ら族の歳時記

「道が分かれていても人は幸せになる道を選ぶ能力がある。」
能力を信じ、心の安らぎの場を求めて、一歩一歩。

有川浩さま

2012-06-14 22:56:34 | 本を読みました

きっかけは、本屋でみかけた薄い短編集。

透析しながら片手で読むには薄い本が都合がいい。

とても、ほのぼのとする話でよかったです。

 

 

きっと有川浩さんは

ロマンスグレーのすてきなおじさまなんだろうと

想像する。

 

きっと人生経験豊富な人じゃなければ

おばさんの気持ちなんて書けないよなって。

 

 

 

で。。またまた本屋にいくと

有川さんの短編集がある。

また買ってしまう。

 

 

読む。

 

 

自衛隊員の恋愛事情の本。

面白い。

自衛隊も人間なんです

 

しかし、なんか、調子が『彩雲国物語』ぽい。

ライトノベルズっぽい。

 

ネットで検索すると、

 

 

 

 

 

有川浩さんは

女性でライトノベル作家ということがわかる。

それもまだ30歳代。

 

 

え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!




うそでしょう。。。。

 

 

ネットによると図書館戦争シリーズと自衛隊三部作が有名と書いてあった。

 

図書館戦争は7冊ぐらいのシリーズなので

自衛隊三部作を読むことにした。

それに『くじらの彼』に出ていた人の話があるから。

 

 

読むと面白くて面白くて。

個人的には、「海の底」が好きだな。

 

新井素子先生は、「空の中」を絶賛していた。

「空の中」は専門用語が多くて、ちょっと苦手。

 

 

 

三作とも、現実ではありえないことが発生する。

 

「塩の街」は東京湾に塩の塊が落下する。

その塊を見た人は、塩化して塩の像になってしまい、

(メデューサを見ると石になる。。

 この場合は、石の中で生きているが、

 塩の像は、内臓まで塩になり、いずれ水に溶けてしまう)

それが伝播して人口が減ってしまう。

政府・経済が機能しなくなってしまい

略奪が始まり、住むところもない生活弱者が生まれる。

 

「海の底」は巨大なザリガニ群が横浜に現れて

人間を捕食する。

逃げ惑う人々、潜水艦に閉じこめられる自衛官と子供たち。

 

「空の中」は未確認生命体により、攻撃を受け

電波を使えなくなり、日本中がパニックになる。

 

 

 

その中で、自衛隊員の活躍により

「ありえないこと」を排除して(友好関係を構築して)、

元の生活にもどっていくというストーリー。

 

 

3冊の中で、一番好きなキャラは「海の底」の夏木大和。

根がまじめで、情が深い。

まじめっていうことは表現が不器用で。

そこがとっても好感が持てます。

その不器用さは「くじらの彼」でもっと明確にわかります。

 

次に「塩の街」の秋庭高範。

人に接するときは、そっけなく怒ったような態度をとる。

けれど本心はすごく優しい人で、

そしていろいろな技術や知識をもっている器用な人。

クールで熱い人って好きだな。

 

私の尊敬する(マンガ)作家の大和和紀さんの作品に必ず出てくるタイプ

「ハイカラさんが通る」の黒い狼さんとか「ヨコハマ物語」の甲斐竜助さまみたい

(いつも友人から、「大和和紀の漫画に出てくるような8等身で、クールで熱い男は

この世には存在しない。早く目を覚ませ」といわれておりますが。。。。)

 

とくかくすてきな本なので

ぜひ読んでください。

 

コメント
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