計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

気象学会・秋季大会に出席しました。

2018年11月02日 | CAMJ参加記録
 10月29日~11月1日の日程で「日本気象学会2018年度秋季大会」が仙台国際センターを舞台に開催されました。この期間の最終日に日本気象予報士会(CAMJ)が主催する専門分科会「局地気象とくらし」も開催されました。

 私の居る長岡市から仙台へ向かう際は、まず新潟市に出て、そこから仙台行の高速バスに乗り換える必要があります。新潟市に出るためには、鉄道や県内高速バスなどの移動手段がありますが、今回は県内高速バスを利用しました。新潟市(万代バスセンターシティ)から仙台市(仙台駅東口)へは県外高速バス(WEライナー)を利用します。

 今回は大会最終日のみの参加という事で、1日(木)の朝のバスで移動しました。新潟市内は運悪く「通勤ラッシュ」に重なり、危うく仙台行の高速バスへの乗り損ねる所でした。しかし、万代バスセンターに全力疾走で駆け込み、間一髪でした。

 仙台に向かう高速バスの車内では仮眠を取りつつ、秋の深まる山々と空の織り成す景色を堪能しました。この日は雲の多い空模様となっていました。


 仙台駅から国際センターまでは地下鉄を利用しました。前回(5年前)・前々回(10年前)は市営バスを利用しましたが、今回は地下鉄で行けることを知ったので、乗ってみることにしました。地下鉄の最寄駅を出ると、案内の看板が見えてきました。


 国際センターの階段を昇って3階に上がり、ようやく見つけたD会場。この大会議室で専門分科会が行われます。室内には約40~50名程の聴衆がいたように思います。ただ、真面目に数えたわけではないので、アバウトな数字です。


 今回、発表した演題は「ニューラルネットワークを用いた新潟県内の冬期降水域の解析」。要は「冬の季節風の条件に応じて、新潟県内で雪が降りやすいのはどこか?」をAI(ニューラルネットワーク)で学習および予測するという試みです。


 ざっくり言って、主な降水域は上空の季節風の風下側を中心に広がる傾向があり、季節風が強まると全体的に山沿いの地域へ偏る傾向が見られました。これは、実際の予報経験や事例解析とも一致するものです。

 今回は初めて「オーラルセッション(口頭発表)」を体験しましたが、手持ちのPCのプロジェクターへの接続がうまくいかず、会場係員の皆さんに助けて頂く一幕もありました。ただ、その後の発表から討論まではスムーズに運んだので、ホッと一安心。

 また、プレゼンの際は指示棒を使うスタイルを貫いてきましたが、今回は場の流れに従って、初めてレーザーポインターを使用しました。今後はこういった器具に慣れることも必要なのかもしれません。


 発表後はそのまま仙台市内に一泊し、翌日・つまり今日の高速バスで長岡に戻ってきました。今朝の仙台は冷え込みましたが、綺麗な青空も見られました。
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