らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

卯の花

2015-04-30 | 

今月の大阪は20日までに16日間雨を記録し、その後は一転して晴天が続いて、日中の最高気温が25度前後の初夏を思わせる暑い日が続くという天候不順でしたが、その4月も今日で終わりです。

旧暦4月は卯月と言い、この頃に咲くことから名付けられたと言う花に「卯の花」がありますが、この花は別名を「ウツギ」の花とも言われています。
その「空木(うつぎ)」に似ていて、花が小さいと言うことから名付けられた「姫ウツギ」。
我が家では、鉢植の「姫ウツギ」が真っ白な花を咲かせているのでご紹介します。

・これがその「姫ウツギ」の花です。


「姫ウツギ」は、ユキノシタ科ウツギ属の耐寒性落葉低木です。
原産地は日本で、北海道から沖縄に至る山地の岩の上などに自生しているようです。

・姫ウツギの花です。


姫ウツギ(卯の花)の緑の葉っぱと白い花は初夏を思わせるような暑さを癒してくれます。



ところで卯の花と言えば、童謡・唱歌に「夏は来ぬ」がありました。
この歌は1896年5月、『新編教育唱歌集(第五集)』にて発表され、2007年に日本の歌百選に選出されています。

♪ 卯の花の 匂う垣根に
  ホトトギス 早も来啼きて
  忍音(しのびね)もらす 夏は来(き)ぬ

子供の頃を想いだしてお聴きください。



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ゆるくなった吸盤の復活法

2015-04-29 | 情報

タオル掛けやオフィスの小物掛けなどの吸盤は、吸盤部分が伸びてゆるくなると吸着力が弱まってしまい、しょっちゅう壁から落ちてきて、イライラしてしまいます。
吸着力が弱くなった吸盤でお困りの方はいらっしゃいませんか?
先日、家庭情報誌を見ていたら、吸着力が弱くなった吸盤を復活させる方法が載っていたのでご紹介します。



吸着力がゆるくなった吸盤は、熱湯に浸すと元通りになるようです。
「吸盤の吸着力を復活させる方法」
1.吸盤が全部浸かる器に熱湯を入れます。
2.ゆるくなった吸盤を2~3分熱湯に浸します。
3.吸盤が椀の形に戻れば吸着力の復活です。

もう使えなくなったと諦めて捨てる前に、一度試してみては如何でしょうか?

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BMI指標

2015-04-28 | 時事
先日、BMI指標について新聞に載っていました。
それによると、2015年度から、適切なエネルギーが摂れているかを判断する指標を、「カロリー」から「BMI」に変更する厚生労働省の食事摂取基準が示されたと言うことです。
これまでの基準は、年齢や性別、身体活動レベルからエネルギー必要量を決めていました。
例えば40歳代男性は1日2,300kcal、女性は1,750kcalが適当などと定めていましたが、小柄な男性や高身長の女性などには対応できてなく、また、2型糖尿病などの生活習慣病の改善や重症化予防では、体重の減少が推奨されていることから、エネルギー摂取量を過不足なく調整するだけでは不十分なのだそうです。
更に、加齢にともない食事や身体活動も変化することから、ライフステージに合わせた基準を示す必要があって、今年度からBMIの範囲を維持できる食事量を基準とすることが採用されたのだそうです。

BMIとは、体重(kg)を身長(m)の2乗で割って算出した数値です。
例えば、体重60kg、身長170㎝の人の場合、
BMIは 60÷(1.7×1.7)=20.76となります。
この場合、下記の分類で、70歳以上の方なら「やせている」となります。

今回示された目標とするBMIは、
・18歳~49歳で「18.5~24.9」、
・50歳~69歳で「20.0~24.9」、
・70歳以上で  「21.5~24.9」です。
測定されたBMIが、目標範囲を下回っていれば「不足(やせ)」、上回っていれば「過剰(肥満)」として、目標範囲にとどめるように体重を改善することを勧めているのです。

BMIの数値は、国内外の論文をもとに、総死亡率が低いBMIの範囲などを検討した結果、年齢が高くなるほど栄養状態が悪い人の割合が増え、筋肉量の減少の危険性が高まることが判明したことから、50歳代以上はBMIの下限を上げたそうです。
このほか、食塩の1日の目標量を厳格化し、15歳以上の男性は8g(現在は9g)、女性7g(同7.5g)となっています。
 
皆さんはBMIを計算された事がありますか?
体重と身長が分かれば簡単に計算できます。
生活習慣病の予防・改善につなげるために、BMI数値を目標範囲にとどめるように体重を改善することをお勧めします。
 
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羽田発7時50分

2015-04-27 | ナツメロ

今月23日に、ホンダが米国でつくった小型ジェット機「ホンダジェット」が東京の羽田空港に初めて飛来しました。
報道によれば、機体やエンジンを一から開発し、29年かけて量産にこぎ着けたそうで、数カ月以内に1号機が顧客に引き渡される見込みとのことです。

ホンダジェットは全長13メートルで、最大7人乗り、価格は450万ドル(約5億4千万円)だそうで、25日に仙台空港、26日に神戸空港、5月2、3日に岡南飛行場(岡山市)、4日に成田空港でそれぞれデモ飛行や地上展示をするそうです。

・ホンダの小型ジェット機「ホンダジェット」です。


さて、羽田空港と言えば、東京からの利便性が良いと言うことで、航空会社から乗り入れの希望が多い空港として知られています。
その発着枠をめぐって日航と全日空は国交省への働きかけにしのぎを削っているようですが、国交省は15年2月以降も日本航空に184.5枠、全日本空輸に172.5枠、スカイマークには36枠の配分先を維持することが報道されていました。
2010年1月19日に、会社更生法の適用を申請し、経営破綻したJALは税金で再生したにも拘らず、ANAより優遇されていることに違和感をもつ関係者も多いようです。

ところで、羽田空港をテーマとした歌に「羽田発7時50分」があります。
この歌は、昭和33年(1958年)にフランク永井が歌ってヒットした曲ですが、この頃は海外旅行は原則禁止であり、国内旅行も含めて、飛行機での旅行は庶民には高嶺の花でした。
しかし、6年後の昭和39年(1964年)4月には海外旅行が自由化され、高度経済成長の波に乗って、空の旅は急速に大衆化していきましたが、それを予兆するかのように現れたのがこの曲でした。
恐らく、空港を歌った歌謡曲はこれが最初ではなかったかと思います。

それではフランク永井の「羽田発7時50分」をお聴きください。

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イチゴ栽培

2015-04-26 | 家庭菜園

今月の大阪地方は雨や曇りの日が多く、新聞報道では、1日から20日までの20日間のうち雨を観測した日は16日あったようです。
これは本州の南岸に前線が停滞しやすい『菜種梅雨』と呼ばれる気象条件となったことからで、反対に日照時間は平年の52%と非常に少なくなりました。

この雨の影響で、イチゴのトンネルには「灰色カビ病」が蔓延し、色づく前のイチゴの青い実が侵され、大量に廃棄処分をする羽目となりました。
止むなく、2回ほど殺菌剤の散布をして、漸くかび病がとまりました。
例年であればこの時期、大量に収穫できているのですが、今年はこのようなことから最近になって漸く色づき始め、少しずつ収穫が始まったところです。

・これが私のいちご畑です。鳥獣被害を防止するため全面に網を張り、更にトンネルをして促成を図っています。


5月の連休に孫たちがイチゴ狩りを楽しみにしていることから、それに間に合わせるべく、ビニールトンネルをして栽培の促進を図っているのですが、今年はこのトンネルが「灰色カビ病」の被害を大きくしました。



このビニールトンネルは、気温が上がる昼間は開け、夜には防寒のために下ろしています。


その甲斐あって、最近になって漸く熟れ始めましたが、今年は雨が多かった関係で、味がよくありません。
「灰色カビ病」対策には風通しをよくする必要があります。
昨年までは垂れ下がった葉を取り除いていましたが、今年は葉を輪ゴムで束ねて中央に立てて風通しを良くしています。



・右端の青い実が茶色に変色していますが、これが「灰色カビ病」になったイチゴです。
 放っておくと、この後イチゴ全体が灰色になりカビが生えてきます。そのカビがイチゴに付着すると健全なイチゴもこのように腐ってきます。
 


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花見月

2015-04-25 | 

「花見月(はなみづき)」と言う言葉をご存知でしょうか?
「ハナミズキ(花水木)」の誤変換で出てきた言葉ではありません。
昔からある、れっきとした言葉なのです。

「花見月」
「花見月」とは、桜の花が咲いて花見をする月であることから、陰暦三月の異称なのです。
今日25日は旧暦では3月7日で、丁度、今が花見月と言う訳です。
しかし大阪では、既に桜は散って花見は終わっているので、花見月に因んで、我が家のハナミズキ(花水木)をご紹介します。

その前に、花見月を詠んだ和歌があるのでご紹介しておきます。
    「うす曇り 空も一つに 花見月 なべて心も あくがれぬらん」  蔵玉集(ぞうぎょく:室町時代の和歌集)より

「ハナミズキ」
さて、我が家のハナミズキは、今年初めて珍しい咲き方をしました。
1本の木が紅白の花を咲かせたのです。

白い花を咲かせている茎は、赤い花を咲かせている木の根元から数年前に徒長枝のように延びてきた枝です。
その木に今年初めて花を咲かせたのが白い花です。
同じ根から伸びた木に紅白の花が咲くと言う珍しく、そして目出度いハナミズキの誕生です。

・二股に分かれた短い茎に白い花が一輪咲いています。


・これが根元から伸びた木に咲いた白色ハナミズキの花です。


こちらは長い茎の先端に赤い花が咲いたハナミズキです。
同じ性質を持っている筈の長短の茎に、紅白の花が咲くと言う、非常に珍しい咲き方をしています。



ハナミズキのピンクの部分は花ではなく、総苞片と呼ばれる蕾を包んでいた葉です。
中央に見える粒々がハナミズキの小花の蕾で、これが開いたものが花となります。

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元号

2015-04-24 | 雑学

早いもので、平成になって今年で27年になります。
昭和64年1月7日未明に天皇陛下が崩御されて、「激動の昭和」が終わりました。
そして、あの有名な小渕官房長官の「新元号・平成」の発表があって、新しい時代が始まりました。

「平成」の由来については、当時の小渕官房長官が、『史記』より「内かに外る」、また、『書経』の「地かに天る」によるもので、「内外、天地とも平和が達成される」という意味です、と説明していました。 
今でも当時のテレビ映像が鮮明に思いだされます。

・有名な小渕官房長官(当時)の「新元号・平成」の発表です(ネットより)


そこで、今日はこの「平成」、「昭和」などの「元号(年号)」について調べました。
「元号(年号)」は漢の時代に始まり、中国・朝鮮・日本などの漢字文化圏で使われていたそうですが、現在残っているのは日本だけのようです。

日本での最初の元号は、大化の改新(645年)でおなじみの「大化」といわれ、それ以来絶えることなく続いて現在に至っています。
現在の元号は、法律的には昭和54年にできた「元号法」に基づいて政令で定められています。
「元号法」では、元号は皇位の継承があった場合に限り改めると規定されており、内閣が決めることになっています。

一代の天皇で元号はひとつだけ用いることを「一世一元」といいますが、このようになったのは明治からで、古くは一代の天皇の間に元号を改めることがありました。
例えば、天災や戦乱があると、災いを一新するために改元したり、干支(えと)の「甲子」(きのえね)と「辛酉」(かのととり)の年に変革が起こるという思想があり、その年に改元したりすることが通例となっていたということです。

元号の名称はほとんどが中国の書物から引用されているそうです。
例えば「昭和」という言葉の由来は、『書経』の【百姓明 (ひゃくせいしょうめい)協万邦(きょうわばんぽう)】によるもので、この言葉の「昭」と「和」をとりました。
この意味は「人々がそれぞれ徳を明らかにすれば、あらゆる国々が仲よくできる」ということから、「国民の平和と世界の共存繁栄を願う」という趣旨で、「昭和」と名付けられました。

また「大正」の由来は、『易経』彖伝・臨卦の【亨以、天之道也:(大いに亨(とほ)りて以て正しきは、天の道なり)】からです。
「大正」は過去に4回候補に上がったそうですが、5回目で採用されたということです。

 

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絵馬に個人情報保護シール

2015-04-23 | 時事

個人情報保護法が成立して今年で12年になります。
この法律は個人情報の取扱いに関連する法律ですが、本来の趣旨に沿わず、恣意的に解釈される事が多く、誤解や過剰反応に基づいた問題が発生することも度々あります。
過剰反応する必要はありませんが、情報取り扱い業者には法律に基づいた厳正な取り扱いをして頂き、いやしくも収集した個人情報が漏えいすることのないように、社長以下全社員に徹底を図っていただきたいものです。

さて、その個人情報ですが、昨年ごろから、「個人情報保護をここまでするの?」と話題を呼んでいるものがあるようです。
今日はその話題を新聞記事からご紹介します。

京都にある世界遺産の下賀茂神社では、境内にある縁結びの相生社の絵馬掛けが、真っ赤な絵馬で埋まっているそうです。
何故かと言うと、絵馬に赤色の個人情報保護シールが貼られているからだそうです。
この神社では、10年ほど前に、修学旅行の高校生らが、恋愛に関する願い事を書いた同級生をからかっていたのがきっかけで、情報保護シールを配り始めたそうです。

・相生社の絵馬掛けです。(ネットより)


修学旅行で訪れた高3の女子生徒は、「誰かに見られる心配がなく、好きな人の名前を書きやすい」と言ってシールを貼っていたということです。
最近では他人の願い事を無断でツイッターやブログにアップする不届き者がいることから、相生社に絵馬を奉納する参拝者の9割がシールを貼るそうです。

でも、シールを貼っていても神様は願い事が読めるのでしょうか?
ご安心ください。その心配は無用とのことです。
神職の方がおっしゃるには、「シールがあっても全てお見通しで、ご利益に影響はありません」とのことです。

なお、願い事を隠すシールは縁結びにご利益があるとされる神社に目立ち、上賀茂神社や奈良県桜井市の大神神社、三重県伊勢市の猿田彦神社でも導入するとのことでした。

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置いてきぼり

2015-04-22 | 雑学

昨日、中国が主導する「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」に日本も参加しないと「乗り遅れる」と言って、不安を煽る評論家がいることをご紹介しましたが、記事を書きながら、ふと「乗り遅れる」の同義語に「置いてきぼり」があったことを思いだし、その語源を調べてみることにしました。

「置いてきぼり」の「置いてき」は「置いて行き」と想像がつきますが、「ぼり」は何の事だか分かりませんでした。
調べてみると、「置いてぼり」は「置いてぼり」が転じた語でした。
「置いてけぼり」の「ぼり」は「堀」のことで、置いてけぼりは漢字で「置行堀(おいてけぼり」と書き、江戸本所(東京都墨田区)を舞台とした本所七不思議の一つで、江戸時代の怪談話「置いてけ堀」の故事に由来するようです。

その故事とは、
江戸の本所(現在の東京都墨田区)一帯には堀が多く、江戸時代には格好の釣り場でした。
ある日二人が釣りに出かけると、その日は特によく釣れました。
夕暮れ時にはすっかり魚籠がいっぱいになり、さて、帰ろうかとしたところ、何処からともなく「置いてけ~、置いてけ~」と言う声が聞こえてきました。
一人は気味が悪くなり、釣った魚を全部返しました。
もう一人は魚を惜しんで逃げようとしたところ、堀から出てきた長い手に掴まれてアッと言う間に引きずり込まれて殺されてしまったと言うことです。

この故事が由来となって、「他の者を見捨てて去ること」や「置き去りにすること」を「置いてけ堀」と言うようになりました。

・歌川国輝の『本所七不思議之内 置行堀』の画です(ウィキペディアより)


「置いてけ堀」の奇談は、東京の堀切駅近くの地にも嘗てありました。
ここには「置いてけ堀」と呼ばれる池があり、ここで魚を釣った際には3匹逃がすと無事に帰ることができるが、魚を逃がさないと道に迷って帰れなくなったり、釣った魚をすべて取り返されたりするといい、千住七不思議の一つとされたそうです。

更に、埼玉県の川越地方にも「置いてけ堀」という場所があり、やはり魚が多く釣れるにもかかわらず、帰ろうとすると「置いてけ、置いてけ」との声が魚を返すまで続いたと言われています。

「置いてけ堀」の奇談は各地に存在しているようですね。

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アジアインフラ投資銀行(AIIB)

2015-04-21 | 時事

中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の参加国が57カ国になったと報道されています。
AIIBは、日米が主導するアジア開発銀行(ADB)では、アジアにおいて増大するインフラ整備のための資金ニーズを賄いきれないとして、代替・補完的に応えるということを目的に中国が設立を提唱して発足したものですが、その背景にある思惑は違うようです。

「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」
AIIBには、当初、先進国の参加はありませんでしたが、3月12日にイギリスが参加表明するとドイツ、フランス、イタリアが同じように参加表明し、G7の結束が崩れました。
これらのヨーロッパの国々は中国との経済的な面だけで参加を決めたようですが、日本とアメリカは運営方法や融資の審査体制に不透明な点が多いとして参加を見送っています。
AIIBの総裁には中国以外からは就けません。中国人の総裁は共産党員であり、習近平政権の意向のままに運営され、参加国からの発言権が認められることは先ず考えられないということです。

経済界や評論家の中には日本も参加しないと「乗り遅れる」と言って不安を煽る向きもあるようですが、もし日本が参加すれば経済力に応じた拠出金が求められ、その額は最大で約30億ドル(約3600億円)に上ると見られています。
多くの専門家の一致した意見は、拠出金を払わされるだけで、中からガバナンスを変えることも、日本の企業の受注も困難であり、中国政府にAIIBの正統性を与えるだけで、それこそ、中国の思うつぼと言うことになりそうと言うことです。
このようなことから日本の参加見送りは正解と言えます。

「一帯一路」
今、中国は「一帯一路」構想を進めています。
「一帯一路」とは、大まかにいうと、中国西部から中央アジアを経て欧州に達する「シルクロード経済ベルト(帯)」と、中国沿岸部から東南アジア、南アジア、中東・東アフリカを経て欧州に至る「21世紀海上シルクロード(路)」と説明されています。
AIIBの背景にあるのはこの「一帯一路」構想」で、公表されたイメージ図では、南シナ海から南太平洋に向かう海上ルートと陸ルートを三つに分けたイメージ図では、AIIBの創設メンバー57か国のうち、南アフリカやブラジルなどを除いて、「沿線国」はほぼこの構想に取り込まれる形となっています。

近年、中国経済は減速しており、その立て直しのために過剰設備をAIIB出資国に売って、経済的な影響力の増大を図り、巨大経済圏を作りたいというのが習近平政権の構想なのです。
日本がAIIBに参加しないことを中国は悔しがっているそうです。
日本に対しては、いつでも門戸を開いて参加を待っているようですが、欲しいのは拠出金だけでしょう。
当面は参加しないで、「お手並拝見」と冷静に推移を見守っていればよく、現在のアジア開発銀行を従来通り主導して連携の道を探れば良いことです。

安倍政権には、中国の隠れた思惑を見抜いていただき、慌てて参加することのないように、くれぐれも国益を踏まえた判断を願いたいものです。

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