goo blog サービス終了のお知らせ 

らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「立春」と「正月」

2009-02-04 | 季節

2月4日は二十四節気の一つ「立春」です。
暦の上では「春」ですが、唱歌「早春賦」の歌詞にあるように、「春は名のみの 風の寒さや」のとおり、春はまだまだ先のようです。
それもそのはず「立春」の本来の意味は「寒さを極める時期」であり、「立春だからこの寒さ春の気立つ」と言われています。

さて、旧暦では1年の始まりは立春からと考えられていたため、立春を基準にさまざまな決まりや節目の日が存在しています。いくつかをご紹介します。
・「春」       立春から立夏の前日までを言います。
・「節分」      立春の前日のことで、立春が正月であるのに対して節分は大晦日の役割を持ちます。
・「八十八夜」  立春から数えて、88日目です。この日に摘んだお茶は霜を被らないため高級な茶葉であるといわれています。
・「二百十日」  立春から数えて210日目のことです。台風が襲来する可能性が高く農家には厄日とされています。
・「二百二十日」 二百十日と同じく台風が襲来する可能性が高い日です。

「立春と正月」
 古来は、自然の景色の変化から季節の移り変わりを把握する「自然暦」を使用していましたが、飛鳥時代に中国から二十四節気が伝えられると、冬至が年の分割
 の起点と考えるようになり、立春を一年の始まりとして暦が作成されるようになったようです。
 明治時代に改暦が行われるまでは、立春は正月とほぼ同じ頃に重なっていたため、正月に「初春」などの言葉が使われいました。
 このことが新暦となった現代でも年賀状に「初春」「新春」と書く習慣が残っている所以のようです。

「年内立春」
 旧暦の正月の前(年末)までに「立春」が来ることです。昨年(平成20年)は2月7日が旧正月でしたので「年内立春」でした。 
「新年立春」
 旧暦の正月以降に「立春」が来る場合をいいます。今年は1月26日が旧正月なので「新年立春」となります。
「立春大吉」
 立春の早朝、禅寺では厄除けのために門に「立春大吉」と書いた紙を張る習慣があります。この文字は縦書きすると左右対称になり、一年間災難に遭わないという
 おまじないといわれています。
「春一番」
 立春以降に初めて吹く南よりの強風を言います。