バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

必須脂肪酸α-リノレイン酸(亜麻油)

2005年11月28日 | 医療 医薬 健康
不飽和脂肪酸には単価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸(PuFA)がある。PuFAには2つの類、オメガ3とオメガ6があり、全ての哺乳動物と同様にヒトはこれらを合成できず、食事によって得ているので、これらは必須脂肪酸(EFA)とされている。オメガ3はアルファ-リノレン酸(LNA)に代表され、主要な種子油の中では亜麻が最も多くリノレン酸を含有している。LNAは代謝されてエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)になり、カルボキシル基の二重結合の付加によって鎖の長さと不飽和の度合いを増す。ヒトと動物はLNAをEPAとDHAに転換することができる。
必須脂肪酸はいくつかの生命維持に必要な機能を有する。これらは代謝速度を上げ、代謝を向上し、酸素摂取量を増加し、エネルギー生産量を増加する。EPAとその誘導体は細胞を囲む膜の成分であり、コレステロールとトリグリセリドの輸送と代謝、脳の正常な発育、および成体の脳機能に必要である。身体はEPAから、プロスタグランジンと呼ばれるホルモン様物質を作る。プロスタグランジンは身体の機能の制御において重要であり、すなわち動脈性の筋緊張、腎臓からのナトリウム排出、血小板の粘着性、炎症反応、および免疫機能を統制する。
正常な成長・発育に不可欠なことに加え、オメガ6脂肪酸は、冠動脈疾患、高血圧症、糖尿病、関節炎、および他の炎症性、抗免疫の疾患、癌の防止と治療においても重要な役割を果たしうる。
出典:下記の特許公表2005-515774 明細書web版より。

出願番号 : 特許出願2003-564173 出願日 : 2003年1月30日
公表番号 : 特許公表2005-515774 公表日 : 2005年6月2日
出願人 : 504290538 発明者 : エドワード・O・ケナスチュック

発明の名称 : 高リノレン酸亜麻

リノレン酸含有量が脂肪酸の総含有量に対し65%より大きい亜麻種子の生産と利用が記述される。

新規微生物および微生物によるヘテロ多糖類の製造方法

2005年11月28日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願平6-317793 出願日 : 1994年11月29日
公開番号 : 特許公開平8-149985 公開日 : 1996年6月11日
出願人 : 月島機械株式会社 発明者 : 佐藤 正則 外4名(註:私も発明者の一人です)

発明の名称 : 新規微生物および微生物によるヘテロ多糖類の製造方法

【構成】 キサントモナス属に属し炭素源として液化澱粉のみを含有する培地中で生育増殖し、多量のヘテロ多糖類を生産し得る新規な微生物およびこのようなキサントモナス属に属する微生物を、炭素源として液化澱粉のみと、好ましくは魚肉質成分とを含有する単純な組成の培地で培養し、得られた培養物からヘテロ多糖類を回収することを特徴とするヘテロ多糖類の製造方法である。
【効果】 低廉な液化澱粉を使用し、工業上の利用価値が高いキサンタンガムのようなヘテロ多糖類が、容易に、しかも効率よく得られる。

セルロースからの乳酸製造装置および乳酸製造方法

2005年11月28日 | 菌類 細菌
 リサイクルバイオマスの資源として古紙を対象とする技術に注目したい。かつて市川の研究所での微生物関連のプロジェクトへのお手伝いが着実に月島機械㈱で育っている。セルロースの微生物分解、そして炭素源としての利用へと基本的な技術要素の困難をクリアーする。守田稔さん(当時:専務取締役)と川野義男(私の父・故人)と阪大OBコンビに私が加わりスタートした乳酸発酵の流れが奥田さんへと繋がっている。

出願番号 : 特許出願2002-120966 出願日 : 2002年4月23日
公開番号 : 特許公開2003-310243 公開日 : 2003年11月5日
出願人 : 月島機械株式会社 発明者 : 奥田 直之 外1名

発明の名称 : セルロースからの乳酸製造装置および乳酸製造方法

【課題】 セルロースの糖化と乳酸発酵を同時に行う同時糖化発酵を効率よく行う乳酸製造方法および乳酸製造装置の提供。
【解決手段】 セルロースの糖化と乳酸発酵とを同時に進行させてセルロースから乳酸を製造する装置であって、糖化ゾーン3と発酵ゾーン4とをセルロース短繊維および水溶液が透過可能な透液性隔壁2で仕切った糖化発酵糟1Aと、該糖化ゾーン3にセルロース材料を供給する投入ライン5と、該糖化ゾーン3と発酵ゾーン4の少なくとも一方から乳酸を含む発酵液を取り出す取出ライン7とを含むセルロースからの乳酸製造装置。

アルツハイマー病の発症酵素 化合物で働き抑制

2005年11月28日 | NEWSクリッピング
京都薬科大など合成成功
 アルツハイマー病の発症にかかわるとされる酵素「β-セレクターゼ」の働きを止める化合物の合成に京都薬科大の木曽良明教授や東京大、理化学研究所などのグループが成功、マウス実験で効果を確かめた。アルツハイマー病治療薬の開発に道を開く成果という。京都新聞2005-11-28


日本の新薬、開発してもなかなか使えず 規制最も厳しく

2005年11月28日 | NEWSクリッピング
 日本は新薬を生み出す総合的な競争力があるのに、その割には国内外の新薬が患者の手元になかなか届きにくい実情が、国内の製薬会社でつくる日本製薬工業協会のシンクタンクで製薬産業の課題などを分析している「医薬産業政策研究所」の主要国ランキングでわかった。利用できるまでの遅れが特に目立ったのは抗がん剤だった。 詳細>>朝日新聞2005年11月27日