計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

これまでの道程を振り返る・・・

2009年11月03日 | 気象情報の現場から
 現在、日々の気象データ解析の傍ら、気象学の講義の準備も進めております。私の場合は「純粋な気象学」ではなく「工学解析の局地気象への応用」と言う観点から講義を展開する予定です(私も元来は工学部機械系なので)。工学解析とは、すなわち「数値シミュレーション」が中心となります。

 私が思うに、気象に関する数値シミュレーション技術の応用分野には「予報」と「○○」の2つの方向性が考えられます。予報を構成するためには基本となる3要素、さらに情報の価値を高めるために追加する2要素があります。そして、もう一つの応用分野である「○○」を構成するためには4要素があります。この4要素は「予報」の5要素(=基本3要素+追加2要素)から、ある1つの要素をカットしたものです。また、物理現象のモデリングの3つの手順があり、さらにそのモデリングには2つの方向性があります。

 肝心の「○○」とそれぞれの要素は何か?・・・という点については、講義の中で解き明かして行くので、この場でのコメントは差し控えます(ごめんなさい)。しかし、この「予報」とは異なる「○○」の視点・立場から、新しい気象情報産業を開拓できれば・・・と考えています。

 このような独自のノウハウや視点は、これまでの実務経験や研究・解析の経験から培われた知恵が基盤となっているので、講義の準備を通じ、自分のこれまでの経験に基づくノウハウを理論的に体系付けつつ整理しています。この作業は手探りなので、なかなかスムーズに進むものではありませんがこれまでの道程(人生)を振り返る意味では、なかなか楽しいものでもあります。

☆お手軽・簡単?パソコンで構造解析 ─ 有限要素法による平面応力解析 ─
☆お手軽・簡単!パソコンで流れ解析 ─ ζ-Ψ法を用いた2次元流れ解析 ─
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