らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

熊取町探訪(その1) 「まれくす堂」

2009-02-17 | 地元紹介

私が住んでいる大阪南部の熊取町は、東南部を和泉山脈、西北部を緩やかな丘陵で囲まれた自然豊かな小さな田舎町です。
この町は、平安初期に編纂された「日本後記」において「熊取野」として登場するなど、古くから世に知られています。

今日は、地元・熊取町に3つある観光ルートの中から「ルート2」に組み込まれている「まれくす堂」をご紹介します。
このお堂は、小高い丘の上に建ち、一間四方の小堂で、私が家庭菜園をしている畑のすぐ傍にあることから、時々お参りしては「家内安全」を祈願しているところです。

・これが「まれくす堂」です。


「名前の由来」
 昔、この傍に稀に見る大きなクスノ木があり、そのクスノ木を使って建てられたことからとの説や、和田村の「まれくす」という豪農が「道標」代わりに建てたからとの説があります。

・一間四方の小さなお堂です。
 このお堂は、元々は六間四方の御堂であったとの記録があるそうですが、ハイキング案内には詳しく書かれていません。


お堂の中には地蔵菩薩が祭られており、お線香の煙は絶えることなく、いつ来ても新しいお花が供えられ、きれいに清掃されています。
お地蔵様の前には般若心経の経典が置かれていました。
地元の熱心な人が毎日お参りに来ては、この経典で般若心経を唱えているようです。

・お堂の中にある「まれくす地蔵菩薩」です。


昨年の春先には、若い妊婦さんとそのお母さんが毎日お参りしているのを目撃しました。
この地蔵菩薩のご利益で、きっと、かわいい赤ちゃんが生まれたことと思います。
また、腰の曲がったおばあさんが杖を曳いて毎日お参りしたり、犬の散歩のついでにお参りしたりする初老の人たちをよく見かけます。

地元の人々に愛され、大事にされている「まれくす堂」です。