らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

月下美人 ー 蕾から開花まで ー

2009-07-28 | 

今月は14日に「カラスウリ(烏瓜)」の花、24日には「マツヨイグサ(待宵草)」の花と、2回に分けて夜に咲く花をご紹介してきましたが、3回目の今日は夜咲く花では最も美しいであろうと思われる「月下美人」の花の蕾から開花までをご紹介します。

「月下美人」はメキシコの熱帯雨林地帯が原産地といわれ、サボテン科クジャクサボテン属の常緑多肉植物で、日本には大正末期に渡来したと言われています。

我が家で育てている「月下美人」は、3~4年前にシュート(茎の根元から長く伸びた若枝)を挿し木したもので、今回初めて開花しました。
蕾から開花までの日数は10日余り要したように思います。

・蕾に気付いて2~3日後の状態です。奥にも蕾がついていますが、この後、強風にあおられて折れたようです。


・上記から2日後の蕾です。長く、大きく垂れ下がってきました。
 蕾の初期はこのように垂れ下がっていますが、開花直前になると自然に上を向いて膨らみます。


・更に2日後の蕾です。蕾の先が上向きに変わりました。


・更に2日後、開花前日の蕾です。真上を向いていますが、開花当日には横向きになり、夕方から蕾が開き始めます。


・開花当日の昼前の蕾です。蕾は昨日の上向きから横向きに変わりました。


・開花当日の夕方です。午後6時45分頃に開き始めました。


・午後8時頃の開花状況です。


・午後9時前には殆ど開きました。
 原産地では、月下美人の受粉はコウモリによって媒介受粉されるそうです。


・この画像はフラッシュを使用せず、懐中電灯の光で撮影したものです。


・午後10時頃に完全に開花しました。


・正面から撮影した月下美人です。純白でとても美しい花です。


・翌朝5時過ぎにはこのように萎みました。
 開花中の花や萎んだ花は食用にできるそうです。また、咲いている花は焼酎につけると保存できるそうです。


「月下美人の名前の由来」
明治時代の台湾駐在大使であった田(でん)氏(元、参院議員・田英夫氏の祖父)が、昭和天皇にこの花の名前を尋ねられ、とっさに「月下の美人」と答えられ、
その後、この名前が定着したことが由来と言われています。

「花言葉」 はかない美、はかない恋、、繊細
       誰も見ていない夜に咲く、一夜だけのはかなく美しい花です。



「お詫び」
  いつも当ブログを見ていただきありがとうございます。
  誠に勝手ながら、明日29日から数日の間休ませていただきます。
  所用が終了次第、再度書き出す予定にしていますので、引き続きご愛読くださいますようお願い致します。



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「スイカの日」と私の最大スイカ

2009-07-27 | 家庭菜園

今日7月27日は「スイカの日」だそうです。
そこで、7月27日がなぜ「スイカの日」となったのか調べてみました。

・「スイカの日」
「スイカの日」とは、スイカの消費拡大を願って生産者のグループが制定した記念日で、日付はスイカの縦じま模様を「綱」に例え、7.27を「7(な)、2(つ、つ)、7(な)(夏の綱)」と読む語呂合わせから決まったそうです。なお、7月については、スイカの旬の時期だからと言う説もあるようです。
現在、スイカといえば緑の地に黒い縞模様が一般的ですが、このような品種が広まったのは昭和初期以降で、それまでは黒や無地皮だったそうです。

・「スイカの渡来」
スイカの原産地はアフリカのカラハリ砂漠といわれています。
日本への渡来は、一般的には寛永年間(1624~1643)とされていますが、古い記録では僧義堂(室町時代五山僧1388年没)の『空華集』の中にスイカを和する詩があり、また鳥羽僧正(1053~1140)の『鳥獣戯画』にウサギが持っている果物の中に縞皮スイカらしいものが見られるそうです。
これがスイカだとすれば、中国にスイカが入ってまもなく、即ち、平安時代に日本に渡来したことになるそうです。

・「名前の由来」
スイカの名前の由来は、中国の呼び名「西瓜(シィグァ)」がそのまま日本に伝わり、「シィグァ」の発音が変化して「スイカ(西瓜)」になったそうです。
中国では西から入った瓜ということで「西瓜(シィグァ)」と呼ばれているそうです。

・「私の栽培史上最大のスイカ」
今日はこの「スイカの日」に因み、私のスイカ栽培で過去最大のスイカが収穫できましたのでご紹介します。

・これは私の栽培史上最大のスイカです。重さ11kg、直径約30㎝の巨大スイカです。


我が家では7月11日からスイカの収穫が始まりましたが、その後も蔓に勢いがあったため、収穫が進んで、残余の個数が少なくなるにつれ、そのうちの1個が日に日に肥大化しました。
結局、この西瓜は開花から37~38日で収穫しましたが、重さはなんと11kgあり、私の栽培史上最大のスイカとなりました。
因みに、直径は30㎝ほどで雑誌の長さ(26㎝)よりも大きなものでした。

今年のスイカ栽培は、有森裕子さんの”自分で自分を褒めてやりたい”です。

・白い種が残っているので、収穫には2~3日早いかと思いますが、味は申し分ないものでした。


・「スイカの健康効果」
スイカは利尿作用や高血圧、解熱作用、心臓病、尿路結石,二日酔いなどに効能があるといわれています。更に、疲労回復、むくみを取るなどの効果も確認されているようです。
昔から、スイカの種を干したものは解熱、便秘に良いとされています。更に、スイカの皮でこすると美肌になるといわれ、よく皮の漬物を作ったそうです。



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ソウメンカボチャ(金糸瓜)の収穫

2009-07-26 | 家庭菜園

今日は、全国的には余り食されていない野菜「ソウメンカボチャ」をご紹介します。

「ソウメンカボチャ」は田舎の「道の駅」などでは販売されていますが、スーパーでは余り見かけないのではないでしょうか?
私の故郷、岡山地方では「ソウメンウリ」と呼ばれており、広く栽培されています。私は子供の頃よく食べたその味が忘れられず、毎年栽培しているものです。

「ソウメンカボチャ」は正式名を「金糸瓜(きんしうり)」と言い、ウリ科、カボチャ属のペポカボチャ種に属する一年生の西洋カボチャの一種です。
原産地はアメリカ大陸で、日本には明治時代に渡来したようです。
別名を「ソウメンカボチャ(素麺南瓜)」、「ソウメンウリ(素麺瓜)」、イトカボチャ(糸南瓜)」などと言われており、ほぐすと果肉が素麺状にバラバラとほぐれてくることからこれらの名前がつけられたようです。


・畑のソウメンカボチャです。


・収穫した「ソウメンカボチャ(素麺南瓜)」です。瓜は縦長で楕円形をしたラグビーボールのような形をしており、大きなものでは直径20cm、長さ30㎝ほどになります。


シャキシャキとした食感があって美味しいのですが、全国的に普及しない要因の一つに調理方法について不安があるのではないかと思います。
そこで、調理方法をご紹介しておきます。

「調理法」
(1)「ソウメンカボチャ(素麺南瓜)」を下の画像のように4~5㎝の幅に輪切りにします。(表皮が硬いので手を切らないように注意してください。)


(2)輪切りにした「ソウメンカボチャ(素麺南瓜)」の種の部分を丸く切り取り、水から茹で上げます。
(3)沸騰してから20分ほどで柔らかくなります。目安は、実に箸が通るようになったら茹で上がりです。



(4)水にとって冷やします。
(5)冷えたソーメンカボチャ(金糸瓜)の内側を箸やフォークでほぐすと果肉が素麺状にバラバラとほぐれてきます。



(6)水気を絞り、麺つゆや三杯酢で食べます。
見た目はソーメンのような感じですが、ソーメンとは違ってシャキシャキした食感があり、ポン酢や麺つゆ、三杯酢で食べるととても美味しい野菜です。

・果肉がソーメン状にほぐれたところです。

 
(一言メモ)
・低カロリーでダイエットに有効な食材といわれています。
・代表的な成分はβーカロチンで、コレステロールを減らしたり心臓病予防に効果があると言われています。
・豊富に含まれるカリウムや糖分などで利尿作用が期待でき、むくみやすい人にはお奨めの野菜だそうです。


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桃の栽培(その3)収穫

2009-07-25 | 家庭果樹
今日は「桃の栽培(その3)」収穫についてご紹介します。

今年は大阪南部・熊取地方では7月になって高温少雨が続き、桃の生育がよく、例年より早く熟したように思います。
我が家の桃の収穫は既に最終段階になっています。
3月下旬の開花から4ヶ月ほどで収穫を迎え、僅か2週間ほどで収穫終了となりそうです。

・3月29日のブログでご紹介しました満開の桃の花です。


今年は桃の袋掛けにグレーと白色の袋を使用し、収穫時期の差異を確認することにしました。

・このように白い袋とグレーの袋を併用して袋掛けを行いました。


「実施結果」
・収穫時期 
 2~3日の違いがあるのかな?と思うくらいで、殆ど変わらなかったように思います。
・害虫被害 
 白い袋は太陽光をよく通すので、桃が赤く色づきます。袋の上からも赤く色づいた桃が見えることからヒヨドリや烏の標的となり、昨年より鳥害が多く発生しました。
 また、「モモハモグリガ」や「モモシンクイムシ」などの害虫被害が白い袋の8~9割で見られました。
 白い袋と害虫被害との関連は不明ですが、赤く色づくことによる鳥害は確実に増加しました。

・これが今年使用したグレーの袋と白い袋です。グレーの袋は白桃専用の袋で、毎年使用しているものです。


・収穫した白桃です。このようにきれいに収穫できたのは全体の2割ほどです。


・これは害虫の被害にあった桃です。桃の側面の被害は「モモハモグリガ」が袋の上から穴を開けたものと思われます。なぜか白い袋に集中していました。
 他にも「シンクイムシ」や灰星病、黒星病などの被害がありますが、こちらはグレー、白色、いずれの袋にも発生していました。
 結局、今年は桃全体の8割ほどがこのような被害に会いました。


「今年の反省」
袋の色による収穫時期の差異は殆ど確認できず、白色袋の被害が目立った結果となりました。
来年は従来どおり、グレーの袋だけで栽培したいと思っているところです。



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マツヨイグサ(待宵草)の花

2009-07-24 | 

今日は畑の近くに咲いている「マツヨイグサ(待宵草)」の花をご紹介します。

「マツヨイグサ(待宵草)」はアカバナ科、マツヨイグサ属に属する1年草または多年草で、月見草の仲間です。
原産地はメキシコからアメリカ・テキサス州といわれており、日本には江戸時代に観賞用として渡来したようです。

分布は、自然状態では海辺や平野から高山に至るまで広く分布しているそうですが、日本では造成中の土地や未舗装の駐車場などでよく見かけるようです。
今日ご紹介しているこの花も、畑近くの造成地に咲いているものです。



北アメリカ原産の帰化植物で、道端や荒地などに生え、草丈は50cm~80㎝、茎は直立します。


マツヨイグサ属の花には、黄色以外にも白、紫、ピンク、赤などの花を咲かせる種類がありますが、標準和名では、
・黄色を咲かせる系統は「マツヨイグサ(待宵草)」
・白花を咲かせる系統は「ツキミソウ(月見草)」
・赤花を咲かせる系統は「ユウゲショウ(夕化粧)」と呼んで区別しているそうです。
しかし、一般には余り浸透しておらず、黄花系統種でもよく「ツキミソウ(月見草)」と呼ばれており、区別が明確に認識されていないようです。



葉は線形で白い脈が目立ち、互生します。
花は黄色で4枚の花弁をつけ夕方に咲きます。そして、翌朝には萎んで赤黄色になります。


大正浪漫を代表する画家・詩人である竹久夢二によって創られた詩のタイトル「宵待草」は一世を風靡しましたが、植物学的には「宵待草」は存在せず、正しくは「マツヨイグサ(待宵草)」だそうです。

・岡山市の後楽園入り口にある「宵待草」の歌碑です。(ウィキペディアより)
    


(余談)
「月見草」といえば、現在、プロ野球「楽天」球団の監督をしている野村克也氏の代名詞とも言われています。
氏が南海ホークスの兼任監督時代の1975年(昭和50年)5月13日に、史上初の通算2500本安打を達成した後のインタビューで、人気球団の巨人に対抗しようとして、『王、長島が太陽の下で咲くヒマワリなら、俺はひっそりと日本海に咲く月見草』と発言したことが思い出されます。
彼は貧乏だった少年時代に、野良仕事の行き返りに、誰も見ていない夜に美しく咲く月見草を不思議に思い、人気のないパリーグの南海球団で活躍する自身に例えたものといわれています。


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「大暑」と「暑中」と「中元」について

2009-07-23 | 季節

昨日は、日本においては46年ぶりとなる皆既日食の天体ショーが大フィーバーでした。
しかし、全国的に曇りや雨のところが多かったようで、私の住んでいる大阪南部の熊取でも朝から厚い雲に覆われて観察できませんでした。
代わって、NHKTVの硫黄島や船上からの皆既日食の中継を見ました。
中継では、刻々と代わりゆく日食の映像がとても神秘的で素晴らしく、皆既日食、ダイアモンドリング、プロミネンス(紅炎)、コロナなどの天体ショーに見入っていました。
肉眼で見られなかったのがとても残念でしたが、素晴らしい日食の映像でした。

「大暑」
さて、今日は二十四節気の一つ「大暑」です。
「大暑」とは最も暑い頃と言う意味で、暦便覧にも「暑気いたりつまりたるゆえんなれば也」とあります。
つまり、暑さが最高に至ったということです。空には入道雲がむくむくと広がり、1年で一番暑い頃です。
しかし、大阪では未だ梅雨明け宣言が出されていません。暦と実際の季節にずれがあるようです。
天文学的には、太陽が天球上の黄経120度の点を通過する瞬間を言います。

「暑中」
「暑中」とは夏の土用の18日間を言います。
この時期に出す暑中見舞いは、一般的に「小暑」から立秋の前日までに出していますが、7月19日の「土用」から8月6日の立秋の前日までに出すものが本来の「暑中お見舞い」のようです。

「中元」
「お中元」とは、現在は夏の挨拶を兼ねて日頃お世話になっている方に品物を贈っていますが、元々は中国の道教の暦法で、「三元」の一つです。
「三元」とは、1月15日の「上元」、7月15日の「中元」、10月15日の「下元」の三つの元を言い、「上元」には天官(天神)、中元には地官(慈悲神)、下元には水官(水と火の神)を祭る行事です。
日本の「お中元」は、中国の伝統と日本古来の先祖供養である盂蘭盆会(お盆)の行事が融合したものだそうです。
また中元の贈答については、当時は7月15日の中元の盂蘭盆会(お盆)の行事の際、子供から親に魚などを贈っていたそうです。
この頃の贈答は家族間に限られていたようで、現在のように仕事関係など、広く贈答されるようになったのは、明治30年代以降と言われています。



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皆既日食

2009-07-22 | 雑学

7月22日は、日本国内では今世紀最長の天体ショウーが見られる日です。
日本では全国で「日食」が観測することができますが、特に奄美大島北部、トカラ列島、屋久島、種子島南部などでは「皆既日食」を観測することが出来ます。
皆既日食になると、太陽の周りにはコロナが広がって見られ、太陽表面から吹き出ているプロミネンス(紅炎)なども観測することが出来ます。

・2006年3月のトルコでの皆既日食です。 (ウィキペディアより)
  

今回の皆既日食は、日本の陸地に限ると1963年(昭和38年)7月21日の北海道東部で見られた皆既日食以来、実に46年ぶりだそうです。
次回は26年後の、2035年(平成47年)9月2日に北陸・北関東などで見られる皆既日食で、それまで日本では観測できません。それだけに今日の天気が気になるところです。
天気予報では全国的に曇り空のようです。大阪南部熊取でも午前9時現在、厚い雲に覆われています。少し心配ですね。

「日食とは」
さて、日食とは、太陽の一部分もしくは全体が月によって覆い隠される現象を言い、太陽と月と地球が一直線上に並んだときに起こります。
地球表面に落ちた月の影が時間と共に移動し、影に入った地域で太陽面が欠けて見えます。
そして、太陽が月によって全部隠されるときは「皆既日食」と呼ばれ、太陽の一部しか隠されないときには「部分日食」と呼ばれます。
更に、太陽の方が月より大きく見えるため月の周りから太陽がはみ出して見えるときは「金環日食」と呼ばれます。

「小さな月が大きな太陽をなぜすっぽり隠せるのか?」
地球と太陽の距離・約1.5億㎞は地球と月の距離・約38万㎞の約400倍です。
太陽の直径は月の約400倍のため、月と太陽の見かけの大きさはほぼ同じになり、月が太陽をすっぽりと隠してしまうことによって起ります。
ただし、月の軌道面は太陽の黄道面に対して約5.1度の傾きがあるため、月と太陽が同じ方向に来ても常に日食が起こる訳ではないそうです。

「今世紀最長の皆既日食」
皆既日食の始まりから終わりまでの時間は通常で2~4分ですが、今回は6分44秒と今世紀中で最も長いそうです。
これは、月が地球に近く、太陽が遠くに位置するため、大きな月が小さな太陽を隠すためだそうです。

「ダイヤモンドリング」
太陽が全て隠れる直前と直後(正確には直後のみ)には、太陽の光が一箇所だけ漏れ出て輝く瞬間があり、これをダイヤモンドリングと言います。

・ダイヤモンドリング(ウィキペディアより)
    

「注意」
太陽は大変強い熱と光を出していますので、次のような観察は絶対にしないでください。最悪の場合失明する危険性があります。(国立天文台HPより)
・肉眼で直接太陽を見る。
・望遠鏡や双眼鏡を使って見ること
・下敷きやCDを使う
・フィルムの切れ端を使う
・ススをつけたガラス板を使う
・サングラスやゴーグルを使う
・日食グラスを使って望遠鏡や双眼鏡をのぞく
これらの観測方法は非常に危険だそうです。絶対しないでください。
                              
「正しい観測方法」
・日食観測専用めがねを使用する。
・手鏡で光を壁に反射させる。
・カードのパンチ穴のような小さい穴に太陽光を通す。
などして間接的に見るようにします。


(参考)
7月22日、各地の皆既日食、部分日食開始時時刻・終了時刻などをご紹介します。
 地名   食の始め     食の最大   最大食分   食の終わり 
・札幌  10時04分30秒  11時10分18秒  約51%    12時16分03秒
・仙台  09時59分09秒  11時12分52秒  約66%    12時26分24秒
・東京  09時55分33秒  11時12分58秒  約75%    12時30分20秒
・新潟  09時55分22秒  11時09分53秒  約69%    12時24分42秒
・名古屋 09時49分50秒  11時07分54秒  約79%    12時26分51秒
・京都  09時47分40秒  11時05分52秒  約81%    12時25分21秒
・大阪  09時47分02秒  11時05分32秒  約82%    11時25分26秒
・広島  09時41分26秒  10時59分42秒  約86%    12時20分29秒
・福岡  09時37分39秒  10時56分05秒  約90%    12時17分48秒
・鹿児島 09時37分15秒  10時57分23秒  約96%    12時20分54秒
・那覇   09時32分50秒  10時54分07秒  約92%    12時20分19秒

                 皆既食始     皆既食終
・悪石島 09時35分25秒  10時53分16秒 10時59分41秒 12時21分26秒


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ハス(蓮)の花

2009-07-21 | 
今日は私のいつもの散歩コース、熊取:長池公園のハスの花をご紹介します。

ハス(蓮)はハス科の多年生水生植物で、原産地はインドから北オーストラリアと言われ、インドの国花になっているようです。
    
・これは私がよく散歩する長池公園とその一角にある蓮池です。


ハスの名前の由来は、蜂の巣状の花托に果実が実ることから、「ハチス(蜂巣)」と呼ばれ、さらに「ハス」になったと言われています。
根の部分が食用にされてきた大形の水生植物で、5000年も前から栽培されてきたそうです。

・早朝(6時過ぎ)開きかけのハスの花です。


ハスの花はレンゲ(蓮花)と呼ばれ、中華料理に使用するレンゲ(散蓮華)もこの花に似ていることから付けられたといわれています。

・純白のハスの花です。


ハスは泥の中で育っていますが、花や葉は清浄であることや花の美しさからインドや中国で重んじられ、仏教文化と深くかかわってきました。
仏教では、釈尊が蓮華の上で瞑想する絵が描かれており、極楽浄土の象徴とされています。
このため、多くの仏典に「蓮華」の名で登場し、蓮華をかたどった台座に仏像を乗せたり、厨子の扉の内側に蓮華の彫刻を施したりしています。
また、お寺の境内にハスイケ(蓮池)をよく見かけると思いますが、これもこのようなことから造られているそうです。

・きれいに開いたピンクのハスの花です。


正月のおせち料理に欠かせないレンコンは、このハス(蓮)のことで、蓮根(レンコン)と呼ばれています。

・真上から見たハスの花です。花の中心にハチスと呼ばれている花托があります。


・極楽浄土を想わせるようなピンクの鮮やかなハスの花です。花弁は普通16弁だそうです。


「大賀ハス」
東大農学部教授の大賀一郎先生が、千葉市の東大検見川総合運動場で1951年(昭和26年)に弥生時代の地層からハスの実を発見し発芽に成功しました。
この実は2000年も前の実だったそうです。

・朝日に当たり金色に見えるハスの花です。


ハスを詠んだ句と歌をご紹介します。
 ・「ほのぼのと 舟押し出すや 蓮の中」  夏目漱石
   夏の暑さを忘れさせてくれる爽やかな句です。

 ・「夕方の 雨も降らぬか 蓮葉(はちすば)に 
           たまれる水の 玉に似たる見む」
  新田部皇子(にいたべのみこ)(万葉集)
   雨でも降ってこないかな。ハスの葉に溜まった水が玉のように光るのが見たいものだ。
   この歌は、宴席でハスの葉を詠み込んだ歌を作れといわれて詠んだもので、「溜まれる水」は美女の真珠のような涙を暗示しているそうです。




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大菊の「福助作り」(その1)挿し穂

2009-07-20 | 

今年は大菊の「福助作り」に挑戦したいと思い、NPO法人グリーンパーク熊取主催の講習会に行ってきました。
この福助作りは3回シリーズで、一昨日の18日が第1回目でした。この後、第2回目が8月8日、第3回目が9月5日にありますので、その都度ご紹介したいと思います。

大菊には「三本仕立て」「一本仕立て」「七本仕立て」「ダルマ作り」などいろいろな作り方がありますが、その中で「福助作り」とは、草丈を40cm以下に仕立てる一本仕立てで、大鉢と同様な大輪を咲かせる作り方です。
頭でっかちな姿が福助人形を連想させることから「福助」の名前がつきました。

さて、第1回目は、用土と挿し芽の仕方について教わりました。

「用土」
挿し芽用の土は、鹿沼土(さし芽専用)を1/3と赤玉土(小粒)2/3を混合したものを使用しました。
用土をポットに入れ、たっぷりと水を含ませておきます。

・これがたっぷり水を含ませておいた混合土です。


「さし穂の取り方」
良い挿し穂は成熟し、葉が12~13枚以上ついている茎の先端から取った芽が最高だそうです。
①芽先の10㎝位下から切り取ります。
②少し液肥を入れた水に2~3時間浸しておき、水揚げします。
③水揚げ後、挿し穂の先端から5~6cmほどの葉の付け根のすぐ下から直角に切断します。この時、切口がつぶれないように、よく切れる刃物を使用します。
④挿し穂の下葉は1~2枚切り取っておき、更に、その上部にある葉も大きなものは半分くらい切り取り、負担を軽くしてやります。

・水揚げした挿し穂と穂先から5~6cmの切る位置を指差しているところです。


「さし芽の仕方」
挿し芽の仕方は「ダンゴ挿し」で行います。その手順は、
①赤玉土(小粒)をすりつぶし、容器2つに分けて準備します。
②一方の容器に発根促進剤と水を加え、どろどろに溶かします。

・左側の容器はどろどろに溶かした土です。右側の容器は粉末の状態のままです。


③挿し穂の切口から1~1.5cmの部分を水で溶いた方に軽くつけます。
④別の容器に取っておいた粉末にまぶすとダンゴ状に固まります。
⑤ポットの中心に割り箸で穴を開け、その中に挿し込みます。

・ダンゴ状に固まった挿し穂とポットに開けた挿し口です。


⑥挿し込んだ挿し穂が動かないように茎の周りの土を軽く押さえます。

・挿し穂をポットに挿して完成した菊苗です。品種名の札をつけておきます。


・これが今回福助作りに使用する5種類の菊です。
 上段左から「国華強大(赤)」、「兼六香(赤)」、「冨水(管もの:黄)」
 下段左から「越山(白)」、「百優(黄)」の各品種です。


「挿し芽後の管理」
①挿した後1~2週間は日陰に置き、毎日夜露に当てます。
②水を控えめにし出来るだけ涼しい場所に置きます。少し萎れさせるほうが水を吸収する力が盛んになり、早く発根するそうです。
③萎れたら時々スプレーで葉水を噴霧します。
④2週間程度で発根するそうです。


次回は8月8日の第2回目をご紹介します。



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「土用」と「鰻」について

2009-07-19 | 季節

今日7月19日は「土用の丑の日」です。
そこで、今日は「土用」と「ウナギ」について調べてみました。

「年4回の土用」
「土用」とは、立春、立夏、立秋、立冬の前18日間を言い、次のような名称で年4回あります。
・立春の前は「冬の土用」  ・立夏の前は「春の土用」
・立秋の前は「夏の土用」  ・立冬の前は「秋の土用」 と言います。
従って、今日7月19日は立秋の前に当たり「夏の土用」ということになります。

「土用の丑の日」
「土用の丑の日」とは、この18日の土用期間中にくる「丑の日」のことで、年によっては2回くることがあります。この場合、2度目の「丑の日」を「二の丑」と言います。
今年の「夏の土用」では丑の日が2回あって、7月19日が「丑の日」、7月31日が2回目の丑の日となって「二の丑」となります。

「土用の謂れ」
土用は中国の思想、陰陽五行説からきています。
五行説とは、全てこの世のものは「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素からできているという古代中国の思想です。
即ち、「木」は燃えて火となり、「火」はその灰から土を生み、「土」は金を形作り、「金」からは水ができ、「水」は木を育むと言われています。

そして、陰陽五行説とは、「一切の万物は陰・陽二気によって生じ、五行中、木、火は陽に、金、水は陰に属し、土はその中間にあるとし、これらの消長によって天地の変異、災祥、人事の吉凶を説明する」というものです。

この5つの要素の「気」を季節に割り当てて、「春」は木気(立春)に、「夏」は火気(立夏)に、「秋」は金気(立秋)に、「冬」は水気(立冬)になり、残った「土」に「気」を与えて土気とし、「土用」と呼ぶようになったと言われています。

「土用の禁忌」
「土用」には「禁忌」があります。 
                    ・土用に土を犯すことは忌むべき。
                     土用の期間は土の「気」が盛んなので、土に触るのはよくない。
                    ・丑の日に大根の種をまかない。
                     季節の変わり目で体調を崩しやすいので、農作業のような大仕事は慎むべき。            
                    ・葬送は延期する。
現在では医療も発達し、また農家も機械化が進み、それほど気にしなくてもよいと思いますが、季節の変わり目だけに健康に十分注意したいものです。

「土用の丑の日の鰻の由来」
一説では、江戸時代に夏になると暑くて鰻が売れず、困った鰻屋が蘭学者の平賀源内に相談したところ、「今日は土用の丑の日です」と看板を出すように言われ、それを実行したところ大繁盛したのがきっかけと言うものです。

現在では「夏ばて防止」をスローガンに、鰻がよく売れていますが、考えてみれば、今も昔も業者の販売戦略に乗せられているような気がしますね。
しかし、栄養学的には、鰻にはビタミンAが豊富に含まれており、それ以外にもビタミンB,D,Eやたんぱく質、カルシュウム、鉄分などの栄養素があって、夏ばて防止に効果があるとされていることから、土用の丑の日に限らず、暑い夏には鰻が売れるのは理解できますね。



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