計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

お盆期間は電力供給安定の見通し

2011年08月13日 | 気象情報の現場から
東北電、東電からの融通電力200万KWを維持(朝日新聞) - goo ニュース

 東北電力でんき予報では、昨日の時点では今日13日の最大需要は990万kWと想定されていました。これに対して、実際の電力使用実績「1008万kW」(5分間隔値)でした。

 気象庁の観測データを基に計算した所、本日(13日)の東北電力管内の平均気温は「27.8℃」で、従来パターンの電力需要は「1206.53万kW」となります。従って、節電効果は「約16.5%」です。

 尚、ここで述べた「東北電力管内の平均気温」は東北電力管内の各県を代表して新潟、山形、秋田、青森、盛岡、仙台、福島の各日平均気温(=暫定的に最高気温と最低気温の平均値を使用)の単純平均(算術)を求めたものです。

 ここで、13日の週間天気予報の最高/最低気温の予報値を基に平均気温を推定し、従来パターンの電力需要を求め、13~16日の期間を「週末とお盆期間」として節電効果を平常時の10%→15%、17日の節電効果は、一部お盆期間の企業がある事も考慮して、平常時の15%→20%、18日以降は節電効果を平常時の15%とそれぞれ想定した場合を考えると・・・向こう一週間の東北電力管内の電力需要の推定値は

 14(日) 1043.8 万kW
 15(月) 1031.5 万kW
 16(火) 1014.0 万kW
 17(水) 1160.8 万kW
 18(木) 1228.7 万kW
 19(金) 1205.4 万kW
 20(土)  984.1 万kW

※これは07日に掲載した統計的手法から求められた計算値であり、公的な「予報・見解」の類ではありません。従って、御自身の責任範囲において参考程度に見て下さい。

 お盆期間は電力需給バランスは安定しそうですが、お盆明けから再び厳しくなるかもしれません。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする