らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「春一番」の語源について

2009-02-15 | 雑学

日本列島は13日から14日にかけて強い南風に見舞われ、全国各地で「春一番」が観測されましたね。
私が住んでいる大阪南部でも20メートル以上の強風が吹き荒れました。
新聞によれば、13日午後から深夜にかけて吹き荒れたこの強風によって、近畿地方で「春一番」を観測したと報道しています。

では、「春一番」はどのような風を言うのでしょうか?
気象庁によれば、次の条件に当てはまる、立春から春分の日の間に、初めて吹く南よりの強風を「春一番」と言っています。
「春一番の認定条件」
 1.立春から春分の日の間に吹く風であること
 2.日本海で低気圧が発達していること
 3.8メートル以上の南よりの強風であること
 4.前日に比べて気温が上昇すること
です。
この条件を満たしたときに、その年に最初に吹く風を「春一番」といい、これ以降、同じ年に同様の風が複数回発生した場合には「春二番」、「春三番」などといい、反対に上記の認定条件に当てはまらない場合は「春一番の観測なし」とされます。
昨年の近畿地方は「春一番の観測がなし」となっています。

一昨日から吹き荒れた近畿地方の強風は、正に、この条件どおりでした。
即ち、低気圧が発達しながら日本海を進んだ影響で南よりの風が強まり、最大瞬間風速は大阪市で16.3メートル、和歌山市では26.1メートルを観測しました。

気温もぐんぐん上昇し、大阪では19.1度と4月中旬並みの暖かさとなったほか、静岡では25.7度、東京も22.9度を観測し、全国の観測地点の100箇所以上で2月としては観測史上最高を記録したそうです。

「春一番の語源」
 春一番の語源は、もともと長崎県壱岐郡(現・壱岐市)の漁師の間で使われていた言葉が由来となっています。
 その経緯は、1859年(安政6年)2月13日、壱岐郡の漁民が出漁中、おりからの強風によって船が転覆し、53人の死者を出しました。
 この事故以来、春先の強風を「春一」もしくは「春一番と」呼ぶようになり、その後、この言葉が全国に広まったといわれています。

「春一番による事故」
 春一番は雪崩や融雪洪水などの気象災害や海難事故を度々もたらしています。
 1978年(昭和53年)2月28日には、東京地方で春一番による竜巻が発生し、営団地下鉄東西線の車両が橋の上で脱線・転覆し、大きな被害が生じています。