計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

仕事始めと新年の抱負

2006年01月04日 | 気象情報の現場から
 新年の仕事始めです。初日ということもあって、社員一同が揃って、社長の長~い訓示?に始まり、その後は一人一人が新年の抱負?を述べて行きました。その場ではそれなりに当たり障りの無い事を言って場を凌いだ私ですが、やっぱり新たな展開を仕掛けて行きたいと考えています。
 
 会社内でうっかり大きな事言ってしまうと、我らがボスはドンドン突っ走ってしまうので、何事も慎重には慎重を重ねて発言しなくてはなりません。ただ、現場の業務に関しては、前職では考えられないくらいの大きな権限を持っているので、それは有難い事と思っています。

 私が言う新展開と言うのは、会社の業務の枠に留まらず気象予報士としての活躍のフィールドを広げて行きたいという事です。これまでの私は、まず気象情報会社に転進する事と自分の気象予報士としての専門分野の確立に没頭していました。

 前者はともかく後者については今でも重要なウェイトを占めています。仮にいろんな場所に出て行っても自分の専門分野(ここではコア・コンピタンスやオリジナリティーと言ったニュアンス)がなかったら「・・・で、アンタ何者?」で終わってしまうわけです。それだけに自分の強みを早めに確立して置きたいのです。

 しかも、私は前職に4年居りましたから、新卒でストレートに気象情報会社に入社できた気象予報士よりも4年間も遅れているわけです。彼らと同じ事をしていたら、この遅れを挽回する事は到底無理です。むしろ、彼らができない事、やっていない分野であれば勝算は大いにあります。学生時代に気象学以外の分野を専門にしてきた気象予報士の強さを最大限に発揮する、これぞまさしく「逆転の発想」ですね。

 でもやはり現状の気象業務法制度では気象予報士としての活躍する際にはやはり気象情報会社に所属した方が有利なのは明らかなわけです。前職の頃からメールマガジンを発行するなどの活動は展開しておりましたが、おのずと限界がありました。気象情報会社への転身は私にとっては悲願だったのです。

 これまでの悲願の多くは2005年までに次々に実現して来ました。しかしそれというのも長~い長~い、それも数年にも渡る長い道のりを経てようやくの事なのです。正直に言って、こんな事を書くと怒られそうですが・・・今まで莫大なエネルギーを使ってきてバテ気味です。もうウルトラマンで例えるならカラータイマー点滅状態でした。

 それでも何とか良い環境を提供してもらい、自分の技術も少しずつ成熟してきました。まだまだ発展途上ではありますが・・・。

 ここまで書いてようやくメーンディッシュかな。ここまでのプロセスは土台の形成であったり自分の武器の生成の段階でした。当然これからも続きます。その上で気象予報士としてできる事・・・もちろん勝手に独自予報を出す事はできませんが、多くの皆様に気象情報や技術的な部分を分かり易く解説したりする活躍の場があっても良いのでは?と思っています。

 例えば地域のラジオ番組で天気予報の解説をするとか(昔はラジオ大好きでした)、メールマガジンで長期予報の解説をするとか、NPO法人と協力したり、地方の団体を協力したりしてイベントに参画する、気象予報に関する講演も良いですね。など・・・まあ漠然としておりますが、より多くの皆様との交流を大切にしていきたいと思っています。そしてその中から新しいマーケットやニーズが見えてくるのかもしれません。

 そんなこんなで新しい展開につなげていきたいものです。あ~書きすぎて疲れました。
コメント
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