バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

世界最高の生産速度でシステイン(有用アミノ酸)を合成できる酵素の開発に成功

2005年11月13日 | 菌類 細菌
超好熱性古細菌から、システイン合成酵素を初めて単離した。この酵素は85-100℃の高温でも働く。 ホスホセリンを原料として、システイン合成酵素にシステインを合成させる反応を初めて見いだした。上記の方法を使うと、システイン(L-システイン)を、従来の7倍以上の速度で生産できる。なお、システインは、シミ・そばかすの除去に使える有用アミノ酸である。 産業技術総合研究所プレスリリース

出願番号 : 特許出願2002-335876 出願日 : 2002年11月20日
公開番号 : 特許公開2003-219892 公開日 : 2003年8月5日
出願人 : 独立行政法人産業技術総合研究所 発明者 : 石川 一彦 外1名

発明の名称 : 耐熱性システイン合成酵素

【課題】 効率良くアミノ酸の合成反応を行うことができる耐熱性システイン合成酵素および該酵素をコードするDNA等を提供する。
【解決手段】 90~100℃という高温下で生育できる超好熱性古細菌Aeropyrum pernixからシステイン合成酵素を単離し、アミノ酸配列およびDNA配列を決定した。この酵素は80℃で6時間熱処理した場合に実質的に活性が低下しないシステイン合成酵素である。本酵素は、このように酵素の耐熱性が高いことから、高温で高濃度の基質溶液を調製することができ、その結果効率良くアミノ酸等を生産することができる。

遺伝子組換えトウモロコシ及びこれを含む加工食品からの組換え遺伝子の検知方法

2005年11月13日 | 植物&農業
食品中の遺伝子組換え体検知技術
[要約]遺伝子組換え農産物とその食品に対する表示制度に併せて必要となる遺伝子組換え大豆、トウモロコシの高感度検知法として定性的にはMultiplex PCR法が、定量的にはreal time-PCR法が用いられる。食品総合研究所・生物機能開発部・分子機能開発研究室

出願番号 : 特許出願2000-261106 出願日 : 2000年8月30日
公開番号 : 特許公開2001-136983 公開日 : 2001年5月22日
出願人 : 農林水産省食品総合研究所長 外1名 発明者 : 日野 明寛 外5名

発明の名称 : 遺伝子組換えトウモロコシ及びこれを含む加工食品からの組換え遺伝子の検知方法

【解決手段】 目的遺伝子及び他のDNAエレメントを含む複数種の組換え遺伝子を被検トウモロコシ試料由来の核酸からポリメラーゼ連鎖反応により検出する方法において、目的遺伝子の全部若しくは一部及び他のDNAエレメントの全部若しくは一部を含む領域を増幅しうる複数の核酸プライマーペアを使用することによって、該複数種の組換え遺伝子を区別して検出することを特徴とする前記方法を提供する。
【効果】 本発明により、遺伝子組換えトウモロコシに含まれる組換え遺伝子の特異的な検出、さらには、複数種の該組換え遺伝子の識別が可能となる。これにより、トウモロコシ及びトウモロコシ加工食品からの遺伝子組換えトウモロコシの検知、さらには、その品種識別が可能となる。

微生物によるメチオニンの製造法

2005年11月13日 | 菌類 細菌
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

出願番号 : 特許出願2004-28554 出願日 : 2004年2月4日
公開番号 : 特許公開2004-236660 公開日 : 2004年8月26日
出願人 : コンゾルテイウム フユール エレクトロケミツシエ インヅストリー ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 発明者 : トーマス マイアー 外2名

発明の名称 : L-メチオニンを発酵により製造するための微生物菌株、プラスミド、微生物菌株の製法、およびL-メチオニンの製法

【課題】L-メチオニンの発酵による製造。
【解決手段】出発菌株から製造可能な、L-メチオニンの発酵による製造のために好適である微生物菌株において、出発菌株に対してyjeH-遺伝子産物のまたはyjeH-ホモログの遺伝子産物の上昇した活性を有することを特徴とする、微生物菌株。

出願番号 : 特許出願平10-333131 出願日 : 1998年11月24日
公開番号 : 特許公開2000-157267 公開日 : 2000年6月13日
出願人 : 味の素株式会社 発明者 : 中森 茂 外1名

発明の名称 : 変異型metJ遺伝子及びL-メチオニンの製造法

【課題】 L-メチオニン生産能を有する微生物を育種し、同微生物を用いて発酵法によりL-メチオニンを製造する。
【解決手段】 配列番号3に示すアミノ酸配列を有し、かつ55番目のアミノ酸残基がセリン残基以外のアミノ酸残基に置換されたL-メチオニン生合成系のリプレッサータンパク質をコードする遺伝子を保持する微生物を培地に培養し、培地中にL-メチオニンを生成蓄積せしめ、これを該培地から採取することにより、L-メチオニンを製造する。

出願番号 : 特許出願平10-326717 出願日 : 1998年11月17日
公開番号 : 特許公開2000-139471 公開日 : 2000年5月23日
出願人 : 味の素株式会社 発明者 : 臼田 佳弘 外1名

発明の名称 : 発酵法によるL-メチオニンの製造法

【課題】 L-メチオニン生産能を有する微生物を育種し、同微生物を用いて発酵法によりL-メチオニンを製造する。
【解決手段】 L-メチオニン生合成系のリプレッサーを欠損し、及び/又は、細胞内のホモセリントランスサクシニラーゼ活性が増強され、好ましくは、さらに細胞内のS-アデノシルメチオニンシンテテース活性が弱化し、L-スレオニン要求性を示し、細胞内のシスタチオニンγ-シンテース活性及びアスパルトキナーゼ-ホモセリンデヒドロゲナーゼII活性が増強された微生物を培地に培養し、培地中にL-メチオニンを生成蓄積せしめ、これを該培地から採取することにより、L-メチオニンを製造する。

大豆麹によるγ-アミノ酪酸高生産法

2005年11月13日 | 菌類 細菌
出願番号 : 特許出願2003-205577 出願日 : 2003年6月27日
公開番号 : 特許公開2005-13205 公開日 : 2005年1月20日
出願人 : 今野 宏 外2名 発明者 : 今野 宏 外2名

発明の名称 : 大豆麹によるγ-アミノ酪酸高生産法

【課題】何ら機械加工処理を施さない大豆を麹原料として用いて、栄養価に優れた大豆麹を作る方法を開示する。
【解決手段】大豆を乳酸あるいはクエン酸を含む浸漬水に吸水させてから蒸煮し冷却後、これに一定のα化された米粉等の澱粉末をγ-アミノ酪酸高生産性純白種麹(受託番号:FERM P-19411)とともに接種して除湿保温することにより純白の高密度の菌糸に覆われた繭玉状のγ-アミノ酪酸などのアミノ酸に富む栄養豊かな健康食品素材としての美味な乾燥無塩大豆麹が得られる。


ウイルス感染症治療剤

2005年11月13日 | 医療 医薬 健康
ヘルペスウイルスはきわめて病原性が高く危険なウイルスであることが知られており、このウイルスによって引き起こされる疾病としては、角膜潰瘍、結膜炎症等の眼科系疾患、各種皮膚炎の他、ヘルペスウイルスに脳神経細胞が侵されることに起因する心身障害等が知られている。

出願番号 : 特許出願平4-287062 出願日 : 1992年10月2日
公開番号 : 特許公開平6-116168 公開日 : 1994年4月26日
出願人 : サントリー株式会社 発明者 : 近藤 平人 外2名

発明の名称 : ウイルス感染症治療剤

【構成】 フィトシスタチン単独もしくはこれと抗ウイルス性アシクロヌクレオシドとを含有するヘルペスウイルス感染症治療剤。
【効果】 本発明のヘルペスウイルス感染症治療剤は、安全性の高いフィトシスタチンを用い、また、副作用等の懸念のあるアシクロヌクレオチドの使用を減少させることができるため、安心して使用できるものである。 したがって、特に点眼剤等の外用剤として各種ヘルペスウイルス感染症の治療や、発症予防に利用することができ、また、健康人へのヘルペスウイルス初期感染症の阻止を目的とする長期投与も可能となる。更に、ヘルペスウイルスによる感染が問題となっている植物に対し、ウイルス感染病を予防する薬剤としての利用も期待できるものである。

◇オボアルブミンをセルピンに変換する:ポジティブ変異への挑戦
 タンパク質の構造と機能の研究で使われる従来の手法は、ネガティブ変異による解析である。すなわち、生物活性をもつタンパク質のアミノ酸残基を置換し、活性消失や低下の程度からその残基の重要性を推定する。これに対しポシティブ変異は、活性を持たないタンパク質に生物機能を付与しようとするもので、全く未開拓の分野であり、その成功はタンパク質工学の大きなブレークスルーとなる。
http://www.structure.kais.kyoto-u.ac.jp/HIROSE/background_j.html