らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「ミヤコワスレ(都忘れ)」の花

2011-04-30 | 

今日は「ミヤコワスレ(都忘れ)」の花をご紹介します。

「ミヤコワスレ(都忘れ)」はキク科、ミヤマヨメナ属の多年草です。
原産地は日本で、本州から四国、九州にかけて自生しています。

春に若芽を摘んでお浸しや胡麻和えなどにして食用にできる「ヨメナ(嫁菜)」と言う野菊がありますが、山野に自生しているこの「ヨメナ(嫁菜)」を「ミヤマヨメナ(深山嫁菜)」と言い、この園芸品種が「ミヤコワスレ(都忘れ)」と呼ばれているものです。

・鉢植の「ミヤコワスレ(都忘れ)」です。


名前の由来は、承久の乱で敗れ、佐渡に流された順徳天皇が庭に咲くこの花をみて、「今日からはこの花によって都のことを忘れることができる」と言ったことからとされています。
(参考)
なお、「承久の乱」とは、鎌倉時代の承久3年(1221年)に、後鳥羽上皇が鎌倉幕府に対して倒幕の兵を挙げて敗れた兵乱で、この乱の首謀者である後鳥羽上皇は隠岐の島へ、順徳上皇は佐渡島へ、土御門上皇は自ら望んで土佐国へ配流されました。

・キク科の植物だけあって、紫色の菊の花と言った感じです。


花色は紫色が多いようですが他にも青、白、ピンクなどがあります。なお、原種は白色だと云う説があるようです。

・私は、この花が都を忘れるほどの美しい花とも思いませんが、同じ花でも順徳天皇と私のような庶民では見方が違うものですね。



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「昭和の日」の由来

2011-04-29 | 雑学

今日は「昭和の日」で、今日からゴールデンウィークが始まります。
先日、若い人が出演していた民放のクイズ形式のトーク番組で“4月29日は何の日ですか?”と問いかけていました。
祝日と言うことは知っていても何の祝日か知らない人や、「みどりの日」と答える人がいて「昭和の日」を知らない人が案外多いのに驚きました。

そこで今日は「昭和の日」の由来についてご紹介します。

「昭和の日」は、国民の祝日に関する法律(祝日法)の一部改正によって2007年(平成19年)に制定された祝日ですが、1988年(昭和63年)までは昭和天皇の「天皇誕生日」としての国民の祝日でした。
しかし、1989年(昭和64年)1月7日に昭和天皇がご崩御をされたことを受けて、天皇誕生日の存続が出来なくなりました。
当時から同日を「昭和記念日」など昭和に因んだ新祝日として存続させようという意見が出ていましたが、野党による反対からその案は見送られました。
しかし、昭和天皇が自然を愛したことに因んで、平成元年から「みどりの日」と名称を改め、祝日として存続させました。

その後、「昭和の日」の実現を目指す運動に呼応・共鳴する国会議員により、2000年(平成12年)の第147回国会、2002年(平成14年)の第154回国会においていずれも議員提出法案として審議されましたが、国会会期の終了や衆議院解散などにより廃案となりました。
2004年(平成16年)の第159回国会において、3度目となる改正法案を議員立法形式で提出し、継続審議を経て2005年(平成17年)の第162回国会でようやく成立し、2007年(平成19年)から施行され、同年以降の4月29日は「昭和の日」となったものです。

なお、従前の「みどりの日」は5月4日に移動し、5月3日の「憲法記念日」と5日の「こどもの日」にくっつけてゴールデンウィークを構成する休日の一つとなっています。

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「クワ(桑)」の花

2011-04-28 | 

最近では余り見られなくなった桑の木。その木に咲く桑の花。
読者の方は、「クワ(桑)」の花を御覧になったことがありますか?
今日は、我が家の「クワ(桑)」の木に花が咲きましたのでご紹介します。

この「クワ(桑)」の木は、昨年、パソコンクラブでご指導を頂いている U氏から頂いたもので、今年が2年目の木です。

・これが2年目の「桑の木」です。黒く点在しているものが花です。


「クワ(桑)」はクワ科クワ属の植物で、原産地は中国北部から朝鮮半島と言われています。
雌雄異株で、春に開花し、花後にできる果実はマルベリーと呼ばれ、熟すと赤色から黒褐色になって生食できます。
私は食べたことがありませんが、このマルベリーは甘酸っぱくて美味しいようです。

・これが桑の花です。花後にできる果実が熟すと赤から黒褐色に変色し、食べるとキイチゴのような食感があるようです。


「桑」は明治時代には、貴重な輸出品である絹を作り出す蚕の餌になることから大変重要な存在だったようです。

・蚕の餌になる桑の葉です。


童謡「赤とんぼ」の一節に “山の畑の桑の実を、小籠に摘んだはまぼろし~か~” と歌われているように、養蚕業が盛んだったころは、地方に行けば桑畑があちらこちらに見られましたが、今では養蚕業者が減って余り見られなくなっています。
この歌のような光景は、古き良き時代の日本の田園風景の一つです。消え去ることなく、いつまでも残して欲しいものです。


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「ヒメウツギ(姫空木)」の花

2011-04-27 | 

4月は陰暦の異称では卯月です。卯月の頃に咲く花に「卯の花」があります。
この「卯の花」の茎は生長すると内部が空(から)になることから「空木(うつぎ)」の別称があり、その「空木(うつぎ)」に似ていて、花が小さいと言うことから名付けられた花が「姫ウツギ」です。

今、その「姫ウツギ」が可愛い花を咲かせていますのでご紹介します。

・これが「姫ウツギ」です。


「姫ウツギ」は、ユキノシタ科ウツギ属の耐寒性落葉低木です。
原産地は日本で、北海道から沖縄に至る山地の岩の上などに自生しているようです。

・下向きの花を下から撮影しました。


「姫ウツギ」の株はよく分枝し、枝は弓なりに垂れ、枝先に白色の花をやや下向きに咲かせます。
葉は細長く縁のギザギザが目立つ鋸歯で対生しています。



清楚で可愛い「姫ウツギ」の花を見ていると心が和んできます。

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梨の花

2011-04-26 | 家庭果樹

今日はナシの花をご紹介します。
我が家で栽培している梨は「二十世紀」と「豊水」で、この2種は互いの受粉樹として栽培しています。

日本における梨の歴史は古く、弥生時代の頃から食べられ始めたとされています。そして、693年には、持統天皇の詔において五穀と共にナシの栽培が奨励されたことが日本書紀に載っているそうです。
私が栽培している2品種の内「二十世紀」は明治時代に千葉県松戸市で発見されました。
一方の「豊水」は戦後になって、1959年(昭和34年)の「幸水」、1965年(昭和40年)の「新水」に次いで1972年(昭和47年)に登場したもので、梨の「三水」と呼ばれて普及しているものです。

・左が「二十世紀」、右が「豊水」の木です。


今年は両品種ともたくさんの蕾が付き、現在満開の状態ですが、冬の消毒を行わなかった関係か、「豊水」の枝の一部に花や蕾が凋んで枯れる病気が発生しています。

・「二十世紀」には病害虫の被害は見られず、たくさんの花が咲いています。


・これが「二十世紀」の花です。


互いの花粉を筆を用いて人工受粉しています。

・これは「豊水」の花です。


花が散れば小さな幼果が現れてきます。


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「醍醐味」の語源

2011-04-25 | 雑学

本当の面白さや深い味わいを言い表す言葉に「醍醐味」があります。
この言葉が仏教から来ていることをご存知でしょうか?
今日は「醍醐味」の語源について調べました。

先ず「醍醐」とは、牛や羊の乳を精製した濃厚で甘みのある液汁のことで、現在で言うチーズのようなものと考えられており、仏教の経典『涅槃教(ねはんきょう)』の中に説かれている五味の一つです。
五味とは、、「乳(にゅう)」、「酪(らく)」、「生蘇(しょうそ)」、「熟蘇(じゅくそ)」、「醍醐(だいご)」の五つを言い、順に上質で美味なものとなり、最後の「醍醐」で最上の味を持つと言われています。

『涅槃教(ねはんきょう)』では、
「牛より乳(にゅう)を出し、乳より酪(らく)を出し、酪より熟酥(じゅくそ)を出し、熟酥より醍醐を出す。
仏の教えもまた同じく、仏より十二部経を出し、十二部経より修多羅(しゅたら)を出し、修多羅より方等経(ほうどうきょう)を出し、方等経より般若波羅密(はんにゃはらみつ)を出し、般若波羅密より大涅槃経(だいねはんきょう)を出す」とあります。

「醍醐」は純粋で最上の味であることから「醍醐のような最上の教え」として仏陀の教法に喩(たと)えられ、天台宗では「華厳時(けごんじ)」「阿含時(あごんじ)」「方等時(ほうどうじ)」「般若時(はんにゃじ)」「法華涅槃時(ほっけねはんじ)」とある五時教の「法華涅槃時」を最上の仏法として「醍醐味」と呼ぶようになったそうです。

そこから転じて、「醍醐味」とは、最上の真実、本当の面白さや深い味わい、物事の神髄を意味する言葉となり、広く一般に知られるようになったものです。




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「シロヤマブキ(白山吹)」の花

2011-04-24 | 

今日は比較的珍しい「シロヤマブキ(白山吹)」の花をご紹介します。

時代劇で山吹色と言えば、悪代官につきものの“山吹色のお菓子(小判)”に例えられる黄金色のことですが、ヤマブキの花も同様にオレンジに近い濃い黄色をしています。
しかし、今日ご紹介する「シロヤマブキ(白山吹)」は名前の通り純白で清楚な花です。

・鉢植えの「シロヤマブキ(白山吹)」です。


「シロヤマブキ(白山吹)」の原産地は日本、中国で、国内では岡山県を中心とした中国地方の石灰岩地などでごく稀に自生しているようです。
このため、環境省の地域ごとのレッドリストに絶滅が心配される植物として掲載されているほど貴重なものです。

・緑の葉と白い花のコントラストが素晴らしい「シロヤマブキ(白山吹)」です。


名前は、山吹に似ていて白い花であることに由来していますが、山吹とは異品種で、その違いは、山吹は5弁で「シロヤマブキ(白山吹)」は4弁の花です。

・純白の花はどことなく気品があってとても美しいです。



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「カロライナ・ジャスミン」の花

2011-04-23 | 

今日は我が家の「カロライン・ジャスミン」の花をご紹介します。

「カロライン・ジャスミン」は、フジウツギ科ゲルセミウム属の植物で、アメリカのカロライナ州が原産地です。
モクセイ科の「ジャスミン」とは植物的な関係はありませんが、強い芳香がジャスミンに似ており、更に、アメリカのノースカロライナ州、サウスカロライナ州に自生していることからこのように呼ばれているようです。



モクセイ科の「ジャスミン」は香水やジャスミン茶に利用されていますが、「カロライン・ジャスミン」は全草が有毒なので、この花をお茶にして飲むと中毒を起こします。



香りがよく、まっ黄色でラッパ状に広がっている花はとても綺麗ですが、口に入れないように注意しなければなりません。

 “綺麗な花にはトゲでなく、毒がある”

正に、ことわざ通りの花です。気をつけましょうね。



「カロライン・ジャスミン」は蔓性植物なので、庭のフェンスなどに這わせて育てるとよく目立ちますが、我が家では鉢の支柱に巻きつけて小さく育てています。



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スターキング(リンゴ)初めての受粉

2011-04-22 | 家庭果樹

今日はスターキング(リンゴ)の初めての受粉についてご紹介します。

私は「王林」と「スターキング」の2品種のリンゴを鉢植え栽培しています。
この2種は互いの受粉樹として育てているものですが、昨年までは開花時期のずれからその目的を一度も達成することができませんでした。
「スターキング」と「王林」は成長ギャップがあるようであり、毎年、王林の花が散った後にスターキングの花が咲きます。
このため栽培開始以来4年間全く受粉できず、当然のことながら結実も見られませんでした。

・左の鉢が「王林」で、右が「スターキング」です。今年は左の「王林」の枝にまだ蕾や花が少し残っています。


そこで、開花を一致させることが出来ないかと思い、スターキングの枝をビニールで覆うことによって暖房効果を持たせてみました。
その結果、なんと、王林の開花に間に合うようにスターキングの開花が見られたではないですか。
実験は大成功です。

・これは「王林」の花です。その殆どは散りましたが、まだ数輪の花と蕾が残っています。


こうして、受粉樹の目的が4年目にして初めて達成できました。
上手くいけば、今年初めてスターキングの収穫が見込めるのではないかと期待しているところです。

・これはスターキングの木です


趣味の家庭菜園では、思い通りに成長してくれた時の喜びには格別なものがありますね。

・これはスターキングの花と蕾です。




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イチゴ栽培(防獣網張り)

2011-04-21 | 家庭菜園

今日は、久しぶりに家庭菜園の話題に戻ります。

私の畑がある近辺では、毎夜アライグマが出没しており、収穫間際の果樹的野菜などに被害が発生しています。
このため私は毎年イチゴとスイカ、それにブドウについては防獣網を張ることにしています。
今年も先日、イチゴの防獣網を張りましたので、今日はその作業手順をご紹介します。

・今年は6m四方の区画に6畝のイチゴ栽培をしています。
 先ず、区画の周辺と中心に10本の杭を打ちこみ、上部を竹とロープで防獣網を張る枠組みを作ります。補強のために杭の間にも竹で支柱を立てます。


・枠組みの上部に1間幅の防獣網を3筋張ります。


・防獣網の1筋目と2筋目、2筋目と3筋目を糸でに縫い合わせ、隙間を無くします。縫い終わった網は竹枠との間に隙間が出来ないように結びつけます。
 これで上面が出来上がりました。


・次に、枠組の四面に防獣網より太い糸で出来ている建築用の資材網を張り、上面との隙間を無くすように網と網を結んでいきます。


その後、網の接地面に隙間ができないように竹で抑えて完成です。太い木を置いているところが出入り口です。


アライグマは隙間を見つけて侵入してくるので、接地面や網と網の繋ぎ目には隙間が出来ないように仕上げることが重要です。

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