計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

電力需給が厳しくなりそうな見通し・・・ (東北電力管内)

2011年08月07日 | 気象情報の現場から
豪雨で水力発電停止、東北電力100万kW失う(読売新聞) - goo ニュース

 今の状況で電力の100万kWは大きいです。この夏(特に8月)は、平年値等を考慮すると「1250万kW~1300万kW」程度の電力需要が予想できます。あくまで単純に気温だけで計算しているので、かなり大雑把ですが・・・(そもそも私は電力の専門家でもなければ関係者でもありません)。そして、100万kW分の発電能力が失われた矢先に、再び暑くなって来たと言うバッド・タイミング・・・。

 と言うわけで、前回に倣って、気象庁が公開している気象観測データと、東北電力が公開している電力使用実績のデータを基に、8月の場合の従来パターンのモデル予測式の作成してみました。平日と週末+お盆では電力使用の状況が大きく異なるため、平日と週末+お盆で独立に相関を求めました(パラメータの説明は前回と同じなので省略)。


図1. 2008~2010年の各08月の平均気温と電力需要量の相関(平日)



図2. 2008~2010年の各08月の平均気温と電力需要量の相関(週末+お盆)


 図1と図2には、平均気温と電力需要量の相関を求めました。どちらも簡単な一次関数の形で定式化する事ができました。

 気象庁の観測データを基に計算したところ、本日(7日)の東北電力管内の平均気温(※)は「28.4℃」で、従来パターンの電力需要は「1224.3万kW」となります。これに対して、実際の電力使用実績「1092万kW」なので、節電効果は「約11%」です。

(※)ここで述べた「平均気温」は東北電力管内の各県を代表して新潟、山形、秋田、青森、盛岡、仙台、福島の各日平均気温(=今回は最高気温と最低気温の平均値を使用)の単純平均(算術)を求めたものです。

 そして、気になるのは週明けからの電力の需給バランスです。7日の週間天気予報の最高/最低気温の予報値を基に平均気温を推定し、従来パターンの電力需要を求め、これに対して7日同様の「11%」の節電効果を見込んだ場合を考えると・・・

08(月):1264.6 万kW
09(火):1274.3 万kW
10(水):1276.8 万kW
11(木):1271.9 万kW
12(金):1257.2 万kW
13(土):1034.1 万kW
14(日):1037.8 万kW

※これは上記の計算から得られた値であり、どこかの公的な「予報・見解」の類ではありません。従って、御自身の責任範囲において参考程度に見て下さい。

 この1週間は、東京電力からの最大140万kWの融通が「カギ」になりそうです。節電効果が「15%」レベルになるように、少しずつ心がけていきたいですね。上記の予測値が(良い意味で)外れてくれることを願っています。


コメント
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