計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

竜巻の秋

2012年10月06日 | 気象情報の現場から
 世間では3連休らしい・・・。私は今日はこれから研修、夜は会議。明日はまる一日、学習塾のお手伝い。つまり、連休なんぞどこ吹く風じゃ!

 さて、昨日の午前10時頃、新潟空港(松浜)付近で竜巻が発生したようです。

 唯でさえ海面水温が高い状態なのに、上空では寒気を伴った気圧の谷が通過したので、大気の不安定な状態がより一層強まったようですね。下層の高温な状態で上空に寒気が入ると、上空と下層の寒暖のコントラストが強化されて大気の熱的なバランスが崩れます。このバランスを正常化しようとするため、大気は上下に動き回って(=対流)上下の温度差を和らげようとします。これに伴って、積乱雲が発生・発達するわけですね。

 気象庁HPの「竜巻等の突風データベース」では1961年以降の情報を閲覧する事が出来ます。

 新潟県内で発生した事例(全84件)を調べてみると、その内の約48%が新潟県の海上で発生しています。さらに、新潟市が約17%、村上市が約8%、佐渡市が約2%で、海上と佐渡・下越で県全体の約75%を占めている事がわかります。尚、この文で用いている地名は全て合併後の名称です。

 また、(新潟県内で)発生した時期を見てみると、9月が13%、10月が29%、11月が19%、12月が17%という事で、秋のこの時期が特に竜巻などの突風が発生しやすいようです
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« PDCAサイクル | トップ | 寒候期予報 »

気象情報の現場から」カテゴリの最新記事