ゆったりん旅 敦賀の「寿し辰」編

 土日を使って一泊で、福井県に遊びに行ってきました。 
 福井県の敦賀には去年の12月にも訪れたばかりで、美味しい海鮮物をいただくだけでしたら日帰りでもよかったのですが…。  

 お天気の心配もしていたのに、拍子抜けしそうなほどに温かな陽射し。穏やかな青い空に恵まれ、るるるん♪と旅立ち。  
 大阪駅からサンダーバード(だったかな…)。 
 あらかじめ右側に座っておくと、滋賀県に入った時に琵琶湖の眺めが楽しめる(だーさん情報)。ちなみにここは禁煙の自由席。指定席は喫煙しかとれなかったので。

 時々うつらうつらとなりつつ、読みかけの小説『フェルマータ』の主人公に憤りつつ、列車に揺られてゆるりゆるり運ばれていく…。いや長閑じゃ。

 お昼少し前に敦賀駅に到着、予定通りに途中下車をする。この旅での目的その1の「寿し辰」へ、張り切って足を向ける私たちであったが…。
 分かりやすい真っ直ぐな商店街の先の方に、私たちが目指すお寿司やさんがある。重い荷物を肩にかけたまま、歩くことしばし。お店まで近付いて行きましたらば、だーさん「やっぱり看板の電光がついてないっ!」。私「えええええっ、そんなぁ…」。
 
 でも、店先に打ち水がしてあるし、一応「営業中」にもなってるし…ということで強引に店内に入り込む。じ、実は、自動扉の電源が入っていなかったのに、それに気付かずに「この扉、重っ」と呟きながら無理やり開けた私(だーさんは吃驚して見ていたらしい)。
 心なしか薄暗い店内に、心細く「こんにちはー」と声をかける。私の後ろのだーさんが、半ば諦めかけた声で「やっぱり休み…」と呟いた時、やっとこさ女性の店員さんの姿が…! 店員さん(やや当惑気味に)「あ、マスターがまだ来ていないのですが…」、だーさん「じゃあお休みじゃないんですね? 待たせてもらえますか?」。と、そんなやり取りがあり、カウンター席でビール呑みつつマスター待ちをさせていただけることになった。ああ良かった…(と、胸を撫で下ろすには早過ぎた)。
 こちらのお店、ご覧の通りの街のお寿司やさん。そも、だーさんが出張先でのお昼ご飯に足繁く利用させていただいているぐらいだから、本当に普通のお店である。けれどもそこはそれ、海鮮物の美味し~い日本海に面した土地柄ですからっ、何でもないお刺身も海苔巻きも、やっぱり違うのだよー。むふー。

 (←貼りついているのは鮑とか。鮑、前回いただいたわよん)  
 存外気さくな店員さんとおしゃべりをしたりして、マスターを待つこと…いささか長し。割と余裕あるスケジュールを組んではあったものの、次の移動の列車の時刻までは変更出来ないし…。あ、ところで開店時間のことについてだけれど、どうやらだーさんが正確な開店時間を知らなくて、以前早めの時間でも営業中だったので12時前でも大丈夫だと思っていたらしい。本当は、12時開店なのだそうな。
 …と、その店員さんはおっしゃるのだけれど、12時をまわってもマスターいらっしゃらず。そろそろ時間的に苦しくなるかも…?というぎりぎりなタイミングで、マスター到着ー。ああん、今度こそ良かったー。

 最初のオーダーは、“たこぶつ”と“イカの造り”。なぜか頭足類。
 ゲソがにゅるにゅる動いている…。 

 私が頼んだのは、“ホーボ(ほうぼう)の造り”。 
 まだエラ呼吸してる…。ぷりっぷりな身は淡白なお味。お腹のワタまで美味しくって、引っ張り出していたら断末魔の痙攣。

 残りの時間があまりなくて、「さてどうしようか…?」とだーさんと話していたら、マスターから「わかさぎの天ぷら」をすすめられ、即効お願いする。
 …というわけで、「こんなに太ったワカサギは初めて食べた…!」。画像では分かりにくいかと思うが、本当にめっちゃ太い。よく見ると、子持ちばかり。サクサクふわふわ。

 さて、〆にオーダーしたのは、だーさん超おススメの特上巻と、鉄火巻き。 
 「寿し辰」さんの隠れ人気メニューは、これ(のはず)。 
 駄菓子菓子哀しいかな、今回は時間があまりにも差し迫っていたので、ゆーっくりと時間を引き延ばして味わう余裕は全くなかった…。だーさんがいつも、「一口で食べるのが一番美味しいって!」と私に言うのだけれど、あわてて食べるから本当に一口で頬張らなければならなかったよー。
 あ、見てるとまた食びたくなる…。 
 この特上巻は(上巻も)、素材の組み合わせ方が絶妙なのだと思う。左程好きじゃないイクラや数の子が入っているのに、この特上巻の中でそれらがしっくりと座を占めていると、ちゃんと美味しいのだものー♪

 あ、鉄火巻きの方はいよいよ時間がなくて、写真なんて撮っている場合じゃなかった。二人でばばばっと頬張った(とほほ…)。それでもお勘定のときには笑顔で、「美味しかったですー」って言えたわー。
 肝心なお料理は最後まで残さず綺麗に平らげて、10分ちょっとしかない列車の時刻に何とか間に合わせた私たち(あはは…小走りよ←でも本人は必死)。やったぜ。 

 この後は、福井駅まで移動してさらにタクシーに乗って公共の温泉施設(“スカットらんど九頭竜”といふ)まで行き、だらだらと時間を潰したのであった…(え?観光って何?)。 
 福井駅前のホテルにチェックインして、近くの普通な居酒屋で夕食。とは言っても、お昼にたんもりいただいたのでついばむ程度。 
 これは、“生搾りキウイサワー”。
 一口味見をしただーさんが、「これってお酒?」とのたまった。居酒屋でいただく“サワー”なるものの、恐るべき薄さを知らないとは世間知らずである。
 焼き鶏や揚げ物ばかり頼んでいたら若い店員さんに、「一応うちは海鮮物が売りで…」と言われ(もうお昼に食べちゃったんですけれど…)、よせばいいのにだーさんが「ええ、後に取ってあります」と答えたものだから、何となく頼んでしまった“中トロの造り”。
 …ふ、筋っぽかった。
 ホテルの部屋に戻ったらだーさんが即寝入ってしまったので、一人で白洲次郎を観てから私も寝た。

 しょうもない内容ですが、続きますー。

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