひっそり暮らしている子供たち
 
彼らがそれぞれの持ち味を活かして 敵と戦う終番が見どころ

やったね 双子ちゃん達ってそういう能力があったのね

不思議な世界観 ブラック的?ファンタジー
 面白さの中に切なさが混在し これぞティムバートン監督といえる映画です


  
   
 

シネマ歌舞伎「女殺油地獄」を観賞してきました

2017年02月15日 | 映画
バレンタインデーの14日
 清水エスパルスドリームプラザに在る映画館「Movix清水」で
  片岡仁左衛門主演の「女殺油地獄」を観賞してきました

去年4月 東京明治座に観に行った折
 見逃してしまった場面が気になって もう一度観たいと…

配役は違うけれど 2月に名古屋や清水の映画館で上映される情報を得て
 3幕目を見逃したNちゃんと「行こう!」と

上映期間は2月11日~17日の1週間だけ

名古屋上映時間を調べたら 朝9時半~ 16時半~
 う~ん 微妙な時間

清水の方は 11時半~ 
 これなら行けそう 

Nちゃんと2人連れ
 磐田発 9時20分の電車に乗り出発

清水駅10時32分着

清水駅みなと口(東口)~ エスパルスドリームプラザ間は無料シャトルバスが1時間に2本運行されています

「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」
  なんとおどろおどろしい題でしょう



近松門左衛門が書き下ろした世話浄瑠璃
 
複雑な家庭環境により荒んだ生活を送る大坂天満の油屋河内屋の息子・与兵衛
 同業の豊嶋屋七左衛門の女房・お吉の与兵衛への思いやり
与兵衛を勘当するも心配でならない継父・徳兵衛と実母・おさわの情愛が巧みに描写されています

放蕩物の与兵衛は店の有り金を持ち出しては 幼馴染の芸者小菊に入れあげ
 金に困った与兵衛は徳兵衛に金策を断られ 逆上し家族に乱暴を働く
  見かねた母親おさわが勘当を言い渡すと自暴自棄になり家を飛び出すのだが…
借りた金の返済が迫り途方に暮れる
 
題名に「油地獄」とあるとおり
 
借金に追い詰められた与兵衛が衝動的にお吉を殺害するシーン
 お吉ともみ合ううちに油壷が倒れてしまい 逃げては転び 追いかけては転び
  油まみれになりながらの 立ち回りがこの作品の大きな見せ場となっています

歌舞伎の舞台では油の代わりに「ふのり」を使っているとか…

去年明治座で 観た尾上菊之助さん演じる与兵衛 中村七之助さん演じるお吉
 凄絶なシーンで逃げつ 転びつなのに 舞踊のような優雅さもあり… 
  体幹が鍛えられているのでしょう 決してドタンバタンにはならないんです
最後にはお吉がイナバウワーのように反り返り それを与兵衛が狂気の顔で 見得を切る…

息をつくのも忘れるほどに魅せられ 素晴らしい舞台でした

さて今回のシネマ歌舞伎
 
片岡仁左衛門さんの与兵衛 その息子の片岡孝太郎さんのお吉 孫の千之助さん
 親子三代揃っての共演が話題を呼んだ 歌舞伎座さよなら公演の名舞台   

シネマ歌舞伎ならでは
 顔の表情が生き生きと見ることができ

穏やかな風貌の仁左衛門さんから想像できないくらいの
 与兵衛の残忍な目つき 口はしをちょっと捻り上げた意地悪く企んだ表情 顔つき

ゾクッとするほどの凄み

与兵衛の弱さ 哀感 狂気が伝わってきます

演じる人が違うと同じ物語でもずいぶん雰囲気が違うものだと
 明治座の舞台とはまた違った雰囲気を感じ 楽しめました
 

映画終了後は すし横丁で レディスランチをいただき
 ショッピング街をぶらぶら 

楽しい時間はあっという間に過ぎ 気が付けば16時過ぎ

真っ赤な可愛いシャトルバスで清水駅まで送られ

4時41分発電車に乗り 6時頃帰ってきました
 
たまにはこんなプチ旅行気分も 良いものです
 





  
 

シネマ歌舞伎『阿古屋』

2017年01月15日 | 映画

市街地にある映画館では 今 何を上映しているかしら?
 …最近では郊外にある映画館ばかり利用しているんです 

あらッ 虫の知らせだったかしら? 
 シネマ歌舞伎『阿古屋』が7日から上映じゃないですか

上映時間が13日までは9時30分~ 18時05分~
 日中の上映がありません

13日過ぎのスケジュールを期待して…17日夜の部に行こうか?

ところが11日夜遅く14日からのスケジュールをチェックしたら
 なんと朝9時15分~1回しかありません

慌ててNちゃんに連絡
 急遽日程変更 13日夜の回にNちゃんとふたり連れ 観に行ってきました



高度な技術、表現力、美しさが必要なことから、演じられる人間が極めて少ない演目『阿古屋』
 坂東玉三郎さんが演じています

あらすじ

平家滅亡後 鎌倉の源氏方に追われる平家の武将・景清の行方詮議のため
 引き立てられた恋人阿古屋
景清の居場所を知らないと言う阿古屋に 代官・重忠は偽りを言っているのなら
 演奏の音色が乱れるはずだと 琴・三味線・胡弓の三曲を演奏させます
しかし、阿古屋は乱れの無い見事な演奏を披露し、解放されるのでした

冒頭 舞台裏で『阿古屋』という作品を支える人々の様子が流れ…衣装さん照明さん大道具さんなどなど
 玉三郎さんも 照明の具合 鳴り物の具合 細かいところまで気を配っています

場面が展開 幕が開き

最高級の遊女である阿古屋の華やかな衣装 孔雀の羽は立体的で見事な刺繍です
 …本当の舞台ではこんなに近くで見られませんね

この作品

『阿古屋』は通称「琴責め」とも言われ、琴・三味線・胡弓の三曲を阿古屋自ら演奏するという趣向が眼目の演目です
3つの楽器の弾き分けをはじめ、傾城の気品や色気、景清を想う心理描写も表現しなければならず

女方 屈指の大役と言われている阿古屋役です

今 女形最高峰の阿古屋を演じられるのは玉三郎さんだけ…
 といわれる所以が観て 納得でした

観る前は 琴 三味線 胡弓を普通に単調に弾いている くらいに思ってました

シネマ歌舞伎ならでは 手元もアップで映ります
 玉三郎さんの独奏のあとを鳴り物方の演奏が追いかけます

寸分違わぬ演奏 素晴らしい!見事です
 息をとめる様にして見入ってしまいました


岩永左衛門役 坂東亀三郎さんの文楽の人形のような振りは面白く
 …途中 演奏に気持ちよくなったのか退屈したのか眠ったりする場面もあったりして
重忠役の尾上菊之助さんはかっこよく

とっても楽しめ 良いもの見せていただきました






映画「ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐The Touring Years」

2016年10月20日 | 映画
むかし ず~っとむかし 中学生のころ

毎週楽しみに聞いていた ラジオ番組「9500万人のポピュラーリクエスト」

ランキングを手帳に書き込み
 次の日 学校での友人との話題は 

「あの曲 いいね」 
 「あの歌手 ステキ!」

英語の得意な友人はクリフ・リチャード「レッツ・メイク・ア・メモリー」が好きって言い
 ほかの友人はリッキー・ネルソンが良いって 

アン・マーグレット「バイ・バイ・バーディー」
 ブレンダ・リー「サンフランシスコの思い出」
  ジョニー・ティロットソン「プリンセス・プリンセス」 

あれが良いこれが良い 侃々諤々

「ワシントン広場の世はふけて」「ビーマイ・ベイビー」
 「恋はスバヤク」「ダンケ・シェーン」 「ネイビー・ブルー」などなど好きな曲はいっぱい

ラジオにへばりついて 聞いていました

そんな日々の中に突然出てきたのは ビートルズ

「抱きしめたい」
 「プリーズ・プリーズ・ミー」

衝撃的

最初は なんか騒がしい
 でも 毎週聞くうちに 良いなってなり

「シー・ラブズ・ユー」
 「ツイスト・アンド・シャウト」

次々ヒットチャート入りする曲が楽しみに

そんなはるか昔の思い出をたどりたく

「ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐The Touring Years 」を観てきました



ザ・ビートルズのツアーを追ったドキュメンタリー

ポール・マッカートニーやリンゴ・スターという存命のメンバーなど
 関係者の全面協力のもと製作された「ザ・ビートルズ」の公式ドキュメンタリー映画

1963年に始まった15カ国90都市をめぐるツアーの様子や
 サンフランシスコのキャンドルスティック・パーク公演までを描く

耳にしたことある曲が次々と流れ タイムスリップしたみたい

ポールやジョージがさび部分で(洋楽でも「さび」っていうのかな?(^-^;)
 ウ~ッて首を横に小刻みに振って歌っていたんですね

当時 映像で見てたら「キャーッ」って悲鳴上げてもっともっとファンになっていたかも


エンドロールが流れた後 おまけ映像
 それはNYシャースタジアムで行われたコンサートの模様が30分

もうコンサートに行った気分
 まわりの人に迷惑になっちゃいけないから 指先でリズムをとって

時にはウルウルしたりして
 ビートルズのすごさをあらためて感じ 酔いしれました




映画「ハドソン川の奇跡」「怒り」

2016年10月03日 | 映画
次から次へと発生する台風の影響で
 はっきりしないお天気が続いて 蒸し暑いような肌寒いような…

身体がついていきません


気分転換に映画観賞してきました

「ハドソン川の奇跡」



クリント・イーストウッド監督 トム・ハンクス主演

2009年1月15日にアメリカニューヨークで実際に起きた飛行機事故の背景に迫っています

乗客乗員155人を乗せた飛行機がマンハッタン上空850mで
 全エンジン停止という危機に見舞われコントロールできなくなり
  機長は必死に機体を制御し、ハドソン川に着水することに成功

その後も浸水する機体から乗客を速やかに誘導 指揮をし 全員が無事生還する
 サリー機長は 一躍英雄として称賛される

が、その判断が正しかったのか…  
 国家運輸安全委員会の厳しい追及がおこなわれることになります

臨場感に溢れ 結果が分かっているのにドキドキ

皆が助かってめでたしめでたし…
 その 背景にはあのような事実があったのですね

乗客の中には日本人の方もいらっしゃったらしく
 とある番組で この映画を観て 事実を知り驚かれていました

実際の機長には会えてないから この映画を観て
 トム・ハンクス演じる機長が本物に思え お礼を言いたくなったともおっしゃっていました

エンドロールが始まっても 席を立たない下さいね


そしてちょっと前に観た

「怒り」



原作者 吉田修一 のミステリー小説を 李相日監督が映画化

八王子で起きた凄惨な殺人事件の現場に「怒」の血文字が残されていた
 1年経っても事件は未解決のまま 犯人は顔を整形し どこかに…
 
千葉の漁港 東京 沖縄の無人島を舞台に 3つの物語が繰り広げられる

それぞれの場所で 前歴不詳の男と知り合った人たちの 疑い 不安 信頼
 そのはざまで揺れ動く様子が描かれています

実は私 この「怒り」上下巻 半年ほど前に読み終えていて
 犯人は分かっていたんです
  読んでいるときは苦しくって重くってザワザワ…

そんなわけでドキドキ感は味わえませんでした が
 
その分 原作がどんな風に表現されているか 役者さんの演技力の際立ちとか
 違う感じで楽しめました


宮崎あおいさん
 愛子を演じるために7kg太って臨んだそう

歩き方 話し方 かもしだす雰囲気 原作の愛子そのものが其処に居て 感嘆しました

渡辺謙さん 綾野剛さんは観る前はイメージがちょっと違うんじゃない? って懸念しましたが

さすが!
 漁港のおっちゃんや直人が其処に居ました

妻夫木さんも凄かったし
 沖縄の少年辰哉君演じた彼のこれからが楽しみです






 




猛暑から逃れ 映画「シン・ゴジラ」「ブルックリン」

2016年08月12日 | 映画
朝から 気温はうなぎのぼり
 扇風機の風は 熱風 

汗拭き拭き 息も上がりそう

この前の涼しさは何処へ行っちゃったの?

野菜の高騰が心配だけれど あの涼しさが恋しい って思うのは私だけ?

13日には娘たち家族が帰省するっていうから
 準備 やりたいことは い~っぱい

でもでも…

この日(8日)から主人が夏休み
 普段 エアコン生活をしている主人は 

「暑い 暑い」を連発

あまりの暑さに 根負けし
 映画を見に行くことにしました

時間を調べたら「シン・ゴジラ」かな?


 
日本発のゴジラとしては初めてフルCGで作られた特撮


東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生
 首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官矢口(長谷川博己)が
海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性映像の半分があると指摘する

その後 海上に出現さらには鎌倉に上陸する…

政府の対策 作戦会議シーンが映像の半分ほどを占めるけれどテンポはよく
 科学者のゴジラ分析によって だんだんリアリティを増していく

放射能 地震 核攻撃
 ゴジラを例えにいま日本や世界が面している災害などを象徴しているのではないかと思えました

自衛隊の全面協力を得て撮影された迫力ある映像

エンディングロールを見ていて
 有川浩さんの「空飛ぶ広報室」を思い出しました 

エンディングといえば…
 野村萬斎さんの名前を見て

えっ? どこに萬斎さんが出てた???

夜になって思い出し ネット検索
 あぁ そういうことなのね

萬斎さんファンの私は
 もう一度 見たくなりました


翌日も猛暑

またまた映画館へ 避難

この日はシネマイーラへ「ブルックリン」を観に



1950年代 アイルランドからニューヨークブルックリンへ移住した女性 成長する青春の日々を描くドラマ

アイルランドで暮らすエイリシュ(シアーシャ・ローナン)はきれいで仕事をバリバリこなす姉ローズ(フィオナ・グラスコット)とは正反対

内気な妹の未来を心配し ローズは神父さんに頼み妹にニューヨークのブルックリンでの仕事を探す

ブルックリンへ移住した少女が ホームシックや仕事での葛藤 それぞれの場面での選択を重ねながら自分の居場所を確立していく

2年経ったある日 姉ローズの突然の死の知らせ アイルランドに一時帰国する事になる…

アイルランドに帰り 此処にある安らぎを知り
 しかし一方で 封建的な部分も

故郷でのしがらみ 新しい世界への夢
 
ラストでエイリッシュがかってアメリカに渡った時と同じようなシチュエーション
 新たにアメリカに渡る女性に出合い エイリッシュはアドバイスをする

エイリッシュにとってアメリカはもう一つの故郷になっていた

エイリッシュがニューヨークになじみ 洗練されたのが
 アイリッシュカラーのグリーンの洋服の着こなしに代表され と~っても素敵
 
彼女の目力ある演技にやられました 


映画を観ての帰り
 車のパネルの外気温表示を見て びっくり!



なんと 時間は夕方の4時過ぎというのに 42℃
 それも東に向かって走行中ですよ

びっくりポン
 こんな高温表示 初めて目にしましたわ

 





シネマ歌舞伎「棒しばり」「喜撰」

2016年02月23日 | 映画
1月のある日
 映画フリーパスポート観賞の折 映画館で見つけたシネマ歌舞伎「棒しばり」「喜撰」のパンフレット

2月中旬から上映ですって



「シネマ歌舞伎が上映されたら観に行きたいネ」

前々から話題に上っていた
 歌舞伎鑑賞に出かけた旅行仲間に早速 メール  

4人の予定が合う21日に ランチしながら観に行きましょ
 と~っても楽しみに待ってました

ところが…

19日の夜 Oさんから
 「大変でーす!Sさんが転んで肩の骨を骨折したそうです…」

肩の細い骨のようで 入院は無し 手術もしなくって固定しているとの事

具合がよければ迎えに行って…

でも どうにも痛みが…ちょっと動かしても痛みが走り…
 今回は断念しますとの

楽しみに待ってただけにと~っても残念

仕方なく3人で観賞することになりました


                                画像はシネマ歌舞伎HPよりお借りしました

はじめに棒しばり
 平成16年4月に歌舞伎座公演の作品

酒好きの次郎冠者と太郎冠者は主人の留守中に盗み酒をしないように両手を縛られてしまいます
 しかしなんとしても酒を呑みたいふたりは協力して酒蔵の酒を呑む工夫をします

酒を呑みかわすとほろ酔い気分で 酒の肴にと踊り始め 酒宴はいつにもまして盛り上がって…

初演は 六世尾上菊五郎と七世坂東三津五郎が大当たりをとった演目
 それぞれの孫 曾孫にあたる勘三郎と三津五郎が演じています

坂東三津五郎さんの太郎冠者
 中村勘三郎さんの次郎冠者

ふたりが画面に現れたときは 胸が詰まり涙がこぼれそう
 
幼馴染の同じ年のおふたりの息の合った軽やかで可笑しみ溢れる演技に 笑い酔いしれました

2作目は
 「喜撰」
   平成25年6月歌舞伎座公演作品

桜の花が咲く京都 喜撰法師は祇園の茶汲み女お梶に心を奪われ口説きますが 
 あっさり振られると弟子たちと賑やかに踊り庵に帰って行くのでした

坂東三津五郎さんが喜撰法師
 中村時蔵さんがお梶をつとめています

恥ずかしながら坂東三津五郎さんが亡くなる少し前まで
 三津五郎さんが舞踊の名手という事を知りませんでした

しなやかな所作にため息

この踊りは七世坂東三津五郎の当たり役で
 祖父 父 そして三津五郎自身も襲名公演で踊った 家の芸だそうです

奇しくもこの日は坂東三津五郎さんのご命日(2015年2月21日)

映像でしか観られなくなった中村勘三郎さん 坂東三津五郎さん お二人の芸 

儚く 惜しく しみじみしのび…

生き生きとした舞台になお一層
 もっともっと活躍するお姿に お目にかかりたかったの想いを強くしたのでした


 



 

ひとり映画祭り完結「ブリッジ・オブ・スパイ」「スターウォーズ」「さらばあぶない刑事」他

2016年02月03日 | 映画

HPで映画スケジュールを調べ時間をやり繰りせっせと映画館に足を運び
 映画フリーパスポート観賞も最終章です

ブリッジ・オブ・スパイ



スティーブン・スピルバーグ監督 トム・ハンクス主演
 1950年~60年代の米ソ冷戦下で起きた実話を題材に描いたサスペンスドラマ

保険関連の敏腕弁護士ジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)は
 ソ連のスパイとしてFBIに逮捕されたルドルフ・アベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける
敵国の人間を弁護する事に周囲から非難を浴びながらも
 弁護士として職務を果たそうとするドノヴァン
  祖国への忠義を果たそうとするアベル
ドノヴァンの弁護によりアベルは死刑を免れ懲役刑となった

5年後アメリカがソ連に送り込んだ偵察機が撃墜され乗組員がソ連に摑まる

ジェームズはCIAから自分が弁護したアベルと乗組員のパワーズの交換交渉という大役を任じられる…

交換の地はドイツ ベルリンの壁が建設中の危険地域
 ジェームズは電車の中から壁を乗り越えようとして射殺されるシーンを目撃 慄くジェームス…

これが実話という事に驚き
 全体に暗い画面が時代を表しています 

緊張感あふれる良質の映画でした


「パディントン」



世界中で愛されている マイケル・ボンドの児童文学「くまのバディントン」を実写映画化
 見知らぬ国にやってきたクマが親切な家族と出会い パディントンと名づけられ新たな生活に…

言葉を話す クマのパディントンの愛らしいこと
 笑いと感動 冒険 ちょっとホロッ 
温もりがありほっこりする 子供も大人も楽しめる映画


「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」



SF映画 世界中に熱狂的なファンを持つ人気シリーズ 新3部作第1章


先ず 字幕版を観賞
 字幕を追うのに忙しく画面を見逃したような…
フリーパスポートを持っていることに気を良くして
 再度観賞は吹き替え版にしました

日本語に違和感あるかな?と心配しましたが 全然違和感無し
 最初から日本語版でも良かったかも

字幕を追わない分 画面に集中でき◎

BB-8がと~っても可愛い!
 構造はどうなっているんでしょ


「信長協奏曲(のぶながコンツェルト)



2014年TV放送されて人気を博した 石井あゆみ作の漫画を基にしたドラマの劇場版

戦国時代にタイムスリップした歴史苦手な高校生サブロー(小栗旬)が自分と瓜二つの織田信長と遭遇し
 織田信長の代わりを務めることになった 高校生サブローの運命を追う

観賞する前からの楽しみは
 歴史上の人物なのでまったく違った事はできない
そこをどうするのかな?

ちょこちょこ疑問はあるものの
 (たとえば指輪 ケーキなどなど)

人間ドラマとしてみれば

最後はやっぱこういう方向性よね

楽しめました


「シーズンズ 2万年の地球旅行」



2万年前の地球の変遷を捉えたネイチャードキュメンタリー

最新の撮影機材やテクノロジーを用い学者やスペシャリストの意見を仰ぎ
 動物の歴史をひもといていく

映像がとっても綺麗
 動物のアップや臨場感溢れる狩りのシーン
  鳥の渡りのシーンなど どうやって撮ったんでしょう

興味ある子供たちが観たら夢中になるでしょう
 ta君 ru君 ha君 孫達に見せてやりたいと思える作品です


「さらば あぶない刑事」



ずいぶん前になるけれど TVドラマでおなじみの刑事アクション「あぶない刑事」シリーズの完結編

定年を目前にしたタカとユージが日本進出をもくろむマフィアを相手に壮絶な戦いを繰り広げる

フリパスポート使用期限最終日の公開だったので締めに観ることにしました

タカ&ユージ 舘ひろしさん、柴田恭兵さんもお年を召したにもかかわらず
 激しいアクションものともせず 凄い! カッコイイ

シブさが増した分余計にカッコイイのかも
 あぶデカの世界観がなつかしく思い出された作品でした



1ヶ月にわたるフリーパスポート観賞
 時間をやり繰りし いろいろな映画を楽しませてもらいました



フリーパスポート観賞Part2 「レインツリーの国」「オレンジ」「スヌーピー」「人生の約束」

2016年01月15日 | 映画
映画館のHPで見たい映画のスケジュールをチェックし
 家事をやり繰りし 映画館まで車で15分ほどの道を セッセと通い映画鑑賞を楽しんでいます

「レインツリーの国」



原作は読んでいますが
 無料観賞できるのだから と観に行ってきました

私も好きな作家「有川 浩さん」の人気小説の映画化

高校時代に大好きだった「フェアリーゲーム」という本についてネット検索していた向坂伸行は
 「レインツリーの国」というブログを見つける
そこに書かれていた感想に共感した伸行はブログの管理人ひとみにメールを送る

数日してひとみから返信が届き ふたりはパソコンを通じて親しくなっていく…

やがて伸行は直接会って話をしたいと提案するが
 ひとみには伸行に会うのは躊躇される理由があった…


「I LOVE スヌーピー」

  

愛らしいスヌーピーのキャラクターはアチコチで目にしてよく知っているけれど
 物語は知らないことに気がつき 観賞

チャールズ・M・シュルツによる漫画「ピーナッツ」のキャラクター達をアニメーション映画化 
 「ピーナッツ」生誕65周年の記念ムービーだそう

チャーリーブラウンの声を鈴木 福君が吹き替え ピッタリ!

子供の中に大人がポツン! そんなだったらちょっと…
 少々心配してましたが 平日という事もあってか小さなお子さんはひとりだけ
  私のように大人独りで観賞の方がほとんどで びっくりぽん(@_@)

それだけスヌーピーは愛されキャラクターってことでしょうね

心温まり和みました

「Orange-オレンジ-」
 
 

高野 苺のコミックを基に描かれた映画

未来からの手紙によって運命を変えようと奮闘するヒロインの姿を描く青春映画

10年後の自分からの手紙により 26歳になった自分が後悔していることがたくさんある事を知った女子高校生が
 大切な人を救う為 引っ込み思案な自分を変え 勇気を出して行動する

はじめはいたずらだと思っていた菜穂(土屋太凰)だったが
 手紙に書かれていたことが現実に起こり始め 菜穂は後悔を修正する為行動を起こし始める…

人間誰しも後悔する事がいっぱいあり
 ああすれば良かった こうすれば良かった…
  それが 人の生死にかかわることならば尚更

未来の自分から手紙が届くという事は ありえないことですが
 この映画はそういう細かい事は 置いといて

後悔無いように精一杯生きましょ とのメッセージ
 エールが聞えてくる感じがしました

「人生の約束」



石橋 冠監督が「1本だけ映画を撮るならこの地で…」と
富山県射水市新湊地区を舞台に江戸時代から続く「新湊曳山まつり」を絡め
 人と人をつなぐ「絆」「再生」の物語

仕事一筋で会社を大きくする事だけに尽力してきた中原(竹野内 豊)の携帯に
 ここ数日 かって一緒に起業した親友の塩谷から何度も着信があった
会社経営の考えの違いから追い出す形で決別した事情があり電話には出ないでいたが
 ふと 胸騒ぎを覚え 塩谷の故郷富山県新湊へと向かう…


祭りの提灯の灯りは情緒があり
 曳山祭りの勇壮 迫力ある映像
  清々しい雄大な立山連峰の姿

この映画を盛り上げています


さあ次は何を観に行こうかな?

「パディントン」も観たいし
  落語家題材の「の・ようなもの」も楽しそう 





映画 フリーパスポート観賞「海難1890」「杉原千畝」「母と暮らせば」

2016年01月09日 | 映画
2年ぶりに映画鑑賞ポイントが6894マイル貯まって
 年末に6000マイルを使って1ヶ月有効のフリーパスポートと交換してきました

初詣から帰路 海難の開始時間に合わせ立ち寄り観賞

映画鑑賞初めは「海難1890」



日本とトルコの長年にわたる友好関係をテーマにしたドラマ

1890年和歌山県串本町沖オスマン帝国の親善使節団を乗せた軍艦がエルトゥールル号が座礁して大破
 元紀州藩士の医師 田村元貞(内野聖陽)や地元住民が懸命の救援活動を果たす

およそ100年の歳月を経た1985年 日本政府は危険な状況を理由に在イラン日本人の救出を断念
 そんな中トルコ政府は在イラン日本のために…

串本町の漁師さんたちは海難の度 助けられ 助けていた

毎日漁に出なければ食べる物にも困る
 それでも国は違っても助けるのは当たり前 何日も漁を休んで救助に当たる

村長さんがはるか遠くで亡くなった人の為 棺を用意してやりたい
 貧しくとも 木がなくても…と何百人もの為 一生懸命に奔走するシーンにはウルッ

人が人を哀れむ 困った人を見て普通に助ける人の心の素晴らしさを教えてくれる映画でした

2日
「杉原千畝」



終戦から70年の節目に当たる年2015年の公開に向けて撮影された

第2次世界大戦時 ナチスに迫害されたユダヤ難民にビザを発給して救いの手を差し伸べ
 後に「日本のシンドラー」と称された外交官 杉原千畝の半生を唐沢寿明主演で描いた作品

杉原千畝は英語 ロシア語 ドイツ語 フランス語など数ヶ国語を話せ
 満州国 リトアニア ドイツ チェコ ルーマニアなど様々な国に滞在
身の危険を冒しながら諜報活動をする外交官として情報を収集 日本に発信していた  

そのため当時のソ連から警戒され<ベルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)>であった…
 モスクワ日本大使館への赴任を希望していたのだがソ連から入国を拒否され
  リトアニアへ日本領事館への勤務を命じられた…

リトアニアに殺到したユダヤ難民を救う為 悩んだ末
 日本政府の命令に反し 自分が失職する危険を冒してまで通過ビザを発給
このときオランダ領事館のヤンが「オランダの植民地であるキュラソー諸島へはビザ無しで渡航できる」
という証明書を発行したおかげで杉原がビザを発給できたので ヤンの決断にも拍手 素晴らしい

さらにウラジオストク総領事代理の根井も日本政府の指示に反して 杉原の発給したビザを有効と判断

素晴らしい連携で救われたユダヤ難民は60000人以上だそう

助けられたニシェリが昭和30年に外務省を訪ねてきたときに
「センポ・スギハラ」という外交官はいないとの外務省の対応
その場面には とても憤りを感じました

それもそのはず外務省が杉原の名誉を回復したのはなんと2000年を過ぎてからだそうです


そして
「母と暮らせば」



終戦から70年 山田洋次監督が 作家井上ひさしさんの遺志を継ぎ映画化
 …作家井上ひさしさんが広島を舞台にした作品「父と暮らせば」と対になる作品を
  と実現を願いながらも叶わなかった

母親伸子を吉永小百合 息子浩二を二宮和也 浩二の恋人町子を黒木華が それぞれ演じています

1948年8月9日 長崎で助産婦をして暮らす伸子は3年前に原爆で亡くなった浩二の死をようやっと受け入れ様と
 そんな伸子のところに亡くなった筈の浩二が現れる…

戦争で取り残された人々 戦争によってある日突然失われた生命の哀しさその人の思い

戦後70年経って
 戦争の悲惨さを本当の意味で知っている人が少なくなっている今
こういう作品をきっかけに戦争・原爆について考えて欲しいと思いました

バックに流れる音楽も良いし
 あらためて二宮君は演技派だと認識しました

しかし…あのラストシーンはどうなんでしょう…
 なんだか… 受け入れられません…