らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

夏越の 祓

2020-06-30 | 伝統行事

令和2年も今日で前半の6カ月が終わります。
昨年12月に中国・武漢で発生した新型コロナウイルスは、この6か月で世界中に感染が広がり、昨日の報道では世界の感染者数は1000万人を超え、死者も50万人を超えて更に感染者、死者共に増加しています。

日本でも緊急事態宣言の解除から1か月が経過しましたが、依然として東京や北海道では発令前を上回るような多数の感染者が確認されています。
決定的な治療薬がなく、ワクチンも開発中という現状で、経済を優先をせざるを得ない各国の事情から終息の見通しは全く立っていません。
三密を避けると共に非科学的ながら神様にもお頼みせざるを得ないでしょう。
幸い、今日は日本における伝統行事の「夏越の祓(なごしのはらえ)」の日です。

そこで今日は「夏越の祓」とはどのような行事なのかを調べました。

「夏越の祓」

「夏越の祓」とは、一年を半分にした6月の晦日、旧暦6月30日に執り行われていた神事で、心身の穢れや、災厄の原因となる罪や過ちを祓い清める儀式です。

「由来」
夏越の祓は、年に二つある神事「大祓(おおはらえ)」のうちのひとつです。
大祓とは、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の禊祓(みそぎはらい)を起源とする神事であり、701年には宮中の年中行事として定められていたようです。

心身の穢れや厄災を祓い清める儀式であった大祓は、毎年12月31日と、それまでの一年を半分にした6月30日に執り行われていたのです。
このうち、6月30日までの半年間の厄災を祓い清める儀式が「夏越の祓」です。

由来は、『備後風土記(広島県福山市)』に記されている素盞嗚神社(すさのおじんじゃ)の蘇民将来伝説です。
その伝説で、武塔伸の指示により茅の輪を腰につけたところ災厄から免れ、武塔神は自らを速須佐雄と名乗り去っていったと書かれていることに由来しています。

・「茅の輪くぐり」(ネットより)


「夏越の祓の行事」
「夏越の祓」の行事としてよく知られているものに「茅の輪くぐり」と「人形代(ひとかたしろ)」の行事があります。

・茅の輪くぐり
茅の輪くぐりとは、参道の鳥居などの結界内に、茅という草で編んだ直径数メートルの輪を作り、これをくぐることで厄災を祓い清めるというものです。

茅の輪くぐりは、日本神話のスサノオノミコトに由来するといわれ「水無月の夏越の祓するひとは、千歳の命延ぶというなり」と唱えながら、8の字に3度くぐり抜けるのが作法とされています。

・人形代(ひとかたしろ)
人形(ひとかた)とは、人の形をした紙の形代(かたしろ)です。
この人形に名前などを書き、自身の調子の悪い箇所を撫でて穢れや厄災を人形に移し、身代わりとして神社に奉納して厄払いする行事です。

奉納された人形代は、川に流す、かがり火で燃やすなどで厄払いされ、地域によっては藁の人形を使う場合、人が直接、川や海で清めるなども行われているようです。

「神頼み」
武塔神(素戔嗚尊)様、今日は「夏越の祓」です。
どうかコロナウイルスをお祓いください。
そして、日本や世界のコロナ汚染を祓い清めてくださいますようよろしくお願い申し上げます。

 

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比翼連理

2020-06-28 | 雑学

男女の仲や夫婦仲が極めて睦まじいことを例えて使用する言葉に「比翼連理」があります。
この言葉は「比翼の鳥」と「連理の枝」を組み合わせた言葉です。

今日は「比翼連理」の由来について調べました。
比翼連理とは、中国の伝説上の鳥と木のことです。
比翼という鳥は雌雄それぞれ一目一翼のため、つねに並んで一体となって飛ぶといわれ、連理の木は2本の木でありながら、枝が連なって1本となり、木目(もくめ)も相通じているとされていることから、ともに男女の契りの深さに例えられます。

「比翼の鳥(ひよくのとり」
比翼の鳥は、一眼一翼(一説には、雄が左眼左翼で、雌が右眼右翼)の伝説上の鳥で、地上ではそれぞれに歩きますが、空を飛ぶ時はペアになって助け合わなければ飛べないと言われ、このことから、後の人は仲のいい夫婦を「比翼の鳥」に譬えるようになったと言われています。

・伝説上の比翼の鳥です。(ウィキペディアより)


「連理の枝」
一方、「連理の枝」は、中国・東晋王朝期(317-420年)に著された志怪小説集『捜神記』のある説話に由来します。
志怪小説とは、六朝時代(222年~589年)に書かれた奇怪な話で、「捜神記」は、4世紀に東晋の干宝(かんぽう)が著した志怪小説集です。

その中に著された説話です。
戦国時代、宋の国の大臣・韓凭(かんひょう)と夫人の何氏は仲睦まじい夫婦でした。
ところが、酒色に溺れ非道であった宋の国王・康王は、何氏の美貌が気に入り、韓凭を監禁してしまったのです。
何氏は密かに夫に次のように手紙を書きました。
「雨が降り続き、川の水かさが深くなっています。出かける時は気をつけてください」
ところが、この手紙は康王の手中に落ち、夫の元には届きませんでした。
実は、これは何氏の絶命詩で、「出かける時は気をつけてください」とは、自ら命を絶つ覚悟を表していたのです。

果たして、何氏は、康王に付き添って出かけた際に高台から飛び降りて自殺したのです。
一方、夫の韓凭も間もなく愛する妻のために命を絶ちました。
康王は激怒し、この二人を同じお墓には入れず、わざとすぐそばに別々に埋葬したのでした。
それは、お互いがすぐそばにいるにもかかわらず、いつまでも一緒になれない辛さを味わせるためでした。

ところが、なんと数日後には二つのお墓から木が生え、枝と葉が抱き合うように絡み合い、根も繋がって絡みついていたのです。
そして、その木の上ではつがいの鳥が何とも物悲しい声でさえずりあっていました。
これが「連理の枝」の由来と言われています。

・連理の木です。(ネットより)


「比翼連理の由来」
比翼連理の由来は白居易の長恨歌(ちょうごんか)です。
唐代の詩人白居易(白楽天)は唐の6代皇帝・玄宗と楊貴妃との悲恋を『長恨歌』に詠みました。
その中で、「天に在りては比翼の鳥となり、地に在りては連理の枝とならん」と詠っており、これが比翼連理の由来となっています。

参考までに長恨歌のあらすじです。
(参考)
「長恨歌あらすじ」
漢の王は長年美女を求めてきましたが満足しえず、ついに楊家の娘を手に入れました。
それ以来、王は彼女にのめりこんで政治を忘れたばかりでなく、その縁者を次々と高位に取り上げたのです。

その有様に反乱(安史の乱)が起き、王は宮殿を逃げ出すことになります。
しかし楊貴妃をよく思わない兵は動かず、とうとう王は兵をなだめるために楊貴妃殺害を許可する羽目になったのです。

反乱が治まると王は都に戻ったのですが、楊貴妃を懐かしく思い出すばかりでうつうつとして楽しめません。
そこで、道士が術を使って楊貴妃の魂を捜し求め、苦労の末、ようやく仙界にて、今は太真と名乗る彼女を見つけ出します。

太真は道士に、王との思い出の品とメッセージをことづけました。
それは「天にあっては比翼の鳥のように」「地にあっては連理の枝のように」で、この言葉はかつて永遠の愛を誓い合った思い出の言葉だったのです。

これが漢詩を意訳したあらすじです。

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喝采  

2020-06-26 | ナツメロ

新型コロナウイルスの感染状況は全国的には落ち着いてきたように思いますが、東京は依然として予断を許さない状況が続いています。
昨日の東京都の感染者は48人で、今月5度目の40人超えとなりました。
緊急事態宣言が解除されてから昨日で1か月経ちましたが、この間の感染者の半数以上が東京都となっています。
感染者は20代30代の若年層が多いようです。若い方といえども感染による重症化のリスクは皆無ではありません。

このコロナウイルスの脅威は志村けんさんや岡江久美子さんの死亡によって認識された方が多いのではないでしょうか。
ご自身の安全のためにも、そして家族や周りの人たちや職場の仲間の人たちにうつさないためにも、もう少し慎重な行動を望みたいものです。

志村けんさんと言えば、"8時だよ!全員集合” で歌った「東村山音頭」で一躍有名になりましたが、当時はくだらない番組ということであまり観ていませんでした。
ところが、亡くなられてからでしょうか、最近YouTubeで彼のコントがたくさんアップされているのです。
暇なときにたまに見ていると、昔、くだらない番組と敬遠していた彼のコントが天才芸だと感じるようになったのです。
彼のお笑い芸は確かに面白いし上手いです。
亡くなられてから彼のコメディアンとしての才能を再認識した思いです。

上手いと言えば、歌の上手い歌手にちあきなおみさんがいます。
彼女が歌った「喝采」は1972年9月10日にリリースされるやたちまち大ヒット曲となり、同年の「第14回日本レコード大賞」を受賞したのです。
発売からわずか3ヶ月での大賞受賞は、当時の最短記録でした。

今日は天才コメディアン志村けんさんを偲び、拍手喝さいを送りたく、ちあきなおみさんの「喝采」を贈りたいと思います。
どうぞお聴きください。

ちあきなおみ 喝采  数多い中でも保存版 Wide画面でNew


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草を結ぶ

2020-06-24 | 雑学

「草を結ぶ」という表現がありますが、お聴きになったことがありますか?
日常生活にあまり関係がないことからご存じない方も多いかと思います。

そこで、今日はこの言葉について調べました。
「草を結ぶ」には、次のような意味があります。

「意味と由来」
① 草を結んで、生命の安全や旅の無事を願う上代の風習です。
(由来)
 草の葉や茎を結んで、そこに自分の霊魂を結び込めて、生命の安全、旅の無事、幸運の持続などを願う上代の呪術的な習俗です。
 上代とは、大昔のことで、一般には奈良時代の前後を含めた時期を指すようです。
 また、結んだ草が解けてしまうかどうかで吉凶の占いもしたようです。
 
② 《結んだ草を枕にすることから》旅で野宿する。
 (由来)
 草を結んで仮の枕とするの意から、 旅寝をする、また、草庵を営む。
 草庵とは、草ぶきのいおり。粗末な家のことです。
 
③ 左伝の故事から「恩に報いる」こと。
 (由来-故事)
 娘の生命を助けてくれた晉の魏顆(ぎか)に恩を返すため、顆が秦の杜回(とかい)と戦った時、その娘の父親が現われ、草を結んで杜回を
 つまずかせて助けたという故事から、 恩に報いる意のたとえ。
と説明しています。

なお、左伝とは「春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)」のことです。
春秋左氏伝は孔子の編纂と伝えられている歴史書「春秋」の代表的な注釈書の一つで、起源前700年頃から約250年間の魯国の歴史が書かれています。

・結ばれた草です。(ネットより)


この「草を結ぶ」という表現がぴったりする事案が先日ありました。
それは、皆さん既にご存知の将棋のニュースです。

6月20日に大阪の関西将棋会館で行われた第33期竜王戦ランキング戦3組の決勝で、将棋の高校生プロ、藤井聡太七段と師匠の杉本昌隆八段が対戦し、藤井七段が勝利して"恩返し"をしたのです。

将棋やスポーツなど、勝負の世界では弟子が師匠に勝つことを“恩返しする”と言いますが、藤井七段は見事に師匠に勝って「草を結び」ました。
藤井聡太七段と師匠の杉本昌隆八段の師弟対決は2018年の王将戦以来のことで、その時も藤井七段が勝利し、"恩返し"をしたのですが、今回もまた勝利して「草を結び」、師匠と肩を並べるまでになりました。

それにしても藤井七段は強いですね。
次は一日も早く一つタイトルを取って、羽生善治九段とゴールデンマッチを繰り広げてほしいですね。

がんばれ藤井聡太七段!!

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部分日食

2020-06-22 | 時事

昨日は日本全国で部分日食を観察することができたのですが、皆様の地域は如何でしたか?
曇り空、或いは雨で観察できませんでしたか。
そうですか。
実は、当地、大阪でも曇り空でダメでした。
晴れたら小さな穴を通して太陽の欠ける様子をアップしようと思いましたが・・・。
残念です。

「日食」
日食は、月が太陽の前を横切るために、月によって太陽の一部または全部が隠される現象です。

・日食の原理(国立天文台HPより)


国立天文台によれば、日本で日食が起こるのは2019年12月26日以来のことです。
日食は、月が太陽と地球との間に来て太陽光線をさえぎる現象で、太陽の隠され方によって3種類に分類されます。
・太陽面が月面により全部覆われる時を皆既食、
・太陽面が月の周りに環状にはみ出す時を金環食、
・月面が太陽面の一部を覆う時を部分食と言い、昨日は下図の左のような部分食が観察できたはずでした。

太陽の隠され方によって、下記の3種類に分類されます。 (国立天文台HPより)


国立天文台の資料によると、昨日の東京での日食の始まりは16時11分で、終わりが18時3分となっています。
大阪では16時6分に始まり、最大に欠ける時間は17時10分、そして18時7分に終わりましたが、生憎の曇り空で見ることができませんでした。

しかし、雲の向こうにある太陽の明るさで日食が始まったことが認識できました。
即ち、4時30分過ぎから次第に薄暗さが増していき、5時過ぎの食の最大の頃には黒雲に覆われたように薄暗くなり、そして6時を過ぎると明るさが戻ったことがはっきりと認識できたのです。



国立天文台に示されている各地の日食は下図の通りでした。



次に日本全国で部分食が起こるのは10年先の2030年6月1日です。この時は北海道の大部分で金環食が観察できるようです。
全国ではなく、一部の地域での部分日食は3年先の2023年4月20日に見られるということです。
関西で見られればいいのですが・・・。

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珍しい花「グロリオサ」

2020-06-20 | 

今日は炎のような花を咲かす珍しい花をご紹介します。
その花はグロリオサと言います。

グロリオサは熱帯アフリカが原産で、イヌサフラン科グロリオサ属の半蔓性・半耐寒性の球根植物です。
草丈は50〜150 cm、花弁は細長く反り返り、花径10 cm程の赤と黄色の炎のような花を咲かせます。

・これがグロリオサです。


グロリオサは火が燃え上がるような姿が特徴の花です。
半つる性なので支柱を作り、高く延びるように誘導すると上の方まで花をつけます。
花の色も赤やオレンジ色と艶やかなので、一度に開花すると見ごたえがあります。



グロリオサは球根性の植物です。
球根が湿気を嫌うため、日本で育てる時は雨の当たらない場所が向いています。
また、葉の先端部分が長く伸びて巻きひげ状となり、他の物に絡みついて生長することから、大きな鉢にアサガオ用の支柱で仕立てると上手に育てる事が出来ます。

・葉先の巻きひげが左下の蕾の茎に巻き付いています。


蕾は下向きにつき、花も下向きに咲きます。
花弁は波打つように反り返り、雄蕊と雌蕊が目立つ独特な姿をしています。
雌しべは6個の雄しべの中心から1㎝ほど伸びた後、直角に左に曲がって伸びています。

・左に伸びているのが雌しべです。


グロリオサはラテン語で「栄光」という意味があります。
英語では栄光のユリという意味の「Glory lily」とか、炎のユリという意味の「Fire lily」という名前が付けられています。
日本では波打った特徴的な花びらの形がキツネの顔のように見えることから、キツネユリとも呼ばれています。

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マイナポイント制度

2020-06-18 | 情報

皆さんはマイナポイントってご存知でしょうか?
私は知らなかったのですが、弊ブログにアクセスしていただいているkibori-moreさまの6月9日のブログにアップされていたことからこの制度を知りました。
そこで、どのような制度なのかを調べることにしました。

「マイナポイント制度」
「マイナポイント」制度とは、一言でいえば政府が行うポイント還元キャンペーンです。
その利用にあたってはマイナンバーカードを取得することが必要です。
そして、マイナンバーカードを取得した後、下記のいずれかの方法で申請します。

「マイナポイント申請手順」
1.マイナポイントの申請
 スマートフォンで申請、パソコンで申請、町中の証明用写真機で申請、郵便で申請
                    
2.マイナポイントを予約する
 マイナンバーカードの交付時に設定時した数字4桁のパスワード(暗証番号)が必要です。

3.マイナポイントを申し込む

4.マイナポイントのスケジュールは以下の通りです。


当ブログではマイナポイント制度の申請手続等についての詳細は省略させていただきますが、総務省の「1分で分かるマイナポイント取得ナビ」にリンクしておきますので、ご利用される方はご参照ください。

「マイナポイント導入の背景」
「マイナポイント制度」導入の背景は、消費税増税後の景気の落ち込みとコロナウイルス収束後の経済活動再開の下支えをしつつマイナンバーカードとキャッシュレス決済の2つの普及を同時に狙う目的があります。
そのために25%という破格の還元率が設定されているのです。

この制度は電子マネーやQRコード、クレジットカードを使ってチャージや買い物をすると25%相当のポイントが付き、そのポイントは1ポイント1円で利用できる制度となっています。
1人5000円分という上限はあるものの、一人ひとりに付与されることから4人家族なら2万円分のキャッシュバック枠が利用できます。
但し、そのキャンペーンへの参加要件にはマイナンバーカードの保有が条件となります。

「マイナンバーカードの普及促進策」
マイナポイントキャンペーンはマイナンバーカードの普及促進策が主目的のようです。
一向に進まないマイナンバーカードの普及に業を煮やした政府が税金を使って官製ポイントキャンペーンを展開しようとするものです。

マイナンバーカードについては今年3月時点での普及率が15%台でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を機にわずか3カ月で2ポイント近く急上昇しました。
そして、6月11日時点の交付済み件が2161万3967件になり、普及率で漸く17%になったところです。
その理由は、カードがあれば10万円の特別定額給付金のオンライン申請ができるとうたわれたのが大きく影響しているそうです。

こうした状況下において導入されたのが今回のマイナポイント制度です。
マイナンバーカードを普及させるために税金を使って官製ポイント還元策を導入するというのです。
「そこまでして国民に不評のマイナンバーカードを普及させたいのか?」と言いたくなります。

このマイナポイント制度ですが、申請しても申請者全員がポイント還元を受けられるわけではありません。
何故なら、予算の範囲内でのポイント還元であり、予算がなくなり次第打ち切りとなっているからです。

私は現在マイナンバーカードを持っていませんし、今後も切り替える予定はありません。
従ってマイナポイントの申請ができませんが、申し込む方はその辺りを承知したうえでマイナンバーカードの取得やマイナポイントの申請へと進んでいただきたいと思います。

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紫電一閃

2020-06-16 | 雑学

四字熟語に「紫電一閃」がありますが、ご存知でしょうか?
聞いたことはあっても、日常生活の中で聞いたり使ったりする機会が少ない言葉ということで、意味がわからない人も多いのではないでしょうか?
そこで今日はこの熟語の意味について調べました。

「紫電一閃」、この熟語は(しでんいっせん)と読みます。
紫電一閃とは、わずかな時間で事態が急激に変化すること、という意味で使われる熟語です。



「紫電一閃の由来」
広辞苑で言葉の意味を個別に調べてみると、
「紫電」とは、①紫色の電光。②鋭い光、鋭い眼の光、刀の鋭い光。
と説明しています。

辞書が示すように、紫電とは「刀を鋭く振るとひらめく稲妻のような光のこと」を言う言葉なのです。
「紫」は古来より高い位を表す色でした。
「電」は雷の別名です。
このことから「紫電」は単なる稲妻を表すものではなく、「鋭い、研ぎ澄ました、速い、光」という意味を持っており、「研ぎ澄まされた刀剣を一振りする時に発する鋭い光」という意味になります。

一方、「一閃」も広辞苑で調べてみると、「ぴかりと光ること。また、そのひらめき。」と説明しています。
「一閃」の「閃」だけで「ひらめく」という意味になりますが、「一」を加えることで「唯一」や「一瞬」「一番」「全ての」など、いろいろな意味の「ひらめき」になり、「紫電一閃」では「一瞬」という意味で使用されています。

この二つを組み合わせた熟語の「紫電一閃」は、「刀剣を一振りした時の一瞬の強く鋭い光」を意味し、これが転じて「一瞬の間に起こる事態の急激な変化」という意味で使われるようになりました。

「使用例」
とは言え、「紫電一閃」という熟語は、広く知られた言葉とは言えず、やや難しいフレーズであることから、話し言葉としてより、書き言葉として使用される傾向にあります。
例えば、
・突然の豪雨で紫電一閃、街の景色が様変わりしました。
・企業トップによる不正が報じられた結果、紫電一閃、株価が急落してしまいました。
紫電一閃で勝負に決着がつくほどに、両者の力の差は歴然でした。
等です。

あまり使用することはない言葉だと思いますが、知っていて損をすることもない熟語だと思います。
参考になれば幸甚です。

 

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五臓六腑に染み渡る

2020-06-14 | 雑学

梅雨に入り、蒸し暑い日が続いています。
先日、畑に行ったときには早々に汗が流れだし、着ていたシャツは雨に打たれたようにビショビショになりました。
畑から帰ってひと風呂浴び、夕食前に飲むビールの美味いこと。
正に、昔からよく言われている「五臓六腑に染み渡る」の表現がぴったりする感覚でした。

ところで「五臓六腑」という言葉をご存じだと思いますが、どの臓器なのか分かりますか?
今日は「五臓六腑」について調べてみました。

「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」は東洋医学の言葉だそうで、人体にあるさまざまな臓器の総称として使用されます。
人間の体には、五つの「臓」と六つの「腑」があることから「五臓六腑」という言葉で「体」「内臓」を表すことができるのだそうです。
たとえば「五臓六腑を大切に」という言葉は、「体を大切に」「内臓を大切に」という意味と解釈することができるということです。

そして、「五臓六腑」の「五臓」とは、心臓、肝臓、肺臓、脾臓、腎臓を言い、
                「六腑」とは、大腸、小腸、胃、胆、膀胱、三焦を言います。
              「三焦」とは「リンパ管」のことのようです。

なお、「三焦」は、元々は中国医学で説かれていた五臓六腑の一つで、はじめは日本では実体のない臓器と言われていましたが、後にリンパ管のことを指していることがわかったということです。

東洋医学で「五臓六腑」は、各内臓の具体的な働きよりも「精霊(せいれい)」「気(き)」「血(けつ)」という、気の通り道、あるいは気や精を備蓄する臓器として位置付けされています。
人間が健康でいるためには、臓器の具体的な働きだけでは足りず、五臓と六腑で精・気・血を常に蓄えておく必要がある、という考え方から生まれた言葉が「五臓六腑」だということです。

精・気・血など、医学の難しいことはよくわかりませんが、よく冷えたビールが「五臓六腑に染み渡る」感覚で美味しく飲めるということは、内臓が丈夫な証拠かもしれません。
僅か350mlの缶ビール1本を飲むだけですが、健康のバロメーターとして毎日おいしく飲めることに感謝したいですね。

 

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ビヨウヤナギ(未央柳)

2020-06-12 | 

我が家の庭の片隅に、毎年黄色の花を咲かす花があります。
名前はわかりませんが、今年も黄色い花を一杯咲かせ、既に最盛期が過ぎて花弁を落とし始めています。
名前は何というのか、気になっていたところ、弊ブログに毎日アクセスいただいているmayudamanoyumeさまの6月7日のブログを拝見して、「キンシバイ」の花が紹介されているのが目に留まりました。
その花がこの花によく似ていることに気付き、調べてみたところ「キンシバイ」の近似種である「ビヨウヤナギ」と思われることが判明したのです。
そこで今日はこの花をご紹介します。

・散り始めたビヨウヤナギです。

「ビヨウヤナギ(未央柳、美容柳)」
ビヨウヤナギ(未央柳、美容柳)はオトギリソウ科の半落葉低木で、原産地は中国、日本には江戸時代中期の宝永5年(1708年)に観賞用として渡来し、当時は桃金嬢(とうきんじょう)と呼ばれたそうです。
花期は5~7月頃で、直径5センチ程度の黄色の5枚の花弁のある花を咲かせます。
金色の蕊(しべ)を長く伸ばして咲く黄色の花は美しく、古くから庭木などに植えられているようです。
枝先がやや垂れ下がり葉が柳に似ているので、ビヨウヤナギと呼ばれていますが、ヤナギの仲間ではありません。

2.JPG

「名前の由来」
玄宗皇帝が楊貴妃と過ごした地を訪れて、太液の池の蓮花を楊貴妃の顔に、未央(びおう)宮殿の柳を楊貴妃の眉に喩えて 未央柳の情景を詠んだ一節があり、美しい花と柳に似た葉を持つ木を、この故事になぞらえて未央柳と呼ぶようになったといわれています。
なお、「美容柳」の漢字を当てることもありますが、語源は不明であり、単に未央を美容と置き換えたものであろうと言われています。



「名前の由来となった漢詩」
名前の由来となった唐の詩人・白居易(はくきょい=772年~846年)の長恨歌(ちょうごんか)に次のように詠まれています。

「長恨歌」・・・白居易
帰来池苑皆依旧 (読み)帰り来たれば池苑(ちえん)皆(みな)旧(きゅう)に依(よ)る
太液芙蓉未央柳     太液(たいえき)の芙蓉(ふよう) 未央(びおう)の柳
芙蓉如面柳如眉     芙蓉(ふよう)は面(おもて)の如(ごと)く柳は眉の如し
対此如何不涙垂     此(これ)に対して如何(いかん)ぞ涙の垂れざらん
(長文につき以下略)

「現代語訳」
一行が長安宮に帰ってくると、池も苑もみな昔のままだった。
太液池のはすの花。未央宮の柳。
はすの花は楊貴妃の顔のように、柳は楊貴妃の眉のように思われる。
これに対して、どうして涙が垂れるのを抑えられよう。

・金色の蕊が楊貴妃の眉に譬えられるほどの美しい花です。



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