らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

水入らず

2013-07-31 | 雑学

「家族水入らず」とか「親子水入らず」或いは「夫婦水入らず」など、内輪の親しい者ばかりで、中に他人を交えないことを「水入らず」と言います。
「水いらず」は「水がいらない」のではなく、「水が入らない」と書きますが、なぜ水が邪魔なものを意味するのでしょうか?

調べてみると、これは油に対しての水の事で、油を親しい者同士に例え、他人に例えられた水はどんなに頑張っても混ざらない異物で、邪魔者と言う説です。
そしてもう1つは、酒の席での作法に由来する説があるようです。
他人に盃を渡す時には水で洗ってから渡す「盃洗(はいせん)」というのがありますが、この盃洗をしなくてもいい親しい関係が「水入らず」であるという説です。

反対に、「水入り」という言葉があります。
これは相撲の取り組みで長時間膠着状態にある両力士に疲労が見られる時、取り組みを一旦中断することで、この時「力水」と呼ばれる清めの水を与えられることから水入りと言いいますが、別に邪魔が入ったというわけではありません。

水は生物が生きるためには欠かせない存在ですが、その水が「いらない」と邪魔者扱いを受けないように、そして「水をささない」ように、「水入り」を見計らわなければなりませんね。


綿の花

2013-07-30 | 家庭菜園

綿の花をご覧になったことがありますか?
綿花は知っていても綿の花は見かけることがないと思われるので、今日は珍しい綿の花をご紹介します。

先ず、綿は古くから栽培されており、原産地のインドでは紀元前2000年頃には繊維として使われていたそうです。
日本へは799年、三河国(愛知県西尾市天竹町と言われる)に漂着したインド人(自称)によってもたらされ、栽培が開始されたそうですが、1年で途切れたといわれています。
この後、綿は明や朝鮮からの輸入に頼ることになり、長い間高級品でしたが、16世紀以降に栽培が始まって一般的になったそうです。

綿の花と綿花は区別されます。
綿花は厳密に言うと花ではなく、綿(めん)の種を包んでいる繊維のことです。
花が咲いた後、5週間くらいすると実が熟し(卵形)、はじけて綿毛に包まれた種子を外に吹き出しますが、これがコットンボールと言われるもので、一般に綿花と呼ばれているものです。

今日ご紹介する綿の花はコットンボールになる前の花です。

・シソの葉のようなガクに包まれたのが花芽で、その中に蕾ができます。


・ガクの中から出てきている白いものが綿の蕾です。


・早朝に出蕾し、午前中には開花します。


・真上から見た綿の花です


・朝咲いた花は夕方には萎みます。その頃には色はピンクに変わっています。


更に翌日には赤色に変わっていました。
この後、5週間ほどするとコットンボールができるので、その時には再度ご紹介します。





ゴマの花

2013-07-29 | 家庭菜園

6月12日に定植したゴマが順調に生長しています。
胡麻は、俗に「日照りゴマに不作なし」と言われるように乾燥に強い作物ですが、根がしっかりと付くまでは水やりが欠かせません。
このため、寒冷紗で直射日光を遮り、水遣りを励行して根付きを促がしたところ、強風にも倒れることなく順調に生長し、定植から約1カ月半でこのようにたくさんの莢をつけてくれました。

・猛暑が続いていた6月12日に定植したゴマです。
 この頃は梅雨の中休みで雨が降らず、日射も強かったことから、根付くまで水遣りと寒冷紗で苗を保護していました。




胡麻は湿地や極端な酸性土壌を除けばどのような土壌にも適応することから、根づいてしまえば、その後は順調に生長する作物です。



これが胡麻の花です。
花の大きさは小指の先っぽ程の大きさで、淡いピンク色をしています。
花は下から順次咲き、花後には莢ができます。
上部の花にはたくさんの蜜蜂が飛んできて、蜜を啄んでいました。



茎は成長すると人の背丈程になりますが、現時点での我が家のゴマは120㎝ほどです。

・花後にできた胡麻の莢です。 この一つの房の中には80粒程の胡麻が入っています。
 9月初旬に莢が枯れてくると収穫となりますが、現在はまだ次々と花が咲いている状態です。


(参考)
ゴマに纏わる言葉に「護摩の灰」があります。
意味は、旅人らしく装って旅人を騙し、財物をかすめ取る盗人のことですが、その謂れは、高野聖(こうやひじり)のいでたちで、弘法大師の護摩の灰と偽り、押し売りをして歩いた者がいたことから、騙して売る者や押し売りをする者を言うようになったそうです。


土壌消毒

2013-07-28 | 家庭菜園

連日35度前後の猛暑が続いていますが、家庭菜園ではこの暑さを有効に活用する方法があるのでご紹介します。

夏の日射は人には辛いですが、害虫や細菌にも同じことが言えます。
夏のこの暑さは畑の土壌消毒する絶好のチャンスです。
畑の土壌の中にいる害虫や細菌は連作障害の最大の要因であり、それを除去することによって連作も可能となることから、先日、太陽熱による土壌消毒と殺菌をするために黒マルチを張りました。

・これがその畝です。
 ここは今年イチゴを植えた畝で、来年も同じ場所に植える予定であることから土壌消毒をしました。


方法は、畝全体に石灰窒素(肥料と農薬の効果がある)を施して耕運機で耕し、その上に黒マルチを張って密閉します。
風で飛ばされないようにマルチの上や継ぎ目の個所に土を乗せて抑えます。
この状態を2ヶ月ほど続け、9月中旬にイチゴの定植をする為の畝を作ります。

昨年も同様の方法で実験したところ連作障害が発生しなかったことから、今年も多分大丈夫かと思います。


甘酒

2013-07-27 | 雑学

梅雨明け以降殆ど雨が降らず、毎日猛暑が続いている大阪南部の熊取地方です。
上戸にはビールに冷酒、チュウハイなど、晩酌に飲む酒が美味しくて堪らないのではないでしょうか?
下戸の小生でも350ミリのビールが美味しくて、毎日飲んでいるところです。

ところで、酒は酒でも「甘酒」は夏には飲みませんよね。しかし、この甘酒、俳句では夏の季語だそうです。
そこで、甘酒について調べました。

甘酒の起源は古墳時代に遡るようです。
日本書紀には甘酒の起源とされる天甜酒(あまのたむざけ)に関する記述があって、古くは「一夜酒(ひとよざけ)」または「醴酒(こさけ、こざけ(「濃い酒」の意))」と呼ばれたそうです。

「甘酒」と言えば寒い日に、体を温めるための飲み物というイメージの強い飲み物ですが、「元々は栄養ドリンクとして、夏バテ防止、暑気払いに飲む飲み物だったようであり、かつては夏に、「甘い・甘い・あ~ま~ざ~け~」などの文句で行商も多く、冷やしたものまたは熱したものを暑気払いに飲む習慣があったそうです。

夏に飲む場合は夏バテを防ぐ意味合いもあり、栄養豊富な甘酒は体力回復に効果的な、言わば「夏の栄養ドリンク」として、江戸時代には夏の風物詩だったそうです。

守貞漫稿(もりさだまんこう:江戸後期の風俗誌)には、「夏月専ら売り巡るもの」が「甘酒売り」と書かれているそうで、非常に人気がある飲み物だったようです。
当時の江戸幕府は庶民の健康を守るため、誰でも購入できるよう甘酒の価格を最高で4文に制限していたと言われています。

夏バテ防止にウナギも良いですが、甘酒で夏バテ防止、暑気払いをしてみては如何でしょうか?


油断

2013-07-26 | 雑学

尖閣諸島を我が物にしようと、中国の海洋監視船3隻~4隻が毎日接続水域を航行しており、時々領海に侵入しています。
南シナ海の南沙諸島や西沙諸島も、当初はこのような経過を辿って領有権問題に発展し、現在では中国が占拠して実効支配をしていますが、尖閣諸島もいずれ南沙諸島の二の舞になる可能性があります。

領海警備に当たっている海上保安庁には大変なご苦労をかけることになりますが、中国のこの動きに対しては油断も隙も与えてはいけません。
隙を見せると反対に中国が実効支配をしてきます。油断しないように警備活動をお願いします。

さて今日は「油断」の語源について調べました。

気を許して注意を怠ることを何故油断と言い、油の字がつくのでしょうか?
一説には、仏教の教えが書かれた「北本涅槃経」(きたもとねはんぎょう・・5世紀・インドの経典)の話が関わっているそうです。
当時、油はとても高価で貴重だったことから、王様が油の入った油鉢をもっている家来に“もしその油を一滴でもこぼせば、お前の命を断つ”と戒めました。
家来は命がけで油を扱い、結局、王に殺されずにすんだ、という話が元となり、油鉢の“油”と命を断つの“断”から「油断」ということばが作られた、というものです。

他には行灯などの油の準備を怠ったことから夜中に油が切れ、敵に襲われ命を落とすことから「油断」になったとする説です。
いずれにしても油断すると物事の失敗の原因になることから何事にも緊張感を持って当たらなければなりませんが、冒頭にも書いたように、特に中国にはあらゆる分野において気をつけたいものです。


和歌山毒カレー事件から15年

2013-07-25 | 時事

和歌山毒カレー事件を覚えておられますか?
夏祭りに提供されたカレーに亜ヒ酸が混入されて、食べた4人が死亡すると言う痛ましい事件です。
今日7月25日はその事件から15年目なります。

和歌山毒カレー事件は、平成10年(1998年)7月25日夕方、和歌山市の園部地区で行われた夏祭りにおいて提供されたカレーに毒物が混入された事件で、カレーを食べた67人が腹痛や吐き気などを訴えて病院に搬送され、4人(64歳男性、54歳男性、16歳女性、10歳男児)が死亡しました。

同年10月4日、知人男性に対する殺人未遂と保険金詐欺の容疑で主婦の林眞須美(はやし ますみ )が逮捕され、更に12月9日には、カレーへの亜ヒ酸の混入による殺人と殺人未遂の容疑で再逮捕されました。
一審の和歌山地裁と二審の大阪高裁では死刑判決が言い渡され、上告したものの平成21年(2009年)4月21日に最高裁判所が上告を棄却して死刑が確定しました。

この林眞須美死刑囚はあろうことか、昨年ごろから、裁判で証言した地元住民らを相手取り、損害賠償を求めて相次いで提訴したそうです。
しかし、いずれも棄却されていますが、住民からは「終わらない事件」に不安の声も上がっており、地元の小学校では今も給食にはカレーを出していないと言われています。

当時、林眞須美死刑囚は地域住民とのトラブルが絶えず、地域の中に溶け込めなかったとも言われていました。
そう言えば、先日、山口県周南市で発生した5人連続放火殺人事件の容疑者と思われる63歳の男性も地域住民とのトラブルが続いていたとのことであり、地域の中で孤立していたと報じられています。

地域社会に暮らす以上は自己の主張も抑えるところは抑え、地域コミュニティの一員としてお互いに協力し合って暮らしたいですね。


油を売る

2013-07-24 | 雑学

無駄話をして時間を過ごしたり、用事の途中で時間を潰すことを「油を売る」といいますが、何故、サボることが油なのでしょうか?
調べてみました。

「油を売る」の語源となった油には2つの説があるようです。
一つは、“髪油”という説です。
江戸時代、女性の髪につける油(椿油など)を売る職人がいましたが、この人は女性客の気を引こうと、だらだらと話し込みながら油を売っていたので、その様子が語源になったという説です。

そしてもう一つは、“行灯(あんどん)の油”という説です。
江戸時代には、行灯油を売る“油売り”という職人がいました。
この油は、注ぐ時トロリとした粘度があってなかなか途切れなかったそうです。
更に、小さな柄杓で最後の一滴になるまで丁寧に注いだので時間もかかったようであり、その間に世間話などをしていたので怠けているように見え、それが由来になったとする説です。

いずれにしても、油売りが世間話をしながら油を売っていた様子が怠けているように見えたことが語源のようですが、商売人やセールスマンにはある程度の油を売る時間は必要ですよね。



馬耳東風

2013-07-23 | 雑学

参議院選挙は自民党・公明党の連立与党が圧勝して過半数を獲得し、ねじれ現象が解消しましたが、それに驕ることなく、丁寧な国会運営を心掛け、決める政治で、経済の発展、国民の安全・安心を、そして全国津々浦々到るまでアベノミクスの効果が浸透するよう、更に加えて、被災地における震災からの復興を加速させて、仮設住宅に暮らす被災者の一日も早い帰還を実現していただきたいと思います。

さて、選挙が終わると往々にして国民の声が聞こえなくなる、あるいは聞き流す「馬耳東風」症状が出てきますが、今日はその語源について調べました。

馬耳東風とは、「人の意見や批評を心に留めずに聞き流すこと」ですが、これは、中国の故事によります。

唐の時代の詩人・李白が、「世人此を聞きて皆 頭(こうべ)を掉(ふ)る 東風の馬耳を射るが如き有り」と詠みました。
「世間の人たちは、我々の詩などを聞くと、皆、頭を振って聞き入れない。あたかも春風が馬の耳に吹くようなものである」と詠ったものです。
【春風が吹くと、皆喜ぶのに、馬は何も感じる気配がないように思えた】のだそうで、そこから、意見や忠告をしても効き目のないことを例えて、『馬耳東風』と言うようになりました。

参議院は良識の府と言われていますが、先の通常国会では抵抗の府と化した感がありました。
新議員の先生方には参議院の存在意義をよくご認識されて国家国民のために活躍されることをご祈念申し上げます。


土用の丑

2013-07-22 | 時事

昨日の参議院選挙は自民党が圧勝し、公明党と合わせた議席数で与党が過半数を獲得してねじれが解消しました。
与党には決められない政治からの脱却と、アベノミクスの加速によって早期にその経済効果が国民全般に及ぶことを期待したいものです。

さて、今日は土用の丑です。
この日はウナギが定番ですが、その価格がウナギ登りに上がっているようです。
報道によれば、ニホンウナギは流通の99%以上が養殖物で、その養殖に使う稚魚のシラスウナギの不漁が続いていることから、2011年末ごろから価格が高騰し、あっという間に数年前の2倍まで跳ね上がり、日本の食文化であるウナギが庶民の口に入りにくくなってきているそうです。

ニホンウナギに代わって登場してきているのが東南アジアに生息する「ビカーラ種」と呼ばれるウナギを原料にしたかば焼き製品だそうです。
ビカーラ種のウナギの生息地はフィリピンやインドネシアで資源には比較的余裕があり、更に稚魚の相場はニホンウナギの10分の1以下だそうです。
資源の枯渇が懸念され、高騰しているニホンウナギのピンチヒッターとして、ウナギ市場ではこのウナギに期待しているということです。

・丸大食品株式会社の『鶏肉の蒲焼き』です。(同社HPより)


一方、うなぎの代替品として、別の食材を使った低価格な蒲焼商品への注目も高まってきています。
丸大食品株式会社では『鶏肉の蒲焼き』を開発し、7月8日(月)から全国のスーパー等で発売しているそうです。
報道によれば、独自の特許製法により、鶏肉を「うなぎの開き」のような形状に加工し、直火でふっくら焼き上げた一品だそうで、味もウナギに近いものになっているとのことです。
更に、ブタのバラ肉をウナギのタレで焼いて、「豚バラ蒲焼き」や「アナゴのかば焼き」、「さんまのかば焼き」などの代替品が各種登場しています。

「平賀源内の示唆『う』の字」

土用の丑の日にウナギを食べる習慣は平賀源内が由来と言われています。
商売がうまく行かない鰻屋が、夏に売れない鰻を何とか売るため、平賀源内の所に相談に行ったところ、源内は、「丑の日に『う』の字がつく物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めたところ、それが奏功して現在の土用の丑の日に鰻を食べる風習ができたと言われています。

ウナギの値段が高騰して、庶民の口に入りにくくなった現在、源内の言う『う』の字の原点に立ち返って、ウナギに限らず、『牛』肉を食べてスタミナをつけてもいいような気がしますが・・・。