計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

PCの動作を劇的に「遅く」する方法

2006年01月12日 | 気象情報の現場から
 今日、帰りがけに行き付けのスーパーに立ち寄ると、なんと、チョコレートの特設売り場が設置されていました・・・って「おいおい、まだ早いよ」と思うのは、私だけでしょうか。いずれにしても、気象関連の仕事には従事しておりますが、私の周りに「お天気お姉さん」は一人もいません。往々にして理想と現実は乖離しているものです。

 さて・・・気を取り直して、本題に入りますか。PCの動作を劇的に遅くする方法?別に知りたくないって?確かに、劇的に「速く」する方法なら私も知りたい。

 要はですね、3次元の数値シミュレーションを1本走らせるだけなんです。Win系のマシンを使っている方は使った事があると思う「タスクマネージャ」。これでCPUが今どのタスクでどれだけ占有されているかが分かるのです。普通に使っていれば(WordやExcelなど)数%~30%位かな・・・。しかし、シミュレーションを走らせると一気に97%以上を占めてしまいます。要はシミュレーションが走っている間は、常時CPUは100%フルパワーで動作するのです。

 大学や研究機関で大規模な数値シミュレーションに携わっている方から見れば、何もPCじゃなくてもスパコンで良いじゃないの?と思われるかもしれません。スパコンを購入するなんて、家でキリンをペットに飼うようなものです。ズバリ!先立つものがありません。

 そこで、私は処理速度の速いPCでシミュレーションを走らせていますが、なんとこのPCでその他の業務も全てこなしているのです!!展示会やらプレゼンテーションの予定があると、このシミュレーションを同時に数本~10本以上も走らせる事になります。その上、メールのやり取り、文書・資料などの作成、気象データの分析なども行っているのです。

 ここまで来ると、PCの処理速度が遅い事極まりなし!まあ、最近はこの遅~いPCの活用法についてもすっかり慣れっこになってしまいました。PCを使わない仕事も結構ありますし(高等数学と格闘することも珍しくはない)、何しろ最近はオールナイトでPCをフル稼動させたり・・・。もう3次元のシミュレーションは時間掛かりますよ~~。もう20時間位はザラに掛かります。

 そろそろ高速のスーパーPCの導入が待ち遠しいです。
コメント (2)
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