計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

お盆明けの山場・・・その前に不安要素が・・・

2011年08月17日 | 気象情報の現場から
東北電・秋田火力が停止…供給力35万kW低下(読売新聞) - goo ニュース

 これはちょっと気がかりです。今週を乗り切ると、少しは電力需要も下がりそうな気がしますが・・・

 東北電力でんき予報によると、今日17日の電力最大使用量は「1118万kW」(5分間隔値)でした。

 気象庁の観測データを基に計算した所、本日(16日)の東北電力管内の平均気温は「28.2℃」で、従来パターンの電力需要は「1460.07万kW」となります。従って、節電効果は「約23.4%」です。

 尚、ここで述べた「東北電力管内の平均気温」は東北電力管内の各県を代表して新潟、山形、秋田、青森、盛岡、仙台、福島の各日平均気温(=暫定的に最高気温と最低気温の平均値を使用)の単純平均(算術)を求めたものです。

 ここで、16日の週間天気予報の最高/最低気温の予報値を基に平均気温を推定し、従来パターンの電力需要を求め、節電効果を平日は15%、週末は10%とそれぞれ想定した場合を考えると・・・

 向こう一週間の東北電力管内の電力需要の推定値は

 18(木) 1233.4 万kW (※節電効果を20%とすると1160.8 万kW)
 19(金) 1170.5 万kW
 20(土) 1014.1 万kW
 21(日) 1004.8 万kW
 22(月) 1114.5 万kW
 23(火) 1105.2 万kW
 24(水) 1119.2 万kW

※これは07日に掲載した統計的手法から求められた計算値であり、公的な「予報・見解」の類ではありません。従って、御自身の責任範囲において参考程度に見て下さい。

 このペースで考えると、18~19日は電力需要が逼迫するかもしれません。これがお盆明け早々の山場となりそうです。週末以降は少しずつ気温も下がり始めそうですね。
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