らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

乾坤一擲の語源

2012-05-31 | 時事

昨日は野田総理と小沢元代表との会談が行われました。
会談を前にして野田総理は「乾坤一擲(けんこんいってき)」の会談と位置づけて臨むと言っていました。

今日はこの「乾坤一擲」の語源について調べました。

「乾坤一擲」の「乾(けん)」は、八卦の一つで、象徴するものは「天」。そして「坤(こん)」も八卦の一つで、象徴するものは「地」です。
この二つを合わせた「乾坤」は天地を意味し、そして「一擲」とは、一度に全てをなげうつことを言います。
つまり、乾坤一擲とは、さいころを1回投げて天が出るか、地が出るかをかける意味であり、自分の運命をかけて、のるか反るかの大勝負に出ることを言います。

この故事は、韓愈の詩『鴻溝を過ぐ』からで、「竜疲れ虎困じて川原に割ち、億万の蒼生、性命を存す。誰か君王に馬首を回らすを勧めて、真に一擲を成して乾坤を賭せん」とあるのに基づいています。

さて、乾坤一擲で臨むと言っていた昨日の野田総理と小沢元代表の会談はどうだったのでしょう。
のるか反るかの大勝負は反ってしまいました。
政治生命をかけた消費税の引き上げの首相方針に、格上の身内から反られた総理はそれでも今国会中に採決するのでしょうか?
それとも乾坤二擲、三擲があるのでしょうか?

それにしても、今に始まったことではないですが、民主党は変な党ですね。
党の代表である総理大臣が仲介者を通さないと党員に会えない。しかも、ベテランの一議員が総理の方針に真っ向から反対しても何にも出来ない。

会社で言えば社長の方針に年配の平社員が堂々と反対しているようなものですが、その時に社長は何にも処分をしないでしょうか?
民間ではそのような会社は存在しませんが、官ではあるのですね。
大阪市役所がそうでした。


「卯の花」と「おから」

2012-05-30 | 

今日は植物と「おから」の卯の花について調べました。

先ず、豆腐を製造する過程で、大豆から豆乳を絞った後に残ったもは、御存じのように「おから」ですね。「卯の花」とも言います。
では、なぜ「おから」を卯の花と呼ぶのでしょうか?
おからは絞りかすの意味で、茶殻の「がら」などと同源の「から」に丁寧語の「御」をつけたものです。
この「から」が「空」に通じるとし、更に、「おから」を調理したものが、その白い様子から「空木(うつぎ)」の花(卯の花)に見立て、昔の側仕えする「女房」という人達が使うようになった「女房言葉」からきているようです。

・卯の花(おから)です。(ネットより)


一方、植物の卯の花は山野でよく見られる落葉低木です。幹(茎)が中空なので空木の名がついたもので、古くから庭木や生け垣に利用されてきた植物です。
今日ご紹介している卯の花は、日本原産の固有種で、「箱根空木(はこねうつぎ)」とも呼ばれているものです。
北海道南部から九州にかけて、各地の沿岸部に分布しており、特に静岡県に多いといわれています。

・大阪南部の熊取・長池公園に咲いている卯の花です。


「箱根空木(はこねうつぎ)」の花色は蕾の時は白色で、次第に赤色に変わっていきます。
1本の木や枝に白花や赤花をつけることから、別名「源平空木(げんぺいうつぎ)」とも言われています。


花期は5月中旬から6月中旬で、枝先や葉腋(ようえき:葉の付け根)に花径2~3㎝、釣鐘状で5裂した花を2輪から8輪つけます。




「ガッツ(guts)」の語源

2012-05-29 | 雑学

テレビを観ていると、勝利者や好記録を出した殆どの選手が「ガッツポーズ」をし、最近では私たち一般の人たちも日常的にこのポーズや言葉を使うようになってきました。
そこで今日は「ガッツ(guts)」の語源について調べました。

広辞苑によれば、ガッツ(guts)とは根性とか勇気の意味と書かれていますが、英語の「gut」の元々の意味は【腸」・内臓】の意味であり、これに複数形の「s」がついて「guts」となったようです。

英語で【内臓】を意味していた「ガッツ」に、【勇気、気力、根性】という意味が派生したのは19世紀のことで、なぜ【内臓】がこうした意味になったのかと云うと、気力や根性というものは体の内部から生み出されると考えたから、なのではないかと言われています。

ところで、「ガッツ」が日本で使われ始めたのは、東京オリンピックが行われた昭和39年(1964年)以降のことで、その背景は、当時、流行した努力と根性でスポーツに向き合う姿を描いた、スポーツ根性ドラマや漫画が広く支持され、そこに「ガッツ」が結びついて広まったのではないかと言われています。
また、試合に勝った時などに握りこぶしを作って喜びを表すポーズを「ガッツポーズ」と云い始めたのもこの頃のことですが、この言葉は日本で作られた和製英語なので外国では通用せず、英語圏では「ヴィクトリー ポーズ(victory pose)」と言うそうです。

なお、ギターなどの弦楽器の弦やテニスラケットの網の部分を「ガット」と言いますが、これは、昔は"羊などの腸"を活用していたからなのだそうです。


桃の袋掛け

2012-05-28 | 家庭果樹

桃の袋掛けが漸く終わりました。
4月の開花の後、幼果が肥大し始めた5月中旬から数回にわたり摘果作業を行ってきたものの、果実の肥大化が早いことに加えて、害虫被害が多いことから、早めに袋掛けをと思いつつも、雑用に追われ、2~3日かけて終了したものです。

・4月8日、開花し始めた桃の花です。


・開花から1ヶ月半ほど経過してピンポン玉より大きくなった幼果です。 


今年は開花前後の害虫予防を怠ったことから、虫食いの被害に遭った幼果が非常に多く発生しました。

・虫食いの被害に遭うと丸くならず、このように窪んだり、しわが出来たりします。


・他にも、モモハモグリガと云う蛾が幼果の中に卵を産みつけると、このように糊のようなものが噴き出してきます。


上記のような虫食いの幼果を取り除き、無傷で形の良い幼果のみを残して袋掛けを行いました。
枝当たりの袋掛けの目安は、短果枝(10㎝以下)に1個、中果枝(30㎝以下)に1~2個、 長果枝(30㎝以上)には2~3個の果実を残すようにしました。



この後、害虫予防をしながら、7月下旬の収穫を待ちます。
桃は開花から4カ月弱で収穫を迎える、生長の早い果実です。


「あてずっぽう」の語源

2012-05-27 | 雑学

「あてずっぽう」と云う言葉があります。
子供の頃、この言葉をよく使ったように思います。
意味は、『根拠や目当てなしに事を行うさま』ですが、今日はこの言葉の語源について調べました。

「あてずっぽう」の語源で最も有力なのは、「当て推量(あてずいりょう)」が変化したのでは、という説だそうです。
「当て」とは「あてにする」などの「あて」で、その「あて」には「目当て」とか「見込み」などと同じ意味があり、【確かな根拠もなしに推し量る】ことを「当て推量」といいます。
これが「当推(あてずい)」と略され、さらに擬人化されて「当て推坊(あてずいぼう)」へと変化したようです。
この「坊」とは、暴れん坊とか、食いしん坊などに使う「坊」で、人の様態を表す言葉として、「~な人」「~する人」という意味を表します。
つまり「当て推量(あてずいりょう)する人」を「当て推坊(あてずいぼう)」といい、それが「あてずっぽう」へと変化したという説です。

他にも【物差しもなしに長さを測ること】を言う「当寸法(あてずんぼう)」が転じたのではという説もあるようです。

最近は「あてずっぽう」を言ったり、答えたりする人がいなくなりました。
その要因は、電子機器が普及して、正確な知識が瞬時に入手できるようになったからでしょうか?
この言葉もいずれ死語になるのでしょうね。


落花生の植え付け

2012-05-26 | 家庭菜園

先日、落花生の定植を行いました。
今年は直播(じかまき)をせず、一か所に種豆を植えて芽出しをする方法を採りました。

・これは4月下旬に植えた種豆が10日程で発芽したところです。


・その後、2週間余り後の5月23日には定植可能な苗となりました。


植え付けに先立ち、幅70㎝の畝の中央に30㎝間隔で植える為の穴を掘り、予めジョウロで水を撒いてよく湿らせておきます。



湿らせたその穴に発芽した苗を定植し、更に、株元に水を十分遣ります。
今月の熊取地方(大阪南部)は雨が少なく、畝が乾燥しているので根付きを確実にするため、畝の深いところまで湿らせておく必要があります。
この後、花が咲いてくると100日程度で収穫となります。


落花生(ピーナッツ)と言えば、昭和34年に「可愛い花」でデビューした、ザ・ピーナツと云う双子の女性歌手がいました。
この芸名は元日本テレビのプロデューサー井原高忠氏が名付けたものだそうですが、多分、落花生(ピーナッツ)から思いつかれたのではないでしょうか?
彼女たちは昭和50年に引退するまでの16年間にたくさんのヒット曲を出し、LPの累計売上は1000万枚以上に達すると云われています。

その数々のヒット曲の中から“恋のバカンス”の歌詞をご紹介します。
存知の方は口ずさんでみては如何でしょうか?

   恋のバカンス    宮川泰作曲:岩谷時子作詩
〽 ため息の出るような あなたの口づけに
  甘い恋を夢見る 乙女心よ
  金色に輝く 熱い砂の上で
  裸で恋をしようよ 人魚のように
  陽に焼けたほほよせて ささやいた約束は
  二人だけの秘めごと 溜息が出ちゃう
  ああ恋の喜びに バラ色の月日よ
  はじめてあなたを見た 恋のバカンス




芍薬の花

2012-05-25 | 

昔から美人の姿や振舞いを花に見立てて形容する言葉に「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」があります。
今日はその花の一つ「芍薬」が長池公園の散歩コースに咲いているのでご紹介します。

芍薬はボタン科、ボタン属の多年草で、原産地は中国、日本には奈良時代に渡来したと云われています。

「牡丹との違い」
牡丹と芍薬は同じボタン科と云うことでよく似ていますが、その違いは、
・牡丹が低木(木本植物)であるのに対して芍薬は草(草本植物)になります。このため、ボタンは「木」の姿で越冬しますが、シャクヤクは冬には地上部は枯れて根が生きているだけです。
・更に、牡丹の花が咲き終わるのを待つようにして咲くのが芍薬です。
・花の呼び方は、牡丹が「花王」と呼ばれるのに対し、芍薬は花の宰相、「花相」と呼ばれるそうです。



次に、「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」の諺について解説すると、
「立てば芍薬とは」
芍薬(しゃくやく)は、すらりと伸びた茎の先端に美しい花を咲かせ、、まるで美しい女性が立っている姿のようであると言われていることから「立てば芍薬」だそうです。



「座れば牡丹とは」
牡丹は枝分かれした横向きの枝に花をつけるため、まるで座っているかのように見え、観賞するときも座って観賞したほうがきれいに見えることから「座れば牡丹」と言われます。

・牡丹ではありません。白色の芍薬です。


「歩く姿は百合の花とは」
百合は、しなやかな茎の先にややうつむき加減に花が咲きます。そして、風をうけて揺れる様子は、まるで女性が優美に歩いているように見えることから「歩く姿は百合の花」だそうです。

・美しい女性が立っている姿のように見えるでしょうか? 確かに芍薬は美しいです。




「ムギセンノウ」の花

2012-05-24 | 

21日は二十四節気の一つ「小満」でした。
小満とは、秋に蒔いた麦などに穂がつく頃で、今のところ順調でほっと一安心、少し満足したと云うことから名前がついたと言われています。

・色づき始めた麦の穂です。


今日は、この麦の穂ではなく、茎や葉っぱが麦によく似ていることから名前がつけられたと云われている「ムギセンノウ(麦仙翁)」の花をご紹介します。

「ムギセンノウ(麦仙翁)」はナデシコ科ムギセンノウ属の植物で、別名を麦撫子と言います。
原産地はヨーロッパで、日本には明治時代初期に渡来しました。

・菜園仲間のT氏が畑に植えている「ムギセンノウ(麦仙翁)」です。


草丈は60~100cmほどで、葉っぱや茎は細長く「麦」に似ており、5月頃に薄いピンク色の花が咲きます。
ヨーロッパでは麦畑の雑草としてたくさん生えていると云われています。

・昆虫が頭を突っ込んで花の蜜を啄んでいました。


花びらに点線がついた綺麗な花ですが、種子は有毒だそうです。






東京スカイツリーとコウヤマキ

2012-05-23 | 時事

昨日は高さ634メートルの世界一の電波塔、東京スカイツリーとその周辺施設が開業し、正午過ぎには335倍の抽選倍率で入場チケットを手にした一般のお客さんでいっぱいになったことや強風のため展望台エレベーターの運転を停止など、この話題が関西でもトップニュースとして報じられていました。

この世界一の電波塔となった東京スカイツリーのデザインの源流がコウヤマキ(高野槇)にあると云うことなので、今日は「東京スカイツリーとコウヤマキ」について、テレビニュースからご紹介します。

昨日のNHKテレビニュースによれば、東京スカイツリーのデザインを監修した澄川喜一氏(彫刻家、元東京芸術大学 学長、文化功労者)は島根県吉賀町の出身であり、氏はデザイン監修にあたり、幼いころに古里で見たコウヤマキの美しい姿をイメージしたそうです。

そこで、吉賀町は2年前に、スカイツリーの建設主体である東武鉄道に植樹を打診し、一昨年12月に合意したことを受けてコウヤマキ3本を「東京スカイツリータウン」の広場に植樹することになりました。

・島根県吉賀町から「ソラマチひろば」に植樹されたコウヤマキです。(ネットより)



そして今年2月26日、スカイツリー南東側にある「ソラマチひろば」に吉賀町のコウヤマキ3本が植樹されたものです。
コウヤマキは2本が高さ4メートル、1本が同2・5メートルだそうで、スカイツリー同様、バランスのとれた三角形が地上を彩っているそうです。

吉賀町企画課では「東京の新たな注目スポットだけに、小さな町のPRにつながれば」と話していると云うことです。


クサフジ(草藤)

2012-05-22 | 

半月ほど前に、大阪府泉南市の梶本邸の見事な藤の花を、地元の方の映像としてニュースで報じていました。
関西では梶本邸の藤は有名で、無料で一般に公開していることから、毎年この時期に報道されているものです。

・庭いっぱいに藤棚が広がる梶本邸の藤の花です。(ネットより)


今日は、その藤によく似た草花である「クサフジ(草藤)」をご紹介します。
クサフジ(草藤)は、マメ科ソラマメ属に属する多年草で、長さは150㎝ほどの蔓性の植物です。

・和歌山市の公園に咲いていたクサフジです。


北海道から九州までの山野や草地、堤防など、日当たりの良い場所に普通にみられ、5月~7月の花期には青紫色の花を総状花序に多数咲かせます。
この草の花や葉が藤の花に似ていることからクサフジと呼ばれていますが、フジとの違いは上に向かって花穂が伸びていることです。


クサフジは昔から下剤の薬として用いたり、若芽、若葉、幼果を食用にしていたようです。
中国では花が咲いている時期に全草を採取して天日で乾燥させ、漢方薬として用いているようです。

・エンドウの莢のようなクサフジの幼果です。