本が好き!な、りなっこのダイアリーです。週末は旦那と食べ歩き。そちらの報告も。
本読みの日々つらつら
3月6日(金)のつぶやき(読んだ本、『バカカイ ー ゴンブローヴィチ短篇集』)
【バカカイ―ゴンブローヴィチ短篇集/ヴィトルド ゴンブローヴィチ】を読んだ本に追加
ゴンブローヴィチ、短篇も流石の面白楽しさだ。満遍なくべったりとぬりたくられた黒い嗤いと、突きぬけた破壊と変態…の作風が、本当にどうかしていて大好きだ。人を喰ったような“バカカイ”の響き(偶然にしては出来過ぎじゃ…)に、思わずにやにやしてしまうのは言うまでもない。もう一話目の「クライコフスキ弁護士の舞踏手」から、はぁ…???の連続で呆気にとられてしまうが、そこが堪らぬ快感なのだから世話がないったら…。
どの作品も一癖二癖ありまくりで唸ってしまう中、とりわけお気に入りは「計画犯罪」や「純潔」「冒険」「帆船バンベリ号上の出来事」「ねずみ」「大宴会」…。
3月5日(木)のつぶやき(読んだ本、『歌うダイアモンド』)
【歌うダイアモンド (マクロイ傑作選) (創元推理文庫)/ヘレン・マクロイ】を読んだ本に追加
ミステリもSFもぐっとひきこまれ、すこぶる満足な短篇集だった。作者自選による8篇に更に中篇を併録したとのことで、多彩でしかも粒選りな印象も嬉しい。作者が選んだ際のこだわりを想像してみたり、でもいつか他の短篇にも出会いたいなぁ…と。
とりわけ好きだった「東洋趣味」は、白昼夢の中に生きているようなオーリガ(芳紀17の花嫁!)の儚い美しさがいつまでも胸に残る逸品。旧北京の妖しい雰囲気も素敵だった。他にお気に入りは「カーテンの向こう側」(怖かった…)や「鏡もて見るごとく」、笑いつつ最後におおお…と唸った「ところかわれば」…とか。
夫が丸刈りにした。なんか、羨ましいぞ。
夕方ビールに大学芋を合わせてみた。意外にあり。
ビールに甘い肴なんて…と、ちょっと思ってた。
3月4日(水)のつぶやき
【チャイナ蜜柑の秘密 (角川文庫)/エラリー・クイーン】を読んだ本に追加
チャイナ蜜柑の秘密 (角川文庫) | |
クリエーター情報なし | |
KADOKAWA/角川書店 |
お昼ごはん。山形辛みそらーめん。庄内の「烈火」にて。
油が蓋になってスープが熱々という久しぶしのパターンの。>山形辛みそらーめん
3月3日(火)のつぶやき(読んだ本、『夢みる宝石』)
【夢みる宝石 (ハヤカワ文庫SF)/シオドア スタージョン】を読んだ本に追加
スタージョン、4冊目にして初めて長篇を。ちょっと身構えていたけれど、素直に楽しめて面白かった。養父に虐げられた8歳の少年(と、古馴染のジャンキー)が、行きずりのカーニヴァルの人々に助けられそのままもぐりこむ…という設定が、どこか懐かしい。訳者による解説の中の、スタージョンの難解さは子供っぽさや未成熟から発しているのでは…という件は、腑に落ちて印象に残った。
2月に読んだ本
2015年2月の読書メーター
読んだ本の数:22冊
読んだページ数:6516ページ
魔王〈下〉 (lettres)の感想
素晴らしい読み応え。
読了日:2月28日 著者:ミシェルトゥルニエ
魔王〈上〉 (lettres)
読了日:2月27日 著者:ミシェルトゥルニエ
聖アントワヌの誘惑 (岩波文庫 赤 538-6)
読了日:2月25日 著者:フローベール
人魚とビスケット (創元推理文庫)の感想
再読。おそらくは14年ぶり。なのだが、鮮烈に覚えている文章があって驚く(酷い喉の渇きとはそういうものかと…)。忘れがたかった作品、今回も引き込まれた。
読了日:2月24日 著者:J.M.スコット
時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)の感想
久方ぶりにスタージョン、読むのは3冊目。いきなり一話目「ここに、そしてイーゼルに」で、はぁ…???となって可笑しかった。描けなくなった画家が何故か(何故か!)魔法の山に閉じ込められた騎士になり、ヒポグリフを乗りまわす魔法使いの虜になる…とか、叙事詩の世界に現実が侵されまくりなので(何故か!)訳がわからない(しかも一番長い話がこれってw)。他の作品は短くぎゅっとまとまっていてとてもよい。お気に入りは「箱」や「フレミス伯父さん」「統率者ドーンの〈型〉」。「〈ない〉のだった―本当だ!」の唖然とする感じが好きだ!
読了日:2月23日 著者:シオドア・スタージョン
聊斎志異〈上〉 (岩波文庫)
読了日:2月20日 著者:蒲松齢
ピンフォールドの試練 (白水Uブックス)
読了日:2月19日 著者:イーヴリンウォー
シルヴェストル・ボナールの罪 (岩波文庫)の感想
第一部「薪」は既読。と、冒頭を読んで『書物愛』に収められた話と気付いた次第。でも「薪」は好きだったし、第二部「ジャンヌ・アレクサンドル」がとてもよかったので大変に満足だ。“われわれの情熱はわれわれ自身である。私の本は私である。私は古本のように老いしなびている。” “これら書物のなかにいて、どうして心がしずまろう。書物は絶えず私の好奇心をそそり立て、疲らせてしかも満足させることがない。” …こんな文章たちがあるからこそ、“ボナールのおじさん”の罪に胸がきゅっとなる。執着は切ないけれど、愛おしい人の姿だなぁ…
読了日:2月18日 著者:アナトールフランス
幻獣の書 (パラディスの秘録) (創元推理文庫)
読了日:2月16日 著者:タニス・リー
ウサギ料理は殺しの味 (創元推理文庫)の感想
再読。だって好きなんだよう…(お馬鹿でもw)。いい塩梅に忘れていたのでとても面白かった。ラストへ向けての黒々とした展開がすこぶるお気に入り。ウサギおいしー、などと言ってる場合ではないがウサギ料理も美味しそう。“地面の中に、催淫性の特質を備えた珍種のカビを含む石灰質土壌があり、そこからガスが発生していると主張した人もいた。/男は他のところにいる時よりも強く肉体的欲求を催し、この地区以外に”・・・、“しかし、なんというくだらない説だろう!” …ったく。
読了日:2月15日 著者:ピエール・シニアック
パディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)の感想
再読。
読了日:2月14日 著者:アガサクリスティー
ノーホエア・マン
読了日:2月13日 著者:アレクサンダルヘモン
少年十字軍 (海外ライブラリー)の感想
再読。
読了日:2月12日 著者:マルセルシュウォッブ
シタフォードの秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
読了日:2月11日 著者:アガサ・クリスティー
隠し部屋を査察して (創元推理文庫)の感想
再読。
読了日:2月10日 著者:エリック・マコーマック
ベンドシニスター (Lettres)
読了日:2月9日 著者:ウラジーミルナボコフ
郵便配達夫シュヴァルの理想宮の感想
郵便配達夫の理想宮のことは、昔澁澤の著書で知った。分かりにくい写真(1枚かせいぜい2枚だったかと)に眼を凝らした記憶がある。ので、見辛いとはいえ期待以上に写真や図版も多く、シュヴァルと理想宮についての詳しい内容にはとても満足。第7章「三人の大無意識家 シュヴァル~ルソー~ルーセル」における考察もすこぶる面白い。彼らの無垢の秘密は、作品を現実とせずにはやまない生への欲求にある。理想宮は素朴派唯一の建築であって、ルソーとシュヴァルは精神上の双生児…など。この凝った造りのまま(ぱらぱらも!)復刊して欲しい。
読了日:2月7日 著者:岡谷公二
日ざかり
読了日:2月6日 著者:エリザベス・ボウエン
もうひとつの街の感想
素晴らしく、すこぶる好みな作品。いざなわれるがまま新たな扉を一枚また一枚…くぐり抜けるうち、まるで私の内側を幾度となく境界線が透過していくような心地に陥る。寄せては返し…。そして文章が思いがけなさの数珠繋がりなので、目の前の情景に魅入られつつ心急くという贅沢。とりわけ印象深かったのは、読み進むにつれ、この話はプラハだからこそ描かれ得たのね…という思いが強くなったこと。街の裏側に隠れた中心がある…とか、暗い奥行きの先に異界への入口が…とか、そんな想像に似つかわしい魅力と翳り、古くて小昏い空気…。憧れは膨らむ
読了日:2月4日 著者:ミハル・アイヴァス
三つの金の鍵―魔法のプラハの感想
再読。
読了日:2月3日 著者:ピーターシス
コスモス―他 (東欧の文学)の感想
シュルツは既読故、今回は「コスモス」のみ。ぐでんぐでん悪酔いさせられて面白楽しうござった。
読了日:2月2日 著者:ヴィトルド・ゴンブロヴィッチ
行け広野へと (ホンアミレーベル)
読了日:2月1日 著者:服部真里子
読書メーター
3月1日(日)のつぶやき
3月の始まりが雨ふりで(しかも日曜日)、私にはとてもしっくりくる。ふわふわした憂鬱のつきまとう月。
あ、やたら眠いだけ…という話もあるが。
昨夜酔った勢いで、かっとなりながら鉱石倶楽部でぽちっておった。蛍石。
おはよございまず。
2月28日(土)のつぶやき(石橋の「サバニー」)
お昼ごはん。前菜。またまた石橋のお店♪
@rinakko 12:46
と、4種肉のラグーソースのパスタ。肉好きには堪らぬよ。
お腹いっぱいだ…。そして梅田にく。
麗しのヴァーノン・リーさまをお連れする。
(…にしても、今回も茶屋町のジュンク堂の新刊の状態はよくなかった。ぷりぷり。)
(もしやあたしが、新刊の瑕一つないぴかぴか状態に拘泥し過ぎなんだろうか。)
(拘泥するもん。)
これから吹奏楽のコンサート。ぎゅるる~ん♪
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