計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

雪国に春の訪れは・・・

2010年02月13日 | 気象情報の現場から
 気候変動については色々な見解がありますが、その中には地球温暖化に伴う海面水温の上昇が上空の偏西風の蛇行を促進するという見方もあるようです。もしそうだとすると、偏西風の蛇行がより一層大きくなると(メアンダー増大)、北極振動の影響がより顕著に現れやすくなると考える事もできます。

 なるほど、この冬は当初の暖冬傾向の予想とは裏腹に、北からの強い寒気が何度も南下しては大雪をもたらしました。最新の1ヶ月予報によれば13日~19日の週までは雪国でも寒気の影響が残りそうですが、その後は次第に気温が高めの傾向と予想されています。2月下旬から3月初旬は南岸低気圧や移動性高気圧が周期的に接近・通過する事に伴って、雪国でも天気は周期的な変化を見せるかもしれません。

 ・・・そろそろ春の訪れを期待したい所です。

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