らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

疾風に勁草を知る

2021-08-30 | 雑学

自民党の総裁選挙が9月29日に行われます。
現在の総裁である菅総裁(首相)は再選を目指して立候補を表明していますが、先の横浜市長選挙を始め千葉県知事選挙、千葉市長選挙など、各地の地方選挙ではことごとく自民党は敗れています。
加えて、菅内閣の支持率は26%と、最低を更新している状況であり、党内には「菅総裁では衆議院選挙は戦えない」といった声も平然と語られるようになっています。

「疾風に勁草を知る」
諺に「疾風に勁草(けいそう)を知る」があります。
「疾風に勁草を知る」とは、困難や試練に直面したときに、はじめてその人の意思の強さや節操の堅固さ、人間としての値打ちがわかることを例えた諺です。
「疾風」とは、速く激しく吹く風。「勁草」とは、風雪に耐える強い草のことです。
強い風が吹いたときに初めて、それに負けない強い草を見分けることができることから、困難に遭ってはじめてその人間の本当の価値、本当の強さが分かるということで、 困難がその人間の奥底に秘める意志や信念の堅固さを見分けるという意味になります。



「故事」
この諺は、「後漢書-王覇伝」に次のように伝えられていることが由来となっています。
一世紀の中国で、王莽(おうもう)が治める新(しん)王朝(8年~23年)対し、反乱があちらこちらで生じていました。
豪族の一人、劉秀(りゅうしゅう)も新  王朝打倒に立ち上がりましたが、苦戦が続いて、旗揚げ当時に付き従っていた者たちは次々に離れ去ってしまいました。
そこで、劉秀は、一人だけ残っていた王覇(おうは)という武将に向かって、「疾風に勁草を知る」と言ったのでした。
後に、苦難を共にしてくれた王覇の助けもあって、劉秀は新 王朝を倒して後漢王朝を創始し、初代皇帝(在位25年~57年)となったのです。

「菅総裁に勁草が生えるか」
菅総裁には、今は逆風が吹いていますが、王覇(おうは)のような強い武将が現れて、総裁選挙で再選されるでしょうか?
更には10月に行われるであろう衆議院選挙では、自民党が過半数を獲得して政権維持ができるのでしょうか?
今年の秋の政界では、「疾風に勁草を知る」が見られるかもしれません。

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大阪万博からヨーグルトが定着

2021-08-28 | 雑学

昨年来、“新型コロナウイルス感染症を防ぐ食べ物”、“免疫力を上げる食品” などとして、ヨーグルトや乳酸菌関連商品が関心を集めています。
その経緯は、もともと毎年冬になると、「ヨーグルトで風邪やインフルエンザを迎え撃つ」という類いの話題がメディアで取り上げられていたことから、「インフルエンザウイルスを予防するなら、新型コロナウイルスにも効くのでは? 免疫力が上がるのでは?」という期待からのようでしたが、新型コロナへの予防効果は確認されていません。

「日本におけるヨーグルトの由来」
ヨーグルトと言えばブルガリアが有名ですが、日本でも太古の時代にヨーグルトに似た物を食べていたようです。
日本では飛鳥時代、朝鮮半島から仏教とともに搾乳の知識が伝えられ、仏典にも記述のある「酪(らく)」「酥(そ)」「醍醐(だいご)」といった乳製品が作られていました。
これらはヨーグルトやバター、チーズなどの原型のようなものと推定されています。
当時は天皇に献上するために作られていましたが、その後、武士が台頭するようになり、「蘇」もだんだんと作られなくなったようです。

日本でのヨーグルトは、明治の文明開化後に始まりました。
1894年頃、乳牛が輸入され牛乳の販売が始まると、売れ残った牛乳の処理として、牛乳を発酵させた「凝乳」が売り出されました。
これが日本でつくられた最初のヨーグルトです。
大正時代には「ヨーグルト」という名称も使われるようになりましたが、当時は一部の人びとだけに飲まれるか、病人食として珍重される程度でした。

「大阪万博から定着」
ヨーグルトが本格的に生産され始めたのは1950年(昭和25年)からですが、健康食品として定着したのは1970年の大阪万博で、プレーンヨーグルトがブルガリア館で紹介され、後に製品化されてからです。



「世界では」
世界におけるヨーグルトの起源は、牛やヤギが家畜化され、そのミルクが食糧として利用されるようになった頃と推定されています。
自然界の乳酸菌がミルクを発酵させてできた固まり(ヨーグルトやフレッシュチーズの原型)が、風味よく美味で、ミルクそのままより日持ちもよいことから広まっていったようです。

近代になりフランスの科学者パスツールの研究により、乳酸菌などの微生物の生態が少しずつ明らかになりました。
さらに、ロシアの細菌学者、イリヤ・メチニコフは、ヨーグルトを常食としている東欧の村に長寿が多いことに着目し、乳酸菌から作られるヨーグルトの健康効果をはじめて科学的に究明し、「乳酸菌が腸内の有害菌を防ぎ、長生きにつながる」とする説を立て、世界で注目されました。

皆さんはヨーグルトがお好きでしょうか?
最近では特定保健用食品(トクホ)のマークの付いたものや、機能性を追求したものなど種類も増え、いろいろなヨーグルトが美味しく、楽しめるようになっています。

「2025年大阪・関西万博」
1970年の大阪万博でブルガリア館でヨーグルトが紹介され、その後定着しました。NTT館では携帯電話も展示され、スマホは国民の必需品になりました。
次は2025年の大阪・関西万博です。
政府は昨日、大阪・関西万博のインフラ整備計画を決定しました。
この万博では私たちの生活にどのような変革をもたらす製品の展示が見られるのでしょうか?
楽しみですね。

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「君子は豹変す」

2021-08-26 | 雑学

「君子は豹変す」という諺があります。
この諺は本来はいい意味なのですが、悪い意味に誤用されることが多い諺と言われています。
では、本来はどのような意味なのでしょうか?

「諺の意味」
この諺は、本来は「過ちをただちに改める」というポジティブな意味の言葉なのです。
「君子」とは、学識も人格も優れた立派な人物のことを指し、「豹変する」とは、豹の毛が季節によって抜けかわり、模様がはっきり目立つようになることから、態度ががらりと変わることを意味します。
ここから転じて、優れた人は時代の変化や己の過ちを受け入れ、自分を変革するという良い意味の言葉なのですが、昨今は「相手を見て突然態度を豹変させる」など、良くない使われ方をすることが多くなってきています。



「出典」
この諺の出典は、古代中国の書物『易経(えききょう)』にある「君子豹変す、小人は面(おもて)を革(あらた)む」という言葉に由来します。
この意味は、「君子が過ちを改めることは豹の模様のようにはっきりしている。一方、器が小さい人はただ外面を改めるだけである」という意味になります。

このように本来は「過ちをただちに改める」という意味のポジティブな言葉なんですが、現在では「要領のよい人は、今までの態度をすぐ変えて、主義も思想も捨ててしまう。」という、誤った使い方をする人が多いということです。

この諺の本来の意味は「過ちをただちに改める」です。
誤解しないように、十分注意したいですね。

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コロナを騙る詐欺に注意

2021-08-24 | 消費者問題
先日の新聞に、高齢者を狙った特殊詐欺の手口が巧妙になってきているので注意するよう呼び掛ける記事が載っていたのでご紹介します。
「事例」
「高齢者の方にコロナで給付金が50万円支給されます。市役所の職員がご自宅に伺いますのでキャッシュカードを用意しておいてください。」
と、自治体職員を名乗る人物から東京都に住む80代の女性Aさん宅に電話がかかってきました。
まくし立てるような話し方に不審に思ったAさんはすぐに電話を切り、事なきを得たのですが、このように、言葉巧みに安心させたり不安にさせたりしながら、現金などをだまし取る手口が相次いでいるようです。

警察庁の統計によると、2020年の法人を除く特殊詐欺の認知件数のうち、65歳以上の被害者の割合は85.7%に達しており、高齢者が狙われるケースが目立つということです。

「詐欺の手口」
高齢者の被害が特に多いのが、「預貯金詐欺」や「キャッシュカード詐欺盗」と呼ばれる新しい手口です。
親族や警察官、銀行協会や市役所の職員を装い「あなたの口座が犯罪に利用されている」といった名目で自宅を訪れ、暗証番号を聞き出して、カードをだまし取ったり盗んだりする手口ですが、特にこの時期、注意しなければいけないのが、新型コロナウイルスに絡んだ詐欺です。

・Aさんの事例のように存在しない「コロナ給付金」をかたったものや、
・ワクチンを「優先接種」するとして金銭を要求するもの、
・息子を名乗って「コロナに感染し失業してしまった」と送金を求めるものなど、
新型コロナに絡んだ特殊詐欺が後を絶ちません。
行政機関がワクチン接種などでキャッシュカードや金銭、個人情報を要求することは絶対になく、こうした電話は詐欺と考えて対応するよう呼び掛けています。

「何故、高齢者は騙されるのか?」
では、なぜ高齢者はだまされてしまうのでしょうか?
記事では、立正大学の小宮信夫教授(犯罪学)の意見として、
・「近くに身内がいない高齢者は、詐欺犯から不安や恐怖をあおられると『急いで対応しないと大変なことになる』とパニックに陥りやすい」こと。
・更に、「詐欺のニュースに触れても『自分は絶対にだまされない』と過信する高齢者が多く、こうした人ほど危ない」。
と指摘していました。

「被害防止対策」
では被害に遭わないためにはどうすればいいのでしょうか?
・まず詐欺犯に利用されやすい固定電話機には、迷惑電話防止機能を搭載することで、一定の抑止力になります。
 例えばパナソニックの製品では、呼び出し音が鳴る前に相手に通話を録音することを伝える「警告」、着信中は迷惑電話への注意を促すアナウンスが流れる「注意喚起」、電話に出ると通話内容を自動的に「録音」するという3段階の機能があります。
 他にも、有料サービスですが、警察や自治体が収集した迷惑電話番号からの着信を自動で拒否するサービスにも対応しています。
・更に、金融機関では高齢者のATM利用で振り込みや引き出しの限度額を20万円以下などに設定する方法があること。
・家族との連絡を密にすること。
などが指摘されていました。

「相談窓口」
もし、不安な場合は、たとえ被害がなくても下記で相談できるのでご利用ください。
・警察の相談専用電話「#9110」
・自治体の消費生活センターなどにつながる消費者ホットライン「188」
で相談できます。

金銭や預貯金は、高齢者の方には老後の生活のための大事な財産です。
被害に遭わないように十分注意していただきたいと思います。

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虹の性別

2021-08-22 | 雑学

雨上がりの空にかかる虹。綺麗ですよね。
ハワイには「No Rain, No Rainbow」という諺があります。
直訳すると、「雨のないところに、虹はない。」ですが、そこから転じて「今は落ち込んだり、辛いかもしれないけれど、必ず幸せはある」と励ます諺なのだそうです。
虹は世界共通の幸せの象徴として知られていますが、中でも滅多に見られないダブルレインボー(二重の虹)は幸福な言い伝えやサインを持つ、とても縁起の良い現象と言われています。

その二重の虹(ダブルレインボー)には性別があると言ったら驚きますよね。
先日の読売新聞のコラムに「空に現れる竜のペア」と題して載っていたのでご紹介します。

「虹」
雨上がりの空にかかる美しい虹。
この虹には性別があると言ったら驚きませんか?

そもそも虹はなぜ虫篇の漢字で表すのでしょう。
それは昔の中国では、虹を竜(大蛇)の一種と考えていたことと関係があるようです。
「虫」の字は元々蛇をかたどったものであり、「工」は貫くという意味なので、「虫+工」で天空を貫く竜(大蛇)となり、虹はそんなイメージだったようです。

たまに、虹が二つ重なるようにして現れることがありますが、昔の人はこれを竜(大蛇)の雄と雌だと考えました。
外側が赤、内側が紫で、鮮やかに見えるのが雄で「虹(こう)」、色の配列が逆で、うっすらと見えるのが雌で「霓(げい)」または「蜺(げい)」といいます。

勿論、現代の日本では虹は虹で、別段、性別があるなんて全く考えません。
しかし、滅多に私たちの前に現れてくれない「ダブルレインボー(二つの竜(大蛇)」がもし現われたら、どちらが雄でどちらが雌かを想像するのも一興かと思いますが、いかがでしょうか?

・ダブルレインボー(二重虹)です。昔の人はこれを竜(大蛇)と考えました。内側の鮮やかな虹が雄、外側の薄い虹が雌です。(ネットより)


「二重の虹の原理」
そもそも、なぜ虹が見えるのでしょうか?
虹は雨上がりの空に、太陽を背にしたときに正面によく見られることがあります。
これは空気中にある水滴の中で光が屈折して反射したものを見ているのですが、このとき波長(≒色)によって屈折する角度が違います。
赤は屈折角度が緩く、紫は鋭くなります。
最終的に、入ってくる太陽の光に対して、赤の光は角度が42.4°、紫の光は40.7°曲がって出てきます。
実際に虹(ここでは主虹)が見えているとき、見る人の立場からすると、少し高めにある水滴から反射して42.4°から入ってくる光が赤く、40.7°から入ってくる光が紫になります。
なので、上のほうが赤く、下のほうが紫になります。

「高い位置にある水滴内で2回反射して見えるのが副虹」
一方、副虹は水滴の中で2回反射していることが条件になり、2回反射する分、角度も変わります。
入ってくる太陽の光に対して、赤の光は角度が50.4°、紫の光は53.4°曲がって出てきます。
さっきの1回反射では、赤は42.4°、紫は40.7°だったのに対して、2回反射すると数字の大きさが逆になります。
2回反射では、紫のほうが高く見えます。

2回反射では赤も紫も角度が急になるため、副虹は主虹よりも高い角度(位置)で見えます。
そして色の順番が逆になる、というわけです。
また、2回反射する分、明るさが弱くなるので主虹より暗いということです。

以上が、ダブルレインボーの原理ですが、小さな水滴の中で、どのような状態の時に2回反射するのか、まだ理解できていません。
しかし、それはさて置き、滅多に出現しないダブルレインボー(竜(大蛇))の雄と雌、叶うことなら一度見てみたいものです。

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大阪名物「粟おこし」「岩おこし」

2021-08-20 | 地元紹介

今はあまり聞きませんが、子供の頃、岡山が故郷の私は ‟「岩おこし」「粟おこし」は大阪の名物だよ” と、周りの大人から聞き、ご近所や親せきの人からお土産に頂いて食べたことがあります。
その時の美味しかったその味は、今でも記憶の片隅に残っています。
そこで今日は「おこし」について調べることにしました。

「おこし」
先ず、「おこし」は「興し」「粔籹」などとも書き、米(もち米・うるち米)を蒸してから乾燥させ、これを炒ったものに胡麻、豆、落花生などを加え、水あめと砂糖とで固めたお菓子です。
その由来は、中国から伝えられた菓子の一つ「おこし米」から改良されたものだということです。

「大阪名物・粟おこし」
粟おこしの由来は、奈良時代に糒(ほしい=炊いたご飯を水で軽く洗い天日で乾燥させた食品)を蜜などで固め、豊作祈願として神に捧げられたものが起源とされています。
室町時代になると、一部の貴族などの間で食べられるようになりました。

もともと粟が原料だった粟おこしは、やがて米などを用いるようになります。
江戸時代に「天下の台所」と呼ばれ経済の中心地であった大阪は、良質な米や飴などの材料が比較的安価に入手できたことから、米を用いた粟おこしの製造が盛んに行われるようになりました。
やがて、粟おこしは大阪を代表する菓子として全国に広まったのです。

・大阪名物の「粟おこし」と「岩おこし」です。

「岩おこし」
岩おこしは、米を細かく砕き、水飴などで固めたお菓子のことで、そこにショウガやゴマなどが混ぜられることもあります。
その始まりは、江戸時代中期です。
庶民には米は高価だったことから、一般の「粟おこし」は「粟」や「ハトムギ」から作られていましたが、大阪では米・飴・砂糖の入手しやすかったことから、米が食材として注目されたのです。
そして、粟の代わりに米を細かく砕いて作った米の粟おこしを開発したところ、非常に評判がよかったことが始まりとされています。

この米の粟おこしは、大阪城築城によって繁栄していた大阪では、「身を起こし、家を起こし、国を起こす」縁起の良い食べ物として人気を博していたのです。
そして、名前については、江戸時代に大阪の町で運河工事の際に大きな岩がたくさん出てきたことから「大阪の掘り起こし、岩起こし」 という大阪人の駄洒落に由来し、その固さにちなんで「岩おこし」の名が付けられたということです。

「梅鉢の御紋の由来」
なお、岩おこし、粟おこしには梅鉢の御紋が入れられるのが通例ですが、これは太宰府に流される菅原道真が、潮待ちのため現在の大阪市上汐辺りで休憩していた時に、同情した老婆が菓子を献上すると、菅原家の梅鉢の御紋が入った自分の着物の袖を老婆に与えて、感謝したことが始まりとされています。

大阪名物の「岩おこし」「粟おこし」は美味しいですよ。
来阪時のお土産に如何でしょうか?

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高校野球と甲子園

2021-08-18 | 時事

今、甲子園では第103回全国高等学校野球選手権大会が開催されています。
10日に開幕したこの大会は、天候不良によって順延が繰り返されています。

先ず、開幕日は9日の予定が一日順延されて10日になり、更に降雨のため12日から3日連続で順延されて、既に4度目の順延となって、1975年以来、46年ぶりの出来事となりました。
これだけ順延が続くと日程が詰まってくることから、昨日は雨の中、第1試合が行われましたが、又もや雨が強くなって8回途中でコールドゲームとなり、第2試合以降は今日に延期となりました。
今日も朝から強い雨が降っており、試合の開始が危ぶまれます。
こんなに雨に見舞われた大会は初めてだと思います。

加えて、今年はコロナ禍での無観客開催となり、学校の関係者やブラスバンドの応援だけという異例の大会となっています。
それでも選手の皆さんは開催されたことに感謝の気持ちを表して、ひた向きに、全力でプレーしており、その姿勢に感動を覚えます。

ところで、夏の高校野球選手権大会は毎年の恒例行事としてすっかり定着していますが、この大会が始まったのは今から106年前の1915年の今日なのですが、ご存知でしたか?
そこで、今日は高校野球の始まりと甲子園について調べました。

「高校野球の始まり」
高校野球選手権大会の第1回は、1915年(大正4年)の8月18日から23日まで大阪の豊中球場で第1回全国中等学校優勝野球大会として開催されました。
この大会には、全国73校から地区予選を勝ち抜いた10校の代表校が参加し、優勝したのは京津代表の京都二中でした。
因みに、その時の代表校は次の通りです。
 地方大会        代表校
 東北地区  秋田県  秋田中学(現・県立秋田高等学校)
 東京    東京都  早稲田実業(現・早稲田実業学校)
 東海    三重県  山田中学(現・県立宇治山田高等学校)
 京津    京都府  京都二中(現・府立鳥羽高等学校)
 兵庫    兵庫県  神戸二中(現・県立兵庫高等学校)
 関西    和歌山県 和歌山二中(現・県立桐蔭高等学校)
 山陽    広島県  広島中学(現・県立広島国泰寺高等学校)
 山陰    鳥取県  鳥取中学(現・県立鳥取西高等学校)
 四国    香川県  高松中学(現・県立高松高等学校)
 九州    福岡県  久留米商業(現・市立久留米商業高等学校)
全国中等学校優勝野球大会は、第10回から会場が甲子園球場になり、学制改革により1948年(昭和23年)から全国高校野球選手権大会となって現在に至っています。

・今年の入場式です。(ネットより)


「甲子園の名前の由来」
高校球児が憧れる甲子園が完成したのは、大正13年8月1日です。
この年は、奇しくも、十干、十二支のそれぞれ最初の「甲(きのえ)」と「子(ね)」が60年ぶりに出合う年で、縁起のよい年にちなんで、この付近一帯を「甲子園」と、また野球場を「甲子園球場(当時は大運動場)」と名付けられました。

「十干十二支」
古来中国には「十干(じっかん)」という10進法と、「十二支(じゅうにし)」という12進法の概念がありました。
十干とは、「甲・乙・丙~癸」までの1から10のことで、植物の成長状態を漢字で表わしています。
そして、十二支は年賀状でお馴染みの「子・丑・寅~亥」までの12の干支のことで、下記の通りです。

・十干(じっかん)とは、以下の10年周期です。
 甲(こう)(木の兄:きのえ)、 
 乙(おつ)(木の弟:きのと)、
 丙(へい)(火の兄:ひのえ)、
 丁(てい)(火の弟:ひのと)、
 戊(ぼ) (土の兄:つちのえ)、
 己(き) (土の弟:つちのと)、
 庚(こう)(金の兄:かのえ)、
 辛(しん)(金の弟:かのと)、
 壬(じん)(水の兄:みずのえ)、
 癸(き) (水の弟:みずのと)

・十二支は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12の干支です。

この十干と十二支の漢字を組み合わせると60通りになり、10と12の最小公倍数の60年をワンサイクルにする概念が生まれました。
還暦が60年というのもここから来ています。
この方法で年号を表すと「戊辰」とか「壬申」などになり、「戊辰戦争」「壬申の乱」などの表現にも使用されています。

甲子園球場は、「甲」と「子」の年に当たる1924年に完成しました。
「甲」と「子」は10進法でも12進法でもはじめの年になることから、昔からたいへん良い年と信じられており、縁起がいいということで「甲子園」と命名されました。

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紫御殿

2021-08-16 | 

「紫御殿」をご覧になったことがありますか?
さぞや立派な御殿だと思われますよね。
その「紫御殿」が我が家にあるのでご紹介します。

「紫御殿」とは、実は畑に咲いている花なのです。
画像を見ればご存じだと思います。
下の画像がムラサキゴテン(紫御殿)の花です。



「ムラサキゴテン(紫御殿)」
ムラサキゴテンはメキシコに分布する常緑性多年草でツユクサの仲間です。
葉をはじめ茎や萼に至るまで全てが紫色の花です。

草丈は40~60㎝程度に成長し、花期は7月~10月で、分枝した茎の頂部の葉の付け根に、花径2㎝程度のピンク色の花を咲かせます。
花は3枚の花弁を持ち、中央には黄色い葯が目立ち、雄しべが6本あります。
花は昼には萎んでしまう一日花ですが、最盛期の夏場には毎日数輪の花を咲かせます。

葉は厚みがあって多肉質、葉の表面には白っぽい色をした細かいうぶげのようなものがたくさん生えており、光の当たる角度によって葉色が変化して見えます。
この花は寄せ植えや花壇などに利用されているのを見かけますが、住宅地などで半野生化したものもよく見かけます。
我が家では、畑の小屋の前に半野生化して毎年花を咲かせ、次第に株が増えてきています。

「名前の由来」
名前の由来は定かではありませんが、 オシベの葯を除いて全てが紫であるところから 「ムラサキゴテン」と呼ばれるようになったと言われており、多肉植物愛好家の間ではこの名称で親しまれています。

・可愛い花を咲かせるムラサキゴテンです。


「紫色が最上位色の由来」
ところで、日本では紫色は最上位の階位の色とされています。
これは、聖徳太子が定めた「冠位十二階」の制度において、「紫」が最上位の位階を示す色であったことからのようです。

「冠位十二階」
因みに「冠位十二階」とは、603年(推古天皇11年)に設けられた冠の種類によって朝廷内の序列を示す最初の制度で、『日本書紀』によれば、徳・仁・礼・信・義・智をそれぞれ大小に分けて「十二階」とし、冠には黄・色を配し,大小はその色の濃淡で区別しました。

古来、紫の染料は、作るのが非常に難しく、合成染料や合成顔料がなかった江戸時代まで、衣類を紫色に染めるには、貴重な紫草の根が大量に必要であったため大きなコストが必要とされました。

「Purple(紫)の由来」
日本以外でも紫は高価で特別な色だったようです。
古代ギリシアの時代、紫の染料は地中海の巻き貝から作り出されていました。
「アッキガイ」と言う種類のこの貝は、白い分泌液を吐き出す性質があり、この分泌液は日光にさらすと紫に変化する特徴を持っていました。
しかし、一匹の貝から採れる量は極めて少なく、1グラムの染料を得るのには数千匹の貝が必要でした。そのため、非常に高価で、身分の高い人しか使えませんでした。
この貝は「purpura(プルプラ)」と呼ばれ、英語の紫を意味する「purple(パープル)」はこれが由来となっています。
このように貴重な色であったことから、歴代のローマ皇帝は自分以外が紫を纏うのを禁じていたと言われています。

高貴な色の「紫」。その「紫」を全身に纏った「ムラサキゴテン」の花。
半野生化して道端に生えている野草とは言え、もう少し大事にしないといけませんね。

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而今(じこん)に生きる

2021-08-14 | 雑学

秋雨前線の停滞で先日から強い雨が降ったり止んだりする日が続いています。
雨の日には畑に行けないので、録画しているドラマを観ることにしているのですが、先日観たドラマ「税務調査官・窓際太郎の事件簿」の中に「而今(じこん)」という聞きなれない言葉がありました。
そこで、今日はこの言葉について調べてみました。

「而今の由来」
先ず、「而今」の読み方ですが、普通は「じこん」と読みます。
ドラマでも「じこん」と言っていましたが、仏教用語としては、禅宗関連のページに「にこん」とフリガナがついていました。
但し、「じこん」でもOKだということです。
そして、その意味は、「過去にも未来にもとらわれず、今をただ精いっぱい生きる」ということでした。

「而今」の由来は、曹洞宗 道元禅師が唱えた次の言葉からです。
「いはくの今時(こんじ)は人人(にんにん)の而今(にこん)なり。我(われ)をして過去・未来・現在を意識せしめるのは、いく千万なりとも今時(こんじ)なり、而今(にこん)なり。」

私たちはややもすれば、上手くいかない現状を過去や他人のせいであると悔やんだり、先が見えぬ未来に不安感を抱くことが多いかも知れません。
しかし、過去や他人を責め立てても、まだ来ていない未来に不安を抱きグズグズしても、事態は何も変わりません。
ならば、物事の本質(目的)を見据えた上で、「今、この瞬間(=而今)」の自身の言動に集中し、心を向けて懸命に取り組むことこそ、事態を好転させる唯一の方法であると、禅宗は教えています。
ドラマでもこのような意味で使用されていました。

・醸造会社の杜氏の方が書かれた「而今」の意味です。(ネットより)


「而今に生きる」
「而今に生きる」とは、「今と言うこの瞬間に成すべき事を成し遂げましょう。」
今日、このときをぼんやりと過ごさず、その日その日、その時、その時の一瞬を精いっぱい生きましょう。
過ぎ去った日の自分を振り返ってみて、わが人生に悔い無しと、言い切れるように暮らしましょう。
という生き方のようです。

「禅宗法話」
曹洞宗大本山總持寺・ニコニコ法話の中で次のように教えていました。(ネットから)
私達はややもすると昨日の失敗を気に病み、明日の仕事の成否を心配する。過ぎ去った昨日を取り戻した人はいません。まだ来ぬ明日を生きることも出来ません。だから、自分でどうにか出来るのは今現在だけなのです。

ご本山の数代前の梅田禅師様の書に「而今に生きる」の言葉がありました。
まさに今現在の自分を直向(ひたむ)きに生きる。
細心の注意を払い、全力を尽くして今現在を生きることこそ最善なのです。

いたずらに過去を悔やみ、過去から心の借金をしたり、将来に不安を抱き、未来に失望することこそ、お釈迦様が最も嫌う生き方です。
おおらかな心で自然と対話し、慈しみの心で生き物を見る、時として悪に出会った時は巡り合わせと腹をくくり、全身全霊で対処する。

皆さんはこんな生き方は如何でしょうか?

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飴ちゃんの由来

2021-08-12 | 雑学

大阪のおばちゃんなら殆んどの人が持っているであろう「飴」、或は大好きであろう「飴」は、愛嬌を込めて「あめちゃん」と呼ばれています。

「飴の由来」
「日本書紀」の神武記(日本に伝存する最古の正史で、神代から持統天皇までが記述されている)に、「水無し飴を作って天下を戦わずして平らげる」と載っていることから、飴は余程の貴重品だったようです。
飴は神に供えたり、貴人の口にのみ入る甘味料でしたが、「*延喜式」には、京都の西ノ京に飴屋が出たとあるので、この頃は商品になっていたようです。
そして、鎌倉鎌倉時代には飴売りの行商も出現し、江戸時代になるといろいろな出で立ちで面白おかしく売り歩くようになります。

唐人飴売りは子供が飴を買うと鉦(かね)やチャルメラではやし、歌や踊りを見せたりしました。
飴細工を作って売る者や古鉄と交換して飴を渡す者、歌や踊りで売り歩く者もいたようです。

明治の初めには「よかよか飴屋」が流行し、次のような歌を歌いながら売り歩いたそうです。
♪「ああよかよか、よかよか飴屋のかかなれば、好きな太鼓で飯食って、ドドンがドンならドドンがドン、ああのんきな商売やめられない」と。

「参考」
*「延喜式」とは、延喜5年(905年)、醍醐天皇の命により藤原時平らが編纂を始め、時平の死後は藤原忠平が編纂に当たり、927年(延長5年)に完成し、その後、改定を重ねて967年(康保4年)より施行された50巻からなる律令細則です。

・飴売りのイラストです。


キャンディの語源は、アラビア語で砂糖を表す「quand」からきたという説、ラテン語のcan(砂糖)とdy(型に流して固める)からできたという説、インドのもっとも古いお菓子で「kandi」とよばれる棒の先に砂糖の結晶がついたものがcandyの語源であるという説など、諸説あるようです。

「飴の語源」
日本では前述したように甘味料としての飴(水あめやさらし飴)から歴史が始まりました。
そして、飴の語源は「あま」「あまい」とされ、古くは神への供物に使われ、平安時代には貴重な栄養源として重宝されていました。

固形の飴が作られたのは江戸時代になってからで、高級品であった砂糖が一般に手に入るようになって、種類も豊富になりました。
縁日などで売られるようになると、全国的にお菓子として定着し、子供たちの人気を集めました。
さらに、明治時代に入ると、外国からキャンディが伝わり、いろいろなキャンディが食べられるようになりました。

日本の年中行事の中にも飴が使用されています。
正月の縁起物で新年を祝う「福飴」、端午の節句に健康を願う「金太郎飴」、重陽の節句の長寿の縁起物としての「翁飴(おきなあめ)」、七五三の縁起物で末永く生きてほしいと願いをこめた「千歳飴」などがあって、飴は日本のくらしの中で親しまれるようになっていったのです。

「飴ちゃんの由来」
大阪のおばちゃんが「飴ちゃん」と呼ぶようになったのは次のように言われています。
・一つは、「雨」と区別するためという説です。
「雨」と「飴」、同じ発音の「あめ」であるため、それぞれを間違わないように区別して、飴のほうを「飴ちゃん」と呼ぶようになったという説があります。

・他には、関西では食べ物を中心に「お芋さん」、「お粥さん(おかいさん)」、「お豆さん」など、食べ物に「お」や「さん」をつける習慣があります。
これは京都の御所言葉から広まったもので、宮中の女性たちの女房言葉が由来になっており、尊い食べ物に「さん」をつけていたのが始まりのようです。
飴についても、もともとは「飴さん」と呼ばれていたのが、関西の人に飴を携帯する人が多く、お菓子の中でも飴がより身近な物であることから、飴だけが「さん」よりも親しみやすい「ちゃん」を付けられ、「飴ちゃん」と呼ばれるようになったのではないかという説があります。

いずれにしても、「飴ちゃん」をコミュニケーションツールと考えている人が多く、知らない人に渡すこともあるようです。

コメント (2)
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