昨日の参議院選挙は自民党が圧勝し、公明党と合わせた議席数で与党が過半数を獲得してねじれが解消しました。
与党には決められない政治からの脱却と、アベノミクスの加速によって早期にその経済効果が国民全般に及ぶことを期待したいものです。
さて、今日は土用の丑です。
この日はウナギが定番ですが、その価格がウナギ登りに上がっているようです。
報道によれば、ニホンウナギは流通の99%以上が養殖物で、その養殖に使う稚魚のシラスウナギの不漁が続いていることから、2011年末ごろから価格が高騰し、あっという間に数年前の2倍まで跳ね上がり、日本の食文化であるウナギが庶民の口に入りにくくなってきているそうです。
ニホンウナギに代わって登場してきているのが東南アジアに生息する「ビカーラ種」と呼ばれるウナギを原料にしたかば焼き製品だそうです。
ビカーラ種のウナギの生息地はフィリピンやインドネシアで資源には比較的余裕があり、更に稚魚の相場はニホンウナギの10分の1以下だそうです。
資源の枯渇が懸念され、高騰しているニホンウナギのピンチヒッターとして、ウナギ市場ではこのウナギに期待しているということです。
・丸大食品株式会社の『鶏肉の蒲焼き』です。(同社HPより)
一方、うなぎの代替品として、別の食材を使った低価格な蒲焼商品への注目も高まってきています。
丸大食品株式会社では『鶏肉の蒲焼き』を開発し、7月8日(月)から全国のスーパー等で発売しているそうです。
報道によれば、独自の特許製法により、鶏肉を「うなぎの開き」のような形状に加工し、直火でふっくら焼き上げた一品だそうで、味もウナギに近いものになっているとのことです。
更に、ブタのバラ肉をウナギのタレで焼いて、「豚バラ蒲焼き」や「アナゴのかば焼き」、「さんまのかば焼き」などの代替品が各種登場しています。
「平賀源内の示唆『う』の字」
土用の丑の日にウナギを食べる習慣は平賀源内が由来と言われています。
商売がうまく行かない鰻屋が、夏に売れない鰻を何とか売るため、平賀源内の所に相談に行ったところ、源内は、「丑の日に『う』の字がつく物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めたところ、それが奏功して現在の土用の丑の日に鰻を食べる風習ができたと言われています。
ウナギの値段が高騰して、庶民の口に入りにくくなった現在、源内の言う『う』の字の原点に立ち返って、ウナギに限らず、『牛』肉を食べてスタミナをつけてもいいような気がしますが・・・。