「中秋」
今日は旧暦8月15日で「中秋」です。
そして今夜の月は特に美しいとされる「十五夜」の月で「中秋の名月」と呼ばれており、古くから月を愛でる「お月見」の風習が伝えられています。
しかし、大阪地方は、台風17号の影響で朝から厚い雲に覆われており、今にも雨が降りそうな天気です。
予報によれば、台風は今日の夕方には近畿から東海、関東に上陸する恐れがあるとのことでした。
残念ながら今夜の「中秋の名月」は台風に吹き飛ばされそうです。
そこで今日は「中秋の名月」に代わって、1カ月早い「十三夜」の月をご紹介します。
本来、十三夜とは、旧暦9月13日(今年は10月27日)の月を言いますが、1カ月早い「十三夜」の月も美しいものです。
この月は一昨日の夕方、東の空に余りにも美しく顔を見せていたので、コンパクトデジカメの10倍ズームで撮影したものです。
・1カ月早い一昨日(旧暦8月13日)の「十三夜」の月です。
ところで、「中秋の名月」の「中秋」と、人偏の付く「仲秋」の違いをご存知でしょうか?
「仲」とは中国の呼び方で、3カ月ごとの季節のうち、中の月をさして言われます。
即ち、各季節の初めの月は「孟(もう)」、中の月は「仲(ちゅう)」、末の月を「季(き)」と呼び、秋とは、旧暦で7月、8月、9月を言うことから、旧暦の8月は秋の中の月で「仲秋」となり、旧暦8月の異称として呼ばれているものです。
これに対して、「中秋」は、「仲秋(旧暦8月)」の中心の日のことで、旧暦8月15日を指して「中秋」と呼ぶもので、人偏のない「中秋」は今日だけであり、今日以外の旧暦8月は人偏のある「仲秋」となります。
この、「仲秋(旧暦8月)」に満月となる今夜の十五夜の月は、空気も澄んでいて大変美しく見えることから「中秋の名月」と呼ばれているものです。
今年は台風の影響で全国的に曇りや雨の「中秋」となる地区が多いのではないでしょうか?
残念ですね。