省エネ体型

うちの会社は室温管理がむずかしい。
温度調節ができない。
よって人の主観的感覚で冷暖房の運転がきまる。
また、冷暖房の使える時期＆温度も決められている。

よって３月は暖房が入る。
４月は入らない。
コンクリートの建物は一度冷えると
暖まるのに時間がかかる。
よって最高気温が高い４月の方が
体感温度が寒く感じる。
朝１時間でも暖房を入れた３月の方が
暖かく感じるのだ。


今日もそんな感じで、
曇りのためあまり朝温度が
下がらなかったのに
習慣で暖房を入れた。
建物が冷えていないので
すぐに暖まった。

するとＡ君は
カッターシャツ一枚で
腕まくりをし
「暑い！」
といって暖房を切らせてしまった。

一度暖房が切れると
次に入れるのは勇気がいる。

その後雨が降って気温はあがらない。

私も膝掛けを使っていたがやはり寒く
腰に回路を入れようか思案していると
大ボス登場。

「Ａよ。なんだその格好は。
みんな寒いといっているのに」
「だって暑いですよ」
「みんなみてみい。あの寒そうな格好を」
防寒着等を着込み始めていた。

Ａ君は温度計の前に走っていき、
「だって、温度計は20度を示しています。
暖房は18度以下に
ならないと入れてはいけないはずです。」という。

それも正論。
しかし、温度計がなんと示そうと寒いのだ。

「寒いのなら暖房をいれろといったが、
おまえが”暑い”といって切ったそうだな。
みんなおまえに遠慮して暖房を
いれることができないんだぞ

沈黙が続く。。。。

「わかりました。
僕が謝ってきます。」と言いながら
謝りに行こうとしながら
「みんな省エネ体型になってよ！」と捨てぜりふ。


Ａ君。
君は厚い肉襦袢と毛皮を身にまとっているので
冬は省エネ体型かも知れないが、
夏に一番暑くて
だれるのはあんたでしょう！
夏は消費体型でしょう。
夏までに体重・ウエストともに
２桁にしてね。
と誰もが思ったのであった。