お正月に飾る注連縄(しめなわ)は準備できましたか?
私は先日、地元のNPO法人“グリーンパーク熊取”が主催する注連縄作り講習会に行ってきました。
今日はその模様をご紹介します。
注連縄とは、神前または神事の場に不浄なものの侵入を禁ずる印として張る縄の事で、一般には新年に門戸や神棚に張っています。
私は、昨年までは市販されている注連縄を飾っていましたが、今年は注連縄作りの講習があることを知り、手作り注連縄を飾ることにしました。
講習会は、参加者48名全員が確実に作れるようにと、3人の受講者に対して2人の指導員がつくと云う親切な催しでした。
費用は材料代だけの負担で、藁を始めとする材料は全てNPOの人が揃えてくれました。
・グリーンのジャンパーを着ている人がNPOの指導者です。
材料は左から、もち米の藁(うるち米より柔らかいそうです)、中央の紙袋の上が細い針金、その下が少し太い針金、緑色が仮止め用のビニール針金、右側のビニール袋の上が水引とその下がユズリハ、ビニール袋は作った注連縄の持ち帰り用です。
この他に橙、裏白、紙垂(かみしで)の用紙も用意してくれました。
・これが注連縄作りの材料一式です。
・先ず、稲わらの根元部の皮をきれいに取り除きます。
・取り除いた藁の皮で、注連縄の中心部を太くするための心棒(アンと云っていました)を3本作ります。
太さは親指大、長さ約10㎝位のものです。太過ぎや長過ぎは藁からはみ出すので注意します。
・皮を取り除いた稲わらとその皮で作った「アン」です
・稲わらの先端から50㎝くらいまでを木槌で叩いて柔らかくします。
・次に、稲わらの先端から60㎝位のところを、やや太い銅線を3回まわして縛ります。
・銅線から先端部の藁を太さが同じ位になるように3等分します。
・3等分した藁の各々の、銅線から10㎝くらいの個所に心棒(アン)を入れ、各々の藁を右回しに固く巻き、右から左に捻りながら三つ編みに編んでいきます。
・編み終わると、先端部分をビニール針金で仮止めしておきます。
・その後、はみ出している藁や屑をハサミで綺麗に取り除きます。(散髪の要領です)
・仮止めした個所を細い針金を3回まわして縛り、仮止めのビニール針金と差し替えます。
・皮を取り除いた綺麗な藁を15本用意し、5本ずつに分けて、半分に折り曲げ、折り曲げた個所をビニール針金で縛ります。
・竹へらのお尻を割った小道具(右端の竹)で上記の藁を注連縄の中央3か所に差し込みます。
・差し込まれた藁は20㎝くらいの長さに切りそろえます。
・藁の根本部の銅線から13㎝くらいのところを切り落として揃えます。(下の画像の右端です)
次は紙垂(かみしで)を作ります。
・半紙を縦に半分に折り、折った紙の背を上にして8等分になるように右から折ります。
・折った紙を開き、中央の折り筋を残し、その左右の折り筋の上から3分の2を切り、次は下から、そして最後は上から各々3分の2程をハサミで切ります。
・次に、3分の2を切った内側の個所から順に手前に折り曲げます。
・左右の折り曲げが終わると中央部を切り離します。
・切り離した紙垂(かみしで)は左右を入れ替えて、少し開くように上部を重ね、重ねた個所を手前に折り曲げます。
・折り曲げたところにユズリハ2枚を左右にセットし、落ちないようにホッチキスで止めます。
・注連縄に取り付ける為の橙を針金で十文字に結わえます。
いよいよ注連縄に取り付けます。
・注連縄の中央に裏白、紙垂(かみしで)、橙をセットし、橙に睦び付けた針金で注連縄に結びつけます。
・最後に紅白の水引を橙の上に蝶結びに結んで出来上がりです。
明けましておめでとうございます。
輝かしい2008年の始まりです。
最近では年号を西暦で表現する人が多くなりましたが、私はどちらかと言うと和暦、即ち「平成20年の始まり」といった方が馴染みがあります。
俳人で中村草田男が詠んだ
「降る雪や明治は遠くなりにけり」があります。
これは明治生まれの草田男が昭和の時代を目の当たりにして、雪が降る季節に生まれた時代を振り返って、遠くなったものだなと言う感慨詠んだものです。
和暦になじんだ私としても
「降る雪や昭和は遠くなりにけり」の感をおぼえます。
さて、本題の門松ですが、先月の中頃自治会のサークルで門松の講習会があり、その時の作品を玄関先に立てました。
これも手作りして楽しむ、所謂クラフトの類でしょうか。
(一言メモ)
正月に何故門松を立てるのでしょうか。
平安時代の貴族の間に「小松引き」と言う行事があり、その行事で使用された小
松を長寿祈願のために愛好する習慣がありました。
もともとは松、杉、椎、榊、などの常緑樹が使用されていましたが、いつしか松、
竹、梅などが用いられるようになりました。
昔は木の梢には神が宿ると考えられていたところから、年神様を迎え入れるため
の依代、即ち神が招き寄せられて乗り移る物としての意味合いがあります。
従って門松を立てるのは神様を招き迎えるためですが、これも最近では印刷物を
玄関に貼り付けて簡素化したものが殆どになりました。
環境問題との関係でやむをえない面がありますが、やはり古き日本の伝統的な文
化の一つであれば残したいものです。
これも「明治は遠くなりにけり」の1つでしょうね。
門松を立てる日は12月13日~28日か30日に行います。
13日は松迎えといって松をとりに行く「事始め」の日です。
29日は「二重苦」といって苦に通じることから避けます。
31日は「一夜飾り」といって不吉を嫌い飾りません。
1月7日までが松の内。
取り払いは神様が帰られる1月7日にします。
今日はクラフトについて書きたいと思います。
家庭菜園とどのような関係があるのかって?
心は、どちらも手で作って結果を楽しみます。
どうでしょうか。この謎かけは。
冗談はさて置き、らいちゃんの住んでいる住宅地内にはいろいろなサークルがあります。
先日そのサークルの1つでクリスマスツリーとクリスマスリースを作りましたので紹介します。
この画像がその作品です。
クリスマスツリーは布と綿を縫い合わせ、飾り付けについては一部を買いましたが、殆どは手で作った、 正真正銘のクラフトです。
リースについては近くの山で、蔓、松ぼくり、木の実などを集めてきたようです。
参加した皆さんの感想は、出来栄えは兎も角、苦労して作り上げたことに満足感を得ているようです。
全国各地において華やかなイルミネーションが飾られていますが、このような質素なデコレーションでも、キリスト様は喜んで下さるでしょうね。
(一言メモ)
イエスキリストは紀元前4年頃の12月25日に馬小屋で生まれたと言われています。
キリスト教徒にとっては、クリスマスはイエスキリストの生誕を祝う非常に重要な日
ですが、今や日本を始め世界各地において祭典と化しているように思います。
特に日本では商業的な色彩が年々強くなっているように感じますが、このような傾
向を皆さんはどのように思われますか?