バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

新規抗癌剤テロメライシン(Telomelysin®)

2010年07月13日 | 創薬 生化学 薬理学
私たちは新規抗癌剤テロメライシン(Telomelysin®)を開発しています。
特許番号:特許第3867968号

テロメライシン®とは、ヒトテロメラーゼ逆転写酵素(hTERT)プロモータをアデノウイルス5型のE1領域に組み込んだ制限増殖型の腫瘍殺傷ウイルスであり、更に同領域にIRES遺伝子を導入することによって複製効率を高めています。テロメライシン®はテロメラーゼ活性が上昇している癌細胞の中で特異的に増殖し、癌細胞を壊死させますが、正常細胞中での増殖能力はごく弱く、細胞毒性を示さないため、癌細胞のみで増殖して癌細胞を壊死させることが特長となっています。
前臨床試験では様々な癌細胞に対して優れた抗腫瘍効果を示し、毒性試験においても問題となるような所見を示しませんでした。臨床では主に癌組織局所への投与となるため、全身性の副作用が大幅に軽減され、患者さんのQOLを向上させることができると期待されています。 Oncolys事業概要

生理活性物質の効果を評価する方法

2010年07月13日 | 創薬 生化学 薬理学
出願番号 : 特許出願2006-231325 出願日 : 2006年8月28日
公開番号 : 特許公開2008-51787 公開日 : 2008年3月6日
出願人 : 明治乳業株式会社 発明者 : 内田 勝幸 外2名

【課題】本発明の解決しようとする課題は、動物の呼気中に存在する腸内細菌由来のガスを分析する工程を含む、生理活性物質の効果を簡便に評価する方法を提供することである。
【解決手段】
動物に評価用の基質や評価対象物などを投与した後、動物の呼気を無麻酔、無拘束、常圧の採取、捕集する。さらに、このようにして採取した呼気に含まれるガスのうち、腸内細菌の棲息に由来するガス(水素、メタンなど)を測定することにより、生理活性物質の評価をすることが可能となった。 e-kouhou 特許公開・明細書

プロテオミクスから創薬へ

2010年07月13日 | 創薬 生化学 薬理学
原村 昌幸
日本薬理学雑誌, Vol. 129 (2007) No. 2 pp.124-128
ヒトゲノムの解析が終了した後,ポストゲノム研究の中心として,プロテオミクス研究が急速に発展を遂げてきた.このプロテオミクスの発展は,微量タンパク質の測定を可能にした質量分析技術の進歩によるところが大きい. [PDF (357K)] [引用文献]

マクロライド系抗菌薬を中心に

2010年07月13日 | 感染症 ワクチン 抗生物質 食中毒
明石 敏
日本薬理学雑誌, Vol. 130 (2007) No. 4 pp.294-298
マクロライド系抗菌薬は,グラム陽性菌および非定型病原体に対する抗菌力が強く,呼吸器疾患の治療薬として汎用されてきた.我が国では,14員環,15員環および16員環マクロライド系およびケトライド系抗菌薬が上市している. [PDF (310K)] [引用文献]

呼吸器感染症の治療と感染制御

2010年07月13日 | 医療 医薬 健康
和田 裕雄, 岡崎 充宏, 横山 琢磨, 倉井 大輔, 後藤 元
日本薬理学雑誌, Vol. 130 (2007) No. 5 pp.380-385
「成人市中肺炎診療ガイドライン」(日本呼吸器学会編)は,(1)科学的根拠に基づく医療Evidence-based medicine(EBM)を提示し,(2)モニタリングやエビデンスの調査等で改定を行っていく,(3)開業医から勤務医まで,全員で同じガイドラインを使用出来る,など使用する側の立場に立って作成された. [PDF (480K)] [引用文献]

天然物からの創薬:新しい創薬のタネを求めて

2010年07月13日 | 創薬 生化学 薬理学
日本薬理学雑誌 Vol. 129 (2007) , No. 3 191-195
醗酵創薬には,優秀なmedicinal chemistでさえ考えられない様な多彩な構造と強いユニークな活性を伴った化合物が得られるという魅力がある.醗酵天然物資源を拡張するとともに,醗酵天然物のスクリーニングにマッチし,対象疾患の本質を反映する適切な“High Contents Screening”を設定し,醗酵天然物の本来あるべき能力を適切に見いだす事により,画期的な創薬のタネを発見することができる. [抄録] [PDF (287K)]

マウス脊髄切片培養法とその応用

2010年07月13日 | 医療 医薬 健康
須貝 文宣, 山本 洋一, 佐古田 三郎
日本薬理学雑誌 Vol. 124 (2004) , No. 1 19-23
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は,緩徐進行性に上位および下位運動神経が障害されるために,四肢のみならず嚥下·会話·呼吸に関する筋力も低下し日常生活機能が著しく損なわれる極めて予後不良の神経変性疾患である. [抄録] [PDF (195K)]

培養神経細胞のシナプスを数える

2010年07月13日 | 細胞と再生医療
−細胞内カルシウム濃度同時多点観察システムを用いるシナプス形成のアッセイシステム 川原 正博, 村本 和世, 根岸(加藤) みどり, 矢部(細田) 律子, 小林 和夫, 黒田 洋一郎
日本薬理学雑誌 Vol. 124 (2004) , No. 1 11-17
学習·記憶などの脳の高次機能発現やアルツハイマー病などでの記憶障害においては,シナプスの可塑的変化が重要な役割を占める. [抄録] [PDF (217K)]

アルツハイマー病治療薬としてのアミロイド抑制薬の研究開発状況

2010年07月13日 | 医療 医薬 健康
志鷹 義嗣, 三谷 泰之, 長倉 晃, 三宅 哲, 松岡 信也
日本薬理学雑誌 Vol. 136 (2010) , No. 1 15-20
アルツハイマー病(Alzheimer’s disease: AD)の発症には,アミロイドβペプチド(Aβ)の生成増加や分解低下に伴う凝集/蓄積Aβの増加が関与していると考えられている(アミロイド仮説). [抄録] [PDF (945K)]