退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「ちょっとしたパトロン気分あるいは笑いの歴史と鈍感な男」について

2016-04-25 01:50:34 | Weblog
くもりときどき晴れ。薄雲が広がる空。

昨夜は老舗バーを欠席して「デート」。

留学から帰国した女子と友人とで「逆ドリカム」の飲み会など。
あれこれ楽しく話す。

その後カラオケを少々。
彼女は案外「箱入り娘」なようでちょっとだけ付き合ってもらう。

こちらは声が出なくなっていてメロメロ。
あまり食べていないところで飲んだせいか。

彼女が帰ってから友人と交互に歌い結局1時間ほどで帰宅。
飲み直しつつゴソゴソしているうちに爆睡した模様。

前者は「オタク」で後者は「いい人」。
それぞれに幸せになっていただきたいものではある。

高田文夫「誰も書けなかった『笑芸論』」を読む。

4年前に不整脈で倒れ8時間心臓が止まっちゃったが「呼び戻された」らしい。
盟友ビートたけしと同じような感じ。

幼少のみぎりから芸事に恵まれた環境に育った「江戸っ子」による「歴史」。
軽快な語り口が好ましくぐいぐい読ませる。

森繁久彌、三木のり平、青島幸男、渥美清、林家三平、永六輔、古今亭志ん朝、
森田芳光、立川談志、三波伸介、景山民夫、大滝詠一、坂本九。

脱線トリオ、ハナ肇とクレイジーキャッツ、コント55号、ザ・ドリフターズ
そしてビートたけしとの出会いとラジオ「オールナイトニッポン」など。

いいなあ。
知っている当時と後に仕込んだ知識を思い出してしばし溺れる。

マルセル・カルネ「天井桟敷の人々」(’45)を久方ぶりに再見。

アルレッティのいささか爛れた「三白眼の魅力」と「どこまでも正直なキャラクター」よ。
ジャン・ルイ・バローのパントマイムと「忘れじの純情」。

ピエール・ブラッスールの響くダミ声による「饒舌」と対照的なマリア・カザレスの「待つ女」。
ピエール・ルノワールの「狂言回し」ジェリコにマルセル・エランの「反社会的作家ぶり」など。

3時間余りの大作もあっという間。
当然ながら初見の時にわからなかった魅力が満載。

「恋なんて簡単よ」と誘ったガランスの言葉に
一方的に自分の愛情を押し付けて去るバティストの「若さ」。

一般男子はシチュエーションの違いはあれうなずくべき場面。
残念ながらいまだにこの「パターン」は続いているかも。

そういえば夏目漱石の小説にもパターンは違えど似たようなシーンがあったか。
「男子の鈍感さ」は時代を問わないのだとしておこう。

嗚呼。
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