らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「百舌(もず)」とその生態

2009-02-28 | 雑学

今日は畑によく飛来してくる「モズ」とその生態ををご紹介します。

モズは全長20cmほどの鳥で、モズ科、モズ属に分類されています。
大きな頭と黒い過眼線、長い尾と2段の鉤形(かぎがた)となった嘴(くちばし)が肉食系の鷲などと同じ形をしているのが特徴です。
秋になると雄雌それぞれが縄張りを持ち、その縄張りを宣言するため「キィーキィー」と高い声で囀(さえず)ります。
これが一般に「百舌の高鳴き」と言われている鳴き声です。

冬のこの時期は、餌のミミズや冬眠中の蛙などを食べるために、耕した畑に下りてくるようです。人を恐れる気配は全く感じられません。
1メートルほどの至近距離にとまり、耕している畝をジッと見ており、ミミズが出てくるとすかさず飛び降りて捕らえます。
また、ミミズを鳥の傍に投げてやると、同様に喜んで(そのように見えるだけですが)食べます。
野鳥もこのように近くに来てくれると可愛いものです。

・この鳥が百舌です。鉤型のくちばしと目から後ろが黒くなっている過眼線が特徴です。


大阪府では、「百舌」は府鳥に指定されています。
府鳥に指定されたのは、日本書紀にある「仁徳陵(堺市)築造の際、倒れた鹿の耳からモズが飛び去ったことから、その地を”百舌鳥耳原”とした」との記述が由来と
なっているそうです。

・大阪府の府鳥となっているモズです。(大阪府HPより)
大阪府の府鳥 モズ(百舌)

百舌は、いろいろな鳥の鳴き声をまねた複雑なさえずりを行い、舌が百枚もあると考えられたことが、和名の由来となっているそうです。
また、「人里の小さな狩人」と言われているように、食性は動物食で、昆虫類、クモやムカデなどの節足動物、トカゲや蛙などの両生類からネズミまでも捕らえるようです。
珍しい生態としては、早贄(はやにえ)と言って、捕らえた獲物を木の枝などに突き刺したり、木の枝股に挟んだりして食べる習性があるようです。これはスズメの仲間で足の力が弱いからと言われています。

・これが「はやにえ」です。このように木の枝に突き刺すそうです。

(ウィキペディアより)

畑に飛んでくる可愛いモズからは想像できない生態ですが、それは兎も角、畑を耕しながら、至近距離で「バードウォッチング」が楽しめる喜びは至福のひと時です。



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熊取探訪(その5)「降井家書院」

2009-02-27 | 地元紹介

熊取探訪(その5)は、国の重要文化財に指定されている「降井家書院」をご紹介します。

降井家は江戸時代に岸和田藩の庄屋を務めた旧家で、天保6年(1835年)の屋敷図(降井家所蔵)によると、かつては2500坪の敷地に台所、広間、書院、土蔵、厩等の邸宅を揃え、射場・馬場も備えていました。

この書院は江戸時代初期の建築と考えられ、数奇屋風(注1)を多分に加味した書院造りです。
江戸時代豪族の生活の一端を窺うに足りる書院造り(注2)の好例として非常に重要なものとされており、今は滑らかな苔の覆う庭にしっとりとした趣を残してたたずんでいます。

・降井家書院です。  (熊取町HPより)
降井家書院















降井家書院は、年1回公開されますが、現在も所有者が居住されており、所有者の意向により撮影が出来ません。
資料によれば、建物は8帖の上段の間と12帖の次の間で、その三方に屋敷の入側があって、更にその外側と背面に縁側があります。
上段の間は、床・棚・書院を備え、次の間との境に、彫抜き欄間をはめ、内法長押(うちのりなげし)、天井長押を設け、次の間は12帖で面皮柱用い、入り側との間の鴨居上の窓を竹格子とするなど、数奇屋風を多分に加味した造りとなっているようです。

(注)
 1.「数奇屋造り」
   面皮材・皮付き材を用いたり、色付けを施したりした瀟洒(しょうしゃ)な茶室風の建物です。
 2.「書院造り」
   室町末期から起り、江戸初期に完成した住宅建築の様式です。
   接客空間が独立し、主座敷を上段とし、床・棚・付書院・帳台構を設け、外回りには雨戸を用いた和風住宅です。

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熊取探訪(その4)大森神社

2009-02-26 | 地元紹介

先日からご紹介しています地元紹介、今日は熊取探訪(その4)として「大森神社」をご紹介します。

大森神社は、事代主命(注)と菅原道真を祭神とする神社で、1582年(天正10年)に中家の一族・根来盛重によって再建されたと伝わっています。
境内には石作りの「明神鳥居」が3基あります。

・大森神社の1基目の「明神鳥居」です。


中世には、雨山神社、野田神社と共に、熊取荘の三社として信仰を集めたようです。天保年間に熊取の総社となり、明治6年に村社、明治10年には卿社に昇格しています

・境内にある二基目の「明神鳥居」です。


・3基目の鳥居の前にある牛の彫刻で、台座の周りには干支が彫られています。


・境内にある3基目の「明神鳥居」です。正面奥の長い建物が本殿です。


・大森神社の本殿です。
 毎年初詣には、地元や近郊の人たちが大勢参拝されます。我が家もその中に含まれています。


本殿の前には舞台のような小堂があります。
この小堂は江戸時代まで使用されていたようですが、何に使われていたのかは不明とのことです。
正月には、ここで巫女さんたちが破魔矢などを販売しています。
10月のだんじり祭りでは、だんじりを奉納するとき、この小堂を三周回る決まりになっているようです。

・10月の祭りに、町内の11台のだんじりが3周回って宮入する小堂です。


「大森神社」は、JR熊取駅から東へ5.1kmの距離に位置し、「くまとり観光・ハイキングルート2」に組み込まれています。

(注)「事代主命」
     日本神話では大国主命の子となっています。
     国譲りの神に対して国土献上を父に勧め、青柴垣(あおふしかき)を作り隠退しました。託宣の神とも言われています。


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北野天満宮「梅花祭」

2009-02-25 | 伝統行事
今日2月25日は京都・北野天満宮の「梅花祭」です。

北野天満宮の梅花祭とは、御祭神の菅原道真公の祥月命日に行われる祭典です。
菅原道真公は延喜3年(903年)2月25日に薨去(こうきょ)され、この縁により毎月25日を縁日としています。
特に祥月命日に当たる2月25日は「梅花祭」と称し、「梅花御供(ばいかごく)」を神前にお供えして、その御遺徳を偲んで行われる厳粛な祭典です。

・北野天満宮です。(北野天満宮HPより)


「梅花祭」は、古くは菜種の花を供えて「菜種御供(なたねごく)」と称していましたが、明治以降新暦になって、菜種に代わりに梅の花を用いたことから、次第に「梅花御供(ばいかごく)」と呼ばれるようになったそうです。
                          
       
「梅花御供」(北野天満宮HPより)
 梅花御供は、四斗の米を蒸し、大小2個の台に盛ったもの(大飯・おおばん、小飯・こばん)と、白梅、紅梅の小枝を挿した紙立(こうだて)を、男女の厄年に因み、白梅42本、紅梅33本を2台に分けて御神前にお供をします。




この行事は、約900年前から続く伝統行事で、神職が神前に梅の花を供える神事です。
この祭典には、皇后陛下の御代拝として宮内庁京都事務所の所長が参拝されます。
この他に、豊臣秀吉が北野大茶湯を催したことに因んだ「梅花祭野点(のだて)大茶湯」が開かれ、近くの花街の芸舞妓らがあでやかな着物姿で参拝客にお点前を披露します。

・舞妓さんの野点です。   (北野天満宮HPより)


この梅花祭は京都に春を告げる伝統行事となっています。



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熊取探訪(その3)来迎寺

2009-02-24 | 地元紹介
地元、熊取探訪(その3)、今日は「来迎寺」をご紹介します。

来迎寺のご住職にお聞きしたところ、このお寺は、元は雨山城(注)にあり、城主・橋本正高が八木龍王殿と称して朝夕に武運長久、繁栄安泰の祈願堂としていたそうです。

・来迎寺の山門です。


阿弥陀如来座像を本尊とする来迎寺は、鎌倉時代の特徴を示した三間四方(約30㎡)の小堂で、屋根は寄棟造り、行基葺、内部天井の四隅の梁がエビ虹梁という珍しい構造となっています。  (内部の公開は11月だけなので画像がありません)

・旧本堂(雨山城龍王殿)です。
 日本三建築の一つとして国宝に指定されていましたが、現在は国の重要文化財となっています。


・寺の創建・沿革は明らかではないそうですが、寺伝によれば、もと天台宗であったものが、後に真言宗となり、元禄2年(1689年)に曹洞宗梅渓寺の末寺になったと
 言われています。

・現在の本堂です。


・新本堂の横にある鐘楼と梵鐘です。


この来迎寺は、JR熊取駅から3.4kmのところに位置し、「くまとり観光ハイキングルート 2」に組み込まれています。

(注)
 雨山城は、熊取町の南端に位置する雨山(314m)にあり、雨乞いの山として山頂には雨山龍王社がある山城です。
 南北朝の時代(1346年)、楠木一族の橋本正高が築いたとされ、南朝方の和泉地方の拠点とされていました。



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「クリスマスローズ」の花

2009-02-23 | 

今日も熊取・長池公園の散歩コースで見つけた花をご紹介します。
その花は、「クリスマスローズ」の花です。
この花は、学名をヘレボルス(Helleborus)と言い、キンポウゲ科のクリスマスローズ属に分類されています。
ヨーロッパ、アジアが原産で、白色の清楚な感じの花を咲かせます。

・清楚に咲く白色のクリスマスローズです。


クリスマスローズの名前の由来は、クリスマスの時期に咲くバラに似た花と言うことから付けられたといわれています。
クリスマスローズの花は本来、クリスマスの頃に咲く原種の「ヘレボルス・ニゲル」だけを指して呼んでいるようですが、2~3月に咲く「レンテンローズ」と呼ばれているオリエンタリスという品種も含めて、日本では一般的に「クリスマスローズ」の名前で呼ばれているようです。

・下を向いているので花を持ち上げて撮影しました。


・ピンクのクリスマスローズです。
 2月に咲いているこれらの白色やピンクの花の品種は「オリエンタリス」だと思います。


・この花も、持ち上げて撮影しました。


・蕾です。たくさんの蕾をつけていました。


「花言葉」は、 「慰め」{追憶」「私を忘れないで」

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「竹島の日」とは

2009-02-22 | 時事

2月22日は「竹島の日」ですが、ご存知でしたか?

・竹島は島根県の沖合いにある岩礁で、日本と韓国が領有権を主張している島です。
 「隠岐の島」との距離は一番近いところで157㎞、韓国領の鬱陵島との一番近い距離は87㎞のところに位置し、その面積は0.23平方k㎡で、東京の日比谷公園の
 1.4倍程度の島といわれています。
 1905年(明治38年)2月22日、島根県告示40号に基づき、島根県知事が所属所管を明らかにしています。

・竹島の全景です。                       (竹島問題研究所HPより)
竹島の全景

・「竹島の日」とは、竹島が島根県に編入された2月22日を記念する日で、2005年(平成17年)は、竹島を編入して100周年に当たることから、平成17年3月16日に、 
 「竹島の日」の制定に関する条例が島根県議会で可決され、制定されたものです。その目的は、国民の竹島への関心を深めてもらうこととされています。

・1905年(明治38年)2月22日島根県告示40号です。  (竹島問題研究所HPより)
1905年(明治38年)2月22日島根県告示第40号

・現在、竹島は韓国に不法占拠されています。我が国の国土である領土問題を領有権があいまいな状態において島根県にその保全管理を押し付けるべきではないと
 思います。
 「竹島の日」のような、国民意識を高め、解決を図る目的で制定される行事は当然国が行うべきことです。


・安政4年(1857年)長久保赤水(ながくぼせきすい)作成の「亜細亜小東洋図」です。現在の竹島は地図には「竹シマ」と書かれて色で塗り分けされています。                           
                                  (竹島問題研究所HPより)
亜細亜小東洋図

・昔から、竹島は日本固有の領土であるとしていますが、1952年(昭和27年)1月18日に当時の李承晩大統領が、李承晩ラインによって韓国の支配下にあると一方的
 に宣言した事により、領土問題が始まったようです。
  このとき日本政府は一体何をしていたのでしょうか?
  何故、明確に日本の領土であると主張しなかったのでしょうか?
 このことが現在の領土問題をこじらせ、不法占拠を許している最大の要因のように思われますが如何でしょうか?


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熊取探訪(その2)「煉瓦館」

2009-02-21 | 地元紹介

2月17日に熊取探訪の第1回目をご紹介しましたが、今日は第2回目として「煉瓦館」をご紹介します。
この建物は、現在は「熊取交流センター・煉瓦館」として利用されていますが、元々は、昭和初期に建設された中林綿布工場でした。

・2006年(平成18年)、第26回大阪まちなみ賞の大阪府知事賞を受賞した建物です。


・旧受電室で、現在は煉瓦館入口のモニュメントとなっているいます。
 この建物は中林綿布が創業間もない頃の明治後期に建設したもので、レンガはオランダ積みとなっているそうです。


・旧機罐室(町指定文化財)
 巨大なボイラーが設置されていました。屋根は切妻造り、桟瓦葺とし、中央部に煙り出しと採光・換気を兼ねた切妻造りの越屋根を付けています。



・ランカシャボイラです。
 昭和初期から機罐室に設置されていた二炉筒丸ボイラと呼ばれるものです。
 水缶内に二本の炉筒(円形状の燃焼室)を設けたものをランカシャボイラと言い、イギリスのランカシャ地方で広く使用されていたためこの名前がついています。


・ランカシャボイラはこのように水缶内に二本の炉筒(円形状の燃焼室)を設けた構造になっています。
現在は二つに切られてベンチになっています。


・この煉瓦館には、熊取の歴史や文化を体験し、学ぶことが出来る資料展示(体験ホール)や本格的な藍染ができる工房、既存のレンガ壁を活かした壁面ギャラリー、地場産品のショップやレストランなどがあります。



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ジャガイモの栽培方法

2009-02-20 | 家庭菜園

先日ジャガイモのを植えつけを行いました。
今日は、私のジャガイモの栽培方法についてご紹介します。

「栽培方法」
・畑の準備

 ジャガイモはナス科の作物なので、なす、トマト、ピーマンなどとの連作は避け、1年以上の間隔をあけて畝を作ります。
 畑には、1ヶ月くらい前に化成肥料と堆肥それに石灰を10㎡当たり500g程度の割合で施し、よく耕した後に100cm幅の畝を作ります。
 石灰を多量に入れると土がアルカリ性になり、そうか病になりやすいので注意が必要です。
 (そうか病は、収穫した芋が滑らかな表面にならず、突起物のようなものが出る症状です)

・種芋の準備
 種芋は毎年1月に農協で購入しています。
 大きな種芋は1片30~40gにカットし、1片に2~3個の芽が付くように縦に切ります。植え付けの2~3日前に切っておき、切り口を十分乾かします。
 (昨年までは切り口に草木灰をつけていましたが、今年は切り口を乾燥させる方法を選択しました。)

・縦に切った種芋です。


・植え付け準備
 植え付け3~4日前に畝を再度耕して、幅100cmの畝を作り直しました。
 その畝に深さ25~30㎝程の2条の溝を掘ります。

・溝を掘った畝です。


・植え付け
 溝には籾殻燻炭を撒き、種芋の切り口を下にして、株間30㎝で植え付け、化成肥料を一握りずつ芋の両側に施します。

・籾殻燻炭を撒き、化成肥料を施して種芋を植えつけたところです


・畝全体に植えつけた状態です


植え付け後、土を戻し、畝を作ります。

・植え付け後、畝を戻した状態です。


この後、一雨当ててマルチ用の黒いビニールを張ります。
春植えのジャガイモ栽培は、地温の上昇と草が生えるのを防止する意味からマルチ栽培をします。


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ラッパスイセンの花

2009-02-19 | 

先日、熊取・長池公園の散歩コースで見事に咲いている「ラッパスイセン」の花を見つけました。
ラッパスイセンは内側の花被片(かひへん)がラッパのように突き出ているのが特徴で、ニホンスイセンより大きく、見応えのある豪華な花です。

ウェールズ(イギリスを構成する国の一つ)では、「ラッパスイセン」は「リーキ(西洋ネギ)」と共に国花・国章の一つとされており、3月1日の聖ダビデの日に「ラッパスイセン」か「リーキ」を身につける習慣があるそうです。

・長池公園に咲いている黄色のラッパスイセンです。


海外では、「スイセン」は希望の象徴でり、がん患者をサポートする団体の多くで、春の訪れと共に咲くこの水仙が、希望のシンボルとして募金活動のキャンペーンに用いられているそうです。

・内側の花被片(かひへん)がラッパのように突き出ています。


スイセンの原産地はスペイン、ポルトガルから地中海沿岸で、日本には中国を経て渡来したと言われています。
「スイセン」と言う名前は、中国での呼び名の「水仙」を音読みにしたものだそうです。
中国での名前は、古典の「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」に由来し、この花が水辺に咲く姿を仙人に例えたものといわれているようです。

・見応えのある、黄色の大きな花です。


「ラッパスイセンの花言葉」 あなたを待つ、自尊、 報われぬ恋


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